Make One Linuxオンラインマニュアル
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1.各種ファイルの役割について

Make One Linuxのインストール先

rpmパッケージで標準的にインストールした場合、Make One Linuxはおおよそ次のようなディレクトリ構成でインストールされています。

/
├etc/mol/           1CD/DVD Linuxの作成時に使用される設定ファイルが保存されています
└usr/
  ├sbin/            1CD/DVD Linuxの作成時に使用される実行ファイルが保存されています
  ├libexec/         1CD/DVD Linuxの起動時に使用される実行ファイルが保存されています
  └share/
    ├mol/           1CD/DVD Linuxの起動時に使用される各種ファイルが保存されています  
    └doc/mol-x.y.z/ 各種ドキュメントが保存されます

1CD/DVD Linux作成時に使用される設定ファイル

1CD/DVD Linux作成時に使用される設定ファイルには次のようなものがあります。

exclude-file.list
作成する1CD/DVD Linuxには含めたくないファイル、ディレクトリを列挙しておくファイルです。
exclude-package.list
作成する1CD/DVD Linuxには含めたくないファイル、ディレクトリを列挙しておくファイルです。
include-module.list
作成する1CD/DVD Linuxで使用する初期RAMディスク(initrd.img)に組み込んでおきたいカーネルモジュールを列挙しておくファイルです。
molmake.conf
1CD/DVD Linux作成時に参照される設定ファイルです。起動時のオプションを変更したり、使用するカーネルを変更したりする場合などはこの設定ファイルを編集します。

1CD/DVD Linuxの作成時に使用される実行ファイル

1CD/DVD Linuxの作成時に使用される実行ファイルには次のようなものがあります。

molmake
molmakeコマンドは以下で紹介するmkinitrd-mol、mksquashfs-mol、mkisofs-molコマンドのフロントエンドになっており、3つのコマンドを順に実行します。このコマンドによってMake One Linux用のISO9660イメージファイルを作成することができます。また、--cleanオプションを指定することでmolmakeコマンドによって作成されたファイルを削除することができます。
mkinitrd-mol
1CD/DVD Linuxの起動時に使用される初期RAMディスク(initrd.img)を作成するためのコマンドです。--cleanオプションを指定することでmkinitrd-molコマンドによって作成されたファイルを削除することができます。
mksquashfs-mol
squashfsイメージファイルを作成するためのコマンドです。このイメージファイルにベースとなるLinuxディストリビューションを圧縮して保存します。このファイルの作成にはかなりの時間がかかります(Intel Celeron 2.5GHzのCPUで700MB弱のイメージファイルに約40分)。このコマンドを実行するには先にmkinitrd-molコマンドを実行しておく必要があります。また、--cleanオプションを指定することでmksquashfs-molによって作成されたファイルを削除することができます。
mkisofs-mol
ISO9660イメージファイルを作成するためのコマンドです。作成されたイメージファイルをCDやDVDメディアに焼き付けることでオリジナル1CD/DVD Linuxが完成します。このコマンドを実行するには先にmksquashfs-molコマンドを実行しておく必要があります。また、--cleanオプションを指定することでmkisofs-molによって作成されたファイルを削除することができます。

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