チュートリアル

Exerbを使用して、Rubyスクリプトを実行ファイルに変換する簡単な例を紹介します。

目次

1.Rubyスクリプトの準備

実行ファイルに変換したいRubyスクリプトを準備します。 ここでは「Hello!」というメッセージを出力するhello.rbを例として用います。 内容は下記の通りです。

puts "Hello!"

2.Rubyスクリプトの動作確認

Exerbで実行ファイルに変換する前に、MSVCRT32版Rubyで実行できることを確認します。 この時点で問題があれば、Rubyスクリプトを修正してください。

$ ruby hello.rb
Hello!

実行確認は忘れやすいですが、必ず行ってください。 また、可能であれば、Exerbコアに含まれるRubyインタプリタと同一バージョンのRubyを使用してください。

3.レシピファイルの準備

レシピファイルを準備します。 ここでは最小限のレシピファイルであるhello.exrを例として用います。 内容は下記の通りです。

general:
  startup: hello.rb
file:
  hello.rb:

Exerbのソースコードをインストールした場合、レシピファイルを自動生成することができます。 hello.rbのレシピファイルを生成するには、下記のどちらかを実行します。

$ ruby -r exerb/mkexy hello.rb
Hello!

$ mkexy hello.rb
Hello!

4.実行ファイルの生成

exerbコマンドを実行して、実行ファイルに変換します。 この時点で問題があれば、レシピファイルを修正してください。

$ exerb hello.exr

5.実行ファイルの動作確認

生成された実行ファイルを実行します。 「Hello!」と表示されれば成功です。

$ hello.exe
Hello!