Vine Linux 3.0からrpm-4.0.5が採用されパッケージのビルドはrpmbuildコマンドを利用するようになりました。過去との互換性のためVine Linuxでは、rpmコマンドも利用できるようになっていますが、将来的に廃止の予定であるため今後はrpmbuildコマンドをお使いください。
specファイルを書いた後は、以下のようにして、rpmパッケージをつくります。
rpmとsrpmつくりたいときには、(build all)
rpmbuild -ba hoge.spec
とりあえず、rpmだけつくりたいときは(build binary)
rpmbuild -bb hoge.spec
srpmだけつくりたいときは(build srpm)
rpmbuild -bs hoge.spec
rpmもsrpmもつくらずに、パッケージの展開だけしてみる (%buildの前までを実行)(build prep、%prepが実行される。)
rpmbuild -bp hoge.spec
これは、パッチをつくるときに便利です。
rpmもsrpmもつくらずに、ちょっとmakeがうまくいくかテスト (build compile、%prep,%buildが実行される。)
rpmbuild -bc hoge.spec
rpmもsrpmもつくらずに、ちょっとinstallまでうまくいくかテスト (build install、%prep,%build,%installが実行される。)
rpmbuild -bi hoge.spec
以上のコマンドを実行すると、segmentation faultを起こす時には、 Section 4.1, “環境設定”で述べたLANGの指定を再確認してください。 うまくいけば、ディレクトリRPMS/i386にrpmパッケージが、 ディレクトリSRPMSにsrpmパッケージができるはずです。
他に, tar.gz 形式のソースの中に含まれている spec ファイルを用いて build するときには、 -b のかわりに -t を用いて、
rpmbuild -ta hoge.tar.gz
などとします。