qdial を利用して保存した設定ファイルを利用して、設定を回復することができます。
コマンドラインインターフェースである ppxp を利用するのが簡単です。以下のようにすれば接続されます。
$ ppxp <保存した設定ファイル名> PPxP version ... interface: ul0 ppxp> connect : PPXP>
ppxp のコマンドプロンプトが「PPXP」になれば接続成功ですが、どれか一文字でも小文字のままならば接続のどこかで失敗しています。最初の「p」はダイアル中、次の「p」は接続中、次の「p」はユーザの認証中、最後の「p」はネットワークの設定中を意味しますので、トラブルシューティングの役に立てて下さい。また、~/.ppxp/log/<設定ファイル名>.logにログが保存されていますので、どの部分で失敗しているかを確かめて下さい。
接続中は ppxp インターフェースを閉じることができます。
PPXP> bye
再び ppxp インターフェースで PPxP にアクセスするためには、下のようにします。
$ ppxp PPXP>
接続を切断するためには、下のようにします。
PPXP> disconnect
PPxP を完全に終了したい(接続を終了し、設定をリセットする)場合は、以下のようにします。
PPXP> quit
なお、ppxp のプロンプトを表示させずに、コマンドラインから直接命令を送ることもできます。「ppxp -C <ppxp コマンド>」とするだけです。つまり、
$ ppxp hoge ppxp> auto on ppxp> connect
は
$ ppxp -C source hoge $ ppxp -C auto on $ ppxp -C connect
と同じです。
まず、tkppxp を起動します。Window Maker のメインメニューの「ユーティリティ→ネットワーク→PPP 接続(tkppxp)」での起動もできます。
$ tkppxp &
メニューの「File→Load Configuration」から保存した設定ファイルを選び、「OK」ボタンを押します。右側に設定ファイルの名前が表示されるのがわかるでしょうか。
また、
$ tkppxp 保存した設定ファイル名 &
とすれば、設定ファイルが読み込まれた状態で tkppxp が起動します。
tkppxp の一般的な操作用のボタンは、オーディオ機器の操作ボタンと似ています。
再生ボタン → 接続
停止ボタン → 切断
早送りボタン → 通信が自動切断されるまでの時間を延長
録音ボタン → 自動切断までのカウントダウンを停止
一時停止ボタン → tkppxp を閉じる(PPxP は動いたまま)
取り出しボタン → すべての接続を切断し PPxP を終了
tkppxp には様々な表示スタイルがあります。Window Maker の Dock に入れて使いたい場合は、
$ tkppxp -style dock &
で起動しておき、画面下に表示されるミニアイコンの枠をドラッグし、Dock の空いている部分にドロップすればよいでしょう。このアイコンをクリックすると、tkppxp のメインウィンドウが開きます。
xppxp は tkppxp よりもシンプルな機能のインターフェースです。tkppxp に比べて、設定機能や自動切断までの時間延長の機能がありません。その代わり、右上の「PPxP」という文字をクリックすると、ppxp インターフェースを使ったターミナルが起動しますので、それを利用して下さい。xppxp を利用するためには、コマンドラインで以下を実行します。
$ xppxp &
また、
$ xppxp 保存した設定ファイル名 &
とすれば、設定ファイルが読み込まれた状態で xppxp が起動します。
xppxp の一般的な操作用のボタンは、オーディオ機器の操作ボタンと似ています。
再生ボタン → 接続
停止ボタン → 切断
録音ボタン → オンデマンド接続の設定
一時停止ボタン → xppxp を閉じる(PPxP は動いたまま)
取り出しボタン → すべての接続を切断し PPxP を終了
xppxpm は、xppxp の表示をアイコン並に小さくしたもので、継続的な接続状態の表示に向いています。Vine では、Window Maker の Dock (画面右側のアイコン)の上から 5 番目にデフォルトで起動されています。各種の操作は、この表示部を左クリックして表れる操作窓で行います。
Dock 内の xppxpm の起動コマンドは、アイコン背景を右クリックして表示されるメニューの「設定」の「アプリケーションのパスと引数」で設定できますので、起動時に設定ファイルを読み込みたい場合は、設定ファイル名を追加しておくと便利です。