4.2. makeの準備

まず、作成したいrpmパッケージをつくるための、ソースを手にいれて、 それを make, make install できるように、手直しして、パッチを用意します。 オリジナルのソース・ディレクトリをhoge.org/、 修正したソース・ディレクトリをhoge/とすると、

diff -uNr hoge.org/ hoge/ > hoge.patch

とかしてpatchをつくります。 Makefileだけとか個別にdiffをとっても良いです。 ソースとパッチは前節で設定したSOURCESのディレクトリにおきます。

rpmを作る時には、一度ソースを make install して、 その出力ファイルをかき集めることによって、rpmを構築することになります (この作業は自動的に行われます。後述)。 しかし、この make install で、 システム上の既存ファイルが上書きされたりしたら、とても悲しいですね。

このようなことを避けてrpmパッケージを構築するために、 ある指定ディレクトリをルートディレクトリ"/"とみなして、 その下にインストールを行なえば, そこにインストールされたファイルをもとにrpmを構築することができます。 ソースによっては、例えばMakefileのオプション指定で、

make DESTDIR=/tmp/rpm-root/usr/local install

と指定して/tmp/rpm-root/以下にバイナリ・ツリーをつくったりできるものも増えてきましたが、 多くの場合Makefileをちょっと修正することになります。 そのパッチも用意しましょう。