ここでは PAP/CHAP による設定を扱います。まずは ppxp や tkppxp を利用して接続のための設定を行うのですが、qdial コマンド(実体は tkppxp)を実行するのがよいでしょう(図:qdial)。なお、ppxp インターフェースの qdial コマンドを利用することもできます。
qdial を実行するには、Window Maker のメインメニューから「ユーティリティ→ネットワーク→PPP の設定(qdial)」を選ぶか、コマンドラインに以下のように打ち込みます。
$ qdial
モデムが接続されている通信ポートのデバイス名を指定します。通常は /dev/modem でよいのですが、明示的に指定したい場合は、/dev/ttyS0(DOS/Windows の COM1)や/dev/ttyS1(DOS/Windows の COM2)とします。
Tone(トーン)、Pulse(パルス)、Data(データ)、Isdn(ISDN)、Piafs(PIAFS)から指定します。
接続先の電話番号を指定します。0 発信の内線番号の場合、先頭に「0,」を付加して下さい。
PPP 接続用の(ユーザ)ログイン名を指定します。メールアカウント名ではありませんので注意して下さい。
PPP 接続用のパスワードを入力します。入力内容は表示されません。入力を間違えた場合は、Ctrl-U を押して最初から入力しなおします。
上で入力したパスワードを確認するために、同じものを入力して下さい。
tkppxp を利用して接続する場合に、接続ログを表示します。
認証プロトコルを PAP CHAP/MD5 CHAP/MS、PAP、CHAP/MD5、CHAP/MS から選択します。通常は PAP CHAP/MD5 CHAP/MS でよいでしょう。
PPP の接続モードを active、passive、kick から選択します。通常は active でよいでしょう。
接続されているモデムや TA の形式を選択します。通常のモデムならば generic を指定します。
ここで指定した秒数だけ通信がないと、自動的に接続が切断されます。自動切断したくない場合は 0 を指定します。
IP マスカレードを利用して IP アドレスを変換するネットワークアドレスとマスクの大きさを指定します。通常は何も指定しなくてもかまいません。
PPP の圧縮機能を使用するかどうかを指定します。通常は y でかまいません。
PPP 接続されたときに名前解決用のファイル /etc/resolv.conf を書き換えるかどうかを指定します。接続が終了すればもとのファイルに戻ります。
「No」は書き換えを行いません。「Yes」は PPP サーバから DNS サーバを受け取った場合はそれを使用し、受け取らなければ下の指定を利用します。「Fix」は無条件に下の設定を利用します。通常は「Yes」でいいでしょう
PPP 接続時に利用する DNS サーバを指定します。プロバイダから DNS サーバ(ネームサーバ)が指定されている場合は、ここに設定します。