Chapter 7. specファイル中の変数定義について

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7.1. 環境変数
7.2. specファイル共通に使える変数定義

7.1. 環境変数

スクリプト部の各タグからはじまる部分は、先にも述べた通り独立したbash scriptとして働くので、 その範囲内で、

TEXMF=/usr/share/texmf

と変数を定義して用いることができます。

また、以下の変数は各タグ毎に環境変数として定義されます。

RPM_SOURCE_DIR

ディレクトリSOURCESを表す。Section 4.1, “環境設定”参照。 デフォルトは、

RPM_SOURCE_DIR="/usr/src/redhat/SOURCES"

RPM_BUILD_DIR

ディレクトリBUILDを表す。Section 4.1, “環境設定”参照。 デフォルトは、

RPM_BUILD_DIR="/usr/src/redhat/BUILD"

RPM_DOC_DIR

%docで指定されたドキュメントファイルをインストールするためのディレクトリを表す。 rpmrcファイルの、defaultdocdirで指定する。デフォルトは、

RPM_DOC_DIR="/usr/doc"

RPM_OPT_FLAGS

コンパイル時にコンパイラにわたすデフォルトのオプション指定を表す。 rpmrcファイルの、optflagsで指定する。 アーキテクチャ毎に指定ができる。 例えば、%buildにおいて以下のように使う

make CFLAGS=${RPM_OPT_FLAGS}

デフォルトはarchitectureがi386のときには、

RPM_OPT_FLAGS="-O2 -m486 -fno-strength-reduce"

RPM_ARCH_FLAGS

buildを行なっているシステムのアーキテクチャを表す変数。 アーキテクチャがi386なら、

RPM_ARCH_FLAGS="i386"

RPM_OS

buildを行なっているシステムのOSをあらわす変数。Linuxなら、

RPM_OS="Linux"

RPM_BUILD_ROOT

Buildrootで設定された仮想インストールのためのディレクトリを表す。 (Section 5.1, “データ定義部”のBuildrootの項参照)

RPM_PACKAGE_NAME

Nameで設定されたパッケージ名を表す。 (Section 5.1, “データ定義部”のNameの項参照)

RPM_PACKAGE_VERSION

Versionで設定されたバージョン名を表す。 (Section 5.1, “データ定義部”のVersionの項参照)

RPM_PACKAGE_RELEASE

Versionで設定されたリリース番号を表す。 (Section 5.1, “データ定義部”のReleaseの項参照)