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Vine Linux では、ネットワーク上のリモートホストやCD-ROMなどから、 RPMパッケージのインストール、アップグレードなどが矛盾なく行える APT パッケージ管理システムを採用しています。 Synapticは、そのAPTパッケージ管理システムのフロントエンドとして動作します。
Synapticを使うことにより、マウス操作を中心にRPMパッケージのインストール、 アップグレード、削除などを行うことができます。
なお、この文書は Synaptic インストール時のデフォルトの設定を基準にしています。 既に御自分で設定を変更した部分については適宜、読み替えてください。
APTは元々、Debian GNU/Linux の deb パッケージを管理するシステムでしたが、 Conectiva社の貢献により、RPM パッケージの管理に利用できるようになりました。
APTパッケージ管理システムは、apt-get、apt-cacheなどのコマンドラインツールで構成されています。 詳細は、章 8. RPM/APTによるパッケージ管理を御覧下さい。
GNOME上でSynapticを起動するには、以下の方法などがあります。
→ →
synapticと入力し、実行ボタンをクリック。
→ を実行し、GNOME端末などで次のコマンドを実行。
synaptic
いずれにしろ、一般ユーザで実行した場合は、 rootのパスワードを尋ねられますので入力して下さい。
Synapticは、メニュー、ツールバー、 ステータスバーといった標準的なインターフェースと3つのペインで構成されています。
表 9.1. インターフェースの構成要素
1 | メニューバー | Synapticのほとんどの機能を実行するための項目が用意されています。 |
2 | ツールバー | よく使う機能を実行するためのボタンがまとめられています。 |
3 | 分類リスト | セクション、状態、アルファベット順、 フィルタなどによるパッケージの分類が表示されます。 上部のドロップダウンリストにより、分類方法が変更可能です。 |
4 | パッケージリスト | 選択された分類に含まれるパッケージの一覧です。 パッケージリストに表示されるアイコンの説明を見るには、 | メニューにある を実行します。
5 | パッケージの説明 | 選択されたパッケージの説明が表示されます。 |
6 | ステータスバー | パッケージリストの状態などが表示されます。 |