フロッピーディスクドライブにブートディスクを挿入し、マシンを再起動します(CD-ROMによるブートが可能な場合は、CD-ROMをドライブに挿入してから再起動します)。するとインストーラが自動的に起動されます。(インスト−ラ起動画面)
boot:のプロンプトが表示されたら、そこで Enter キーを入力します。Enter キーのみを押すと、X Window Systemを使ったグラフィカルなインストーラが起動され、マウスによる操作が可能になります。画面中の設定が終ったら、「次へ」をクリックして下さい。前の画面に戻るときは、「戻る」をクリックして下さい。また、左側にヘルプ画面がでますので、注意書きを良く読んで設定して下さい。無事、図のような画面が表示されたら、「インストール開始」の節へ行って下さい。
縦の解像度が600ドット未満の場合は通常のインストーラでは画面がみだれます。この場合はboot:プロンプトで以下の様にlowresと入力後、Enterキーを押して低解像度でインストーラを起動して下さい。
boot: lowres
インストーラが正常に立ち上がらない時や、使用しているビデオカードの種類によっては、この先画面が表示されなくなる場合があります。その場合は、コンピュータを再度起動し、boot:プロンプトでtextと入力後、Enterキーを押してください。この場合、グラフィカルなインストーラ(グラフィカルモード)は使用できなくなりますが、テキストモードでインストールを続行できます。
boot: text
テキストモードのインストーラでは、いくつか選択を行ったり、文字入力を行う必要があります。操作の仕方は以下の通りです。
項目間の移動:<TAB>
項目の選択:カーソルキー
項目([ ]欄)のチェック:<スペース> で有効 / 無効の切替え
選択内容の決定:「確認」や「了解」のボタンで <ENTER>
また、テキストモードで選択メニューが表示された時には、キー入力をすると先頭の文字がそのキーに一致する項目が表示されます。
また、次のような場合には expertモードを使って下さい。
ISA 機器が認識されない場合
PCMCIAのモジュールにオプションを与えたい場合
SCSIカード、SCSI機器を自動認識させたくない場合
その他、オプションを自動設定したくない場合
boot: expert
Promise Ultra66等の拡張ボードでは、SCSI機器の選択では表示されない場合があります。この場合はインストーラ起動時に ide2=0x6700,0x6802,11 等と入力を行って下さい。このとき、「=」は、106等のキーボードであれば「¥」の左にあるひらがなの「へ」と書かれたキーを押して下さい。
NFSやFTP、HTTPなどを使ったり、PCMCIAを使ってインストーラを起動する場合には、ネットワークに関する設定などを先に行っておく必要があります。これらの設定はテキストモードで行われます。
bootnet.imgまたはpcmcia.img (Boot Disk for PCMCIA INSTALL)が入っているフロッピーディスクで起動すると次のような手順で設定が進みます。
「言語選択」画面になります。「Japanese」を選択すると以後のメッセージは日本語表示されます。もしこの後の画面が乱れる様でしたら「戻る」(恐らく読めないでしょうが、右側のボタンです)で戻り、「English」を選択して下さい。
以降、本マニュアルでは日本語表示(Japanese)を選択したことを前提に解説します。 (言語選択画面)
「キーボードタイプ」の画面になります。日本語 106キーボードをお使いならば、jp106を選択し、us キーボードをお使いならば usを選択して下さい。(キ−ボ−ドタイプ選択画面)
「インストール方法」画面になります。インストールする方法を NFS image、FTP、HTTP、CD-ROMから選択して下さい。接続されている機器によってこのメニューは異なります。(インスト−ル方法の選択)
「デバイス」画面になります。デバイスが自動認識されてこの画面はスキップされることもありあます。ご使用のNIC(ネットワークインターフェースカード)の設定を行います。PCI NICの場合、ほとんどのカードは自動チェックされますが、ISA NICの場合はIRQとI/Oポートの値を入力します。「モジュールパラメータを指定する」を選択し、IRQ、DMA、IOポートに適切な値を入れてみて下さい。IOの値は 0xではじめることに気を付けて下さい。
例. io=0x300 irq=
「TCP/IPの設定」画面になります。DHCPサーバやBOOTPサーバにつなぎIPアドレスなどの情報を自動取得する場合は、「動的IP振り分け(BOOTP/DHCP)を使う」をチェックして下さい。自分で設定する場合は、チェックせずに IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイアドレス、ネームサーバを適切に設定して下さい。これらの値はインストール後も使用します(変更することも可能です)。(TCP/IPの設定画面)
NFS、FTP、HTTPで使用するサーバのホスト名とVine Linuxが置かれているディレクトリ名を入力します。ディレクトリには、ディレクトリ構成のところで説明したi386以下のファイルが存在するところを指定します。たとえば、i386以下のファイルがサーバの/pub/vine/i386以下に存在する場合には、/pub/vine/i386を入力します。(NFS設定画面)
以後、インストールするパッケージの選択、パーティションの設定、X Windowの設定に関する質問画面が表示されますが、設定方法は次節以降のグラフィカルモードのインストールと同じです。
以下、グラフィカルモードのインストールメニューに従って説明を行います。オープニングメッセージが出る前に、SCSIカードがある場合はその自動認識が行われます。また、グラフィカルモードのときはマウスの認識もここで行われます。もし認識がされない場合は、一旦中止してテキストモードでインストールを行って下さい。
デバイスの自動認識が完了すると、オープニングメッセージである「Vine Linux」メッセージが表示されます。しばらくすると、次の画面に進みます。
グラフィカルモードの場合、はじめにインストールに使用する言語を選択します。(使用言語の選択画面) 通常はJapanese(日本語)を選択すればよいでしょう。インストールに使用する言語と実際にインストールされる言語は別でも構いません。テキストモードの場合は、設定の順番が異なりますので、該当する部分を順次お読み下さい。
次にキーボードとマウスの設定を行います。
使用するキーボードを選択します(キ−ボ−ドの選択)。形式は日本語106/109キーボードのユーザは「japanese 106-key」を、101(104)キーボードのユーザは「Genetic 101(104)-key PC」等を選択します。レイアウトは「Japanese」、「U.S. English」などキーボードにあわせて選択します。デッドキーは日本語を使う時はどちらで良いです。
各項目設定後に、「選択をテスト」の欄にカーソルをあわせて、キータイプをすれば、正しくキーボードを選択しているかどうか確認できます。特に記号("="や"("など)を入力して確認して下さい。
使用するマウスを選択します(マウスの選択)。 大抵はGenericの 2 Button Mouse (PS/2)または3 Button Mouse(PS/2)で良いでしょう。それ以外のマウスを御使用の方は適切なマウスのタイプを選択して下さい。2 Button Mouseの場合は。「3ボタンエミュレーション」をチェックしておくと良いでしょう。左右のボタンを同時にクリックすることで、真ん中ボタンを押したものとして扱われるようになります。USBも選択できますが、ここで選択しない場合もUSBはかならず使えます。
以上の設定が終ると、Vine Linuxのロゴとともに歓迎のメッセージが表示されます。(ようこそ)
Vine Linuxを新規にインストールするか、既にインストールされているVine Linuxをアップグレードをするかを選択します(インスト−ルの種類)。
新規にインストールする場合、特定の内容(最小インストール、フルインストール)によりインストールするか、手動で選択(カスタム)しながらインストールするかを選択します。カスタムをチェックするとインストールするパッケージを選択できます。カスタム以外を選択してインストールを行う時は、既存のLinuxパーティションは一旦すべて削除され、パーティションの設定、ハードディスクの初期化、コンポーネントの選択、インストールまでが自動的に処理されます。そのため、以下の説明のうち自動的に設定される項目はスキップされます。
また、「既存システムのアップグレード」を選択すると、次の画面で現在インストールされているLinuxのパーティションが表示されますので、該当するパーティションを選択して下さい。「アップグレード用のカスタムパッケージ選択」をチェックすると、アップデートするパッケージや新規インストールするパッケージを選択できます。チェックしない場合は既にインストールされているパッケージのアップデートのみになり、新規のパッケージはインストールされません(パッケージの依存関係で要求される場合はインストールされます)。以下の説明のうち「ディスクのセットアップ」と「フォーマットするパーティションの選択」はスキップされます。
「既存システムのアップグレード」以外を選択された方は、項2.4.5. 「パーティションの設定」に進みます。
「既存システムのアップグレード」を選択された方はここでアップグレードテストが行われ、/パーティションが検出されます。他のディストリビューションをインストールされている方など複数の/パーティションが検出された場合は、正しいパーティションを選択してください。ここで「アップグレードパッケージをカスタマイズ」にチェックを入れると後でアップグレードされるパッケージを選択する事ができます。
「次へ」を押すと項2.4.6. 「■ブートローダの設定」へ進みます。
Vine Linuxをインストールするパーティションの設定を自動にするか手動にするかを指定します。(パ−ティション分割方法の選択)。伝統的な fdisk や、Disk Druid、自動セットアップが選択できます。空っぽのディスクにインストールする場合は、自動がもっとも楽な選択になります。
自動パーティショニングを選択した場合は、全て消してつくりなおすか、Linux の入っているところを潰して使うか、空いているところだけを使うかを選択できます。どのようにパーティションが切られるか心配な場合は、下部のレビューボタンをチェックしておきましょう。 (自動パ−ティション設定)
Vine Linuxをインストールするパーティションの設定を行います(DiskDruid)。設定にはDisk Druidを使用します。既にパーティションが設定されている場合は、現在のパーティションが表示されています。はじめから設定し直す場合は、該当するパーティションを「削除」で消します。新規にパーティションを作成するには「追加」を押します。ミニウィンドウが出ますので、マウントポイントと大きさ(サイズMバイト単位)、パーティションタイプ(ext3, ext2 or Linux swap)を選びます。複数のハードディスクがある場合は「確保可能なドライブ」から選択して下さい。Vine Linux 2.6 での標準は EXT3 ファイルシステムになります。
Linuxには最低限、/(ルート)とスワップのパーティションが必要です。最初にスワップを設定したら、/は「DISKいっぱいまで使いますか?」をチェックしておけば、最大容量を確保してくれます。その他、/, /usr, /var, /homeなどとパーティションを分ける場合でも、/homeを「DISKいっぱいまで」にしておけば、ここで半端な領域の調整ができるようになります。ここがよくわからない場合、/, /boot, /homeとスワップのパーティションを作成すると良いでしょう。
例を挙げると、/, /boot, /homeに分ける場合、/bootには16Mバイト程度を割り当てます。/には最小構成で約600Mバイト以上(フルインストールで1700Mバイト以上)必要です。/homeには残りを割り当てると良いでしょう。パーティションを分けるメリットは、バックアップがしやすい、ディスク障害時に復旧しやすいなどがあります。
また、それぞれのVine Linux用のパーティションをフォーマットするかどうかの選択もできます。はじめて使うハードディスクの場合やパーティションを切り直した場合は必ずフォーマットします。フォーマットする場合は 該当するところにチェックマークを付けます。ここではまだフォーマットは行われません。実際にフォーマットが行われるのは、ソフトウェアがディスクにインストールされる直前です。
フォーマットを行うとこれまでにディスクにあった情報は失われます。
HDDからLinuxを起動するためにVine Linux標準のブートローダLILOをインストールするか選択します。LILOを使うとLinuxとWindowsの起動の選択を行なうこともできます。既にインストール済みのブートローダを上書きしたくない場合は、「ブートローダをインストールしない」を選択してください。
LILOをインストールする場合は、「LILOを入れるレコード」を選択します。LILO以外のブートローダをお持ちでない場合は、「マスタブートレコード(MBR)」をチェックすると良いでしょう。市販のシステムコマンダーなど他のブートローダを使用する場合は、「ブートパーティションの第1セクター」を選択します。
パーティションで示されたデバイスから起動したい場合は、「標準のブートイメージ」にチェックします。また、ブートラベルを入力して下さい。ここは「linux」で良いでしょう(デフォルトでは「linux」になっています)。また、他のパーティションにインストールされている Windows等も LILOで選択ブートを可能にしたい場合は、そのパーティションの選択と、ブートラベルの設定を行う必要があります。(ブートローダの設定)
インストールの種類で「既存システムのアップグレード」を選択した方は、項2.4.8. 「パッケージグループの選択」へ進んでください。
コンピュータからLinuxを完全に削除したい場合など、LILOが不要になりLILOを完全にMBRから消してしまいたい時は、まずはlilo -uを試して下さい。もし間違えてすでにliloを実行できる環境がなくなってしまっている場合は、以下のようにします。
Windows9x/Meの場合は、起動可能なDOSフロッピーディスクにfdisk.exeを入れておき、
FDISK /MBR
を実行します。
WindowsNTの場合は、修復セットアップで「スタートアップ環境の検査」を行ないます。Windows2000/XPの場合は回復コンソールからfixmbrを使います。
Vine Linuxが起動した後に必要な設定を行います。設定がわからないものなどは、スキップして飛ばしても構いません。これらの設定はインストール後に設定することができます。
ネットワークインターフェースカード(NIC)がない場合は「次へ」を選択し次に進んで下さい。NICが認識されない場合には、この設定画面はスキップされることがあります。その場合は、インストール後に項12.1.2.9. 「LANの設定」を参照して設定を行なって下さい。
ここでは、IPアドレス、ネットマスク、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス、ホスト名、ゲートウェイアドレス、DNSサーバの取得の方法を選択します。起動時にネットワークに接続する場合は「起動時にアクティブにする」を選択し、各フィールドに値を入力して下さい。DHCPサーバにつなぎこれらの情報を取得する場合は、「DHCP使用時の設定」をチェックして下さい。
なお、ここでの設定はLAN環境の設定であり、プロバイダへのダイヤルアップ接続とは無関係です。 (ネットワ−ク設定)
タイムゾーンの設定をします。Viewから「アジア」を選択します。日本付近でマウスをクリックすると「アジア/東京」となります。通常はデフォルトのままで問題ないでしょう。
PCの内蔵時計をGMT(世界標準時刻)に合わせるならば、「システムクロックにUTCを使用」にチェックを付けます。UTCオフセットの設定は日本在住の方はデフォルト(UTC+09)のままにして下さい。 (タイムゾ−ンの選択)
まず、システム管理者、つまりスーパユーザ(root)のパスワードを設定します。確認のため同じパスワードを2回入力します。入力したパスワードを忘れないように注意して下さい。また、あまりに単純なパスワードは避けて下さい。アルファベット大文字/小文字を取り混ぜ、数字や記号も入れると比較的安全です。なお、キーボードの設定が実際のキーボードと違う場合、記号の位置がずれていることがありますので、注意して下さい。2回入力したスーパユーザのパスワードが問題なければ、「次へ」のボタンが現れます。それまでは先に進めません。 (アカウントの設定)
次に、一般ユーザのアカウントも作成することができます。これはインストール後に行うこともできます。すぐに使うユーザは登録しておく良いでしょう。アカウント名にユーザのアカウント名を入れます。初期パスワードもここで設定できます(2回入力して下さい)。フルネームにはこのユーザの氏名をローマ字で入れます。入力後、「追加」を押すと下の一覧に加わります。
インストールの種類で「カスタム」以外を選択した方は、項2.4.9. 「グラフィックインターフェース(X)の設定」へ進んでください。
カスタムインストールを選択した場合は、パスワードの管理方針が変更できます。「MD5パスワードを有効にする」はパスワードの長さが256文字までサポートする場合にチェックします。「シャドーパスワードを有効にする」は /etc/passwdの他に/etc/shadow を用いてパスワードが洩れにくくします。両方をチェックして下さい。標準では MD5、シャドーパスワードともに有効になっています。
ネットワークでNISを使う場合には「NISを有効にする」をチェックして下さい。また、NISドメインなどを入力します。
「カスタム」を選択した方は、ここでインストールする内容(パッケージグループ)を選択します。また、「既存システムのアップグレード」で「アップグレードパッケージをカスタマイズ」にチェックを入れた場合もパッケージグループを選択します。そうでない場合は、項2.4.10. 「インストール(アップグレード)準備完了」へ進みます。
リストの中からインストールするパッケージグループを選択します。リストの各パッケージグループが表す内容は表 2.2. 「パッケージグループの種類」の様になっています。
表 2.2. パッケージグループの種類
X Window System (推奨) | 比較的最新のグラフィックスカードに対応したX.Org X11R6.7.0をはじめ、ボールド体を含めたビットマップフォント、日本語TrueTypeフォントなどが含まれています。 |
日本語入力システム | かな漢字変換サーバのCanna、XIM(X Input Method)であるkinput2など日本語入力に必要なパッケージが含まれています。 |
GNOMEデスクトップ環境 | デスクトップ環境 GNOMEです。章 5. Vine Linuxのグラフィカルユーザインターフェースを参照して下さい。 |
インターネットクライアント | メールクライアントSylpheed、インターネットアプリケーションスイートMozillaなどが含まれています。 |
TeX文書作成 | teTeX-2.0.2 をベースに pTeX-3.1.3 を統合したパッケージです。プレビューに使用する300dpiのPKフォントや、dviファイルのプレビューアも含まれています。 |
Emacs (推奨) | 日本語に対応したエディタ emacs です。以前の Muleは emacsに統合されました。 |
CD作成/リッピングソフトウェア | CDライティングソフトX-CD-Roast、リッピングソフトウェアGripなどが含まれています。 |
ドキュメントビュア | ggvポストスクリプトビューアやXpdf PDFファイルビューアなどが含まれています。 |
画像アプリケーション | レタッチ系アプリケーションGimpや画像ブラウザGImageViewなどが含まれています。 |
システム管理ツール | Synapticパッケージマネージャやその他の設定ツールなどが含まれています。 |
印刷システム | 印刷システムCUPSなどが含まれています。 |
インターネットサーバ | インターネットサーバを構築するためのパッケージです。Postfix、Apache、ProFTPdなどが含まれています。 |
ファイルサーバ | ファイルサーバ構築パッケージ。UNIXで一般的なNFSサーバを構築するnfs-utilsパッケージのみが含まれています。 |
基本開発ソフトウェア | 最小限の開発ツール(build-essential)としてgcc-3.3.2, glibc-2.3.3 など含まれています。 |
「個々のパッケージを選択する」にチェックマークを付けると、より細かい単位でインストールするものを選択できますが、コンポーネントの構成について詳しい人以外にはお勧めしません。
パッケージグループの内容については、インストールCDのVine/base/compに詳細が書かれています。
ここでは、X Window System で使用するビデオカードの設定をします。
PCIやAGPのビデオカードが自動検出され、その結果が表示されます。検出されたカードの種類とビデオメモリに問題なければ、そのまま「次へ」を押してください。ここで検出されないビデオカードの場合は、「Xの設定を行わない」をチェックし、インストール後に Xconfigurator で設定を行って下さい。(ビデオカ−ドの設定)
インストールあるいはアップグレードの準備が完了をした事を知らせるメッセージが表示されます。オンラインヘルプにもある通り、ここがインストールを中止する最後のポイントになります。「次へ」を選択すると、実際にLinuxパーティションがフォーマットされ、ソフトウェアのインストールが開始されます。(インスト−ル準備完了)
メッセージにもある通りインストール時の記録が/tmp/install.logに残され、後で参照する事ができます。
まず、フォーマットするパーティションがある場合、ファイルシステムの構築が行われます。ディスク容量にもよりますが、かなりの時間を要します。
フォーマットが終ると、パッケージのインストールが始まります。PCの性能と選択したパッケージの種類にも依りますが、30分から1時間以上かかる場合もあります。時々しばらく止まったように見える場合がありますが、あわてずにしばらくは待って下さい。 インストール中にはおおよその残り時間が表示されますが、最初の数十個をインストールするまでは、あまり正確な時間は表示されません。(パッケ−ジのインスト−ル)
項2.4.9. 「グラフィックインターフェース(X)の設定」で「Xの設定を行わない」をチェックした方や「既存システムのアップグレード」の場合は、項2.4.14. 「おめでとうございます」へ進みます。
多くの最新のモニタの場合は自動的に検出されます。ここで自動的に検出出来なかった場合は、リストから使用するモニタの種類を選択します。また、使っているモニタがリストに見当たらない時には、汎用のマルチシンクモニタ(Generic Multi Sync Monitor)のいずれかを選択すればほぼ問題ないでしょう。(モニタ−の設定)
色深度や画面の解像度を選択し、設定をテストする事ができます。ビデオカードやモニタの性能により、表示できない場合があるので注意してください。(X設定のカスタマイズ)
色深度は、同時に表示できる色数と関係します。以下から、選びます。
256色(8Bit)
High Color(16Bit)
True Color(24Bit)
画面の解像度を以下から選びます。表記は、幅x高さとなっています。
640x480
800x600
1024x480
1024x600
1024x768
1152x864
1280x600
1280x768
1280x1024
1400x1050
1600x1200
きちんと設定されたかを確認するために、X Window Systemを起動テストします。「設定のテスト」をクリックすると、X Window System の起動テストを行ないます。正常に起動すると「このメッセージが見えますか?」と確認してきますので、問題なければカウントダウンが終わる前に「Yes」をクリックします。「No」をクリックしたり、10秒以上何もしないとエラーとなってもう一度設定画面に戻ります。(Xのテスト画面)
「グラフィカル」を選択するとグラフィカルなログイン画面(gdm)を使用できます。ただし、設定のテストで問題がある場合は「テキスト」を選択してください。(設定はインストール後にもできます)
一部のビデオカードや解像度については、インストール完了後にXconfiguratorを使用して設定した方がよい結果が得られることもあります。もし、画面が正しく表示されなかったり、解像度を変えたい場合は、一旦、「テキスト」ログインを選択し、インストール終了後、Linuxを起動してから Xconfiguratorで再設定して下さい。Xconfiguratorについては、項12.1.2.8. 「X Window Systemの設定」を参照して下さい。
これでインストールは完了です。(インストール終了画面) 『終了』をクリックするとしばらくしてインストールCDが排出され、コンピュータが再起動されます。
再起動の際にブートディスクやインストールCDなどブート可能なメディアを必ず抜いてください。そうしないと再びインストーラが起動してしまいます。