第13章 カーネルのアップグレード、設定の方法

目次

13.1. カーネルパッケージ
13.2. カーネルパッケージのアップグレード

13.1. カーネルパッケージ

13.1.1. カーネルパッケージのバージョン

Vine Linuxのカーネルパッケージでは、<バージョン>にはカーネルのバー ジョン、<リリース番号>は、 0vl<Vine のリリース番号> の形になっています。

この文書では、カーネルのバージョンをVER、リリース 番号をRELとします。kernel-2.4.27-0vl4 であれば、 VER を 2.4.27、REL を 0vl4 と読み換えてください。

13.1.2. カーネルパッケージの構成

kernel-VER-REL.src.rpm

カーネルのソースRPMパッケージです。カーネルRPMを自分でコンパイルす る場合に利用され、以下のバイナリパッケージすべてを生成します

kernel-VER-REL.i386.rpm

カーネル本体とカーネルモジュールが含まれています。複数のカーネルパッケージを同時にインストールすることができます。

kernel-smp-VER-REL.i386.rpm

SMPに対応したカーネルです.2つ以上のCPUまたはHT(ハイパースレッディング)機能を持つCPUを持ったPCを利用する場合はSMPカーネルを使用します.

kernel-source-VER-REL.i386.rpm

カーネルのソースです。/usr/src/linux にインストールされます。複数のリビジョンを同時にインストールすることはできませんが、複数のバージョンをインストールすることはできます。

kernel-doc-VER-REL.i386.rpm

カーネルのドキュメントです。/usr/share/doc/kernel-VER および /usr/src/linux/VFAT-jp にインストールされ、カーネルの設定などに必要な情報が書かれています。複数のリビジョンを同時にインストールすることはできませんが、複数のバージョンをインストールすることはできます。

kernel-headers-VER-REL.i386.rpm

カーネルのヘッダファイルです。/usr/src/linux-VER にインストールされ、カーネルの様々なドキュメントも含まれています。複数のパッケージをインストールすることはできません。様々なプログラムをコンパイルするために必要です。