4.2. ログインしよう

4.2.1. コンソールからログインする

マルチユーザシステムでは、ユーザ認証の過程が必要です。システムが起動する と、ユーザ名とパスワードを入力するよう画面に表示されます。ユーザの認証を 行うことをログインすると言います。

UNIXではコンソール画面と言われる、基本的に文字しか表示できない画面と、 X Window System を利用したグラフィカルなウィンドウ画面があります。Vine Linuxをインストールするときに、「X 設定のカスタマイズ」で、 「ログインの種類を選択してください」に「グラフィカル」と答えていると、 ウィンドウ画面が現れます。「テキスト」と答えていると、コンソール画面になります。

コンソール画面の場合、起動プロセスが完了した後、 login: と表示されます。 ここにはユーザ名を入力してEnterキーを押してください。

次に Password: と現れますので、そのユーザのパスワードを入力します。 この際、入力した文字は全く表示されないので注意して入力してください。 パスワードを入力できたらEnterキーを押してください。 まだ、ユーザ登録をしていない場合は、ユーザ名に rootと入力し、 インストール時に設定したパスワードを入力します。

  1. login:のところで、ユーザ名を入力します

  2. Password:のところで、パスワードを入力します

ログインすると、プロンプト[1]が表示されているはずです。実は、通常のコンソールでは日本語の表示はできません。日本語を表示させたい場合は、フレームバッファという仕組みを利用する必要があります。

詳しくは、kernel-doc パッケージをインストールし、 /usr/share/doc/kernel-doc-*/fb/ の各ドキュメントを参照してください。なお、ビデオカードによってはうまくフレームバッファコンソールが動かない場合もありますので御了承ください。

例 4-1. VESAフレームバッファを利用する場合

起動時に [ESC] を押下することでテキストモードのブートローダに移行できますの で、boot: プロンプトで以下のようなオプションを指定してください。

boot: linux vga=0x301	(640x480x8bpp)
boot: linux vga=0x303	(800x600x8bpp)
boot: linux vga=0x317	(1024x768x16bpp)

例 4-2. VGA16/i810フレームバッファ

VESAフレームバッファに対応していないi81xなどの場合は、起動後に以下のモジュールを読み込 ませることで日本語が表示できるようになります。

VGA16フレームバッファ
# modprobe vga16fb
i810専用フレームバッファ
# modprobe i810fb

4.2.2. コンソールからログアウトする

使い終ったときはログアウトという過程が必要です。 まず、書きかけのプログラムや文章はきちんと保存しておきましょう。 また、実行中のアプリケーションもきちんと終了させましょう。ここまでできたらログアウトします。

ログアウトするには、exitlogoutというコマンドを実行してください。

注意

[1]

「#」で表示されているのはコマンド(命令)の入力を促すプロンプトです。通常、rootユーザの時は「#」ですが一般ユーザのときは「$」と表示されます。「#」や「$」の前にいろいろ表示されますが、本書の実行例では単に「#」や「$」と表記します。