まず yaboot.conf ファイルを, お使いのマシンにあわせて編集します. 以下,各項目を簡単に説明します.
yaboot と起動スクリプトをインストールするパーティションを指定します.
図 33 の例では,/dev/hda15 です.
起動 OS 選択画面で,
何も入力しなかった場合にデフォルトで起動する OS を指定します.
linux, macos, macosx のいずれかを指定します.
上の defaultos を起動するまでの,入力待ち時間を秒単位で指定します.
ここまでが,起動 OS 選択スクリプト用の設定です. 以下,Linux ブートローダ yaboot の設定になります.
yaboot 起動時に表示されるメッセージを指定します.
改行を表すには \n
を使います.
yaboot 起動後,何も入力されなかった時に,次の default が実行されるまでの 待ち時間を1/10秒単位で指定します.つまり 300 と指定すれば 待ち時間が 30秒になるということです.
yaboot プロンプトで,単純にリターンを押した場合に 選択されるデフォルト設定のラベル名を指定します. 以下の label を使って与えられる設定名です.
読み込むカーネルファイルの名前とそのパーティション名を指定します.
書式は [デバイスへのパス名]:[パーティション番号],[カーネル名]
となります.
読み込むカーネルファイルが Mac OS のシステムフォルダ内にある場合には
[カーネル]
の先頭に \\\\
をつけます.
逆に,ハードディスクのトップディレクトリに置いてある場合はつける
必要はありません.
linux 用 ext2/ext3 パーティション上のファイルを直接指定することができます. 先程の 図 33 の場合だと, 次の様な指定が可能です.
image = hd:12,/boot/vmlinux-2.4.19-0vl8
この設定に対応するラベル名を指定します.
Linux の root パーティションを指定します.
先程の 図 33 の例の場合は
root = /dev/hda12
となります.
BootX の More kernel arguments に記述するのと同様に,カーネルに渡す引数を指定します.
引数の最初にはスペースを入れておく方が良いでしょう. そうでないと,カーネルにうまく引数が渡らない場合があります.
BootX の No video driver のチェックを与えるのと同様の効果を得たい場合,この行を追加します.
注意する必要があるのは,BootX の場合は
パネルが表示されている状態の解像度/色数 (つまり MacOS の設定)
を Linux に引き継ぐのに対し,yaboot 上で
novideo
を与えた場合は Open Firmware の解像度/色数を
引き継ぐということです.一般的に Open Firmware コンソールの色数は
8bpp ですので,コンソールの解像度/色数をもっと高精度のものに
したい場合は,この novideo は使わず,
上の append = "..."
で指定する必要があります.
特に append と novideo に関しては 機種によって設定をシビアに行う必要がありますので, 「 web 上で公開している最新確認情報 」 の該当マシンの解説を熟読されることをお勧めします.
Mac OS の起動パーティションを指定します.
先程の 図 33 の例では
/dev/hda7
となります.
Mac OS X の起動パーティションを指定します.
先程の 図 33 の例では,
Mac OS とは別に UFS パーティションを切り,
そこに OS X をインストールしていますので,
その起動パーティション (Apple_Boot) である
/dev/hda8 を指定します.
最近の Mac は, 単一の HFS+ パーティションに Mac OS と Mac OS X の両方が 出荷時にインストールされています. この場合には,macosx= という行の直後に brokenosx と書いて下さい.
ただし,同一パーティションにインストールされた Mac OS と Mac OS X の切替えを ybin スクリプトから行うには, Vine Linux インストール前に 「起動ディスク」コントロールパネルを使って Mac OS 9 を起動 OS に指定しておく必要があります.