Vine Linux リリースロードマップ (改定中)
リリースロードマップ
Vine Linux としては、約1年に 1 回のペースでリリースを目指す予定です。
なお、安定性などを考え、x.0 では製品版は出さず、x.1 で製品版とする予定です。
(製品版は出してしまうと修正がむずかしいという理由と、
メジャーバージョンのリリースマネージメントを製造プロセス
(および営業マーケティング)のスケジュールに合わせたくないため)
御意見、御要望などは VineSeed ML までおねがいします。
2004/07 Vine Linux 3.0 RC3 (現在)
2004/08/03 Vine Linux 3.0 リリース
2004/10/? Vine Linux 3.1/3.1CR
次期リリース
次回リリースは 2004 年夏に Vine Linux 3.0 を目指して開発をすすめています。
Vine Linux 3.0 では大幅な変更を施す予定です。
また、3.0 リリース後からは開発体制のみなおしを行う予定ですが
3.0 では現行のまま進行します。また、3.0 ではより多くの方に使って頂き、
要望をとりいれながら短い期間で3.1 へもっていきたいと考えています。
このため 3.1CR まではFTPのみの公開とします。
3.0 からは core + main component という形での提供を予定しています。
標準のインストールイメージは、VineSeed/main に近いですが次の点が異なります。
- 開発関係のパッケージは build-essential を除いて標準では含まない
- サーバ関係は最小限のみ含む
また、これにともない main, plus の構成を変更し、core,
main, plus, extras, orphaned に再構成します。標準のインストールイメージは core+main
の一部となります。なお、インストールイメージに含まれないパッケージを簡単にインストー
ルできるようにするために task セットをいくつか用意する予定です。
また、現状では未定ですが、サーバに特化したインストールイメージも用意するかもしれません。
これらはすべて同じツリーから構成されます。
- kernel-2.4.26
- acpi
- cpufreq
- software suspend
- nfs client improvement
- new NTFS
- video4linux2
- 採用してほしい kernel パッチ、修正などがありましたら
Vine@vinelinux.orgまたは
VineSeed MLまでお送り下さい。
レビュー後、問題なければ採用させていただきます。
ただし採否については個別に連絡はいたしませんので御了承ください。
- XOrg X11R6.7.0 (XOrg-6.7.0)
- gtk+-2.4, gnome-2.4
- gcc-3.3.2
- glibc-2.3.3
- emacs-21.3
- tetex-2.0.2
- CUPS/ghotscript-7.07
そのほかマイナーバージョンアップ、
バグフィックスはできるかぎり取り込み安定した環境を提供したいと考えています。
タイムスケジュール
現状では 2004/夏 リリースを目標に考えています。
ただしさまざまな状況の都合により時期などがずれる可能性はあります。
2004/07 Vine Linux 3.0 RC2 ←now
2004/08/03 Vine Linux 3.0 リリース
2004/10 Vine Linux 3.1
アーキテクチャ
2.6ではIntel、PPC、Alphaはリリースできていますが、
SPARCはめどが立っていない状態です。3.0 ではまだ未定ですが、
Intel,PPC以外もできる限りリリースにもっていきたいと思っています。
ia64/x86-64 については予定はありません。もしVine Linuxをベース
に開発したい方がいましたら御連絡ください。
今後の開発方針(未改定)
VineSeed 開発支援
Vine Linux の元となる VineSeed からは半年から1年に 1 回のペースでリリース
ブランチを行い安定化をはかっています。しかし、本来の安定化作業よりもパッケー
ジ自体の調整作業やアーキテクチャ間の調整作業が多くなっているという問題があり
ます。この問題に関しては、現在、クオリティを保つための仕組みや複数のアーキテ
クチャでの同時開発を補助するための仕組みを考えています。基本的にはビルドファー
ムとよばれるものです。これに加えて、アーキテクチャ依存にならないように、また
より良いクオリティのものが開発できるように、ポリシーを決めてそれにしたがった
自動チェック機能などを加えていきたいと考えています。これを利用することで、手
間だけの問題でアーキテクチャ間に差ができることはなくなりますし、より多くの方々
が開発に参加しやすくなると考えています。これに関しても皆様のご意見をお待ちし
ています。
パッケージ選択ポリシー
Vine Linux 1.0 から受け継がれているパッケージ選択のポリシーは、
- 安定である
- 安全である
- 初心者にも使いやすいものである
- 選択肢をなるべく少なくする
- CD1枚におさまる
- 日本語が使えないものは日本語化するか使えるものに差し替える
といったところです。ただ、かなり曖昧ですので今後はもうすこし具体的に
していきたいと考えています。これに関しては開発者やユーザの皆様のご意
見、ご要望をお待ちしています。
なお、現状の Vine Linux 2.x では選別ポリシーを曖昧にした結果、すこし
大きくなっている傾向にあります。例えば同じ機能を持ったものが複数存在
することや、使用頻度が低い可能性のあるパッケージが含まれています。
今後はポリシーをしっかりすることによって、1.x と同じまではいかなくと
ももうすこし厳選されたものを用意したいと考えています。
厳選したことによって逆に選択の範囲が狭まってしまう問題に関しては、イ
ンストーラを用意することで対処をする予定です。この仕組みについては現
在鋭意開発中ですが、2.1 のリリース後しばらくしたらテスト公開される予
定です。Debian の柔軟さと Vine Linux のコンパクトかつ必要十分なベース
システムを提供する予定です。VineSeed からVine Linux へのブランチに関
してもポリシーに基づいてある程度自動的に行えるようにすることで、
VineSeed 開発もこれまで通り活発に行えるのではないかと考えています。
パッケージ選別にはユーザ、開発者の皆様の意見をうまく採り入れられるよ
うアンケートなどを考えたいと思います。みなさまの御意見をお待ちしてい
ます。
パッケージ作成ポリシー
このポリシーの目標は、最低限のチェック機構を用意することでパッケー
ジ毎のクオリティのバラツキを防ぎ最終的なクオリティとバランスが保てる
ようにすることです。現在の VineSeed の活発な開発を保ったまま全体のク
オリティを上げ、かつ新しい方々の開発への参加をスムーズにするために、
パッケージの作成ポリシーも作成しようと考えています。これはポリシーと
いうよりは規則といったものに近いかもしれませんが、上に述べた自動チェ
ックのためのポリシー作成とそのために必要な規則を策定しようと考えてい
ます。たとえば最低限このタグは書かなければならないとか、かならずこの
マクロをつかうようにといったことを、いまよりもすこしだけ厳しく決めよ
うと考えています。もちろん多くのアーキテクチャに対応できるようにする
ためのものも盛り込む予定です。
これらの2つのポリシーを明確にすることで、今後もよりスムーズな開発と
リリースを行って行きたいと願っています。みなさまの御意見、御協力を宜
しくお願い致します。
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$Id: roadmap.html,v 1.29 2004/07/28 14:03:08 daisuke Exp $
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