printtool を設定するためには、管理者(root) 権限が必要です。
printtool は control-panel から起動するか、コマンドラインから
# printtool |
まず、新しいプリンタキューを作成するために 「追加」ボタンを押してください。すると、「プリンタエントリの追加」ウィンドウが表示され、プリンタの種類(接続方法)を聞いてきます。
接続方法は次の 4 種類に対応しています。
ローカルプリンタは、ローカルマシンのプリンタポートに接続されたプリンタです。プリンタが直接接続されている場合が該当します(※ USB プリンタや IrDA プリンタには対応していません)。
リモートプリンタは、LAN上にあるlpd プロトコルを受け付けるプリンタです。次のプリンタへ印刷するときにこれを使用します。
ネットワークアダプタ内蔵のプリンタ
プリントサーバに接続されたプリンタ
他の Linux(UNIX) マシンに接続されたプリンタ
SMB プリンタは、SMBサーバに接続されているプリンタです。Windows マシンか samba が動いているマシンに接続されているプリンタへ印刷するときにこれを使用します。
NCP プリンタは、NCP サーバに接続されているプリンタです。NetWare マシンか mars_nwe が動いているマシンに接続されているプリンタへ印刷するときにこれを使用します。
ローカルマシンにプリンタが接続されており、他のマシン上のLinuxやWindowsから印刷したい場合(プリントサーバとして設定したい場合)は、ローカルプリンタの設定を行います。このとき、以下で説明するプリンタエントリには、Linux用とWindows用の2つを作成する必要があります。また、片面印刷と両面印刷を区別して行いたい場合なども、それぞれのプリンタエントリを作成することになります。
プリンタの種類を選択した後には、以下の「プリンタエントリ」の項目を設定する必要があります。
キューの名前です。エントリを '|' で区切ることで、名前を複数個つけることができます。
実際に印刷するまでデータをローカルマシン上にためておくディレクトリです。1つのスプールにはキューを2つ以上割り当てないでください。
印刷ジョブが受け付けるファイルサイズの最大値です。サイズを0にすると制限がなくなります。
印刷するファイルをプリンタが理解できるフォーマットに変換します。使用するプリンタにあったフィルタを選択してください。
ローカルプリンタの場合は以下も必要になります。
プリンタが接続されているポートの名前で、パラレルポートが一つしかない場合に接続された場合は /dev/lp0 になります。シリアルプリンタの場合は /dev/ttyS?(/dev/ttyS0、/dev/ttyS1 など)となるのが普通です。シリアルの場合は各種設定を手動で行う必要があります。
リモートプリンタの場合は以下が必要です。
プリンタが動いているリモートマシンの名前です。
リモートマシン上のプリンタのキュー名です。プリンタ内蔵のネットワークカードの場合はそのプリンタのマニュアルを、プリントサーバの場合はプリントサーバのマニュアルを、他の Linux (UNIX) マシンに接続されたプリンタの場合は(例えば、BSD lpr システムなら /etc/printcap の)設定を調べてください。
この他に、リモートマシンでは、ローカルマシンが要求するプリンタで印刷できるように設定してやる必要があります。一般には hosts.lpd に設定します。
SMB プリンタの場合は以下の設定が必要です。
使用するプリンタが接続されているマシンの名前です。
このパラメータを使うことによって印刷サーバを自動的に決めるかわりに、特定の IP アドレスをもったマシン上の印刷サーバにすることができます。
印刷に使用するプリンタの名前を指定します。
(必要なら)プリンタを使うためのパスワードを指定します。パスワードを知らない場合は知っている人に聞いてください。
NCPプリンタの場合は以下の設定が必要です。
使用するプリンタが接続されているマシン/ネットワークアダプタ/プリントサーバの名前(または IP アドレス)です。
印刷に使用するプリンタの名前を指定します。
プリンタにアクセスするためのログインユーザ名を指定します。
(必要なら)プリンタを使うためのパスワードを指定します。パスワードを知らない場合は知っている人に聞いてください。