まず、作成したいrpmパッケージをつくるための、ソースを手にいれて、
それを make, make install できるように、手直しして、パッチを用意します。
オリジナルのソース・ディレクトリをhoge.org/、
修正したソース・ディレクトリをhoge/とすると、
diff -uNr hoge.org/ hoge/ > hoge.patch |
とかしてpatchをつくります。
Makefileだけとか個別にdiffをとっても良いです。
ソースとパッチは前節で設定したSOURCESのディレクトリにおきます。
rpmを作る時には、一度ソースを make install して、
その出力ファイルをかき集めることによって、rpmを構築することになります
(この作業は自動的に行われます。後述)。 しかし、この make install で、
システム上の既存ファイルが上書きされたりしたら、とても悲しいですね。
このようなことを避けてrpmパッケージを構築するために、
ある指定ディレクトリをルートディレクトリ"/"とみなして、
その下にインストールを行なえば,
そこにインストールされたファイルをもとにrpmを構築することができます。
ソースによっては、例えばMakefileのオプション指定で、
make DESTDIR=/tmp/rpm-root/usr/local install |
と指定して/tmp/rpm-root/以下にバイナリ・ツリーをつくったりできるものも増えてきましたが、
多くの場合Makefileをちょっと修正することになります。
そのパッチも用意しましょう。