Vine Linux 2.6/2.6CR Tips

Vine Linux 2.6/2.6CR での Tips 集です。多くの場合 2.5 でも使える かもしれません。
バグ情報などについてはErrataを参照して ください。
内容は順次追加していく予定です。

i386 (製品版、FTP版共通)

2.4 kernel が正常に起動しない

一部の機種で正常に起動しないことがあります。update カーネルで 対応できる場合がありますので 2.2 kernel で boot 後に、kernel をアップデートしてください。(Errataページ参照のこと)
apt では次のようにすることでアップグレードすることができます。

  # apt-get update
  # apt-get install kernel-headers kernel-doc kernel-source
  # apt-get install kernel#2.4.19-0vl26
  

カーネルをアップグレード後は /etc/lilo.conf を適切に修正の上、 /sbin/lilo を実行して下さい。

インストールしたままのデフォルトカーネルの場合は、 boot パラメータ(ブートローダLILOの画面で"Ctrl-x"で テキストモードにはいり boot: プロンプトでオプションを指定する)に 以下のどれかをつけてみてください。

  ・ACPIを無効にする
    boot: linux acpi=off
    
  ・ACPIを無効にして、APMを有効にする
    boot: linux acpi=off apm=on
    
  ・APICを無効にする
    boot: linux noapic
  
なお、正常に起動することが確認できた場合は、/etc/lilo.confに
  append="acpi=off"
  
などと追加し、/sbin/lilo を実行してください。
Athlon で IO-APIC が enable された付近でとまる場合も acpi=off が有効 なようです。

VIA C3 などで 2.4 kernel が正常に起動しない

VIA C3 は i586 (Pentium互換) の上位互換にもかかわらず、完全には i686 と間違われるため、標準でインストールされるカーネルでは 正常に動作しないことがあります。
この場合は i586 用のカーネルを上書きインストールすることで、 動作するようになります。2.2 kernel で起動した上で、

  rpm -Uvh --force kernel-2.4.19-0vl11.i586.rpm
  
などとしてi586 kernel に入れ換えてください。 (ほかのバージョンのカーネルもいれているときは -ivh でいれた ほうがいいでしょう)

CDR/RWなどを使いたい

ブートパラメータに以下のものをつけてください。ここではCDRドライブ がIDEのセカンダリ・マスターについているものとします。

  boot: linux hdc=ide-scsi
  
なお、プライマリマスターからセカンダリスレーブまでそれぞれ hda,hdb,hdc,hdd となります。

FB(フレームバッファ)コンソールを使いたい

Vine Linux 2.6 では標準で vesafb のコンソール とunicon(漢字が使えるコンソール)を組み込んでいますが、 標準では有効になっていません。/etc/lilo.conf に以下の パラメータを追加し /sbin/lilo を実行後再起動することで 有効にすることができます。

  vga=0x301
  
この例では、640x480 8bpp のフレームバッファコンソールに してあります。パラメータを変換することで 1280x1024x16bpp (0x31A) などにも設定することもできます。詳しくは /usr/src/linux/Documentation/fb/vesafb.txt を参照してください。
なお、起動後にモジュールをよみこむことで専用のフレームバッファを 使うこともできますが、これらについては詳しくは、 /usr/src/linux/Documentation/fb/ の各ドキュメントを参照してください。
なお、ビデオカードによってはうまくフレームバッファコンソールが 動かない場合もありますので御了承ください。

VMware 上で動かすと panic することがある

VMware 上で動かす場合に仮想マシンのハードウエア構成によって panic することがあるようです。とくに IDE CDROM ドライブを 使っている場合に起こりやすいようです。
解決方法としては、例えば CDROM デバイスなどを VMware の SCSI の方に接続することで正常に起動できるようになるようです。
* updates の kernel-2.4.19-0vl26 で修正されています。

VMware で usb が使用できないことがある

UHCIをつかっているホストマシンの場合に Vine Linux では uhci モジュールを usb モジュールとして使っています。 しかし、VMware では usb-uhci を必要とするため VMware から usbが見えない という問題がおこります。
解決方法としては、/etc/murasaki/auto_setup で以下の個所を、

      *USB*Intel*|*USB*VIA*)
              if modprobe -l | grep /uhci.o > /dev/null;then
                      echo uhci
              else
                      echo usb-uhci
              fi
              ;;
  
次のように書き換えてください。
      *USB*Intel*|*USB*VIA*)
              if modprobe -l | grep /usb-uhci.o > /dev/null;then
                      echo usb-uhci
              else
                      echo uhci
              fi
              ;;
  
これにより次回起動時から usb-uhci がロードされるようになります。

rescue モードがうまく動かない

CDROM の rescue モードが日本語を選択した場合にうまく動かないことが あります。この場合は、言語に English を選択することで、rescue モード へ入ることができます。

ソフトウエア RAID を使いたい

Vine Linux 2.6/2.6CR ではインストール時にソフトウエアRAIDは 使用できません。作成およびフォーマットは可能ですが、再起動時に RAIDディスクをマウントすることができません。
ソフトウエアRAIDが必要な方は、通常のDISKにインストール後に、 raidtools を update してください。

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