マルチユーザシステムでは、ユーザ認証の過程が必要です。システムが起動する と、ユーザ名とパスワードを入力するよう画面に表示されます。ユーザの認証を 行うことをログインすると言います。
UNIXではコンソール画面と言われる、基本的に文字しか表示できない画面と、 X Window System を利用したグラフィカルなウィンドウ画面があります。Vine Linuxをインストールするときに、「X 設定のカスタマイズ」で、 「ログインの種類を選択してください」に「グラフィカル」と答えていると、 ウィンドウ画面が現れます。「テキスト」と答えていると、コンソール画面になります。
コンソール画面の場合、起動プロセスが完了した後、 login: と表示されます。 ここにはユーザ名を入力してEnterキーを押してください。
次に Password: と現れますので、そのユーザのパスワードを入力します。 この際、入力した文字は全く表示されないので注意して入力してください。 パスワードを入力できたらEnterキーを押してください。 まだ、ユーザ登録をしていない場合は、ユーザ名に rootと入力し、 インストール時に設定したパスワードを入力します。
login:のところで、ユーザ名を入力します
Password:のところで、パスワードを入力します
ログインすると、プロンプト[1]が表示されているはずです。実は、通常のコンソールでは日本語の表示はできません。日本語を表示させたい場合は、フレームバッファという仕組みを利用する必要があります。
詳しくは、kernel-doc パッケージをインストールし、 /usr/share/doc/kernel-doc-*/fb/ の各ドキュメントを参照してください。なお、ビデオカードによってはうまくフレームバッファコンソールが動かない場合もありますので御了承ください。
使い終ったときはログアウトという過程が必要です。 まず、書きかけのプログラムや文章はきちんと保存しておきましょう。 また、実行中のアプリケーションもきちんと終了させましょう。ここまでできたらログアウトします。
ログアウトするには、exitやlogoutというコマンドを実行してください。
[1] | 「#」で表示されているのはコマンド(命令)の入力を促すプロンプトです。通常、rootユーザの時は「#」ですが一般ユーザのときは「$」と表示されます。「#」や「$」の前にいろいろ表示されますが、本書の実行例では単に「#」や「$」と表記します。 |