Vine Linux 3.x Tips

Vine Linux 3.x での Tips 集です。
バグ情報などについてはErrataを参照してください。
内容は順次追加していく予定です。

i386

コンソールで日本語が表示されない

Vine Liunux 3.0 からは KON は廃止されました。多くのシステムではフレーム バッファコンソールにより日本語を表示させることが可能です。

VESAフレームバッファ

起動時に [ESC] を押下することでテキストモードのブートローダに移行できますの で、boot: プロンプトに置いて以下のようなオプションを指定してください。

  ・フレームバッファコンソールを有効にする
    boot: linux vga=0x301	(640x480x8bpp)
    boot: linux vga=0x303	(800x600x8bpp)
    boot: linux vga=0x317	(1024x768x16bpp)
  

VGA16/i810fb

VESAFBに対応していないi81xなどの場合は、起動後に以下のモジュールを読み込 ませることで日本語が表示できるようになります。

  ・VGA16フレームバッファ
    # modprobe vga16fb
    
  ・i810専用フレームバッファ
    # modprobe i810fb
  
これらについては詳しくは、kernel-doc パッケージをインストールし、 /usr/share/doc/kernel-doc-2.4.26/fb/ の各ドキュメントを参照して ください。なお、ビデオカードによってはうまくフレームバッファコン ソールが動かない場合もありますので御了承ください。

rescue モードがうまく動かない

CDROM の rescue モードが日本語を選択した場合にうまく動かないことが あります。この場合は、言語に English を選択することで、rescue モード へ入ることができます。

パッケージがリビルドできない/開発環境がたりない

Vine Linux 3.0 の標準インストールCDでは最小限の開発環境のみがインストールさ れます。その他の必要な開発パッケージは apt-get などを利用してインストールし てください。インストールには以下のような方法があります。

パッケージのビルド依存情報を利用する

以下のコマンドでパッケージに記述された依存情報をもとに構築に必要なパッケージ を取得しインストールすることができます。"パッケージ名"にはバージョンや拡張子な どは含みません

  # apt-get build-dep <パッケージ名>
  

すでに入っているパッケージの開発用サブパッケージを全てインストールする

以下のコマンドですでにシステムにインストールされているパッケージに対応する *-devel 開発用サブパッケージがインストールされます。

  # apt-get script install-devel.lua
  

2.xからのCDによるアップグレードインストールに関する注意点

CDからアップグレードインストールしただけではアップグレードは完了しません。

インストール時に参照できるリリースノートにも書かれていますが、 アップグレードを完了するには再起動後、root権限で以下の手順を実行してください。

  # apt-get update
  # apt-get -f install
  # apt-get dist-upgrade
  

アップグレード完了後、印刷ができない。

アップグレードを完了すると/usr/bin/lprが削除されるため、印刷ができなくなります。 これに対処するには、以下のコマンドをroot権限で実行してください。

  # /sbin/update-alternatives --auto print
  

これにより、/usr/bin/lprというシンボリックリンクが作成され、印刷が可能になります。 なお、この段階では印刷システムにLPRngが使われます。

CUPSを使いたい

CUPSを標準の印刷システムとして利用するためには、以下の手順をroot権限で実行して下さい。

  # /sbin/update-alternatives --auto print
  # apt-get --reinstall install cups
  

なお、クリーンインストールの場合は、CUPSが標準となっており、 上記手順は必要ありません。

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