銀天ライブラリ 導入方法

Version 1.0.0   ( under construction )

目次

0. Boost のインストール

銀天ライブラリは内部で Boost C++ Libraries ( http://www.boost.org/ ) を使用しています。

当ライブラリを導入する前に、お使いの環境に Boost の version 1.39.0 以降がインストールされていることを確認して下さい(確認方法)。

もし Boost がインストールされていないようなら、 公式ページGetting Started か、あるいは Let's Boostインストール方法解説 を参考に、最新版の Boost をインストールしてください。(銀天ライブラリを使わなくても Boost は便利ですよ!)

1. ダウンロード

銀天ライブラリのダウンロードページはこちらになります: http://sourceforge.jp/projects/gintenlib/

現在、正式にリリースされているアーカイブは存在しません。近日中に version 1.0.0 が完成する予定となっています。それまでは下記の Git リポジトリから入手して下さい。

いちいちファイルをダウンロードするのが面倒だ、という方は、開発用の Git リポジトリから直接最新バージョンのライブラリを入手することもできます。

適当なディレクトリで、以下のコマンドを入力して下さい。

git clone git://git.sourceforge.jp/gitroot/gintenlib/gintenlib.git

このコマンドにより、カレントディレクトリに新たに gintenlib/ ディレクトリが作られ、その中に銀天ライブラリの全てのファイル下の階層図でいう gintenlib/html/ など)がダウンロードされます。階層図について、 Git から入手した場合、「ルートディレクトリ」の名前は gintenlib_X_X_X/ ではなく gintenlib/ になるので注意してください)

2. インクルードパスの設定

ダウンロードしたアーカイブを展開したディレクトリ(あるいは Git リポジトリから取得したディレクトリ)は、以下のような階層構造になっています:

gintenlib_1_0_0/ ...............銀天ライブラリの「ルートディレクトリ」
    gintenlib/ .................銀天ライブラリのヘッダが格納される場所
        assign.hpp
        bool_comparable.hpp
            ...
    html/ ......................ドキュメントが格納される場所
        index.html .............HTMLドキュメントのエントリ
        getting_started.html ...このページ
            ...
    tests/ .....................テストコード
        ...

銀天ライブラリは現在のところ、ヘッダのみで構成されたライブラリなので、使用に際して行うことは殆どありません。

唯一すべきことは、ライブラリのヘッダが格納された gintenlib/ ディレクトリを含むディレクトリ(通常は銀天ライブラリの「ルートディレクトリ」)に対し、インクルードパスを通すことだけです。

インクルードパスの通し方は、各開発環境によって異なりますので、ここでは省略します。

3. とりあえず使ってみる

銀天ライブラリが正しくインストールされたことを確かめるため、ちょっとしたプログラムを書いてみましょう。

以下のプログラムは、与えられたコンテナをカンマ区切りにしてストリーム出力する list_format ライブラリを用いて書いた、単純な HelloWorld の例です。

#include <gintenlib/list_format.hpp>
#include <iostream>

int main()
{
  const char* a[] = { "Hello", "Ginten Library!" };
  std::cout << gintenlib::list_format( a, "", ", ", "\n" );
}

適当なファイルに入力し、コンパイルしてみましょう。

無事コンパイルされ、実行結果として以下のように出力されれば成功です。

Hello, Ginten Library!

銀天ライブラリの世界へようこそ!

4. いろいろと使ってみる

ライブラリ一覧 のページから興味のあるものを探して、実際に使ってみましょう。

銀天ライブラリを使うことでどんなことが出来るのか、とりあえず手っ取り早く知りたい、という場合には、 サンプルコード一覧 を眺めてみるのもよいでしょう。

5. 何か気づいたことがあれば

作者までご連絡下さい。

6. 脚注

Boost のバージョンの確認方法

以下のコードをコンパイルして実行してみてください。

お使いの環境に Boost が導入されていれば、正しくコンパイルされ、実行結果として Boost のバージョンを得ることができます。

// boost のバージョンを表示する
#include <boost/version.hpp>

#include <iostream>
#include <boost/format.hpp>

int main()
{
  // バージョンを調べる
  const int major = BOOST_VERSION / 100000,
            minor = BOOST_VERSION / 100 % 1000,
            patch = BOOST_VERSION % 100;

  // 出力
  std::cout << boost::format("version %1%.%2%.%3%\n")
                  % major % minor % patch;
  return 0;
}

出力例

version 1.41.0

 

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