1. 機能概要
  2. コマンドリファレンス
    1. pg-rex_master_start
    2. pg-rex_slave_start
    3. pg-rex_stop
    4. pg-rex_archivefile_delete
    5. pg-rex_switchover
  3. 設定ファイル

PG-REX 運用補助ツール 1.7

クイックリファレンス


機能概要

PG-REX運用補助ツールとは、PG-REXの運用手順の簡易化を目的とした以下のコマンド群です。
各コマンドの概要を以下に示します。

Noコマンド名概要
1 pg-rex_master_start PG-REXをMasterとして起動する
2 pg-rex_slave_start PG-REXをSlaveとして起動する
3 pg-rex_stop PG-REXのMasterまたはSlaveを停止する
4 pg-rex_archivefile_delete データベースの復旧に必要のないアーカイブログを移動または削除する
6 pg-rex_switchover PG-REXの系切り替えを実施する

コマンドリファレンス

pg-rex_master_start

概要
本コマンドを実行したノードで、PG-REXをMasterとして起動する。
形式
pg-rex_master_start [-h][-v][CrmFilePath]
引数

pg-rex_slave_start

概要
本コマンドを実行したノードで、PG-REXをSlaveとして起動する。
形式
pg-rex_slave_start [-n][-f][-c][-s][-o OPTIONS][-h][-v]
引数

pg-rex_stop

概要
本コマンドを実行したノードで、PG-REXのMasterまたはSlaveを停止する。
形式
pg-rex_stop [-f][-h][-v]
引数

pg-rex_archivefile_delete

概要
本コマンドを実行したノードで、指定したベースバックアップよりも過去に取得したアーカイブログを移動または削除する。
形式
pg-rex_archivefile_delete {-m|-r}[-f][-D DBclusterFilepath][-h][-v][[Hostname:]BasebackupPath]
引数

pg-rex_switchover

概要
Slave再組込み時にベースバックアップを取得せずにPG-REXの系切り替えを実行する。
本コマンドは、PG-REXのMasterとSlaveのどちらのノードでも実行することが可能。
形式
pg-rex_switchover [-h][-v]
引数

設定ファイル

運用補助ツールで利用する環境設定ファイルについて以下に示す。

格納場所
/etc
ファイル名
pg-rex_tools.conf

設定項目一覧

パラメータ名指定説明
D-LAN_IPAddress必須 192.168.2.1, 192.168.2.2 両系のD-LANのIPアドレス
カンマ区切りで指定する
Archive_dir必須 /dbfp/pgarch/arc1 アーカイブディレクトリの絶対パス
STONITH必須 enable STONITH有り環境ではenable、無し環境ではdisable
VIP_SLAVE必須 enable vip_slave有環境ではenable、無し環境ではdisable
PGPATH /usr/pgsql-9.4/bin PostgreSQLのコマンドへの絶対パス
postgresユーザログイン時にPostgreSQLのコマンドへのパスが設定されていない場合に使用する
PG_BASEBACKUP_opt -X stream ベースバックアップ取得時に実行するpg_basebackupに渡すオプション
-X, -x, -r, -c 以外のオプションを指定すると正しく動作しない可能性がある
省略した場合は -X stream が指定される
PEER_NODE_SSH_PASS_MODE必須 manual 相手ノードへのssh接続時のパスワード取得方法
以下のいずれかを設定
  • manual
    ssh接続時のパスワードを手動で入力
  • passfile
    PEER_NODE_SSH_PASS_FILEに設定したファイルの内容をパスワードとして使用
  • nopass
    ssh接続時のパスワードを空文字にする
PEER_NODE_SSH_PASS_FILE(*1) /root/.ssh/peer_node_passfile 相手ノードへのssh接続に必要なパスワードのみが記述されたファイルを絶対パスで指定
(*1)PEER_NODE_SSH_PASS_MODEがpassfileの場合必須
BACKUP_NODE_SSH_PASS_MODE必須 manual DBクラスタのバックアップ格納ノードへのssh接続時のパスワード取得方法
以下のいずれかを設定
  • manual
    ssh接続時のパスワードを手動で入力
  • passfile
    BACKUP_NODE_SSH_PASS_FILEに設定したファイルの内容をパスワードとして使用
  • nopass
    ssh接続時のパスワードを空文字にする
BACKUP_NODE_SSH_PASS_FILE(*2) /root/.ssh/backup_node_passfile DBクラスタのバックアップ格納ノードへのssh接続に必要なパスワードのみが記述されたファイルを絶対パスで指定
(*2)BACKUP_NODE_SSH_PASS_MODEがpassfileの場合必須
PG-REX_Master_ResourceID必須 msPostgresql PG-REXのMasterのリソースID
PG-REX_Primitive_ResourceID必須 pgsql PG-REXのPrimitiveのリソースID
VIP-MASTER_ResourceID vip-master vip-masterのPrimitiveのリソースID
省略した場合はvip-masterの起動確認を行わない
VIP-REP_ResourceID vip-rep vip-repのPrimitiveのリソースID
省略した場合はvip-repの起動確認を行わない
VIP-SLAVE_ResourceID vip-slave vip-slaveのPrimitiveのリソースID
省略した場合はvip-slaveの起動確認を行わない
PING_ResourceID clnPing pingのリソースID
複数指定する場合はカンマ区切りで指定する
省略した場合はpingの起動確認を行わない
DISKD_ResourceID clnDiskd1 diskdのリソースID
複数指定する場合はカンマ区切りで指定する
省略した場合はdiskdの起動確認は行わない
STONITH_ResourceID grpStonith1, grpStonith2 STONITHのGroupのリソースID
カンマ区切りで2つ指定する
STONITHがdisableの場合、および設定を省略した場合は起動確認を行わない
ARCHIVE_DELETE_DBCLUSTER_DIR不要 pg-rex_archivefile_deleteコマンドでのみ使用
pg-rex_archivefile_deleteコマンドをrootユーザで実行した時にPG-REXが管理しているDBクラスタディレクトリの絶対パスをコマンド側で追記する
PG-REX環境の再構成等で、DBクラスタディレクトリの場所が変更された場合、削除する必要がある