PG-REX運用補助ツールとは、PG-REXの運用手順の簡易化を目的とした以下のコマンド群です。
各コマンドの概要を以下に示します。
No | コマンド名 | 概要 |
---|---|---|
1 | pg-rex_master_start | PG-REXをMasterとして起動する |
2 | pg-rex_slave_start | PG-REXをSlaveとして起動する |
3 | pg-rex_stop | PG-REXのMasterまたはSlaveを停止する |
4 | pg-rex_archivefile_delete | データベースの復旧に必要のないアーカイブログを移動または削除する |
6 | pg-rex_switchover | PG-REXの系切り替えを実施する |
運用補助ツールで利用する環境設定ファイルについて以下に示す。
パラメータ名 | 指定 | 例 | 説明 |
---|---|---|---|
D-LAN_IPAddress | 必須 | 192.168.2.1, 192.168.2.2 | 両系のD-LANのIPアドレス カンマ区切りで指定する |
Archive_dir | 必須 | /dbfp/pgarch/arc1 | アーカイブディレクトリの絶対パス |
STONITH | 必須 | enable | STONITH有り環境ではenable、無し環境ではdisable |
VIP_SLAVE | 必須 | enable | vip_slave有環境ではenable、無し環境ではdisable |
PGPATH | /usr/pgsql-9.4/bin | PostgreSQLのコマンドへの絶対パス postgresユーザログイン時にPostgreSQLのコマンドへのパスが設定されていない場合に使用する | |
PG_BASEBACKUP_opt | -X stream | ベースバックアップ取得時に実行するpg_basebackupに渡すオプション -X, -x, -r, -c 以外のオプションを指定すると正しく動作しない可能性がある 省略した場合は -X stream が指定される | |
PEER_NODE_SSH_PASS_MODE | 必須 | manual | 相手ノードへのssh接続時のパスワード取得方法 以下のいずれかを設定
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PEER_NODE_SSH_PASS_FILE | (*1) | /root/.ssh/peer_node_passfile | 相手ノードへのssh接続に必要なパスワードのみが記述されたファイルを絶対パスで指定 (*1)PEER_NODE_SSH_PASS_MODEがpassfileの場合必須 |
BACKUP_NODE_SSH_PASS_MODE | 必須 | manual | DBクラスタのバックアップ格納ノードへのssh接続時のパスワード取得方法 以下のいずれかを設定
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BACKUP_NODE_SSH_PASS_FILE | (*2) | /root/.ssh/backup_node_passfile | DBクラスタのバックアップ格納ノードへのssh接続に必要なパスワードのみが記述されたファイルを絶対パスで指定 (*2)BACKUP_NODE_SSH_PASS_MODEがpassfileの場合必須 |
PG-REX_Master_ResourceID | 必須 | msPostgresql | PG-REXのMasterのリソースID |
PG-REX_Primitive_ResourceID | 必須 | pgsql | PG-REXのPrimitiveのリソースID |
VIP-MASTER_ResourceID | vip-master | vip-masterのPrimitiveのリソースID 省略した場合はvip-masterの起動確認を行わない | |
VIP-REP_ResourceID | vip-rep | vip-repのPrimitiveのリソースID 省略した場合はvip-repの起動確認を行わない | |
VIP-SLAVE_ResourceID | vip-slave | vip-slaveのPrimitiveのリソースID 省略した場合はvip-slaveの起動確認を行わない | |
PING_ResourceID | clnPing | pingのリソースID 複数指定する場合はカンマ区切りで指定する 省略した場合はpingの起動確認を行わない | |
DISKD_ResourceID | clnDiskd1 | diskdのリソースID 複数指定する場合はカンマ区切りで指定する 省略した場合はdiskdの起動確認は行わない | |
STONITH_ResourceID | grpStonith1, grpStonith2 | STONITHのGroupのリソースID カンマ区切りで2つ指定する STONITHがdisableの場合、および設定を省略した場合は起動確認を行わない | |
ARCHIVE_DELETE_DBCLUSTER_DIR | 不要 | pg-rex_archivefile_deleteコマンドでのみ使用 pg-rex_archivefile_deleteコマンドをrootユーザで実行した時にPG-REXが管理しているDBクラスタディレクトリの絶対パスをコマンド側で追記する PG-REX環境の再構成等で、DBクラスタディレクトリの場所が変更された場合、削除する必要がある |