CVS の分岐関連の操作
関連項目
IDE の CVS サポートでは、分岐を使用し、コードベース全体のさまざまなバージョンを管理できます。分岐は、リポジトリ内のファイルまたはフォルダに分岐タグを付けることによって作成されます。同じ分岐 (枝) にあるファイルを変更しても、その分岐の前の「トランク」(幹) にあるファイルが影響を受けることはありません。ただし、同じ分岐で行われたあらゆる変更は、あとでトランクにマージすることができます。
分岐のチェックアウト
すでに存在する分岐上のファイルを編集する場合は、分岐をチェックアウトすることによって、その分岐のすべてのファイルをローカルの作業用ディレクトリにコピーできます。その際は、分岐のチェックアウト先の新しい作業用ディレクトリを作成する必要があります。
ローカルの作業用ディレクトリに分岐をチェックアウトする
- メインメニューから「バージョン管理」>「CVS」>「チェックアウト」を選択します。
- 「CVS チェックアウト」ウィザードの先頭ページで、「CVS ルート」ドロップダウンメニューから、事前に設定した URL を選択することによって、CVS リポジトリの場所を指定します。この構文に慣れていない場合は、「編集」ボタンをクリックし、「CVS ルートを編集」ダイアログで必要な情報を入力します。
- 「パスワード」フィールドにリポジトリパスワードを入力します。
- プロキシを使用している場合は、「プロキシ構成」ボタンをクリックし、必要な情報を入力します。「次へ」をクリックします。
- 「チェックアウトするモジュール」ページで、「モジュール」フィールドにチェックアウトするファイルとディレクトリを指定するか、「参照」ボタンをクリックし、リポジトリにあるすべてのモジュールのリストから選択します。
- 「分岐」フィールドにチェックアウトする分岐、リビジョン番号、またはタグを指定するか、「参照」ボタンをクリックして、リポジトリ内のすべての分岐のリストから選択します。
- 選択した分岐のチェックアウト先のローカルの作業用ディレクトリを指定します。「参照」ボタンをクリックし、システム上の目的のディレクトリに移動して選択することもできます。
- 「完了」をクリックして、ファイルをチェックアウトします。分岐に対する「チェックアウト」コマンドの実行が開始されます。IDE の右下隅に表示されるステータスバーに、リポジトリの分岐からローカルの作業用ディレクトリへのファイルのダウンロードの進捗状況が示されます。
分岐への切り替え
安定化または実験を目的としてプロジェクト、ディレクトリ、またはファイルを、すでに存在する分岐に切り替える場合は、「分岐に切り替え」コマンドを使用します。
分岐に切り替える
- 「プロジェクト」、「ファイル」、または「バージョン管理」ウィンドウで分岐のルートにするファイルまたはフォルダを右クリックし、「CVS」>「分岐に切り替え」を選択します。
- 「分岐に切り替え」ダイアログで分岐名を入力するか、「参照」をクリックして、使用可能な分岐のリストを表示します。
- 「切り替え」をクリックします。分岐タグを追加することによって、選択されたファイルが指定された分岐に移動されます。
分岐の作成
安定化または実験を目的として別のバージョンのファイルシステムで作業をする場合は、分岐を作成します。プロジェクト、ディレクトリ、またはファイルリビジョンに分岐タグを追加すると、分岐が作成されます。
分岐を作成する
- 「プロジェクト」、「ファイル」、または「バージョン管理」ウィンドウで分岐のルートにするファイルまたはフォルダを右クリックし、「CVS」>「分岐」を選択します。
- 「分岐」ダイアログで分岐名を入力するか、「参照」をクリックして、使用可能な分岐のリストを表示します。
- ファイルまたはディレクトリにタグを付ける場合は、「分岐の前にタグ付け」チェックボックスを選択して、タグ名を入力します。
- 新しい分岐の作成後にその分岐に切り替えるには、「完了後にこの分岐に切り替え」チェックボックスを選択します。
- 「分岐」をクリックします。選択されたファイルまたはディレクトリに分岐タグを追加することによって、分岐が作成されます。
- 分岐タグを追加すると、リポジトリにただちに分岐が作成されます。「コミット」コマンドを使用する必要はありません。
分岐に対する作業の詳細は、次の CVS のマニュアルを参照してください。
- 関連項目
- 分岐にあるファイルリビジョンのマージ
- ローカルの作業用ディレクトリ内のファイルの更新
- マージ衝突の解決
著作権と商標について