JavaScript コード補完では、IDE に組み込まれている JavaScript コアクラスを選択してコードに挿入できます。たとえば、次のように記述したとします。
x = "foo"; y = x; y.
この場合、コード補完によって JavaScript 文字列に使用可能なメソッドが表示されます。コード補完は、JavaScript のすべてのリテラル型に使用できます。型分析とコード補完の機能では、プロトタイプスタイルクラス (通常の関数のみ) とこれらを構築するための新しい演算子も認識されます。
NetBeans IDE では、関数パラメータと戻り値の型 (@type、@param) について型パラメータが参照されます。これらの型はコード補完時に、リスト内、ドキュメント内、およびパラメータヒント内 (Ctrl-P) に表示されます。戻り値の型は、コード補完ダイアログで関数名のあとにコロンで区切って表示されます。
@deprecated でメソッドをマークした場合、ナビゲータと、このメソッドへのコード補完の呼び出しで取り消し線が表示されます。付属する非推奨の記述は、コード補完ドキュメントの別のセクションに背景を強調表示して表示されます。
NetBeans IDE で多数の関数の戻り値の型を判別することもできます。この機能は JSQuery のサポートに不可欠です。
コード補完では、JavaScript のコア API と DOM API の両方の API ドキュメントが表示されます。独自の関数のドキュメントを表示することもできます。Ctrl キーを押しながら呼び出しをポイントしてドキュメントを表示することもできます (ツールチップとして)。
Prototype.js $("...") 関数で、HTML 内の要素 ID のコード補完が機能します。要素 ID のコード補完を表示するには、引用符の中で Ctrl- スペースキーを押します。たとえば、variable = $("f|") を追加して f の直後にカーソル (|) を置いて Ctrl- スペースキーを押すと、ドキュメント内で f から始まる HTML 要素 ID がすべて表示されます。
メソッドに注釈 @private を付けると、そのメソッドにはナビゲータでロックアイコンが表示されます。関数に注釈 @constructor を付けると、その関数はコンストラクタとして表示され (コード補完で "new" キーワードのあとに含められ)、@class と @namespace を使用して関数を明示的に特定のクラスに割り当てることができます。ただし、型アナライザによってこれらの関数が自動的に割り当てられる場合もあります。 @ignore とマークされた関数はコード補完に表示されません。ただし、このような関数は索引に含まれ、「宣言へ移動」に使用できます。
HTML のコード補完には、参照されている JavaScript ファイルのコードだけが含まれます。ファイル foo.js で関数 foo() を定義し、ファイル bar.js で関数 bar() を定義しているプロジェクトがあるとします。 ファイル hello.html に <script src="bar.js"></script> だけが含まれる場合、hello.html のコード補完に bar() 関数だけが表示されます。