しばらくは手慣れた前バージョンも並走させたいと云う方もあるかと思い、年内は従来の NOA と並走できるよう、新世代 NOA は XNOA という名前にしてあります。周辺ツールはすべて XNOA に包含されたライブラリーを使っていますので、旧 NOA を使う場合でも XNOA がないとうまく動きません。新世代 NOA を使う場合は今までの URL の NOA の部分を XNOA にして起動してください。
来年早々を目処に XNOA は NOA に完全移行する予定です。新世代 NOA に馴れるには数日もかからないはずですが、来年までに完全移行できるよう使い倒してください。NOA 本体は変わりましたが、周辺ツールは余り変わっていないはずです。臨床の現場で十分完熟させましたが、環境が変わると問題発生もないとは言えません。何かあればレポートよろしくお願いします。
新世代 NOA は最新技術 HTML5 と CSS3 を随所に使っており、それらに対応したブラウザーでないとうまく機能しない場合があります。Chrome Safari FireFox などの最近のバージョンであれば大丈夫です(FireFox は一部おかしな挙動することあり)。ただし FRONT については古い端末の古いブラウザーでも動くよう、最新技術の使用を控えてあります。
一言でいうなら「レイアウトと使い勝手の向上」です。以前は凝りすぎていたところもあるので、これを簡略化することに主眼を置きました(大して簡略化されていないじゃないかという声もあるかも知れませんが、少なくともそういう心意気)。
従来 NOA は「ページ型式」でしたが「巻物型式」へ変更しました。前歴と併せて見るのが非常に便利になったと思います。新たな検索機能もつけました。カルテ1号用紙に相当する部分をメインにすえ、患者基本情報その他は右のツール・エリアに移しました。ツール・エリアは従来通り色々なツールを開くエリアとして使いますが、診療録左端の日付部分のクリックでいつでも基本情報を開くことができます。
FRONT で来院者を登録すると、NOA の上端にその名前が現れるようにしました。ここをクリックするとそのカルテが開きますので、来院者へスピーディーに対応できるようになりました。
1号用紙相当部分の編集欄は、従来 HTML の TEXTAREA 機能を使っていましたが、新世代では HTML5 の機能を使い、TEXT を直接編集できるようにしました。多少勝手の違うこともあるかも知れません。患者基本情報などについては従来通りです。
NOA をカスタマイズする上で一番わかりにくかった「レイアウトのカスタマイズ」をずっと簡略化しました。NOA の右のツール・メニューの「レイアウト」でできるようになり、従来の NOADesigner は廃止しました。
色々細かく作りこみをしたためレスポンスはさして上がりませんでしたが、使い勝手は前世代 NOA よりかなり向上し診療効率も上がるはずです。
Problem List は基本情報の上に表示するようにしました。カルテ上端ツール・バーのアイコンから Problem List 単独で開くこともできます。
従来左端にあったカレンダーは、ツール・バーのカレンダー・アイコンで開くことができます。
保険証画像の取扱については FRONT の機能で行いますが、それ以外の画像は従来のように Draw を使う他に、もっと簡便に行えるよう Picture という周辺ツールを追加しました。default で「所見欄」にカメラ・アイコンとして組み込んであります。これでかなり画像読込みの効率が上がると思います。
FRONT へ従来の Messenger 機能を併合しました。ここから保険証画像の読込みも出来るようになったので便利と思います。また保険証をスキャン後1月以上経たものは、スキャン年月日とともにスキャンしてからの経過日数を表示するようにしました。
ドクター側でも NOA の脇に FRONT を開いておくと便利です。
FRONT のレイアウトも従来のように NOADesigner を使うのではなく、FRONT の「道具」「初期設定」でできるようにしました。「初期設定」には管理者権限を持つユーザだけがアクセスできます。
ORCA 側が Web アプリに対応してくれつつありますが ORCA 側も進化しつつつあるため、この機能への対応だけはもう少しお時間をください。新世代 NOA が落ち着いたところで、そちらにかかるつもりです。