ORB 製品サブノードの設定
次のプロパティは、「CORBA 設定」ノードのサブノードを選択すると表示されます。
「プロパティ」タブ
クライアントバインド
このプロパティを使用すると、クライアントをサーバーにバインドするために
生成する必要があるコードの種類を指定できます。
- ネームサービス -- ネームサービスからサーバー参照を取得するクライアントコードを生成します。
- IOR をファイルから -- ファイルからサーバー参照を読み取るクライアントコードを生成します。
- IOR を標準入力から -- 標準入力からサーバー参照を読み取るクライアントコードを生成します。
- 固有バインド -- ORB ベンダーによって定義された固有バインド方式で
動作するクライアントコードを生成します。これは、OrbixWeb 3.2、Orbacus for Java 3.1.x、および
VisiBroker for Java を使用している場合に使用できます。
クライアントとサーバーの両方を開発している場合は、クライアント側とサーバー側の両方に
同じ種類のバインドを使用する必要があります。既存サーバーを使用するクライアントを
開発する場合は、サーバーで動作するバインド方式を選択する必要があります。
生成されたスケルトン
このプロパティを使用すると、IDL ファイルから生成されたスケルトンコードを継承ベースにするか、
委譲 (Tie) ベースにするかを指定できます。
- 継承ベース -- 実装クラスは、次に示すようにスケルトンクラスの継承です。
class HelloImpl extends _HelloImplBase
- 委譲 (Tie) ベース -- 実装クラスは、次に示すようにスケルトンクラスと直接の関係がありません。
class HelloImplTIE implements _HelloOperations
この場合、_HelloTie などの委譲 (Tie) クラスが、実装クラスとスケルトンクラスの間の関係を確立します。
生成
このプロパティを使用すると、IDL ファイルで宣言されたオペレーション (メソッド) に対して
生成する必要がある実装コードの種類を指定できます。
- 何も生成しない -- IDL で宣言されたオペレーション (メソッド) に対して
空のメソッド本体を生成します。
- 例外を生成 -- 各メソッド本体で、無効な例外をスローする文を生成します。
- "ヌルを戻す" を生成する -- 各メソッド本体で、"return null" 文を生成します。
生成ファイルを非表示
このプロパティを使用すると、IDL コンパイラによって IDL から生成されたスタブおよび
スケルトンファイルを IDE で表示可能にするかどうかを指定できます。
- True -- スタブおよびスケルトンファイルは、エクスプローラウィンドウには表示されません。
これらのファイルを編集したり、コード内で直接参照することはほとんどないため、
これらを非表示にすることができます。
- False -- スタブおよびスケルトンファイルは、エクスプローラウィンドウに表示されます。
IDL コンパイラのパラメータ
このプロパティを使用すると、IDL コンパイラに渡すすべてのパラメータを設定できます。
このプロパティに入力するすべてのものが、実行時に IDL コンパイラに渡されます。
サーバーバインド
このプロパティを使用すると、実装インスタンスまたはサーバントオブジェクトへの参照を
用意するためにサーバー側で生成する必要があるコードの種類を指定できます。
- ネームサービス -- 実装インスタンスまたはサーバントオブジェクトへの参照をネームサービスに
登録するサーバーコードを生成します。
- IOR をファイルへ -- 実装インスタンスまたは
サーバントオブジェクトへの参照をファイルに書き込むサーバーコードを生成します。
- IOR を標準出力へ -- 実装インスタンスまたはサーバントオブジェクトへの IOR を
標準出力に書き込むサーバーコードを生成します。
- 固有バインド -- ORB ベンダーによって定義された固有バインド方式で
動作するサーバーコードを生成します。これは、OrbixWeb 3.2、Orbacus for Java 3.1.x、および
VisiBroker for Java を使用している場合に使用できます。
クライアント側は、同じバインド方式を使用しなければなりません。
たとえば、サーバー側コードが、実装インスタンスまたはサーバントオブジェクトをネームサービスに
登録する場合、クライアントは、ネームサービスからサーバントへの参照を取得する必要があります。
同期化
このプロパティを使用すると、IDL 定義を変更したときの IDE の動作を指定できます。
IDE は、IDL と実装を同期化するためのダイアログを表示して処理を要求します。
- 無効 -- IDE は、IDL と実装の同期化を要求しません。
- 更新アクション時 -- IDL ファイルを編集して、そのコンテキストメニューを開き、
「実装を更新」コマンドまたは「実装を更新および作成」コマンド
のどちらかを選択すると、IDL とその実装を同期化するように要求されます。
IDL インタフェースを変更する場合、コンテキストメニューには、
「実装を更新」コマンドが表示されます。IDL ファイルに新しい
インタフェースを追加する場合、コンテキストメニューには、
「実装を更新および作成」コマンドが表示されます。
- 保存アクション時 -- IDL ファイルを編集して保存すると、IDL とその実装を同期化
するように要求されます。
IDL インタフェース定義を変更すると、スタブとスケルトンクラスを再生成するために、それを再コンパイルする必要もあることに注意してください。
「上級用」タブ
列の位置
IDL コンパイラがエラーを返すときに、違反コードの列を含むエラー表現 (下記参照) に
よって返されるグループの数。IDL コンパイラがこの情報を返さない場合、または
エラー表現がこれを構文解析しない場合は、このパラメータを -1 に設定します。有効な
デフォルト値は、サポートされている各 ORB 製品に与えられています。
この値はほとんどの場合、変更する必要がありません。
IDL コンパイラのディレクトリスイッチ
コマンド行で IDL コンパイラに渡されるスイッチ。このスイッチの後に、生成したファイルを
置くディレクトリが示されます。有効なデフォルト値が、サポートされている
各 ORB 製品とその IDL コンパイラに与えられています。この値はほとんどの場合、変更する必要がありません。
エラー表現
IDL コンパイラのエラー出力を構文解析するために使用される POSIX 構文の正規表現。
これは、コンパイラの出力をエラーメッセージ、列番号、ファイル名、および行番号の
順に出力します。有効なエラー表現が、サポートされている各 ORB 製品に提供されています。
この表現はほとんどの場合変更する必要がありません。
拡張クラス接尾辞
実装クラスのベースクラスとして機能する、生成されたクラスの名前を作成するために
使用される文字列。つまり、IDL コンパイラは、実装クラスが継承しなければならない
クラスを生成します。各 ORB 製品には、このベースクラスの命名規則があるため、
サポートされている各 ORB 製品には、有効なデフォルト値が提供されています。
この値は、ほとんどの場合変更する必要がありません。
たとえば、ほとんどの ORB 製品は、接頭辞 "_" と接尾辞 "ImplBase" を、
生成するベースクラスに使用します。これらの ORB 製品のどれかと
IDL インタフェース Hello をコンパイルすると、ベースクラス _HelloImplBase が
生成されます。実際の実装クラスは "extends _HelloImplBase" と宣言されます。
拡張クラス接頭辞
「拡張クラス接尾辞」を参照してください。サポートされている各 ORB 製品に、
有効なデフォルト値が提供されています。この値はほとんどの場合変更する必要がありません。
外部 IDL コンパイラ
このプロパティを使用すると、特定の ORB 製品の IDL コンパイラを識別できます。
IDL コンパイラへの完全指定パスを入力するか、または IDL コンパイラのディレクトリがオペレーティングシステム
の PATH 環境変数に含まれる場合は実行可能ファイルの名前だけを入力してください。
ファイルの位置
エラー表現のどのグループが、エラーを生成した IDL ソースファイルのファイル名を
含むかを示す整数値。エラー表現を参照してください。
ImplBase 実装接尾辞
継承ベーススケルトンで使用される、生成された実装クラスの名前を作成するために使用される文字列。
各 ORB 製品には、このクラスの命名規則があるため、IDE は、サポートされている
各 ORB 製品に有効なデフォルト値を提供します。この値はほとんどの場合変更する必要がありません。
たとえば、ほとんどの ORB 製品は、接頭辞を使用せず、生成した実装クラスを示す接尾辞 "Impl" を使用します。
これらの ORB 製品のどれかで IDL インタフェース Hello の実装クラスを生成すると、
実装クラス HelloImpl が生成されます。
ImplBase 実装接頭辞
「ImplBase 実装接尾辞」を参照してください。サポートされている各 ORB 製品に、
有効なデフォルト値が提供されています。この値はほとんどの場合変更する必要がありません。
実装済みインタフェース接尾辞
委譲 (Tie) ベーススケルトンで使用される、生成された委譲 (Tie) インタフェースの名前を作成するために使用される文字列。
各 ORB 製品には、このインタフェースの命名規則があるため、サポートされている
各 ORB 製品に有効なデフォルト値を提供します。この値はほとんどの場合変更する必要がありません。
たとえば、ほとんどの ORB 製品は、接頭辞を使用せず、生成した実装クラスを示す
接尾辞 "Operations" を使用します。これらの ORB 製品のどれかで IDL インタフェース Hello の
委譲 (Tie) インタフェースを生成すると、インタフェース HelloOperations が生成されます。
実装済みインタフェース接頭辞
「実装済みインタフェース接尾辞」を参照してください。サポートされている各 ORB 製品に、
有効なデフォルト値が提供されています。この値はほとんどの場合変更する必要がありません。
行の位置
エラー表現のどのグループが、IDL コンパイラが処理できなかったソースコードの行番号
を含むかを示す整数値。エラー表現を参照してください。
メッセージの位置
エラー表現のどのグループがエラーメッセージを含むかを示す整数値。
エラー表現を参照してください。
パッケージ区切り文字
IDL コンパイラに渡されるコマンド中でパッケージ名を区切るために使用される文字。
現在サポートされているすべての ORB 製品では「.」文字です (例: java.awt)。
IDL コンパイラのパッケージスイッチ
IDL コンパイラがコマンド行スイッチとして認識し、コンパイラによって生成された
ファイルのパッケージ名が後に続く文字列。
テンプレート表
テンプレートは、コードの生成時に置換されるテキストタグを
含みます。これらのタグは、両側が 2 つの下線文字で区切られています。
テンプレート表は、USER=JOEBLOW などのエントリからなります。
ユーザーがテンプレートから新しいクラスを作成するときに、__USER__ はすべて JOEBLOW によって置換されます。
委譲 (Tie) 実装接尾辞
委譲 (Tie) ベーススケルトンで使用される、生成された実装クラスの名前を作成するために使用される文字列。
各 ORB 製品には、このクラスの命名規則があるため、サポートされている
各 ORB 製品に有効なデフォルト値が提供されます。この値はほとんどの場合変更する必要がありません。
たとえば、ほとんどの ORB 製品は、接頭辞を使用せず、生成した委譲 (Tie) ベース実装クラスを示す
接尾辞 "ImplTIE" を使用します。これらの ORB 製品のどれかで IDL インタフェース Hello の
委譲 (Tie) ベース実装クラスを生成すると、実装クラス HelloImplTIE が生成されます。
委譲 (Tie) 実装接頭辞
「委譲 (Tie) 実装接尾辞」を参照してください。サポートされている各 ORB 製品に、
有効なデフォルト値が提供されています。この値はほとんどの場合変更する必要がありません。
委譲 (Tie) パラメータ
IDE の実装生成機能へのコマンド行に含まれる行スイッチ。
実装生成機能に対して、継承ベーススケルトンではなく、委譲 (Tie) ベーススケルトン
で使用するクラスを生成するよう指示します。
著作権と商標について