JBoss EJB 3.0と拡張機能

  JBoss EJB 3.0サーバをインストールする
はじめに

EJB 3.0はJBoss ASのバージョン4.xシリーズでサポートされます。このトレイルでは、新たにEJB 3.0サーバをインストールする方法と、すでにインストール済みのJBossサーバにEJB 3.0機能を追加する方法について説明します。

JBossアプリケーションサーバはhttp://www.jboss.com/products/jbossas/downloadsからダウンロード可能です。このTrailBlazerで使用するサンプルを正しく実行するためには、最新のEJB 3.0モジュール(EJB 3.0 RC5)を含んだJBoss AS 4.0.4以降をダウンロードすることをお勧めします。4.0.4より前のJBoss AS 4.0.xにEJB 3.0 RC5をインストールすることも可能です。(このトレイルの最後のセクションを参照してください。)

JBoss ASインストーラでインストールする

JBoss AS 4.0.4のインストーラは実行可能なJARファイルです。ファイルをダブルクリックするか、あるいは以下のコマンドで実行できます。


java -jar jboss-4.0.4-installer.jar

また、JBoss ASのダウンロードページ(http://www.jboss.com/products/jbossas/downloads)の"Run Installer"のリンクをクリックして、Java Web Startを利用してインストーラを実行することもできます。

インストーラのユーザインタフェースでは、まずサーバのインストールディレクトリを選択します。次にサーバ設定を選択します。各サーバ設定は、それぞれ異なるプログラミングAPI、ライブラリ、デプロイヤの組み合わせをインストールします。allejb3ejb3-clusterのサーバ設定を選択すると、EJB 3.0が利用できます。各サーバ設定でインストールされる個々のコンポーネントは、ユーザインタフェースでカスタマイズすることもできます。ejb3のサーバ設定の場合、クライアントサイドのJBossライブラリを削除しサーバサイズを削減すると良いでしょう。インストーラでは、管理コンソールにパスワード設定を行うこともできます。

JBoss ASのzipファイルでインストールする

JBoss ASのインストーラを使用したくない場合は、JBoss ASのzipファイルをダウンロードし、サーバの任意のディレクトリに展開してください。allのサーバ設定でEJB 3.0とクラスタリングを使用できます。

EJB 3.0サーバを起動する

EJB 3.0サーバを起動するには、サーバをインストールしたディレクトリのbin/run.shスクリプト(Windowsの場合はbin/run.batスクリプト)を実行するだけです。デフォルトではポート8080番でTomcatサーバが起動します。serverディレクトリに複数のサーバ設定をインストールしてある場合は、run.sh -c ConfigNameコマンドラインオプションで、起動するサーバ設定を指定できます。-cオプションを指定しない場合はdefaultサーバ設定で起動します。

アプリケーションをデプロイするには、アプリケーションのアーカイブファイルをserver/default/deployディレクトリにコピーします。起動コンソールにデプロイされたことを示すメッセージが表示されるはずです。下のフラッシュムービーで、コンソールからサーバを起動する方法と、アプリケーションをデプロイしたときのコンソールメッセージをご覧いただけます。

TrailBlazerをご自分のサーバにデプロイしたり、あるいはソースからTrailBlazerをビルドしたりするには、JBoss TrailBlazerのWebサイトhttp://www.jboss.com/docs/trailblazerを参照してください。

重要:TrailBlazerをご自分のサーバにデプロイしたら、まずブラウザからhttp://localhost:8080/EJB3Trail/を表示してください。出発ページが表示され、データベーススクリプトが実行されます。

EJB 3.0サーバを設定する

EJB 3.0ライブラリとサーバ全体の設定ファイルはすべて[server_installation]/server/default/deployディレクトリにあります。サーバはデフォルトの設定だけで実行できますが、設定を変更する必要がある場合は以下の設定ファイルを修正してください。設定ファイルの詳細は、別のトレイル、または正式ドキュメントで説明されています。

  • ejb3.deployer/META-INF/persistence.propertiesファイルは、すべてのエンティティBeanのデフォルトデータベースとサーバのEntityManagerを設定します。デフォルトでは、サーバの組み込みHSQLDBデータベースです。
  • ejb3-clustered-sfsbcache-service.xmlファイルは、クラスタ環境でステートフルセッションBeanのレプリケーションを行うJBossCacheサービスのMBeanをします
  • ejb3-entity-cache-service.xmlファイルは、クラスタ環境でエンティティBeanのキャッシュとレプリケーションを行うJBossCacheサービスのMBeanの設定します。
JBoss ASの以前のバージョンにEJB 3.0デプロイヤをインストールする

JBoss AS 4.0.3、4.0.2、4.0.1にEJB 3.0 RC5をインストールすることも可能です。まずはJBoss EJB 3.0 RC4(訳注:RC5の間違いか?)のスタンドアロン版をhttp://www.jboss.com/products/list/downloads#ejb3からダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルを展開し、JBoss EJB 3.0が入っているディレクトリをサーバのserver/all/deployディレクトリにコピーします。このチュートリアルでJBoss AS 4.0.3SP1に最新のEJB 3.0モジュールをインストールする手順を説明しています。

EJB 3.0コンテナを実行するには、bin/run.sh -c allコマンドでサーバを起動してください。

まとめ
このトレイルでは、JBoss EJB 3.0アプリケーションサーバをインストールし、起動する方法について学習しました。では、次のトレイルでEJB 3.0アプリケーションのビルドとパッケージングについて議論しましょう。