JBoss EJB 3.0と拡張機能

  EJB 3.0アプリケーションのパッケージングとデプロイ
はじめに

このトレイルでは、EJB 3.0アプリケーションのビルドとデプロイの例として、JBoss EJB 3.0 TrailBlazerアプリケーションそのものを使用します。TrailBlazerのソースコードとデプロイ可能なアプリケーションのアーカイブファイルを入手するには、JBoss TrailBlazerのWebページhttp://www.jboss.com/docs/trailblazerを訪問してください。

重要:TrailBlazerをご自分のサーバにデプロイしたら、まずブラウザからhttp://localhost:8080/EJB3Trail/を表示してください。出発ページが表示され、データベーススクリプトが実行されます。

TrailBlazerをビルドして実行する

TrailBlazerアプリケーションをビルドするには、ソースコードのzipファイルをダウンロードし、build.sh(Windowsの場合はbuild.bat)を実行します。build.xmlを元にANTでアプリケーションのコンパイルとパッケージングを行います。build/jarディレクトリにデプロイ可能なEJB3Trail.earファイルが作成されますので、このファイルをJBoss ASのserver/default/deployディレクトリ(zipファイルでサーバをインストールした場合はserver/all/deployディレクトリ)にコピーして、デプロイ完了です。

(訳注:build.sh(.bat)ではビルドできません。直接antコマンドを実行してください。)

アプリケーションのパッケージ内容

EAR(Enterprise ARchive)ファイルには、EJB 3.0 Webアプリケーション全体がすべてパッケージングされています。このファイルは、ファイル名の拡張子が.earになっただけで、JARファイルと同じです。TrailBlazerアプリケーションの.earファイルは、EJBを含むbeans.jarファイルと、サーブレットとJSPページを含むweb.warファイルから成っています。beans.jarファイル内のエンティティBeanのパッケージング方法については後述します。EARファイルにはさらに2つの設定ファイル、application.xmlファイルとjboss-aop.xmlファイル、がMETA-INFディレクトリに含まれています。

EJB 3.0 TrailBlazerアプリケーションのapplication.xmlファイルは以下の通りです。このファイルは単に、.earファイルに含まれる入れ子のJARファイルをリストしています。


<application ... ... >
    <display-name>EJB3Trail</display-name>
    <description>J2EE Made Easy Trail Map</description>

    <module>
        <ejb>beans.jar</ejb>
    </module>

    <module>
        <web>
            <web-uri>web.war</web-uri>
            <context-root>EJB3Trail</context-root>
        </web>
    </module>

</application>

jboss-aop.xmlファイルはアプリケーションのクラスローダを定義しています。このファイルは、EJB 3.0がデフォルトのEntityManagerここを参照)を容易に見つけられるように設定しています。jboss-aop.xmlの内容は以下の通りです。


<jboss-app>
  <loader-repository>
    trailblazer:app=ejb3
  </loader-repository>
</jboss-app>
まとめ

このトレイルでは、EJB 3.0 TrailBlazerアプリケーションのビルドとパッケージングについて議論しました。次のハイキングからは、EJB 3.0アプリケーションの開発方法について詳しく学んでいきましょう。