tkPPxPは xppxp や fppxp と同様に、PPxP の接続 状況を X Window System 上に表示します。また、接続/切断やオート接続モード の ON/OFF 等の簡単な操作を行うこともできます。その他、次のような機能を持っ ています。
tkppxp [name] [-geometry geometry] [-display display] [-iconic] [-withdrawn] [-mini] [-iconrelief flat|sunken|raised] [-iconborder num [-style style]
接続に使用するPPxPの設定ファイルの名前を指定します。 これを指定するとtkppxpの起動時にppxpdは指定された名 前の設定ファイルを読み込みます。
メインパネルをX上で表示する位置を指定します。 このオプションはwishによって処理されます。
表示するXのディスプレイを指定します。 このオプションはwishによって処理されます。
アイコン化された状態でtkppxpがスタートします。
スタート時にメインパネルの表示を行いません。 アイコンウインドウをデスクトップに表示する機能の無いウインドウマネージャ でこのオプションを指定すると、何も表示されないので注意してください。
アイコンウインドウを通常のXのトップレベルウインドウとして表示します。
アイコンウインドウの枠の形式を指定します。 有効な値はflat,sunken,raisedです。 デフォルトはraisedです。
アイコンウインドウの枠の幅をピクセル単位で指定します。 デフォルトは 2 です。
特定のウインドウマネージャで使いやすいと思われるスタイルで表示を行います。 現在有効な値は次の通りです。
WindowMaker の Dock 用で す。-withdrawn -iconrelief sunken と同じです。
AfterStep の Wharf 用です。 -mini -withdrawn -iconrelief sunken と同じです。
fvwm の GoodStuff 用です。 -mini -withdrawn -iconborder 0 と同じです。
fvwm の GoodStuff 用です。 -mini -withdrawn と同じです。
メインパネルは、PPP の状態を表示する 表示部と、 基本的な操作を行う ボタンと、 それから メニュー から構成されています。
接続開始から現在までの時間を表示します。接続中は常にカウントアップされま す。
接続中、PPP パケットが流れていないとカウントダウンされます。この時間が 0 になると自動的に切断されます。PPP パケットが流れるたびにこの時間はリセッ トされます。
"Auto" という文字が赤くなっているときは、パケットの流れを検知して自動的 に接続を行う自動接続モードになっています。また、この表示部分はボタンになっ ており、このボタンを押すことによって自動接続モードの ON/OFF をトグルさせ ることができます。
PPP の接続段階を次の 4 段階で表示します。
PPxP の NAME 変数の値を表示します。この文字列を変更するには、設 定ファイルの中で NAME 変数を設定してください。
入力/出力に分けて、ネットワークパケットの通信量を表示します。表示間隔は およそ 1 秒です。
上側がローカルピア、下側がリモートピアの IP アドレスです。接続中は実アド レスが表示されますが、切断中は仮アドレスを表示します。
左から接続、切断、アイドルタイマー延長、アイドルタイマーストップ、クロー ズ、終了、のボタンになっています。
接続を開始します。接続中はなにもしません。
切断を行います。切断中はなにもしません。
1 回押すごとにアイドルタイマーの残り時間を 1 分延長します。この機能は、 PPxP の IDLE.TIME 変数を設定することによって行われます。
このボタンはトグルになっており、押された状態ではアイドルタイマーのダウン カウントをストップします。この機能は、PPxP の IDLE.MODE 変数を 設定することによって行われます。
tkppxp を終了します。ppxpd は終了しません。
tkppxp を終了します。ppxpd も同時に終了します。
設定ファイルをロードします。この項目を選択するとファイル選択ダイアログが 現れます。
ppxpd が現在出力中のログファイルの内容を表示します。ただし、 ppxpd が syslog へ出力している場合は表示できません。
tkppxp を終了します。ppxpd は終了しません。
tkppxp を終了します。ppxpd も同時に終了します。
接続を開始します。
切断を行います。
自動接続モードにします。
自動接続モードを解除します。
後述の クイックダイアルアップインターフェ イスを起動します。
後述の 外部コマンド呼び出し機能用のメ ニューです。
tkPPxP はメインパネルの他におよそ 58x58 のサイズのアイコンウイ ンドウを持っています。いくつかのウインドウマネージャでは、 tkPPxP をアイコン化するとこのアイコンウインドウが表示され、そこ で PPxP の状態をモニタすることができます (ウインドウマネージャによっては。 できないものもあります)。また、tkPPxP の起動時に -mini オプションを指定することよにり、アイコンウインドウを通常 のトップレベルウインドウとして表示することもできます。
アイコンウインドウで表示される情報は次の通りです。
アイコンウインドウ上でのマウス操作は次のようになっています。ただし、ウイ ンドウマネージャによっては、アイコン状態ではこれらの操作が行えないことが あります。
メインパネルの表示/非表示の切替え。
Connect/Disconnect 等の操作メニューの表示。
外部コマンド呼び出し用メニューの表示。
ppxp の qdial コマンドと同様のクイックダイアルメニュー です。PAP/CHAP 認証による接続に最低限必要な設定項目が抜き出されています。 各項目の詳細については QuickStart.txt を参照してください。
コマンドの追加/削除/設定は、メニューに表示される "Edit commands" から行 います。この項目を選択すると設定ダイアログが表示されます。設定ダイアログ 上の設定項目は次の通りです。
コマンドサーチパスを設定します。
接続開始から、ここで設定した時間が過ぎても「接続」状態にならないときは、 コマンドの起動を中止します。ここに 0 を指定するとタイムアウト中断処理は 行わず、「接続」状態になるまで待ちます。
コマンド実行ウインドウ をコマンド実行時に表示するかどうかを指定します。
コマンド実行ウインドウ の表示位置を指定します。
コマンド実行終了時に コマンド実行ウインドウ を非表示にするかどうかを指定します。
各コマンドの設定では、左にラベルの一覧、右に各コマンドの詳細が表示されま す。コマンド詳細の設定項目は次の通りです。
メニューに表示するラベルを指定します。
実行するコマンドを指定します。ここでの設定は文字列としてそのまま /bin/sh へ渡されます。
ここには PPxP の NAME 変数を指定します。ここで指定した NAME 以 外のときには、メニューにそのコマンドのラベルが現れません。スペースで区切っ て複数指定することができます。
コマンド終了時に切断を行うかどうかを指定します。
上記の項目のうち、最低限 Label と Command を設定し、Add ボタン を押すと左側のラベル一覧にラベルが表示され、メニューに現れるようになりま す。また、Clear ボタンを押すと上記の項目がすべてクリアされます。
ラベル一覧では、いずれかのラベルを選択すると詳細欄にその内容が表示されま す。また、Delete ボタンで選択ラベルを削除し、上ボタンと下ボタン で選択ラベルを上下移動して表示する順番を変えることができます。
コマンド実行ウインドウでは次の情報が表示されます。
また、次のボタンで操作が行えます。
コマンドの実行を中断します。まだコマンド起動前 (接続開始から、接続が確立 するまでの間) は、接続を中止するだけです。コマンドの実行中には、 /bin/kill を使ってコマンドプロセスへシグナルを送ります。
実行したコマンドの出力のログ表示をクリアします。
このウインドウを閉じます。