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runcon
: 指定された SELinux コンテキストでコマンドを実行する。runcon
は、指定された SELinux セキュリティ・コンテキストでファイルを実行する。
書式:
runcon context command [args] runcon [ -c ] [-u user] [-r role] [-t type] [-l range] command [args]
セキュリティ・コンテキストのすべてを context で指定して、command を実行する。あるいは、現在の、または遷移後のセキュリティ・コンテキストのうち、 user, role, type, level (訳注: 上の書式で言えば range) の一つ以上を変更して、command を実行する。
-c, -u, -r, -t, -l のどのオプションも指定されていない場合は、最初の引数が完全なコンテキストとして使用される。 command の後ろに続く引数があれば、それはそのコマンドに対する引数と見なされる。
context と command のどちらも指定されていない場合は、 現在のセキュリティ・コンテキストを表示する。
このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: Common options.
セキュリティ・コンテキストの変更を行う前に、プロセスの遷移によるコンテキストを求めておく。
操作対象のセキュリティ・コンテキストのユーザを user にする。
操作対象のセキュリティ・コンテキストのロールを role にする。
操作対象のセキュリティ・コンテキストのタイプを type にする。
操作対象のセキュリティ・コンテキストのセキュリティ・レベルの範囲を range にする。
終了ステータス:
126: command が見つかったが、起動できなかった。
127: runcon
そのものの実行に失敗した。あるいは、command が
見つからなかった。
それ以外は、command の終了ステータス。