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2.14 coreutils: Multi-call プログラム

coreutils コマンドは個々のユーティリティ・プログラムを呼び出す。 呼び出されるユーティリティ・プログラムは、coreutils を呼び出すために使ったファイル名の最後の要素によって coreutils が自動的にに選んだものか、あるいは、--coreutils-prog オプションを使って明示的に指定されたものである。


書式

coreutils --coreutils-prog=PROGRAM

coreutils は、デフォルトではインストールされない。 従って、移植を考慮したスクリプトでは、その存在を当てにしない方がよい。

(訳注: 少し説明が必要だろう。coreutils 8.23 以来、ls, sort など、個々のバイナリを作るのではなく、coreutils という一つの大きなバイナリを作り、 ls, sort などは、言わば coreutils のビルトイン・コマンドとして呼び出すことができるようになった。 つまり、ls は今までどおり ‘ls’ や ‘/bin/ls’ でも起動できれば、 ‘coreutils --coreutils-prog=ls’ でも起動できるということである。 前者の場合のベースネームの ls が、本文で言う「coreutils を呼び出すために使ったファイル名の最後の要素」に当たるわけだ。 もちろん、今でも個々のコマンドを独立したバイナリとして作ることもでき、 その場合は、たぶん coreutils というコマンドは存在しないことになる。 詳しくは、coreutils パッケージに含まれる NEWS ファイルをご覧いただきたい。)