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19.1 pwd: 現在作業中のディレクトリを表示する

pwd は、カレントディレクトリの名前を表示する。


書式:

pwd [option]…

このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: Common options.

-L
--logical

環境変数 PWD の値が、‘.’ や ‘..’ を含まないカレントディレクトリの絶対パス名であっても、 シンボリックリンクは含んでいるかもしれない。 その場合は、その値をそのまま出力する。それ以外の場合は、デフォルトの -P オプションと同じ処理を行う。

-P
--physical

カレントディレクトリについて、参照を完全に解決した名前を表示する。 すなわち、表示される名前のすべての要素が、本物のディレクトリの名前になり、 シンボリックリンクは一つも含まれない。

-L-P のオプションが両方とも指定されている場合は、 最後に指定された方が優先される。どちらのオプションも指定されない場合は、 環境変数 POSIXLY_CORRECT が設定されていないかぎり、この実装では、 -P がデフォルトとして使用される。

シェルの組み込み機能の pwd やエイリアスのために、 pwd に何の修飾も付けずに対話的に使ったり、スクリプトの中で使ったりすると、 動作がここで述べているものとは違うことがあるかもしれない。 シェルによる干渉を避けるためには、env 経由で pwd を起動すればよい (すなわち、env pwd … のようにだ)。

終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。