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4.3 fold: 入力行を指定された幅に合わせて折り返す

fold は、各 file (- は標準入力を表す) を、長い行は折り返して、標準出力に書き出す。 file が指定されていない場合は、標準入力を対象にする。 (訳注: fold の日本語対応は完全ではない。出力行の長さによっては、 あるいは、日本語にアルファベットが混じると、文字化けすることがある。 なお、日本語の漢字やかなは、たいていの場合 1 字 3 桁として計算されているようだ。)


書式:

fold [option]… [file]…

デフォルトでは、fold は 80 桁よりも長い行を折り返す。 出力は必要なら何行にも分割されることになる。

fold はデフォルトでは、画面上の桁数を数える。従って、タブは 2 桁以上に数えられるかもしれないし、バックスペースは桁数を減らすことになる。 また、復帰文字 (carriage return) は、桁数を 0 にする。

このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: Common options.

-b
--bytes

桁数ではなく、バイト数を数える。従って、タブ、バックスペース、復帰文字も、 他の文字と全く同じように、それぞれ 1 桁を占めるものとして計算される。

-s
--spaces

単語境界で折り返す。行は、行の最大長より前にある最後の空白の後ろで折り返される。 行にそうした空白がない場合は、通常通り、行の最大長で折り返される。

-w width
--width=width

行の最大長に 80 桁ではなく、width 桁を使用する。

互換性のために、fold は古い書式のオプション -width もサポートしている。新しいスクリプトでは、-w width の方を使用すべきである。

終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。