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chgrp
: ファイルの所有グループを変更するchgrp
は、指定された各 file の所有グループを group
に変更する (group は、グループ名でもグループ ID 番号でもよい)。
所有グループを、存在する参照用ファイル (reference file)
のグループと同じものに変更することもできる。 See chown invocation.
書式:
chgrp [option]… {group | --reference=ref_file} file…
group にグループ ID 番号を使用する場合は、番号の頭に ‘+’ を付ければ、 ID 番号だと明示することができる。 See Disambiguating names and IDs.
ユーザがグループを任意のものに変更できるか、それとも、 グループの設定はユーザがその一員であるグループにのみ制限されるという、 より可搬性のある動作になっているかは、システム次第である。
このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: Common options.
グループの変更が実際に行われた各 file について、何を実行したかを詳しく表示する。
グループを変更できないファイルがあっても、エラーメッセージを出さない。
シンボリックリンクそのものを動作の対象とせず、リンクが指しているものを動作の対象にする。 これがデフォルトである。
シンボリックリンクが指しているものではなく、シンボリックリンクそのものを動作の対象にする。
このモードは、システムコール lchown
に依存している。
システムコール lchown
を提供していないシステムでは、
コマンドラインで指定されたファイルがシンボリックリンクだと、chgrp
は実行に失敗する。
なお、再帰的にディレクトリ階層をたどっている際にシンボリックリンクに出会っても、
デフォルトでは診断メッセージを表示しない。ただし、--verbose
を指定している場合は別なので、そちらの説明も参照していただきたい。
ルートディレクトリ (/) を再帰的に変更しようとすると、 エラーになる。--recursive オプションを指定していない場合、 このオプションは効果がない。 See Treating / specially.
--preserve-root オプションが前にあれば、その効果を無効にする。 See Treating / specially.
各 file のグループを ref_file のグループと同じものに変更する。 ref_file がシンボリックリンクの場合は、 シンボリックリンクのグループではなく、リンクが指しているファイルのグループを使用する。
処理したすべてのファイルについてメッセージを表示する。システムコール lchown
を持っていないシステムで、再帰的にディレクトリ階層をたどっている際にシンボリックリンクに出会った場合、
--no-dereference が有効になっていれば、
「シンボリックリンクもその参照先も変更しない」というメッセージを出す。
ディレクトリとその中身の所有グループを再帰的に変更する。
--recursive (-R) オプションが指定されている場合に、 コマンドラインで指定された引数がディレクトリへのシンボリックリンクならば、それをたどる。 See Traversing symlinks.
ディレクトリ階層を再帰的にたどっている際に、 ディレクトリへのシンボリックリンクに出会ったら、必ずそれをたどる。 See Traversing symlinks.
シンボリックリンクを一切たどらない。これが、-H, -L, -P のどれも指定されていないときの、デフォルトである。 See Traversing symlinks.
終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。
用例:
# /u のグループを "staff" に変更する。 chgrp staff /u # /u 及び、それ以下にあるファイルのグループを "staff" に変更する。 chgrp -hR staff /u
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