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29.2.2 単語単位の移動

これらの単語を解析する関数は、 当該文字が単語の一部かどうかを判定するために構文テーブルを使います。 See Syntax Tables

— コマンド: forward-word count

この関数は、前方へ(countが負ならば後方へ) count単語分ポイントを移動する。 『1単語分移動する』とは、 単語構成文字を越えてから単語区切り文字(あるいはバッファの参照可能部分の 境界)に出会うまでポイントを移動することを意味する。

バッファの境界で止まらず(最後の単語は除く)に count単語分移動できると、値はtである。 さもなければ値はnilであり、ポイントはバッファの境界で止まる。

対話的に呼び出されると、countは数値前置引数である。

— コマンド: backward-word count

この関数はforward-wordと同様であるが、 前方へではなく後方へ単語の先頭に出会うまで移動する。

対話的に呼び出されると、countは数値前置引数である。

この関数は、プログラムではほとんど使われない。 負の引数でforward-wordを呼び出すほうが効率的だからである。

— Variable: words-include-escapes

この変数は、forward-wordとそれを使うもののふるまいに影響する。 nil以外であると、『エスケープ』や『文字クォート』の 構文クラスに属する文字も単語の一部とみなす。 さもなければ、単語の一部とはみなさない。