Next: , Previous: Scrolling, Up: Display


9.2 水平スクロール

水平スクロール(horizontal scrolling)とは、 すべての行をウィンドウ内で横方向に動かすことです。 これにより、左端近くのテキストは表示されなくなります。

C-x <
カレントウィンドウのテキストを左にスクロールする(scroll-left)。
C-x >
右にスクロールする(scroll-right)。

ウィンドウが水平方向にスクロールされているときには、 テキスト行を継続(see Continuation Lines)しないで切り捨てます。 テキストの左側を切り捨てているときは最初の桁に‘$’を表示し、 右側を切り捨てているときには最後の桁に‘$’を表示します。

コマンドC-x <scroll-left)は、 選択されたウィンドウを引数nの桁数だけ左にスクロールします。 各行の最初の部分はウィンドウの左端から出てしまいます。 引数を指定しないと、ほぼウィンドウ幅(正確には2桁少ない桁数) だけスクロールします。

C-x >scroll-right)は、同様に右にスクロールします。 ウィンドウが(各行がウィンドウの左端から始まっている)通常の表示をしていると、 それ以上はスクロールできません。 スクロールさせようとしても何も起こりません。 つまり、C-x >に与える引数を正確に計算する必要はないのです。 十分に大きな引数を指定すれば、通常の表示に戻せます。

水平スクロール(hscroll)モードをオンにすると、 自動的に水平スクロールを行います。 このモードがオンであると、 ポイントが左右端から離れすぎない場所に見えるように Emacsが水平方向にウィンドウをスクロールします。 このモードのオン/オフを切り替えるコマンドは、M-x hscroll-modeです。