バッファからテキストを消しさるコマンドのほとんどは、
そのテキストをキルリングにコピーしておくので、
バッファの他の部分にそのテキストを移動したりコピーしたりできます。
これらのコマンドを、キル(kill)コマンドと呼びます。
それ以外の『テキストを消すコマンド』は、
テキストをキルリングに保存しません。
これらを削除(delete)コマンドと呼びます。
(両者を区別するのは、バッファ内のテキストを消す場合だけ。)
キルコマンドや削除コマンドを誤って実行してしまった場合には、
C-x u(undo
)コマンドを使って、もとに戻すことができます。
削除コマンドには、一度に1つの文字だけを削除する
C-d(delete-char
)や<DEL>(delete-backward-char
)、
空白や改行だけを削除するコマンドがあります。
単純ではないデータをかなりの分量で破壊する可能性のあるコマンドは、
一般にキルを行います。
コマンド名や個々の説明では、そのコマンドがどちらの働きをするかによって、
‘キル’(kill)と‘削除’(delete)を使い分けています。