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28.2.2.4 特定項目のカスタマイズ

グループ構造を1段ずつ降りていって目指すオプションを探すかわりに、 カスタマイズしたいオプション/フェイス/グループの名前を 直接に指定することもできます。

M-x customize-option <RET> option <RET>
指定したオプションoptionだけを含むカスタマイズバッファを開く。
M-x customize-face <RET> face <RET>
指定したフェイスfaceだけを含むカスタマイズバッファを開く。
M-x customize-group <RET> group <RET>
指定したグループgroupだけを含むカスタマイズバッファを開く。
M-x customize-apropos <RET> regexp <RET>
指定した正規表現regexpに一致するすべての オプション/フェイス/グループを含むカスタマイズバッファを開く。
M-x customize-changed-options <RET> version <RET>
Emacsのバージョンversion以降に意味が変更されたすべての オプション/フェイス/グループを含むカスタマイズバッファを開く。
M-x customize-saved
カスタマイズバッファで保存したすべてのオプションとフェイスを含む カスタマイズバッファを開く。
M-x customize-customized
カスタマイズしたが、まだ保存していないすべてのオプションとフェイスを含む カスタマイズバッファを開く。

名前のわかっているオプション変数をカスタマイズバッファで変更したい場合は、 コマンドM-x customize-optionで直接名前を指定します。 これにより、そのオプションだけを含むカスタマイズバッファが現れます。 編集/設定/保存はこれまで説明したとおりに行いますが、 設定の対象になるのは指定したオプションだけです。

同様にして、M-x customize-faceではフェイス名を指定して変更できます。

同様に、M-x customize-groupではグループ名を指定して カスタマイズバッファを開くことができます。 そのカスタマイズバッファには、指定したグループに直接含まれているオプション、 フェイス、他の(下位の)グループが現れます。 ただし、サブグループの内容は最初は隠されています。 それらを表示したい場合は、通常どおり‘[Show]’を起動します。

M-x customize-aproposを使うと、 カスタマイズするものをもっと細かく制御できます。 このコマンドでは引数として正規表現を指定し、 それに一致するすべてのオプション/フェイス/グループを 含んだカスタマイズバッファが現れます。 空の正規表現を指定すると、すべてのオプション/フェイス/グループを 含むカスタマイズバッファができます (ただしすごく時間がかかる)。

Emacsの新版へ更新したときには、新しいオプション、 意味やデフォルト値が変更されたオプションをカスタマイズしたいはずです。 それには、M-x customize-changed-optionsを使い、 ミニバッファで以前の版のEmacsのバージョン番号を指定します。 すると、指定したバージョン以降に定義が変更された すべてのオプション(とグループ)を含んだカスタマイズバッファを作ります。

オプションを変更したあとでまちがったと気づいたときは、 変更したものを再検討するために2つのコマンドが使えます。 保存してしまったオプションについてはcustomize-savedを、 変更したけれどまだ保存していないオプションについては M-x customize-customizedを使います。