C-h i(info
)はinfoプログラムを実行します。
infoは構造化されたドキュメントファイルを閲覧するプログラムです。
Emacsの完全なマニュアルもinfoで読むことができます。
将来的には、GNUシステムのすべてのドキュメントが読めるようになるでしょう。
infoの使い方についてのチュートリアルを起動するには、
infoに入ってからhと打ちます。
数引数を指定すると、C-h iはドキュメントファイルの名前を聞いてきます。 こうすれば、トップレベルのinfoメニューに記載されていない ファイルでも閲覧できます。
infoを介してEmacsドキュメントを参照するための
特別なヘルプコマンドが2つあります。
C-h C-f function <RET>は、
infoに入ってただちにEmacsの関数functionのドキュメントに移動します。
C-h C-k keyは、
infoに入ってただちにキーkeyのドキュメントに移動します。
これら2つのキーは、それぞれ、
Info-goto-emacs-command-node
、
Info-goto-emacs-key-command-node
を実行します。
プログラム言語のinfo版のマニュアルがあれば、 プログラムの編集中にコマンドC-h C-iを使って、 マニュアルドキュメントの シンボル(キーワード、関数、変数)に関する箇所を参照できます。 コマンドの細かい動作は、メジャーモードに依存します。
予期しなかったことが起きたり、
入力したコマンドがわからなくなってしまったときは、
C-h l(view-lossage
)を使ってください。
C-h lは、それまでに打鍵した最後の100個のコマンド文字を表示します。
知らないコマンドが表示されたら、C-h cでその機能を知ることができます。
Emacsには数多くのメジャーモードがあり、各メジャーモードでは、
いくつかのキーを再定義し、編集動作も少々変更しています。
C-h m(describe-mode
)は、
使用中のメジャーモードについての説明文を表示します。
これには、通常、モード内で変更してある
すべてのコマンドについての記述があります。
C-h b(describe-bindings
)と
C-h s(describe-syntax
)は、
Emacsの現在のモードに関するその他の情報を与えてくれます。
C-h bは、現在有効なすべてのキーバインドの一覧を表示します。
マイナモードで定義されているローカルバインディングから始めて、
現在のメジャーモードで定義されているローカルバインディング、
最後にグローバルバインディングを表示します
(see Key Bindings)。
C-h sは、各文字の構文の説明を付けて
構文テーブルの内容を表示します(see Syntax)。
プレフィックスキーに続けてC-hを打てば、 特定のプレフィックスキーについて同様な一覧を表示できます。 (この方法では表示できないプレフィックスキーも存在する。 それらのキーでは、C-hに対しては独自のバインディングがある。 <ESC>は、そのようなものの1つ。 <ESC> C-hは、実際にはC-M-hであり、 関数定義(defun)をマークする。)
C-hの他のオプションは、
有益な情報を収めたさまざまなファイルを表示します。
C-h C-wは、
GNU Emacsがまったく無保証であることに関する全詳細を表示します。
C-h n(view-emacs-news
)は、
ファイルemacs/etc/NEWSを表示します。
このファイルには、Emacsの変更に関する記述を時間順に収めてあります。
C-h F(view-emacs-FAQ
)は、
Emacsの「よくある質問集」を表示します。
C-h t(help-with-tutorial
)は、
「操作しながらEmacsを学ぶ」チュートリアルを表示します。
C-h C-c(describe-copying
)は、
ファイルemacs/etc/COPYINGを表示します。
このファイルには、Emacsを配布する場合に従うべき条件を記述してあります。
C-h C-d(describe-distribution
)は、
ファイルemacs/etc/DISTRIBを表示します。
このファイルには、Emacsの最新版の注文方法を述べてあります。
C-h C-p(describe-project
)は、
GNUプロジェクトに関する一般情報を表示します。