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ファイル名の補完を行う場面では、ある種のファイル名を通常無視します。
変数completion-ignored-extensions
は、文字列のリストを保持します。
これらの文字列の1つで終る名前のファイルは、補完候補としては無視します。
この変数の標準値には、".o"
、".elc"
、".dvi"
、
"~"
が含まれます。
この効果は、たとえば、‘foo’は、‘foo.o’が存在したとしても、
‘foo.c’に補完されます。
ただし、補完候補のすべてが無視すべき文字列で終るものである場合には、
これらの候補を無視しません。
無視した拡張子を持つものが補完候補一覧に入ることはありません。
一覧にはつねに補完可能な候補のすべてを表示します。
通常、補完コマンドは、つぎにくる文字を自動的に決定できない場合には、
すべての補完候補一覧を表示します。
変数completion-auto-help
にnil
が設定されていると、
一覧を表示しません。
補完候補を表示するには、?を打つ必要があります。
complete
ライブラリは、
一度に複数の単語を補完できる、より強力な補完機能を提供します。
たとえば、p-b
と省略されたコマンド名を
print-buffer
と補完できます。
というのは、頭文字が‘p’と‘b’である2つの単語で
始まるコマンドが他にはないからです。
このライブラリを使うには、個人の~/.emacsファイルに
(load "complete")
を入れておきます(see Init File)。
補完示唆(icomplete)モードでは、 それまでに入力したテキストから補完できるものを常時更新して表示します。 このマイナモードをオン/オフするコマンドはM-x icomplete-modeです。