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22.5.5 フォントロックのフェイス

フォントロック(font-lock)モードでは任意のフェイスを使えますが、 フォントロック(font-lock)モード向けに特別に定義さたフェイスがあります。 これらのシンボルのおのおのは、フェイス名でもあり、 シンボル自身をデフォルト値とする変数でもあります。 つまり、font-lock-comment-faceのデフォルト値は、 font-lock-comment-faceです。 これは、 フェイス名を値に持つような式を書くfont-lock-keywordsなどの場面で、 font-lock-comment-faceと書けることを意味します。

font-lock-comment-face
(典型的には)コメントに使われる。
font-lock-string-face
(典型的には)文字列に使われる。
font-lock-keyword-face
(典型的には)キーワード、つまり、 Cのforifのように構文的に重要な名前に使われる。
font-lock-builtin-face
(典型的には)組み込み関数の名前に使われる。
font-lock-function-name-face
(典型的には)関数定義/宣言内において、 定義/宣言されている関数の名前に使われる。
font-lock-variable-name-face
(典型的には)変数定義/宣言内において、 定義/宣言されている変数の名前に使われる。
font-lock-type-face
(典型的には)ユーザー定義のデータ型の名前が定義/参照される場所において、 それらの名前に使われる。
font-lock-constant-face
(典型的には)定数の名前に使われる。
font-lock-warning-face
(典型的には)独特な構文や別のテキストの意味を大きく変えるようなものに 使われる。 たとえば、Emacs Lispの‘;;;###autoload’や Cの#error指定に使われる。