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あなたはコンパイラが相変わらずコンパイル可能であることを確認し、 backend.c の新しいバージョンとすることに決めました。これは新し い backend.c をリポジトリに格納し、同じリポジトリを使っている他 の人が使用できるようにします。
$ cvs commit backend.c
cvs はログ・メッセージを記すためにエディタを開きます。 そこで “Added an optimization pass.” などと入力し、 一時ファイルに保存し、エディタを終了します。
どのエディタが開かれるかは環境変数 $CVSEDITOR
により決定されま
す。$CVSEDITOR
が設定されておらず、環境変数 $EDITOR
が設
定されていれば、これを使用します。$CVSEDITOR
と $EDITOR
の両方が設定されていなければ、オペレーティングシステムに依って違ったデ
フォルトが使われます。例えば、unix では vi
で、Windows NT/95 で
は notepad
です。
加えて、cvs は $VISUAL
環境変数も調べます。この動作が望ま
しいか、また cvs の将来のリリースが $VISUAL
を調べるべきか
どうか、という意見は人によって異なります。$VISUAL
が設定されて
いないか、$EDITOR
に設定されていることを確実にすることで、どち
らになっても対処することができます。
cvs がエディタを開始したときは、修正されたファイルのリストを含ん
でいます。cvs のクライアントでは、このリストはファイルの修正時刻
を、最後にファイルを得た時刻か更新された時刻と比較したものに基づいてい
ます。ですから、ファイルの修正時刻が変わっているけれど内容が変更されて
いないというときも、修正されたものとして表示されます。これに対する最も
簡単な対処法は単純に気にしないことです—それを commitすると、cvs
は内容は修正されていないことを発見し、無修正ファイルであるとして扱いま
す。次の update
はファイルが無修正であるという事実に基づき、将来
のセッションでファイルが表示されないように、タイムスタンプを保存されて
いるものに設定し直します。
わざわざエディタを開くのが嫌ならば、代わりにコマンド行の ‘-m’ フ ラグを使うことでログメッセージを以下のように指定することができます:
$ cvs commit -m "Added an optimization pass" backend.c