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8.5 @pxref

丸カッコの参照コマンド@pxrefは,@xrefとほとんど同じです が,丸カッコの中でのみ使用し,コマンドの閉じカッコの後にカンマや ピリオドを入力しません.コマンドは二つの点で@xrefと異なり ます.

  1. TeXは印刷されたマニュアルに対し,大文字の`See'ではなく小文字の`see'を 用いて参照を植字します.
  2. Info書式化コマンドでは,自動的に閉じコロンやピリオドで参照を終りにします.

書式化の一つの形式は自動的に閉じる句読点を挿入し,もう一つはそうしないの で,@pxrefは他の文の一部として丸カッコ内でのみ使用すべき です.また,@xrefで行うような,参照後に句読点を挿入すべきではあ りません.

@pxrefは,印刷物とInfoファイルの両方で出力が正しく見え,丸カッコ が正しく動作するように設計されています.印刷されたマニュアルでは,閉じる カンマやピリオドは丸カッコ内の相互参照の後に続きません.そのような句読点 は間違いです.しかしInfoファイルでは,適切な閉じる句読点をInfoが終りとし て認識できるように,相互参照に続ける必要があります.@pxrefで,出 力の一つの形式に終端を置きそれ以外では置かないため,複雑な方法を使用する ことから免除されます.

一つの引数を用いた丸カッコ相互参照は以下のようになります.

     ... storms cause flooding (@pxref{Hurricanes}) ...

それは,以下を生成します.

     ... storms cause flooding (*Note Hurricanes::) ...

そして,以下を生成します.

... storms cause flooding (see Section 6.7 [Hurricanes], page 72) ...

二つの引数を用いた丸カッコ相互参照は,以下のようなテンプレートになります.

     ... (@pxref{node-name, cross-reference-name}) ...

それは,以下を生成します.

     ... (*Note cross-reference-name: node-name.) ...

そして,以下を生成します.

... (see Section nnn [node-name], page ppp) ...

@pxref@xrefのように,最大五つの引数を使用することが可能 です(see @xref).

注意してください:@pxrefは,丸カッコの参照としてのみ使用 してください.@pxrefを文の文節として使用しようとしないでください. それは,Infoファイル,印刷物,またはその両方で悪く見えます.

また,丸カッコ相互参照は文の終りでも最善のようです.文中に書くこともでき ますが,その場所はテキストの流れを分断します.