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GDBが持っている、 式を処理する機能は、 C++のほとんどの式を解釈することができます。
注意: GDBは、 適切なコンパイラが使用されている場合のみ、 C++のコードをデバッグすることができます。 典型的な例を挙げると、 C++のデバッグでは、 シンボル・テーブルの中の追加的なデバッグ情報に依存するため、 特別なサポートが必要になるということがあります。 使用されるコンパイラが、 a.out、 MIPS ecoff、 RS/6000 xcoff、 elfを、 シンボル・テーブルに対するstabs拡張付きで生成することができるのであれば、 以下に列挙する機能を使用することができます (gnu CCの場合は、 ‘-gstabs’オプションを使用して明示的にstabsデバッグ拡張を要求することができます)。 一方、 オブジェクト・コードのフォーマットが、 標準coffやelfのdwarfである場合には、 GDBの提供するほとんどのC++サポートは機能しません。
count = aml->GetOriginal(x, y)
this
への暗黙の参照を許します。
GDBがフレームを表示する際に表示されるパラメータ一覧の中では、 参照変数の値は (他の変数とは異なり) 表示されません。 これにより、 表示が雑然となることを回避できます。 というのは、 参照変数は大きい構造体に対して使用されることが多いからです。 参照変数の アドレスは、 ‘set print address off’を指定しない限り、 常に表示されます。
::
をサポートしています。
プログラム中と同様に、
式の中でこれを使用することができます。
あるスコープが別のスコープの中で定義されることがありえるため、
必要であれば::
を繰り返し使用することができます。
例えば、
‘scope1::scope2::name’という具合です。
GDBはまた、
CおよびC++のデバッグにおいて、
ソース・ファイルを指定することで名前のスコープを解決することを許します
(see Program variables)。