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ノード間の移動に使用するn(次)とp(前)コマンドだけでは,ノード は直線的な操作に制限されます.メニューで,構造的に分岐することが可能にな ります.メニューは,移動可能な他のノードのリストです.それは実際に,Info が解釈可能な,特殊な書式のノードのテキストの一部です.メニューのはじめは, 常に‘* Menu:’で始まる行で識別されます.その方法で始まっている行の場 合だけ,ノードにメニューが含まれます.使用可能なメニューだけが,常に移動 可能なノードです.他のノードでメニューを使用するため,最初にノードに移動 する必要があります.
メニューの最初から,‘*’で始まるそれぞれの行はサブトピックを示します. 行は普通,サブトピックの名前を(‘:’に続いて)含んでいて,ノード名はサ ブトピックについて説明し,追加としてサブトピックの説明があります. ‘*’で始まらないメニュー行は特別な意味を持ちません — それらは読み やすいようになっているだけで,追加のサブトピックを宣言しているものではあ りません.例は以下のようになります.
* Foo: Node about FOO. This tells about FOO.
サブトピックの名前はFooで,ノードは‘Node about FOO’を説明しています. 行の残りは読む人への情報です.[[しかし,この行は本当のメニューアイテムで はなく,それは単に,上の行が‘* Menu:’で始まっていないからです.]]
他のノードに行くためメニューを使用するとき(その方法はすぐに説明します), 指定するはサブトピック名で,メニュー行の最初にあるものです.Infoはメニュー 行を探すためにそれを使用し,それからノード名に復元し,そのノードへ行きま す.サブトピック名とノード名の両方がある理由は,ノード名はコンピュータに 対して意味が多すぎ,そのため汚く見えるかもしれないためです.サブトピック 名は,ユーザの指定で便利にするためだけに選択することが可能です.ノード名 はユーザが指定するのに便利で,サブトピックと同じ名前のときも良くあります. このため以下のような省略があります.
* Foo:: This tells about FOO.
これはサブトピック名とノード名が同じで,‘Foo’だということを意味しま す.
>> 今,このノードのメニューを見つけるために<SPC>を使用し,bと <SPC>で前に戻ってください.御覧のように,メニューは実際にノードに あります.ノードを見てもメニューが見つからない場合は,ノードにメニュー が無く,mコマンドは利用できません.
画面にメニューがあるところで<SPC>を入力し続けた場合,別のノード(メ ニューの最初のノード)に移動します.そうなった場合,戻ってくるために <BACKSPACE> を入力してください.
サブノードの一つに行くコマンドはmです.これは今まで使用してきたコ マンドとは大きく異なっています.それはより多くの入力を促すコマンドです.
皆さんが知っているコマンドは追加入力が不要です.それを入力すると,Infoは それを処理し,すぐに他のコマンドが使用可能になります.mは違います. サブトピック名(name of the subtopic)を知らせる必要があります.一度 mを入力すると,Infoはサブトピック名を読み込もうとします.
今,画面の下近くのダッシュを多く含む行を探してください.その下にもう一行 ありますが,普通は空白です.空白のとき,Infoはnやbや <SPC> やmといったコマンドに対する準備ができています.その行が コロンで終るテキストを含んでいる場合,Infoが最後のコマンドへの入力をさら に読み込もうとしていることを意味します.Infoはコマンドではなく入力を読み 込もうとしているので,Infoコマンドは入力できません.入力して開始したコマ ンドを終了するか,コマンドをキャンセルするためにControl-gを入力す る必要があります.このようなことをやり終えると,行はまた空白になります. そしてInfoコマンドが再び入力可能になります.
メニューでサブノードに行くコマンドはmです.mを入力後,画面の
下の行は‘Menu item: ’と表示します.行きたいサブトピック名を入力し,
終りに<RET>を入力する必要があります.Emacsでは,mはコマンド
Info-menu
を実行します.
サブトピック名を省略することが可能です.省略がユニークでない場合,最初に 一致したサブトピックが選択されます.メニューには,それぞれのサブトピック 名に対して,大文字で可能な限り短い省略を書いているものもあるので,必要な 入力数が分かります.サブトピックを入力するとき,大文字小文字は問題ありま せん.アイテム名の終りや内部にスペースを入れるべきではありませんが,メ ニュー項目にスペースがある場合は例外です.
サブトピック名の入力を助けるため,補完(completion)機能も使用可能で す.名前の一部を入力後,<TAB>キーを入力した場合,それ以上の名前が — 入力したものの一部からInfoが推測できる限り — 補完されます.
カーソルをメニューのサブトピック行に移動した場合,引数を入力する必要はあ りません.<RET>を入力するだけで,それで行のサブトピックに行きます. そこへ行くため,サブトピック行を直接マウスの真中ボタンでクリックすること も可能です.
練習用に与えられたメニューが以下にあります.このメニューは一つの場所, Help-FOOに行く方法を三つ提供します.
>> 今,mを入力し,何が起こるか見てください.
今,mコマンドの“内部”にいます.コマンドは現在使用できません.次 にすることは,サブトピック名を入力することです.
Control-gを入力することで,mした意図を変更することができます.
>> 今それを試して,下の行がクリアされることを確認してください.
>> もう一度mを入力してください.
>> アイテム名‘BAR’を入力してください.まだ<RET>を入力しないでく
ださい.
アイテム名を入力している間,間違えた場合に一文字キャンセルするため, <DEL>(または<BACKSPACE>)キーを使用することが可能です.
>> ‘R’をキャンセルするために<DEL>を押してください.置換するため もう一度‘R’を入力することが可能です.しかし,‘BA’は有効な省 略なので,そうする必要はありません.
>> 今,行く準備ができました.<RET>を入力してください.
‘Help-FOO’に行った後,ここに戻るはずです.
メニューのサブトピック行とそれらの間を移動するもう一つの方法は<TAB> を入力することです.<TAB>を入力するごとに,次のサブトッピック行に移 動します.前のサブトピック行に移動する方法は,M-<TAB>を入力す る方法です — すなわち,<META>キーを押す,または押したままにし,そ れから<TAB>を押します.(キーボードによっては,<META>キーは ‘Alt’のラベルが付いているかもしれません.)
サブトピック行にカーソルを移動すると,<RET>を押すことでそのサブトッ ピックのノードに行きます.
端末がマウスをサポートしている場合,サブトピックに行く方法はもう一つあり ます.マウスポインタを,サブトピックの行の最初の‘*’と短いサブトピッ ク名の終りのコロン‘:’の間に移動してください.サブトピックの表示が変 わり(通常,背景色が変化します),プラットフォームがサポートしている場合は, マウスポインタの形が変わるのが分かるでしょう.マウスをその場所のままにし て,しばらくすると,“Mouse-2: go to that node” と告げている小さなウィ ンドウがポップアップされたり,画面のしたの方に同じメッセージが表示される かもしれません.
Mouse-2は,左から数えてマウスの二番目のボタンです — 三つボタンの マウスでは真中のボタンです.(二つボタンのマウスでは,“真中ボタンを押す” ため両方のボタンを同時に押す必要があるかもしれません.)メッセージは,マ ウスポインタの現在の位置(メニューのサブトピック)でMouse-2を押すと, そのサブトッピックに移動することを伝えます.
より一般的には,InfoバッファでMouse-2を押すと,他のノードへの最も 近いリンクを見つけ,そこに移動します.例えば,相互参照の近くではf のように動作し,メニューではmのように動作し,ノードのヘッダ行では, n,p,またはuのように動作します.ノードテキストの終り でMouse-2を押すと,次のノードに移動したり,次のノードが無い場合は 上のノードに移動します.
メニューHelp-FOOに行く,もう一つの方法は以下のようになります.無視したけ ればそうすることもできますし,<TAB>の入力後に<RET>を入力したり, その上でMouse-2をクリックしてみることもできます(しかし,ここに戻っ てきてください).
>> より多くのコマンドを理解するためにnを入力してください.