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コメント用コマンドはコメントの挿入、削除、および位置揃えを行います。
indent-for-comment
)。
set-comment-column
)。
kill-comment
)。
indent-new-comment-line
)。
コメントを挿入するコマンドはM-;(indent-for-comment
)です。
行にコメントがなければ、新規にコメントを作成して、
コメント桁位置と呼ばれる特定の桁に置きます。
コメントを作成する際には、Emacsが正しいと信じるコメント開始文字列
(comment-start
の値。下記参照)を挿入します。
ポイントはその文字列の直後に置かれます。
コードのテキストがコメント桁位置を越えているときには、
適当な境界に字下げします(通常は少なくとも空白1文字)。
メジャーモードでコメント終了文字列が指定されていれば、
構文を正しく保つために、ポイントの直後にその文字列を挿入します。
M-;は、既存のコメントを位置揃えするためにも使えます。 行にコメント開始文字列がすでに含まれていれば、 その文字列の直後にポイントを移動してから、適切な位置に字下げします。 例外として、0桁目から始まるコメントは動かしません。
特定の文脈における、ある種のコメントの字下げには特殊な規則を持つ メジャーモードもあります。 たとえば、Lispのコードでは、セミコロン2つで始まるコメントは、 コメント桁位置に揃えるのでなく、コードであるかのように字下げされます。 また、セミコロン3つで始まるコメントは左端に置くと仮定されます。 Emacsはこれらの慣習を理解していて、 セミコロン2つのコメントは<TAB>で字下げし、 セミコロン3つのコメントは字下げをまったく変更しません。
;; This function is just an example ;;; Here either two or three semicolons are appropriate. (defun foo (x) ;;; And now, the first part of the function: ;; The following line adds one. (1+ x)) ; This line adds one.
Cのコードでは、コメントのまえに白文字しかない場合には、 そのコメントをコードのように字下げします。
既存のコメントの位置が適切に揃えられている場合でも、 コメント開始直後の位置にすぐに移動するにはM-;が便利です。
C-u - C-x ;(kill-comment
)は、
現在行にコメントがあれば、それをキルします。
コメント開始文字列のまえにある字下げもキルします。
コメントと思われるものが何もなければ、何もしません。
他の行にコメントを再挿入するには、
その行の末尾に移動してからC-yと打って、
さらに、位置を再調整するためにM-;と打ちます。
C-u - C-x ;はひとまとまりのキーではなく、
負の引数を指定したC-x ;(set-comment-column
)で
あることに注意しましょう。
このコマンドは、負の引数を受け取ると、
kill-comment
を呼ぶようにプログラムされています。
kill-comment
は、望むならばキーに直接バインドできる通常のコマンドです。