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これらの関数は、指定した略語表に略語を定義します。
define-abbrev
は下位レベルの基本的な関数ですが、
add-abbrev
はユーザーに情報を問い合わせるコマンドが使います。
この関数は、ユーザーからの情報に基づいて 略語表tableに略語を追加する。 引数typeは、この略語の種類を英語で表した文字列である (典型的には、
"global"
や"mode-specific"
。) この文字列はユーザーへのプロンプトに使われる。 引数argは、展開形の単語数である。戻り値は、新たな略語を内部的に表現するシンボルであるか、 既存の略語を再定義することをユーザーが拒否したときには
nil
である。
この関数は、略語表tableにおいて、 略語nameをexpansionに展開するように定義し、 hookを呼び出すように定義する。 戻り値は、Emacs内部で略語を表現するシンボルを返すが、 その名前はnameである。
引数nameは文字列であること。 引数expansionは、普通は、目的の展開形(文字列)であるが、 略語を未定義にするには
nil
である。 これが文字列でもnil
でもなければ、 略語を『展開する』ときにはhookだけを実行する。引数hookは、関数か
nil
である。 hookがnil
以外であると、 略語をexpansionに置換し終えてから引数なしで呼ばれる。 hookが呼ばれるときには、 ポイントはexpansionの直後に置かれる。略語の利用回数は0に初期化される。