Next: UNIX Variants, Previous: Compilers and Preprocessors, Up: Existing Tests
以下のマクロはオペレーティングシステムのサービスや機能を調査します.
X Window Systemのインクルードファイルとライブラリの場所を調査します.ユー ザがコマンドラインオプションで,‘--x-includes=dir’と ‘--x-libraries=dir’を与えている場合,そのディレクトリを使用し ます.どちらか一つまたは両方とも与えられない場合,
xmkmf
を平凡な Imakefileで実行し,生成されたMakefileを調査し,足りない値 を取得します.(xmkmf
が存在しない等のように)失敗した場合,配置され ることが多いディレクトリ等でファイルを検索します.いずれかの手法で成功し た場合,コンパイラがデフォルトで検索するディレクトリに無い限り,シェル変 数x_includes
とx_libraries
をその場所に設定します.両方の方法が失敗する,またはユーザがコマンドラインオプションの ‘--without-x’を与えている場合,シェル変数の
no_x
を‘yes’ に設定し,それ以外では空の文字列に設定します.
AC_PATH_X
の拡張バージョンです.Xが必要とするCコンパイラフラグを出 力変数X_CFLAGS
に,XリンカフラグをX_LIBS
に追加します.X が 利用可能でない場合,X_DISPLAY_MISSING
を定義します.また,このマクロは,Xプログラムをコンパイルするためにシステムが必要とす る特別なライブラリも調査します.それは,システムが必要とするあらゆるもの を出力変数
X_EXTRA_LIBS
に追加します.そして,‘-lX11’の前にリ ンクする必要がある特別なX11R6ライブラリを調査し,見つかったものは全て出 力変数X_PRE_LIBS
に追加します.
スクリプトを使用するためのインタプリタを選択するため,‘#! /bin/csh’の形式の行を用いたスクリプトをサポートするかどうかを調査します. このマクロを実行した後で,configure.acのシェルコードは,シェル変 数の
interpval
を調査することが可能になります.システムで‘#!’ がサポートされている場合は‘yes’,そうでなければ‘no’ を設定しま す.
large-file supportのために用意しています.ホストによっては,大きなファ イルにアクセスできるプログラムをビルドするため,特別なコンパイラオプショ ンが必要になります.そのようなオプションを出力変数
CC
に,全て追加 します.必要な場合は,_FILE_OFFSET_BITS
と_LARGE_FILES
を定 義します.大きなファイルのサポートは,--disable-largefileオプションを用い てコンフィグレーションすることで利用不可能にすることが可能です.
このマクロを使用する場合,大きなファイルのサポートが利用可能なときは,
off_t
がlong
より長いときが一般的なので,それでもプログラム が動作するかどうかを調査してください.例えば,printf ("%ld", (long) X)
で任意のoff_t
の値X
を出力しても正しくなくなります.LFSは
fseeko
とftello
関数を,Cのoff_t
を使用していないfseek
とftell
に相当するものを置き換えるために導入しました. それらの関数を使用しているときで,大きなファイルのサポートが利用可能になっ ているときに,利用可能なプロトタイプを作成するためにAC_FUNC_FSEEKO
を注意して使用して下さい.