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Emacsが始動したときに行う(startup.elでの) 処理の順序はつぎのとおりです。
load-path
にある各ディレクトリファイルにおいて
subdirs.elという名前のファイルを実行することで
load-path
にサブディレクトリを追加する。
LANG
などの環境変数で要求されていれば、
言語環境と端末のコーディングシステムを設定する。
before-init-hook
を実行する。
inhibit-default-init
がnil
以外でなければ、
ライブラリdefaultをロードする。
(コマンド行で‘-q’を指定したり、
‘-batch’モードでは、これを行わない。)
ライブラリのファイル名は普通はdefault.elである。
after-init-hook
を実行する。
initial-major-mode
に従ってメジャーモードを設定する。
inhibit-startup-echo-area-message
で抑制していなければ、
初期メッセージをエコー領域に表示する。
term-setup-hook
を実行する。
frame-notice-user-settings
を呼び出す。
window-setup-hook
を実行する。
see Window Systems。
inhibit-startup-message
の値がnil
であり、
バッファが空であれば、
コピーレフト/無保証/基本的な利用情報を表示する。
この変数は、(無保証などの)初期の始動メッセージを禁止する。 これが
nil
以外であるとメッセージを表示しない。始動メッセージの内容に十分慣れたら、 読者個人の初期化ファイルで設定できるようにこの変数がある。 新規ユーザーが受け取るはずである情報を隠してしまうため、 新規ユーザーの初期化ファイルや複数のユーザーに影響するような方法で この変数に設定しないこと。
この変数は、エコー領域に表示する始動メッセージを制御する。 個人のファイル.emacsにつぎのフォームを追加することで エコー領域の始動メッセージを抑制できる。
(setq inhibit-startup-echo-area-message "your-login-name")Emacsは、読者のファイル.emacsで上に示した式を明示的に検査する。 読者のログイン名はLisp文字列定数として式に現れる必要がある。
inhibit-startup-echo-area-message
に同じ値を 設定する別の方法では、始動メッセージを禁止できない。このように、望むならば自身のためにメッセージを簡単に禁止できるが、 読者の.emacsをむやみにコピーしても、 他人に対してはメッセージを禁止できない。