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Emacsでは、いつでも1つの選択されたタグテーブルがあり、 タグテーブルを使って動作するコマンドは選択されたタグテーブルを使用します。 タグテーブルを選択するには、M-x visit-tags-tableと打ちます。 すると、タグテーブルファイル名を聞いてきます。 デフォルトのファイル名は、デフォルトディレクトリのTAGSです。
このコマンドは、ファイル名を変数tags-file-name
に格納するだけです。
タグテーブルを使おうとしない限り、
Emacsは実際にはタグテーブルの内容を読み込みません。
visit-tags-table
を使わずに、
自分自身でこの変数にファイル名を設定してもかまいません。
この変数の初期値はnil
です。
これは、タグテーブルを使うすべてのコマンドに、
使用するタグテーブルファイルを尋ねさせることになります。
すでにタグテーブルを読み込んであるときにvisit-tags-table
を使うと、
2つの選択肢があります。
現在のタグテーブルリストに新たにタグテーブルを追加するか、
タグテーブルリストを新規に始めるかです。
タグコマンドは、現在のリストにあるすべてのタグテーブルを使用します。
新たなタグテーブルリストを始めると、他のタグテーブルのかわりに
新たなタグテーブルが使われます。
現在のリストに新たなタグテーブルを追加すると、
他のタグテーブルとともに新たなものも使われます。
タグコマンドがタグテーブルリストを走査するときには、
つねにリストの先頭から始めるわけではありません。
現在のファイルを記録しているタグテーブルがあれば、
まずそれから始めてリストの末尾まで進みます。
そして、リストの先頭からリストに含まれる
すべてのタグテーブルを調べ終るまで走査を続けます。
変数tags-table-list
に文字列のリストを設定すれば、
タグテーブルの正確なリストをあらかじめ指定できます。
たとえば、つぎのようにします。
(setq tags-table-list '("~/emacs" "/usr/local/lib/emacs/src"))
この設定例では、タグコマンドは、 個人の~/emacsディレクトリと /usr/local/lib/emacs/srcディレクトリの (2つの)TAGSファイルを見にいきます。 上で述べたように、タグファイルを使う順番は、 対象としているファイルやそのファイルを記述しているタグテーブルに依存します。
tags-file-name
とtags-table-list
の両方に
値を設定してはいけません。