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20.15.1 Cモードの移動コマンド

本節では、Cモードとその関連モードでポイントを移動する コマンドについて述べます。

C-c C-u
マークをポイント位置に設定し、 ポイントを含むプリプロセッサの条件節の先頭に後向きにポイントを戻す。 数引数は反復回数として働く。 負の引数を指定すると、条件節の末尾に前向きにポイントを移動する。 後向きに戻る場合、 #elifは、#ifが続く#elseのように扱われる。 前向きに進む場合、#elifは無視される 1
C-c C-p
マークをポイント位置に設定し、 プリプロセッサの条件節を横断して後向きにポイントを移動する。 数引数は反復回数として働く。 負の引数を指定すると、前向きに移動する。
C-c C-n
マークをポイント位置に設定し、 プリプロセッサの条件節を横断して前向きにポイントを移動する。 数引数は反復回数として働く。 負の引数を指定すると、後向きに移動する。
M-a
もっとも内側のCの文の先頭にポイントを移動する (c-beginning-of-statement)。 すでに文の先頭にポイントがある場合、直前の文の先頭に移動する。 数引数nを指定すると、n−1だけまえの文に移動する。

ポイントが、文字列やコメントの内側、あるいは、 コメントのうしろ(コメントのあいだに白文字がある場合のみ)にある場合、 Cの文ではなく自然言語の文単位で移動する。

プログラムから呼ばれるときには、この関数は、3つの引数、つまり、 反復回数、(これよりも後向きには戻らない)移動限界、 ポイントがコメントの内側にある場合に自然言語の文単位の移動をするかどうか、 を取るが、これらは省略できる。

M-e
もっとも内側のCの文の末尾にポイントを移動する。 M-aと同じだが、移動方向が逆(c-end-of-statement)。
M-x c-backward-into-nomenclature
C++の命名語法の部分や単語の先頭に後向きにポイントを移動する。 数引数nを指定すると、n回移動する。 nが負ならば、前向きに移動する。 C++の命名語法とは、 NamingSymbolsWithMixedCaseAndNoUnderlinesのような形のシンボル名のこと (つまり、大文字で始めた単語を連結したもの)。 各大文字が部分や単語の先頭となる。

GNUプロジェクトでは、 CやC++の識別子は、大文字小文字で区別するのではなく、 単語を下線で区切ることを推奨する。

M-x c-forward-into-nomenclature
C++の命名語法の部分や単語の末尾に前向きにポイントを移動する。 数引数nを指定すると、n回移動する。

脚注

[1] 【訳注】#elifのところで止まってしまう。