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17.2.16 edebugのオプション

以下のオプションはedebugの動作に影響します。

— User Option: edebug-setup-hook

edebugを使うまえに呼び出す関数群。 新たな値に設定されるたびに、edebugはこれらの関数を呼び出し、 そのあとでedebug-setup-hooknilに再設定する。 これを用いて、edebugを使用する場合にのみ、 使用するパッケージに対応するedebug用仕様をロードできる。 see Instrumenting

— User Option: edebug-all-defs

これがnil以外であると、 defundefmacroのような定義フォームを普通に評価すると、 edebug用にそれらを処置する。 これは、eval-defuneval-regioneval-buffereval-current-bufferにも適用される。

このオプションの値をトグルするにはコマンドM-x edebug-all-defsを使う。 see Instrumenting

— User Option: edebug-all-forms

これがnil以外であると、コマンドeval-defuneval-regioneval-buffereval-current-bufferは、 定義しないフォームの場合であってもすべてのフォームを処置する。 これは、ロードやミニバッファでの評価には適用されない。

このオプションの値をトグルするにはコマンドM-x edebug-all-formsを使う。 see Instrumenting

— User Option: edebug-save-windows

これがnil以外であると、edebugはウィンドウ構成を保存/復元する。 これには時間がかかるので、読者のプログラムがウィンドウ構成に 依存しないのならば、この変数はnilに設定しておくほうがよい。

値がリストであると、リスト内のウィンドウのみを保存/復元する。

edebugのコマンドWを使ってこの変数を対話的に変更できる。 see Edebug Display Update

— User Option: edebug-save-displayed-buffer-points

これがnil以外であると、edebugは表示されているすべてのバッファの ポイントを保存/復元する。

選択していないウィンドウに表示されたバッファのポイントを変更する コードをデバッグ中には、別のバッファのポイントを保存/復元する必要がある。 edebugやユーザーが当該ウィンドウを選択すると、 そのバッファのポイントはウィンドウのポイント位置に移動する。

すべてのバッファでポイントを保存/復元するには 各ウィンドウを2度選択する必要があるため手間がかかる。 そのため、必要な場合にのみこの機能を有効にする。 see Edebug Display Update

— User Option: edebug-initial-mode

この変数がnil以外であれば、 edebugが初めて動作するときの初期の動作モードを指定する。 可能な値は、 stepnextgoGo-nonstop, traceTrace-fastcontinueContinue-fast

デフォルト値はstep。 see Edebug Execution Modes

— User Option: edebug-trace

nil以外であると、関数へ入るときと出るときのトレースを表示することを 意味する。 トレース出力は、‘*edebug-trace*’という名前のバッファに、 関数へ入るときと出るときを各行に再帰の深さで字下げして表示する。

デフォルト値はnil

Trace Bufferedebug-tracingも参照。

— User Option: edebug-test-coverage

nil以外であれば、edebugはデバッグ対象のすべての式のカバレッジ テストを行う。 see Coverage Testing

— User Option: edebug-continue-kbd-macro

nil以外であれば、 edebugの外側で実行するキーボードマクロを定義したり実行する。 デバッグしないので注意してこのオプションを使うこと。

— User Option: edebug-on-error

debug-on-errorの以前の値がnilであると、 edebugはdebug-on-errorにこの値を束縛する。 see Trapping Errors

— User Option: edebug-on-quit

debug-on-quitの以前の値がnilであると、 edebugはdebug-on-quitにこの値を束縛する。 see Trapping Errors

edebugが動作中にedebug-on-erroredebug-on-quitの値を 変更しても、新たなコマンドでedebugをつぎに起動するまでは これらの値は使用されない。

— User Option: edebug-global-break-condition

nil以外であると、各停止位置で検査される式である。 結果がnil以外であるとブレークする。 エラーは無視する。 see Global Break Condition