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この変数は、Emacsが使用すべきユーザー初期化ファイルを指定する。 あるいは、そのようなものがなければ
nil
である。 この値は、‘-q’や‘-u user’の コマンド行オプションを反映する。カスタマイズファイルや他の種類のユーザープロフィールを ロードするLispパッケージは、それらを探す場所を判断するために この変数に従うこと。 この変数のユーザー名のカスタマイズをロードするべきである。
init-file-user
がnil
であると オプション‘-q’が使われたことを意味し、 Lispパッケージはいかなるカスタマイズファイルや ユーザープロフィールもロードしないこと。
これは、Emacsを使用しているユーザーの通常の電子メイルアドレスを保持する。 Emacsは通常、読者の初期化ファイルを読み取ったあと、 この変数が未設定であるとデフォルト値を設定する。 したがって、デフォルト値を使いたくない場合には、 読者のファイル~/.emacsで別の値に設定できる。
uidを指定しないと、 この関数はログインしたユーザー名を返す。 環境変数
LOGNAME
が設定されていればその値を使う。 さもなければ、環境変数USER
が設定されていればその値を使う。 さもなければ、実uidではなく実効uidに基づいた値である。uidを指定すると、値は(整数である)uidに 対応するユーザー名である。
(user-login-name) "lewis"
この関数は、ログインしたユーザーの氏名を返す。 あるいは、環境変数
NAME
が設定してあればその値を返す。(user-full-name) "Bil Lewis"uidが
nil
以外であると、 それは整数のユーザー番号か文字列のログイン名であること。 すると、user-full-name
は、 そのユーザー番号かログイン名に対応するユーザーの氏名を返す。
シンボルuser-login-name
、user-real-login-name
、
user-full-name
は、関数でもある変数です。
関数としては、その変数が保持する値と同じ値を返します。
これらの変数により、関数として返す値を指定しておくことで
Emacsを『ごまかせ』ます。
これらの変数は、フレームタイトルの作成にも有用です
(see Frame Titles)。