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5.1.4 ブレイクポイントの削除

ブレイクポイント、 ウォッチポイント、 キャッチポイントがプログラムを1回停止させた後、 同じところで再びプログラムを停止させたくない場合、 それらを取り除くことがしばしば必要になります。 これが、 ブレイクポイントの削除と呼ばれるものです。 削除されたブレイクポイントはもはや存在しなくなり、 それが存在したという記録も残りません。

clearコマンドを使用する場合、 ブレイクポイントを、 それがプログラム内部のどこに存在するかを指定することによって削除します。 deleteコマンドの場合は、 ブレイクポイント番号を指定することで、 個々のブレイクポイント、 ウォッチポイント、 キャッチポイントを削除することができます。

ブレイクポイントで停止した後、 先へ進むために、 そのブレイクポイントを削除する必要はありません。 ユーザが実行アドレスを変更することなく継続実行する場合、 最初に実行される命令に設定されているブレイクポイントを、 GDBは自動的に無視します。

clear
選択されているスタック・フレーム内において次に実行される命令に設定されているブレイクポイントを削除します (see Selecting a frame)。 最下位にあるフレームが選択されている場合、 ユーザ・プログラムが停止した箇所に設定されているブレイクポイントを削除するのに便利な方法です。
clear function
clear filename:function
functionで指定される関数のエントリに設定されているブレイクポイントを削除します。
clear linenum
clear filename:linenum
指定された行、 または、 その行内に記述されたコードに設定されたブレイクポイントを削除します。


delete [breakpoints] [bnums...]
引数で指定された番号を持つブレイクポイント、 ウォッチポイント、 キャッチポイントを削除します。 引数が指定されない場合、 すべてのブレイクポイントを削除します (set confirm offコマンドが事前に実行されていない場合、 GDBは、 削除してもよいかどうか確認を求めてきます)。 このコマンドの省略形は dです。