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find
のコマンドラインにダッシュやその他の特殊文字で開始さ
れるものが含まれていることを意味します.find
プログラムはこれを,
テスト,アクション,またはオプションとして解釈しようとしますが,認識は
しません.テストを試みる場合,指定しているものについてドキュメントを調
査して下さい.一方,文字列がワイルドカードを展開したファイル名の場合(例
えば,コマンドラインに‘*’がある場合),‘./*’や‘.’を代わり
に使用していると考慮します.
find
がディレクトリに移動し,デバイス番号と
inodeが期待したものと異なるものが見つかったときに出力されます.
find
が移動したディレクトリがNFSファイルシステムの場合,
automount
は新しいファイルシステムを移動先のディレクトリにマウン
トすることが多いので(つまり,使用したいファイルシステムを知る方法です),
このメッセージは出力されません.そのため,このメッセージが出力される場
合は油断しないでください – automount
が信用できない可能性があり
ます.他の誰かがfind
の実行中にファイルシステムを捜査している可能
性を検討してください.find
を迷わせたり,別のファイル集合を探して
いるときに,それもファイルの集合だとみせかけたい人もいます.
find
がディレクトリを変更し,期待しない場所に移
動したときに出力されます.これは二つの状況のいずれかになります.最初の
ものは,“オートマウント”で,find
がマウントされているファイルシ
ステムの現在の場所を決定する方法を知らないときに生じます.
二番目は,find
がファイルシステムの階層を降りるのではなく上がって
行くときに,ディレクトリのデバイス番号がカレントディレクトリの変更中に
変わるとき生じます.find
がファイルシステムの期待しない部分に迷い
込まないように,我々はこの時点で停止します.
find
が現在のマウントポイントのリストを知る方法
が分からないシステムで上記と同じように出力されます.
bug-findutils@gnu.orgでたずねてください.
find
がディレクトリを変更したとき,ディレクトリ
のinode番号が以前取得したinode番号と異なる場合に出力されます.これは通
常,find
がディレクトリ階層の深いところに長時間いて,他の人が親ディ
レクトリを同じファイルシステムの別の場所に移動したことを意味します.こ
れは,悪意があったり無かったりします.この状況では,思いがけないファイ
ルシステムの矛盾を避けるため,その時点でfind
は停止します.生じた
ことを理解するため,ls -li
やfind /path -inum 12345 -o
-inum 67893
を実行することが可能です.
findutils
のコードを自分でコンパイルし
た場合,ビルドツリーのコピーを保持したまま,システムの問題を質問しても
かまいません.同様の解釈として,GNUバージョンのconfigure
に問題が
あるように思われますが,システムのfnmatch
にバグがあるということ
で,恐らく正しく動かないでしょう.
-exec
アクションや,似たようなもの(-ok
など)を使用していて,
システムがフリーのプロセススロットを使いきった場合に,通常これが発生し
ます.また,システムが非常にビジーでシステムの最大プロセスの制限に到達
したり,リソースの制限に到達したことも考えられます.暴走したプロセスを
システムで調査してください(ps
が動作すればですが).プロセススロッ
トには,‘root’の利用に予約されているものもあります.
-exec
やそれに似たもので起動されたプログラムは,異常終了のシグナ
ルでキルされるものもあります.これは,それを報告するだけのメッセージで
す.