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run
r
run
コマンドを使用してください。
(VxWorks以外の環境では)
最初にプログラム名を指定する必要があります。
これには、
GDBへの引数を使用する方法
(see Getting In and Out of GDB)
と、
file
コマンドまたはexec-file
コマンドを使用する方法
(see Commands to specify files)
とがあります。
プロセスをサポートする環境でプログラムを実行している場合、
run
コマンドは下位プロセスを生成し、
そのプロセスにプログラムを実行させます
(プロセスをサポートしていない環境では、
run
コマンドはプログラムの先頭アドレスにジャンプします)。
プログラムの実行は、 上位プロセスから受け取る情報によって影響されます。 GDBはこの情報を指定する手段を提供しています。 これは、 ユーザ・プログラムが起動される前に実行されていなければなりません (ユーザ・プログラムの実行後にその情報を変更することも可能ですが、 その変更結果は、 次にプログラムを実行したときに初めて有効になります)。 この情報は、 4つに分類することができます。
run
コマンドへの引数として指定します。
ターゲット上でシェルが使用可能であれば、
引数を表現するのに通常使用する手法
(例えば、
ワイルドカード拡張や変数による代替など)
が利用できるよう、
シェルを経由して引数を渡します。
UNIXシステムでは、
SHELL
環境変数によって、
使用されるシェルを選択することができます。
See Your program's arguments。
set environment
コマンドと
unset environment
コマンドを使用して、
ユーザ・プログラムの実行に影響する環境の一部を変更することができます。
See Your program's environment。
cd
コマンドで設定可能です。
See Your program's working directory。
run
コマンドのコマンド・ライン上で、
標準入力、
標準出力をリダイレクトすることも可能です。
また、
tty
コマンドによって別のデバイスを割り当てることも可能です。
See Your program's input and output。
注意: 入出力のリダイレクトは機能しますが、 デバッグ中のプログラムの出力を、 パイプを使用して他のプログラムに渡すことはできません。 このようなことをすると、 GDBは誤って、 別のプログラムのデバッグを開始してしまうでしょう。
run
コマンドを実行すると、
ユーザ・プログラムはすぐに実行を始めます。
プログラムを停止させる方法については、
See Stopping and continuing。
プログラムが停止すると、
print
コマンドまたはcall
コマンドを使用して、
プログラム内の関数を呼び出すことができます。
See Examining Data。
GDBが最後にシンボル情報を読み込んだ後に、 シンボル・ファイルの修正タイムスタンプが変更されている場合、 GDBはシンボル・テーブルを破棄し再読み込みを行います。 この場合、 GDBは、 その時点におけるブレイクポイントの設定を保持しようと試みます。