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7.1 ディレクトリにファイルを加える

ディレクトリにファイルを加える手順を説明します。

add コマンドは、 新しいディレクトリを加える場合にも使用します。

他のほとんどのコマンドと異なり、 add コマンドは再帰的に動作しません。 ‘cvs add foo/bar’ とタイプすることさえできません。 代りに、 次のようにする必要があります。

     $ cd foo
     $ cvs add bar

— コマンド: cvs add [-k kflag] [-m message] files ...

files が加えられた事をリポジトリに伝えます。 add で指定するファイルやディレクトリは、 現在のディレクトリに存在している必要があります。 新しいディレクトリ階層の全てをリポジトリに加える場合は (例えばサード・パーティーからのファイル等)、 代りに import コマンドを使用した方が良いでしょう。See import.

内容を commit で格納するまで、 ここで加えたファイルは実際にはリポジトリに置かれません。 remove コマンドで削除されたファイルに対して、 commit を発行する前に add を実行した場合、 remove が無効になります。 例は See Removing files.

オプション ‘-k’ には、 このファイルを取り出すときの置換モードを指定します。 詳細は Substitution modes 参照。

-m’ オプションには、ファイルの説明文を記述します。 (ログ情報を記録する設定ならば)この説明文が ファイル history に記録されます (see history file)。 またファイルを格納する際、リポジトリの履歴ファイルにも記録されます。 この説明文は log コマンドの出力で確認できます。 変更するには ‘admin -t’ を用います。See admin. フラグ ‘-m description’ を省略した場合、 空の文字列が使用され、説明を記述するように促されることはありません。

例えば、以下のコマンドでファイル backend.c が リポジトリに加えられます:

     $ cvs add backend.c
     $ cvs commit -m "Early version. Not yet compilable." backend.c

加えたファイルは、作業中の枝だけに加えられます (see Branching and merging)。 他の枝にも加えたい場合は、後でマージすることができます (see Merging adds and removals)。