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Texinfoで提供される標準的な見出しを使用したり,独自のものを指定したりす ることが可能です.デフォルトではTexinfoにはフッタが無いので,指定した場 合,主なテキストに対して利用可能なページサイズがわずかに減少します.
Texinfoは見出しとフッタを指定する六つのコマンドを提供します.
@everyheading
と@everyfooting
は,偶数と奇数の番号のページ
の両方に,同じページヘッダとフッタを生成します.
@evenheading
と@evenfooting
コマンドは,偶数番号(左側)のペー
ジにヘッダとフッタを生成します.
@oddheading
と@oddfooting
コマンドは,奇数番号(右側)のペー
ジにヘッダとフッタを生成します.
Texinfoファイルの@end titlepage
コマンド直後に,カスタムの見出し
指定を書いてください.前もって定義している見出しコマンドを,独自の指定を
定義する前に@headings off
コマンドで中止する必要があります.
偶数と奇数の番号のページの両方の全てのヘッダに,章の名前を左側に,ページ 番号を真中に,日付を右側に置くようにTeXに伝える方法は以下のようになり ます.
@headings off @everyheading @thischapter @| @thispage @| @today{}
真中の部分と左の部分,そして右の部分と真中の部分を,部分同士の間に ‘@|’を挿入して分離する必要があります.そうしない場合,指定コマンド は,一つのテキストの終りの部分と次の始めの部分の位置を伝えることができま せん.
それぞれの部分には,テキストや@-コマンドを含めることが可能です.本体の ページの,通常の段落にある部分のようにテキストは印刷されます.@-コマン ドはページ番号,日付,章の名前,または何にでも,それ自身が置換されます.
六つの見出しとフッタのコマンドには以下のものがあります.
@everyheading
left @|
center @|
right@everyfooting
left @|
center @|
right@evenheading
left @|
center @|
right@oddheading
left @|
center @|
right
@evenfooting
left @|
center @|
right@oddfooting
left @|
center @|
right章とセクションの名前とページ番号を供給するため,‘@this...’シリー
ズの@-コマンドを使用してください.見出しフッタの,左揃え,中央揃え,右
揃えの中や,@iftex
と@end iftex
コマンドの間の部分以外の
Texinfoファイルで,‘@this...’コマンドを使用することも可能です.
@thispage
@thischaptername
@thischapter
@thistitle
@settitle
で指定されているものに展開します.
@thisfile
@include
ファイルに対してのみです.現在の@include
ファイル
の名前に展開します.現在のTexinfoソースファイルが@include
ファイ
ルではない場合,このコマンドには効果がありません.@include
ファイ
ルではない場合,このコマンドは現在のTexinfoソースファイルの名前を提供
しません.( @include
ファイルの詳細は,See Include Files.)
@today{}
コマンドも使用可能で,それは現在の日付を`1 Jan 1900'の
書式で展開します.
その他の@-コマンドとテキストは,ページの本体に書かれているかのようにヘッ
ダとフッタに印刷されます.それは,特にドラフトを書いているとき,テキスト
を組み入れることに役立ちます.
@headings off @everyheading @emph{Draft!} @| @thispage @| @thischapter @everyfooting @| @| Version: 0.27: @today{}
余りに長いタイトルへの注意: それらは他のヘッダやフッタの部分に重なり,隠 してしまう可能性があります.