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texinfo-show-structure
の使用Texinfoファイルの,ノード,章,セクション,そしてサブセクションの記録追 跡は,常に簡単なわけではありません.これは,他人が書いたTexinfoファイル を修正追加している場合は,特に真になります.
GNU EmacsのTexinfoモードでは,texinfo-show-structure
コマンドは,
構造を指定する@-コマンドで始まる全ての行をリストアップします.
@chapter
,@section
,@appendix
等です.引数(対話的
な場合は,前置引数C-u)を用いることで,コマンドは@node
行も表示します.texinfo-show-structure
コマンドは,Texinfoモードで
C-c C-sに,デフォルトでバインドされています.
行は,‘*Occur*’と呼ばれるバッファに,階層レベルで字下げされて表示さ
れます.例えば以下は,このマニュアルでのtexinfo-show-structure
を
実行したものが生成したものの一部になります.
Lines matching "^@\\(chapter \\|sect\\|subs\\|subh\\| unnum\\|major\\|chapheading \\|heading \\|appendix\\)" in buffer texinfo.texi. ... 4177:@chapter Nodes 4198: @heading Two Paths 4231: @section Node and Menu Illustration 4337: @section The @code{@@node} Command 4393: @subheading Choosing Node and Pointer Names 4417: @subsection How to Write an @code{@@node} Line 4469: @subsection @code{@@node} Line Tips ...
これは,texinfo.txiファイルの4337,4393,そして4417行が,それぞれ
@section
,@subheading
,そして@subsection
で始まっ
ていることを告げています.カーソルを‘*Occur*’ウィンドウに移動した場
合,Texinfoファイルで対応する場所にジャンプするため,行の一つにカーソル
を置き,C-c C-cコマンド(occur-mode-goto-occurrence
)を使用す
ることで可能となります.occur-mode-goto-occurrence
に関する詳細は,
See Using Occur.
‘*Occur*’ウィンドウの最初の行は,texinfo-heading-patternで指
定された正規表現(regular expression)の記述です.この正規表現は,
texinfo-show-structure
が探すパターンです.詳細は,See Using Regular Expressions.
texinfo-show-structure
コマンドを呼び出すとき,Emacsはバッファ全体
の構造を表示します.バッファの一部のみ,例えば一つの章の構造を見たい場合,
領域をマークするためC-x n n (narrow-to-region
)コマンドを使
用してください.(See Narrowing.)これ
は,上記の生成で使用された例の方法です.(再びバッファ全体を見るため,
C-x n w (widen
)を使用してください.)
C-u C-c C-sと入力して,前置引数を用いて
texinfo-show-structure
を呼び出す場合,@chapter
,
@section
のような@-サインコマンドで始まる行と同様に,
@node
で始まる行をリストアップします.
‘*Occur*’ウィンドウのリストを見ることで,Texinfoファイルの構造を思 い出すことが可能です.そして,間違った名前のノードや飛ばしたセクションが ある場合,ミスを修正することが可能です.