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D.5 インクルードファイルの進化

Infoが最初に作成されたとき,それは一つのサブジェクトに多くの小さなInfoファ イルを作成することが慣習的でした.それぞれのInfoファイルは,その独自の Texinfoファイルから書式化されました.この慣習は,情報が欲しいとき,大き なInfoファイル全体を保つためにEmacsが大きなバッファを作成する必要がない ことを意味します.その代わり,探している特定の情報を含む小さなInfoファイ ルに対して,Emacsはちょうど十分なメモリを確保していました.

一つのファイルから他への参照は,ノード名同様,ファイル名で参照されていま した.(See Referring to Other Info Files. また, @xref with Four and Five Argumentsを参照してください.)

インクルードファイルは主に,単一の大きな印刷されたマニュアルを,複数のよ り小さなInfoファイルから作成する方法として設計されました.印刷されたマニュ アルでは,全ての参照は同じドキュメントにあり,それでTeXは自動的に参照 ページ数を決定可能でした.Info書式化コマンドは,つながった索引を作成する ためのみにインクルードファイルを使用していました.それぞれの個別の Texinfoファイルは,個別のInfoに書式化する必要がありました.(それゆえ,そ れぞれ独自の@setfilename行が必要でした.)

しかし,現在大きなファイルは自動的に分割されるので,それはもはや小さいま まにする必要がありません.

最近,複数のTexinfoファイルは,The GNU Emacs Lisp Reference Manualのような大きなドキュメントのためと,複数の異なる人々がドキュメン トの異なるセクションを同時に書くプロジェクトのための使用がほとんどです.

さらにInfo書式化コマンドは,必要な場合より小さく分割される単一の大きな Infoファイルを作成するため,@includeコマンドで動作するように拡張 されています.これは,異なるTexinfoファイルを名指しせずにメニューや相互 参照を書くことが可能だということを意味します.