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Emacsには、他のホストにログインしてEmacsバッファ経由で通信するコマンドが 2つあります。
他のホストにtelnet経由で接続するには、M-x telnetを使います (telnetはリモートログイン用のInternetの標準プロトコル)。 このコマンドは、接続先のホスト名を引数としてミニバッファで読みます。 いったん接続が確立すると、他のホストとのやりとりはサブシェルとのやりとり と同様にして行えます。 通常のEmacsコマンドで入力を編集でき、<RET>で相手側に送信します。 相手側からの出力は(同じ)Telnetバッファに挿入されます。
rlogin接続を行うには、M-x rloginを使います。
rloginは本質的にはtelnetプロトコルとよく似た
リモートログイン用の通信プロトコルですが、
telnetとの互換性はなく、ある種のシステムでだけ使えます。
rloginの利点は、2つのマシン間で頻繁に通信する場合に
ユーザー名やパスワードを毎回打ち込まないですむように設定できることと、
8ビットを透過的に使う接続が可能なことです。
(Emacsでこれを行うには、
rloginを開始するまえにrlogin-explicit-args
に("-8")
を
設定する。)
M-x rloginは、相手側とFTP経由でファイルをやりとりするために Emacsバッファのデフォルトディレクトリを設定し(see File Names)、 シェル(shell)モードと同様にカレントディレクトリを変更する シェルコマンドを監視します。
rloginバッファでディレクトリを追跡する方法は2つあります。
リモートディレクトリ名/host:dir/を使うか、
ローカルファイル名を使います。
(後者は『相手側のホスト』がローカルホストと
ファイルシステムを共有している場合にのみ使える)。
コマンドrlogin-directory-tracking-mode
を使って、
これらの2つのモードを相互に切り替えられます。
引数なしではリモートディレクトリ名を使う状態にし、
正の数を引数にするとローカル名を使う状態にします。
負の数を引数にするとディレクトリの追跡機能を止めます。