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5.1 タブストップの位置合わせを保持する

いくつかのdiff出力書式のテキストには,テキストが挿入されている, 削除されている,または変更されていることを示す一文字または二文字が前置さ れます.これらの文字を追加することで,タブが次のタブストップに移動し,行 での列の位置揃えがなくなります.gnu diffは,行でのタブに よる列の位置揃えを正しくする二つの方法を提供しています.

最初の方法は,diffで出力する前に,すべてのタブを正しい数のスペー スに変更することです.この手法は-t--expand-tabsオプ ションで選択してください.diffはタブストップを8列ごとに設定さ れていると仮定します.この形式の出力をpatchで使用するとき, patch-l--ignore-white-spaceオプションを 与える必要があります(詳細は,see Changed White Space).

タブの行の揃えを正しくするもう一つの方法は,スペースの代わりにタブを,行 の最初の指示文字の後に追加する方法です.これで,それ以下のすべてのタブ文 字が元のファイルでのタブストップに対応して,出力の位置会わせが正しくなる ように,同じ場所に確実に位置します.その欠点は,行が余りに長くなり過ぎて, 画面や用紙の一行に適さないようになることです.また,一体化した出力書式で は変更形式を示す文字の後にスペースがないので,これでも動作しません.この 手法は,-T--initial-tabオプションで選択してください.