前: makeinfo Pointer Creation, 上: Nodes


6.5 @anchor:相互参照のターゲット任意に定義する

アンカー(anchor)は,相互参照が参照可能な,まるでノードのようなドキュ メント内の位置です.@anchorコマンドでアンカーを作成し,普通のカッ コで分離された引数としてラベルを与えます.例えば,以下のようになります.

     This marks the @anchor{x-spot}spot.
     ...
     @xref{x-spot,,the spot}.

以下を生成します.

     This marks the spot.
     ...
     See [the spot], page 1.

御覧のように,@anchorコマンド自身は出力を生成しません.この例は アンカー`x-spot'だけを,単語`スポット'の直前に定義します.その後で,後述 の@xrefや,その他の相互参照を使用して参照することが可能になりま す.相互参照の詳細は,See Cross References.

@anchorコマンドを参照する位置の直前に置くのが最善です.そうする ことで,読者の目はアンカーにジャンプしたとき正しいテキストに導かれます. @anchorコマンドを単独行に置くことでソースの可読性が改善される場 合は,そうすることもできます.@anchor後のスペースは常に無視され ます.

アンカー名とノード名は衝突してはいけません.アンカーとノードは同じように 扱われることもあります.例えば,スタンドアローンInfoのgoto-nodeコ マンドは,アンカー名やノード名を引数としてとります. (See goto-node.)