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3.2.3 @setfilename:出力ファイル名を設定する

makeinfoやTeXのための主要な入力ファイルとして供給するため, Texinfoファイルには以下の行を含める必要があります.

     @setfilename info-file-name

@setfilenameコマンドを行の最初に書き,同じ行にInfoファイル名を続 けてください.その行に他のものは書かないでください,その行のコマンド後は, コメントであっても,全てファイル名の一部と考えられます.

Info書式化コマンドは,@setfilename行の前に書かれている全てのもの を無視し,それはファイルの最初の行(\input行)を出力に表示しません.

@setfilename行で生成する出力ファイルの名前を指定します.この名前 はTexinfoファイルの名前とは異なるものにする必要があります.名前を選ぶ慣 習が二つあります.入力ファイル名から(`.texi'のような)拡張子を削除す る,またはより望ましい`.info'拡張子で置換するいずれかを行なうことが 可能です.

明示的な`.info'拡張子が好まれますが,オペレーティングシステムには, 長いファイル名を処理できないものもあります.指定したファイル名が十分短い ときでも問題となるはずです.これは,Infoフォーマッタが長いInfoファイルを 短い間接的なサブファイルに分割し,`-1',`-2', ..., `-10',`-11'等を,元のファイルの名前に加えるためです (see Tag Files and Split Files).例えば,サブ ファイル名texinfo.info-10は,ファイル名に14文字の制限のある古いシ ステムでは長過ぎます.そのため,このドキュメントのInfoファイル名は, texinfo.infoではなくtexinfoとしています.makeinfo を,MSーDOSのようなファイル名に重大な制限を加えるオペレーティングシステ ムで実行するとき,それは元のファイル名から数文字削除し,サブファイルのサ フィックスに十分なものだけ残し,そしてファイル名は,texin-10gcc.i12等になります.

HTML出力を生成しているとき,makeinfoは拡張子を`html'に置換す る,または,拡張子が無い場合は`.html'を追加します.

@setfilename行は,TeXでマニュアルを植字するとき出力を作成しま せんが,それにも関わらず不可欠です.それは,索引,相互参照,そしてその他 のTexinfoファイルで使用される追加ファイルを開き,システムに texinfo.cnfファイルがあれば,それも読み込みます(see Preparing for TeX).