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13.4.4.2 EB29Kクロス・デバッグ

最後に、 UNIXシステム上の29Kプログラムが存在するディレクトリにcdコマンドによって移動して、 GDBを起動します。 引数には、 29Kプログラムの名前を指定します。

     cd /usr/joe/work29k
     gdb myfoo

これでtargetコマンドが使えるようになります。

     target amd-eb /dev/ttya 9600 MYFOO
     
     
     

この例では、 ユーザ・プログラムはmyfooと呼ばれるファイルであると仮定しています。 target amd-ebに対して最後の引数として指定するファイル名は、 DOS上でのプログラム名でなければならない点に注意してください。 この例では単にMYFOOとなっていますが、 DOSのパス名を含むこともできますし、 転送メカニズムによっては、 UNIX側での名前とは似ても似つかないものになることもあるでしょう。

ここまでくると、 好きなようにブレイクポイントを設定することができます。 29Kボード上でのプログラムの実行を監視する準備が整えば、 GDBのrunコマンドを使います。

リモート・プログラムのデバッグを停止するには、 GDBのdetachコマンドを使います。

PCの制御をPCコンソールに戻すには、GDBセッションが終了した後に、 EBMONにアタッチするために、 もう一度tipまたはcuを使います。 その後、 qコマンドによってEBMONをシャットダウンし、 DOSのコマンドライン・インタープリタに制御を戻します。 CTTY conと入力して、 入力されたコマンドがメインのDOSコンソールによって受け取られるようにし、 ~.を入力してtipまたはcuを終了させます。