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4.5 作業ディレクトリからどれをタグ付けするかを指定する

前の節の例は、どのリビジョンにタグを付けるかを選ぶ一番普通の方法を表し ています。つまり、引数無しの cvs tag コマンドでは、cvs は 現在の作業ディレクトリに取り出されたリビジョンを選択します。例えば、作 業ディレクトリの backend.c がリビジョン1.4から取り出されたので あれば、cvs はリビジョン1.4にタグを付けます。タグはリポジトリのリ ビジョン1.4にすぐに適用されることに注意してくさい。タグ付けはファイル の修正とは違いますし、まず作業ディレクトリを修正してそれから cvs commit を実行して修正をリポジトリに送信するような他の操作とも違います。

cvs tag がリポジトリに作用するという事実による、もしかすると驚 くかもしれない側面に、格納されたリビジョンにタグを付けていて、それは作 業ディレクトリにあるローカルで修正されているファイルと違うかもしれない、 というものがあります。間違ってそうしてしまわないようにするには、 cvs tag に `-c' オプションを指定します。もしローカルで修正 されたファイルがあれば、cvs はファイルをタグ付けする前にエラーを 出し、異常終了します:

     $ cvs tag -c rel-0-4
     cvs tag: backend.c is locally modified
     cvs [tag aborted]: correct the above errors first!