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4.2 configureの注意事項

以下のマクロは,configureスクリプトのバージョンナンバーを管理 します.それはオプションとして使用されます.

— マクロ: AC_PREREQ (version)

使用しているAutoconfのバージョンが十分新しいことを保証します. configureの作成に使用されるAutoconfのバージョンが, version以前の場合,標準エラー出力にエラーメッセージを出力し,異常 終了します(終了ステータスは63です).例えば以下のようにします.

          AC_PREREQ(2.59)
     

このマクロは,AC_INIT以前に使用可能な唯一のマクロですが,整合性の ためにはそうすべきではありません.

— マクロ: AC_COPYRIGHT (copyright-notice)

AutoconfマクロへのFree Software Foundationの著作権に加えて, configureについてcopyright-noticeでカバーしたい部分を宣 言してください.

copyright-noticeは,configureの先頭と,`configure --version'の両方で表示されます.

— マクロ: AC_REVISION (revision-info)

リビジョンスタンプrevision-infoを,ドル記号やダブルクォートを削除 してconfigureスクリプトにコピーします.このマクロは, configureをチェックインしたときにRCSCVS がリビジョンスタンプを変えなくても,configure.acから configureにそれを書き込みます.そうすることで,特定の configureに対応するconfigure.acのリビジョンが簡単に決定 可能になります.

例えば,以下の行をconfigure.acに書いたとします.

          AC_REVISION($Revision: 1.30 $)
     

これで,configureは以下のようになります.

          #! /bin/sh
          # From configure.ac Revision: 1.30