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31.1 ポイント付近のテキストを調べる

多くの関数は、ポイント付近の文字を調べるためのものです。 ここでは、数個の単純な関数について述べます。 Regexp Searchlooking-atも参照してください。

— 機能: char-after &optional position

この関数は、カレントバッファ内の位置positionにある (つまり直後の)文字を返す。 positionがバッファの先頭のまえや末尾のうしろにあるなどして この目的に適した範囲の外側にあると、値はnilである。 positionのデフォルトはポイントである。

つぎの例では、バッファの最初の文字は`@'であると仮定する。

          (char-to-string (char-after 1))
               => "@"
     
— 機能: char-before &optional position

この関数は、カレントバッファ内の位置positionのまえにある文字を返す。 positionがバッファの先頭のまえや末尾のうしろにあるなどして この目的に適した範囲の外側にあると、値はnilである。 positionのデフォルトはポイントである。

— 機能: following-char

この関数は、カレントバッファのポイントのうしろにある文字を返す。 これは(char-after (point))と同様である。 しかし、ポイントがバッファの末尾にあると、 following-charは0を返す。

ポイントはつねに文字のあいだにあり、 端末のカーソルはポイントの直後の文字に重ねて表示されることに注意してほしい。 したがって、following-charが返す文字は、 カーソルが重なっている文字である。

つぎの例では、ポイントは`a'と`c'のあいだにある。

          ---------- Buffer: foo ----------
          Gentlemen may cry ``Pea-!-ce! Peace!,''
          but there is no peace.
          ---------- Buffer: foo ----------
          
          (char-to-string (preceding-char))
               => "a"
          (char-to-string (following-char))
               => "c"
     
— 機能: preceding-char

この関数は、カレントバッファのポイントのまえの文字を返す。 例については上記のfollowing-charを参照。 ポイントがバッファの先頭にあると、preceding-charは0を返す。

— 機能: bobp

この関数は、ポイントがバッファの先頭にあるとtを返す。 ナロイングしていると、これはバッファの参照可能部分の先頭を意味する。 Pointpoint-minも参照。

— 機能: eobp

この関数は、ポイントがバッファの末尾にあるとtを返す。 ナロイングしていると、これはバッファの参照可能部分の末尾を意味する。 Pointpoint-maxも参照。

— 機能: bolp

この関数は、ポイントが行頭にあるとtを返す。 see Text Lines。 バッファ(あるいはその参照可能部分)の先頭は、 つねに行頭とみなす。

— 機能: eolp

この関数は、ポイントが行末にあるとtを返す。 see Text Lines。 バッファ(あるいはその参照可能部分)の末尾は、 つねに行末とみなす。