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連想リスト(see Association Lists)は、 属性リストに非常によく似ています。 連想リストと異なり、属性名は一意である必要があるので、 属性リスト内での対の出現順序は関係ありません。
さまざまなLisp関数やLisp変数に情報を付加するには、
属性リストは連想リストより優れています。
読者のプログラムで1つの連想リストにすべての連想を入れておいたとすると、
1つの連想を探すたびに、リスト全体を探索する必要があります。
これには時間がかかります。
一方、同じ情報を関数名や変数自身の属性リストに保持しておけば、
各探索では1つの属性リストを走査するだけでよく、
属性リストは、普通、短いものです。
このため、変数の説明文字列をvariable-documentation
という名前の
属性に記録しているのです。
同様に、バイトコンパイラも、
特別な処理が必要な関数を属性を使って記録しています。
しかしながら、連想リストにもそれ独自の利点があります。 読者のアプリケーションに依存しますが、 属性を更新するより、連想リストの先頭に連想を追加するほうが速いです。 あるシンボルのすべての属性は同一の属性リストに格納してあるので、 1つの属性名を異なる目的に使うと衝突します。 (この理由から、プログラムで普通に使う 変数名や関数名の接頭辞で始まる属性名を選ぶなどして、 一意な属性名を選ぶのがよい。) 連想リストは、リストの先頭に要素を追加し、先頭から要素を削除するので、 スタックのように使えます。 属性リストでは、これは不可能です。