gengetoptは,すべてのCやC++プログラムの一部であるコマンドライン引数
argc
とargv
を構文解析する,Cのコードを生成するツールです.
生成されたコードは、実際にコマンドラインの構文解析を行うために,Cライブ
ラリ関数のgetopt_long
を使用します.
このマニュアルは,CとC++のプログラマに対して書かれていて,特にな まけもののためです.それなりのCプログラムを書いた経験があれば,引数の 構文解析を処理する必要があったことでしょう.特に難しくもありませんが, 興味深いことでもありません.それは,伝統的なプログラム行為であり, 殆どのプログラミングの書籍で読者の訓練として残されているものです. gengetoptは,この作業からあなたを解放し,プログラムの興味深い部分に集中 するべく自由をあたえてくれます.
このように,プログラムでは,以下のようなコマンドラインオプションを処理 することが可能になるでしょう.
myprog --input foo.c -o foo.o --no-tabs -i 100 *.class
また,長いオプション(--
で始まるものです)と短いオプション
(-
で始まり,単一の文字となっています)の両方が処理されます(詳細は
Terminology).短いオプションと長いオプションに関する標準は,GNU
Coding Standards (http://www.gnu.org/prep/standards_toc.html)を
参照してください.
gengetoptは,コマンドラインオプションをファイルに保存する関数 (Basic Usage)と,コマンドラインオプションをファイルから読みこむ関 数(Configuration files) を生成することが可能です.もちろん,これ ら二種類のファイルは標準にしたがっています.