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16.4.2 @ifset@ifclear

flagが設定されているとき,Texinfo書式化コマンドは,それ以降の @ifset flag@end ifsetコマンドの組の間にあるテキ ストを書式化します.flagがクリアされているとき,Texinfo書式化コマ ンドはテキストを書式化しません@ifclearは同様に処理しま す.

条件によって書式化されるテキストは,@ifset flag@end ifsetコマンドの間に,以下のように書いてください.

     @ifset flag
     conditional-text
     @end ifset

例えば,`large'と`small'モデルに対するマニュアルのような,二つの形態があ る一つのドキュメントを作成することが可能です.

     
     
     潅木を傷つけずに掘り出すために,
     この機械を使用することが可能です.
     
     @set large
     
     @ifset large
     
     それは,十分大きく育った木も掘り出すことも可能です.
     @end ifset
     
     
     すぐに植え直すことを忘れないでください...

例では,書式化コマンドは,largeフラグが設定されているので, @ifset large@end ifsetの間のテキストを書式化します.

flagがクリアされているとき,Texinfo書式化コマンドは@ifset flag@end ifsetの間のテキストを書式化しません.テ キストは無視され,印刷された出力にもInfo出力にも現れません.

例えば前の例で,@set largeコマンドの後(で,条件テキストの前)に @clear largeコマンドを書いてフラグをクリアする場合,Texinfo書式 化コマンドは,@ifset large@end ifsetコマンドの間のテキ ストを無視します.書式化された出力では,“潅木を傷つけずに掘り出すために, この機械を使用することが可能です.すぐに植え直すことを忘れないでください ...”という行のみ見えるでしょう.

@clear flagコマンドでフラグがクリアされている場合,書式化 コマンドは@ifclear@end ifclearコマンドの組の間のテキス トを書式化します.しかし@set flagでフラグが設定されている 場合,書式化コマンドは@ifclear@end ifclearコマンドの間 のテキストを書式化しません.というよりはむしろ,それらのテキスト を無視します.@ifclearコマンドは以下のようにします.

     @ifclear flag