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22.2 略語の定義方法

C-x a g
ポイントのまえの単語を展開形として、略語を定義する。 (add-global-abbrev)。
C-x a l
上と同様。 ただし、現在のメジャーモードに固有な略語を定義する。 (add-mode-abbrev)。
C-x a i g
バッファ中の1単語を略語として定義する。 (inverse-add-global-abbrev)。
C-x a i l
バッファ中の1単語をモードに固有な略語として定義する。 (inverse-add-mode-abbrev)。
M-x kill-all-abbrevs
このコマンドは現在有効なすべての略語定義を抹消し空にする。

略語を定義する普通の方法は、 まず、略語に置き換わってほしい展開形のテキストを入力し、 つぎにその直後にポイントをもっていき、 C-x a gadd-global-abbrev)と打鍵します。 すると、ミニバッファを用いて略語を読み取り、 ポイントの直前の単語(群)に対する略語として登録します。 展開形として用いる単語の個数は、数引数で指定します。 たとえば、略語`foo'をまえのように定義するには、 テキスト`find outer otter'を挿入し、 続いてC-u 3 C-x a g f o o <RET>と打鍵します。

C-x a gに数引数として0を指定すると、 展開形はリージョンの内容になります。

コマンドC-x a ladd-mode-abbrev)も同様ですが、 特定のモードに固有な定義になります。 モードに固有な略語は、特定のメジャーモードの中だけで有効です。 C-x a lは、C-x a lと打鍵したときのメジャーモードに対する 略語を定義します。 引数の意味はC-x a gと同じです。

すでにバッファ内にあるテキストを略語として使いたい場合には、 C-x a gのかわりにコマンドC-x a i ginverse-add-global-abbrev)、あるいは、 C-x a lのかわりにコマンドC-x a i linverse-add-mode-abbrev)を使います。 これらは『逆さ』(inverse)コマンドと呼ばれます。 というのは、これらのコマンドで使う (バッファにあるものとミニバッファから読むものの)2つの文字列 の用途が逆さだからです。

略語の定義を変更するには、単に新たに定義してください。 略語がすでに定義されていると、 略語定義コマンドは置き換えてよいかどうかを確認してきます。

略語の定義を削除するには、略語定義コマンドに負の数引数を指定します。 C-u - C-x a gC-u - C-x a lのようにします。 前者はグローバルな定義を、後者はモードに固有な定義を削除します。

M-x kill-all-abbrevs は、グローバルとローカルのすべての略語定義を 削除します。