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11.5 rm: ファイルやディレクトリの削除

rmは与えられたfileを削除します.デフォルトではディレク トリを削除しません.概要です.

     rm [option]... [file]...

ファイルに書き込みができない,標準入力が端末,そして,-fまた は--forceオプションが与えられていない場合,または, -iまたは--interactiveオプションが与えられてい る場合,rmはユーザにファイルを削除するかどうかを促すプロン プトを表示します.`y' や`Y'で始まらない返答の場合,ファイル は省略されます.

警告:ファイルを削除するためにrmを使用する場合,通常 はファイルの内容を復活させることが可能です.より確実にファイルの内容を 本当に復活させないようにしたい場合,shredの使用を検討して下 さい.

プログラムは以下のオプションも受け入れます.Common optionsも参照 してください.

`-d'
`--directory'
rmdirの代わりにunlinkを用いてディレクトリの削除を試み, そしてアンリンクを試みる前にディレクトリが空である必要はありません.適 切な特権を持ち,オペレーティングシステムがディレクトリに対する unlinkをサポートしている場合のみ,これは動作します.ディレクト リのアンリンクはディレクトリ内のすべてのファイルを参照できなくなるので, この後でファイルシステムにfsckした方が賢明です.
`-f'
`--force'
存在しないファイルを無視し,ユーザにプロンプトを表示しません.前にある --interactive (-i)オプションを無視します.
`-i'
`--interactive'
それぞれのファイルを削除するかどうかプロンプトを表示します.`y'や `Y'で始まらない返答の場合,ファイルはスキップされます.前にある --force (-f)オプションを無視します.
`--preserve-root'
--recursiveオプションを使用しているとき,ファイルシステムのルー ト,/の移動する試みを失敗させます.--recursiveを用いて いない場合,このオプションは効果がありません.See Treating / specially.
`--no-preserve-root'
それ以前の--preserve-rootオプションの効果を取り消します. See Treating / specially.
`-r'
`-R'
`--recursive'
ディレクトリの内容を再帰的に削除します.
`-v'
`--verbose'
削除する前にそれぞれのファイル名を出力します.

よくある問題の一つは,`-'で始まる名前を持つファイルの削除の方法で す.gnu rmでは,引数を解析するgetopt関数を使用す るすべてのプログラムに似ていて,以下のすべての引数がオプションでないこ とを示す`--'オプションを使用します.現在のディレクトリの-f というファイル名を削除するため,以下のどちらかの入力で可能になります.

     rm -- -f

または以下のようにします.

     rm ./-f

この目的に対する,Unix rmプログラムの単一の`-'の使用は, getoptの標準構文の開発以前のものです.

終了ステータスのゼロは成功を示し,ゼロ以外の値は失敗を示します.