前で示した,章が三つでそれぞれが二つのセクションを含むTexinfoファイル図 の,コピーは以下のようになります.
“root”は図の最上部で,“leaves”が最下部です.これはそのような図を書く 慣習的な方法です.それは,さかさまの木を描きます.このため,ルートノード は`Top'ノードと呼ばれ,`Up'ノードはルートに近い方向へ導きます.
Top | --------------------------------------------- | | | 1 章 2 章 3 章 | | | ----------- ----------- ----------- | | | | | | セクション セクション セクション セクション セクション セクション 1.1 1.2 2.1 2.2 3.1 3.2
二章を開始するため,完全に書かれたコマンドは以下のようになります.
@node Chapter 2, Chapter 3, Chapter 1, Top @comment node-name, next, previous, up
この@node
行は,このノード名が“Chapter 2”で,`Next'ノードが
“Chapter 3”で,`Previous'ノードが“Chapter 1”で,`Up'ノードが“Top”
だということを告げています.ドキュメントが階層的に組織化されている場合
(see makeinfo Pointer Creation),これらのノード名を書くことを省略可
能ですが,ポインタの関係は得られます.
注意してください:`Next'は,マニュアルで同じ階層レベルの次のノー ドを参照し,それは,Texinfoファイル内での次のノードである必要はありませ ん.Texinfoファイルでは,次のノードは下のレベルかもしません — 例えば, セクションレベルノードは,章レベルのノードに続くことが多くあります. `Next' と`Previous'は,同じ階層レベルのノードを参照します.(`Top' ノードはこの規則の例外です.`Top'ノードはそのレベルでの唯一のノードなの で,`Next'は,以下にある最初のノードを参照し,それは通常,章や章レベルの ノードです.)
Infoを使用して,セクション2.1と2.2に行くため,2章の内部にメニューが必要 です.(See Menus.)以下のように,セクション2.1をはじめる前に,メニュー を書きます.
@menu * Sect. 2.1:: Description of this section. * Sect. 2.2:: @end menu
セクション2.1に対して,以下のように書いてください.
@node Sect. 2.1, Sect. 2.2, Chapter 2, Chapter 2 @comment node-name, next, previous, up
Info書式では,ノードの`Next'と`Previous'ポインタは通常,同じレベルの他の ノードへ導きます — 章から章や,セクションからセクションのようになりま す(ここまで見てきたように,`Previous'ポインタが上を指すこともあります). `Up'ポインタは通常,上のレベルのノードへ導きます(`Top'ノードに近い方向で す).`Menu'は下のレベルのノードへ導きます(`leaves'に近い方向です).(相互 参照は,あらゆるレベルのノードを指し示します.Cross Referencesを参 照してください.)
通常,@node
コマンドと章の構造化コマンドは,索引コマンドと一緒に
順番に使用されます.(@node
行に,指し示すものを覚えておくためのコ
メント行を続けてもかまいません.)
このマニュアルの“Ending a Texinfo File”と呼ばれる章の最初は以下のよう
になっています.これには,@node
行,それに続くコメント行,
@chapter
行,そして索引行があります.
@node Ending a File, Structuring, Beginning a File, Top @comment node-name, next, previous, up @chapter Ending a Texinfo File @cindex Ending a Texinfo file @cindex Texinfo file ending @cindex File ending