更新コマンドを使用するためには,章,セクション,サブセクション,そしてそ れに類するものを用いて,Texinfoファイルを階層的に組織化する必要がありま す.マニュアルの階層構造を構築するとき,一度に一階層以上`jump down'しな いでください.章を`Top'ノードの次にすることは可能ですが,セクションは不 可能です.セクションを章の次にすることは可能ですが,サブセクションでは不 可能です.しかし,一度に何レベルでも`jump up'することは可能です — 例え ば,サブセクションから章にすることは可能です.
それぞれの@node
行は,`Top'ノードの行は例外として,
@chapter
,@section
,または@unnumberedsubsec
のよ
うな,構造的なコマンドの行が続きます.
それぞれの@node
行や構造的なコマンド行は,以下のような組合せにす
る必要があります.
@node Comments, Minimum, Conventions, Overview @comment node-name, next, previous, up @section Comments
または,(@comment
行が無ければ)以下のようになります.
@node Comments, Minimum, Conventions, Overview @section Comments
または,(明示的なノードポインタが無ければ)以下のようになります.
@node Comments @section Comments
この例では,`Comments'はノードとセクションの名前です.次のノードは
`Minimum'と呼ばれ,前のノードは`Conventions'と呼ばれます.`Comments'セク
ションは`Overview'ノードにあり,`Up'ポインタで指定されています.
(@comment
行の代わりに,@ifinfo
行を書いてもかまいません.)
ファイルに`Top'ノードがある場合,それは,`top'や`Top'と呼ばれ, ファイルの最初のノードにする必要があります.
メニュー更新コマンドは,章のセクションメニュー,セクションのサブセクショ ンメニュー等を作成します.これは,章のメニューが欲しい場合,`Top'ノード が必要だということを意味します.
ところで,makeinfo
コマンドは,`Next',`Previous',そして`Up'ポイ
ンタが無い階層的に組織化されたTexinfoファイルに対し,Infoファイルを作成
します.このため,Texinfoファイルがmakeinfo
で書式化されることが確
実な場合,ノード更新コマンドは不要です(makeinfo
の詳細は,
see Creating an Info File).しかし,makeinfo
と
texinfo-format-...
コマンドでは,どちらもファイルにメニューを
挿入する必要があります.