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A.11.1 history のオプション

次のオプション (コマンド書式で `-report' の部分) によって、 生成する報告の種類を決定します:

-c
現在までに使用された commit (つまりリポジトリの変更) について報告します。
-e
全て (全記録種別) を報告します。全ての記録種別に `-x' を指定する ことと等価です。もちろん、`-e' は将来のバージョンの cvs に加 えられた記録種別も含みます。特定の記録種別だけを扱うことのできるスクリ プトを書いているなら、`-x' を指定する方が良いでしょう。
-m module
特定のモジュールについて報告します (必要ならば複数の `-m' をコマンド行に並べても構いません)。
-o
取り出されたモジュールについて報告します。
-T
全てのタグについて報告します。
-x type
報告を受けたい記録種別の組を type に指定して、 cvs の実行履歴から取り出します。 種別は各々一文字で表され、これを組み合わせて指定します。

以下のコマンドには、各々一つの記録種別を割り当てています:

F
release
O
checkout
E
export
T
rtag

更新の結果は、以下の四つの記録種別のうちのどれかになります:

C
マージを実行した結果、衝突が検出された場合 (手動でのマージが必要)。
G
マージを実行して成功した場合。
U
作業ファイルがリポジトリからコピーされた場合。
W
(リポジトリから相当するファイルが削除されたため) 更新の際に作業ファイルが削除された場合。

格納の結果は、以下の三つの記録種別のうちのどれかになります:

A
ファイルが初めて追加された場合。
M
ファイルが修正された場合。
R
ファイルが削除された場合。

次のオプション (コマンド書式で `-flags' の部分) によって、 報告の範囲を限定もしくは拡大します。引数はありません:

-a
全ての使用者の情報を表示します (既定では history を実行した人物の情報のみを表示します)。
-l
最後の変更のみを表示します。
-w
history を実行したのと同じ作業ディレクトリから行われた 変更に関する記録のみを表示します。

次のオプション (コマンド書式で `-options args' の部分) は、 引数に基づいて報告の範囲を限定します:

-b str
モジュール名, ファイル名, リポジトリのパスのいずれかに、 文字列 str が含まれる記録のみを表示します。
-D date
date 以降のデータを表示します。 普通の `-D date' は date 以前の 最新リビジョンを選択しますから、少し意味が違います。
-f file
特定のファイルのデータを表示します (`-f' オプションをコマンド行で 複数指定することができます)。これはコマンド行でファイルを指定するのと 等価です。
-n module
特定のモジュールのデータを表示します (複数の `-n' をコマンド行で 並べることができます)。
-p repository
指定したリポジトリのデータを表示します (必要ならば複数の `-p' をコマンド行に並べても構いません。)
-r rev
リビジョンもしくはタグを rev に指定して、 このリビジョン以降の記録を表示します。 実行時に全ての rcs ファイルについて rev を検索します。
-t tag
履歴ファイルにタグ tag が 追加された後の記録を表示します。 このオプションを指定した場合、rcs ファイルを検索せず、 履歴ファイルのみを参照するため、 オプション `-r' の場合よりもかなり高速です。
-u name
name で指定された使用者の記録を表示します。
-z timezone
選択された登録の時間を UTC の代わりに指定された標準時を用いて表示しま す。