次: Completion Commands, 上: Completion
具体的な例で考えてみましょう。
M-x au <TAB>と打つと、
<TAB>は`au'で始まる候補(この場合はコマンド名)を探します。
`au'で始まるものには、auto-fill-mode
とauto-save-mode
を
含めていくつかありますが、どれも少なくともauto-
までは同じです。
そこで、ミニバッファ内の`au'は`auto-'に変わります。
ここでただちに<TAB>をもう一度打っても、 つぎにくる文字の候補が複数、つまり、`cfilrs'のどれかなので、 さらに文字が追加されることはありません。 そのかわり、<TAB>は補完候補の一覧を別のウィンドウに表示します。
続けてf <TAB>と打つと、
今度の<TAB>は文字列`auto-f'を探します。
`auto-f'から始まるコマンド名はauto-fill-mode
だけなので、
補完は残りの部分を補います。
これで、au <TAB> f <TAB>と打つだけで、
ミニバッファには`auto-fill-mode'が入ります。
<TAB>キーがこのような効果を持つのは、
このキーがミニバッファ内ではコマンドminibuffer-complete
に
バインドしてあるからだということに注意してください。