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2.1 通常のGNU Emacs編集コマンド

ほとんどの状況で,通常のテキストモードのコマンドは,Texinfoモードでもテ キストモード同様に動作します.Texinfoモードは,新しい編集コマンドとツー ルを,GNU Emacsの一般的な優れた編集能力に追加します.主な違いは,内容に 関係します.Texinfoモードでは,段落を分離する変数と構文の表は,単独行の Texinfoコマンドが不注意で段落内に含まれないように再定義されています.こ のため,M-q (fill-paragraph)コマンドは段落を再定義しますが, 隣接している索引コマンドを段落内に混ぜません.

さらに,Texinfoモードでは,page-delimitertexinfo-chapter-level-regexpの値を設定します.デフォルトでこれは, 章や付録のような等価物に対するコマンドに一致する正規表現です.ページの分 離にこの値を用いることで,C-x ](forward-page)とC-x [(backward-page)コマンドで,章のタイトルから章のタイトルへ移動し たり,C-x p(narrow-to-page)コマンドで章を小さくすることが可 能となります.(ページコマンドの詳細は,See Pages.)

Texinfoファイルには望みの名前を付けてもかまいませんが,慣習で, .texinfo.texi.txi,または.texといった拡 張子の一つで終ります.長い拡張子は明示的なので好まれますが,短い拡張子は ファイル名の長さに制限があるオペレーティングシステムに必要です.GNU Emacsは,.texinfo.texi,または.txiの拡張子を持つ ファイルのとき,自動的にTexinfoモードに入ります.また, `-*-texinfo-*-'を最初の行に持つファイルのときも,Texinfoモードに切 り替わります.他のモードからTexinfoモードに切替えたい場合は,M-x texinfo-modeと入力してください.

他のEmacsの機能のように,望みのままにTexinfoモードをカスタマイズしたり拡 張したりすることが可能です.特にキーバインドは非常に簡単に変更できます. 以下で,デフォルトと標準的なキーバインドを述べます.