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1つのEmacsは、複数のXディスプレイと通信できます。
最初は、Emacsは1つのディスプレイだけを使います。
環境変数DISPLAY
や`--display'オプションに指定されたものです
(see Initial Options)。
他のディスプレイに接続するには、
コマンドmake-frame-on-display
を使います。
1つのXサーバーは複数のスクリーンを扱えます。 1つのサーバーに属する2つのスクリーンにフレームを開くとき、 Emacsは1つのキーボードを共有していることを知っていて、 これらのスクリーンから到着するすべてのコマンドを1つの 入力ストリームとして扱います。
異なるXサーバー上にフレームを開くとき、 Emacsはそれぞれのサーバーに対して別々の入力ストリームを作ります。 こうすることで、2つのディスプレイ上で2人のユーザーが同時に打鍵でき、 Emacsはそれらの入力をごっちゃにすることはありません。 各サーバーにはそれ自身が選択しているフレームがあります。 特定のXサーバーで入力したコマンドは、 そのサーバーが選択しているフレームに適用されます。
これらの機能にも関わらず、異なるディスプレイで同じEmacsジョブを 使っている人達は、注意を怠ると、互いに干渉し合ってしまいます。 たとえば、誰かがC-x C-cと打つと、 その人達が共有している(1つの)Emacsジョブは終了してしまいます!