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エコーエリア(echo area)は,画面の底に現われる一行のウィンドウです. それは情報やエラーのメッセージの表示と,入力が必要なときそれを読み込むた めに使用されます.エコーエリアで利用可能なコマンドのほとんど全ては, Emacsでそれに対応する物と同じなので,テキストの行の編集の概念をより深く 説明しているドキュメントを参照してください.以下の表は,エコーエリアで入 力が読み込まれるとき,利用可能なコマンドの短いリストです.
echo-area-forward
)echo-area-backward
)echo-area-beg-of-line
)echo-area-end-of-line
)echo-area-forward-word
)echo-area-backward-word
)echo-area-delete
)echo-area-rubout
)同じキーボードで,このキーは`BackSpace'に対する<BS>として設計さ
れています.これらのキーボードは,通常,<DEL>をエコーエリアでの
echo-area-delete
に結びつけられています.
echo-area-abort
)echo-area-newline
)echo-area-quoted-insert
)echo-area-insert
)echo-area-tab-insert
)
DOS/Windowsのみで,Shift-<TAB>はM-<TAB>の代わりにな
ります.このキーは,`BackTab'と呼ばれることもあります.
echo-area-transpose-chars
)次のコマンドのグループは,テキストのキル(killing)とヤンク (yanking)に対応します1.キルとヤンクの詳細は,Killing and Deletingを参照してください.
echo-area-kill-word
)echo-area-backward-kill-word
)
キーボードによっては,Backspace
キーがDEL
の代わりに使用され
ているので,M-<Backspace>
はM-<DEL>
と同じ効果があり
ます.
echo-area-kill-line
)echo-area-backward-kill-line
)echo-area-yank
)echo-area-yank-pop
)エコーエリアで入力を読み込んでいるとき,入力が必要なコマンドがいくつかの 選択リストの中から一つだけ受け入れる場合もあります.選択は可能な補 完(possible completions) を表し,その中の一つを返答する必要があります. 作成可能な返答には多くのリストがあるので,Infoで入力を省略することを可能 になり,唯一に識別するのに必要な量だけ返答を入力します.さらに,Infoに可 能性のある返答を補充するように要求することも可能です.これは補完 (completion)と呼ばれます.
以下のコマンドは,エコーエリアでの補完を可能にします.
echo-area-complete
)echo-area-possible-completions
)bar foliate food forget
`f'に続けて`?'を入力すると,Infoは,以下のような可能な補完をリ ストアップする,`*Completions*'と呼ばれるノードを表示するウィンドウ を表示します.
3 completions: foliate food forget
すなわち,`f'で始まる選択の全てです.<SPC>や<TAB>を押すと,
選択の全ては`f'で始まり`o'が続くので,エコーエリアに`fo'
が結果として現われます.今,`TAB'に続けて`l'を入力すると,
`fol'で始まる選択は`foliate'だけなので,それが結果としてエコー
エリアに現われます.
echo-area-scroll-completions-window
)