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10.3 @example: 例のテキスト

@exampleコマンドは,コンピュータの入力や出力のような実行している テキスト以外の例を示すために使用されます.

     
     
     
     
     これは,@exampleコマンドと
     @end exampleコマンドの間に書かれている
     テキストの例です.
     字下げされますが補充されません.
     
     
     
     
     
     印刷されたマニュアルでは,テキストは等幅フォントで植字され,
     余分な空白と空白行は意味があります.Infoファイルでは,
     それぞれの行を五個のスペースで字下げされ,
     似たような結果が得られます.

@end exampleコマンドを行の最初に単独行に書いてください.例の終り に@end exampleコマンドで印を付け,それも行の最初に単独行で書いて ください.

例えば,以下のようにします.

     @example
     mv foo bar
     @end example

以下を生成します.

     mv foo bar

@example@end exampleを含む行は出力に現れません.出力の 見ためが良くなるように,@exampleの前に空白行を置き,もう一つの空 白行を@end exampleの後に置くべきです.始めの@exampleと終 りの@end exampleの中の空白行は出力に現れることに注意してください.

注意:(逐語的な環境以外の)例の行や問題となりうるTexinfoのあらゆ る場所でタブを使用しないでください!TexinfoのTeXの実装ではタブを一つの スペースとして扱い,表示されているようにはなりません.(必要な場合,Emacs でタブをその領域を占める複数のスペースに変換するためM-x untabify を使用することが可能です.)

例は,論理的に言うと段落の“真中にある”ものと,例の後に字下げされずに続 けられるテキストとなります.@noindentコマンドはテキストの部分が 新しい段落のように字下げされるのを妨げます.

(@codeコマンドは文の中に埋め込まれるコードの例に使用されますが, 前後のテキストを区切りません.See @code.)