ポイント(point)は、 自己挿入文字やテキスト挿入関数を含む多くの編集コマンドが使う バッファ内の特別な位置です。 他のコマンドは、バッファ内の別の箇所で編集したり挿入できるように ポイントをテキスト内で移動します。
他のバッファ内位置と同様に、ポイントは文字そのものではなく、 2つの文字のあいだの箇所 (あるいは、先頭文字ではそのまえ、最後の文字ではそのうしろ)を指定します。 通常、端末では、ポイントの直後の文字に重ねてカーソルを表示します。 ポイントはカーソルがある文字のまえに実際にはあります。
ポイントの値は、1からバッファのサイズ足す1です。 ナロイング(see Narrowing)していると、 ポイントはバッファの参照可能な (バッファの端を含むかもしれない)範囲内に制限されます。
各バッファには独自のポイント値があり、 それは他のバッファのポイント値とは独立です。 各ウィンドウにも独自のポイント値があり、 同じバッファを表示している他のウィンドウのポイント値とは独立です。 このようなわけで、同じバッファを表示しているさまざまなウィンドウで 異なるポイント値を持てるのです。 1つのウィンドウだけにバッファが表示されているときには、 バッファのポイントとウィンドウのポイントは、通常、同じ値であり、 それらを区別することはほとんど重要ではありません。 詳しくは、See Window Point。
この関数は、カレントバッファで参照可能なポイント値の最小値を返す。 これは通常1であるが、 ナロイングしているときには、ナロイングした領域の開始位置である。 (see Narrowing。)
この関数は、カレントバッファで参照可能なポイント値の最大値を返す。 ナロイングしていなければ、これは
(1+ (buffer-size))
である。 ナロイングしているときには、ナロイングした領域の終了位置である。 (see Narrowing。)
この関数は、カレントバッファ内の総文字数を返す。 ナロイング(see Narrowing)していなければ、
point-max
はこの値より1大きな値を返す。(buffer-size) => 35 (point-max) => 36