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タグ付けがどのようにファイルの追加と削除と関連して動作するかの正確な議 題は少し複雑です。たいていの場合、cvs はファイルが存在したかどう かをたいして苦労することなく追い掛けることができます。既定では、タグは タグ付けされたリビジョンに対応するファイルだけに適用されます。ファイル がまだ存在していないか、既に削除されていると、単にタグを省略し、 cvs はタグが無いものは、そのタグではファイルが存在しないという意 味に扱うことを知っています。
ところが、これは少し情報を失います。例えば、ファイルが追加されて、それ
から削除されたとしましょう。そして、タグがそのファイルになければ、その
タグがファイルの追加前のときか、削除の後かどちらを参照するかを知る方法
はありません。`-r' オプションを cvs rtag
に指定すれば、
cvs は削除されたファイルにタグを付け、この問題を回避することがで
きます。例えば、先頭のリビジョンにタグを付けるために -r HEAD
を
指定するかもしれません。
ファイルの追加と削除という題に関して、cvs rtag
コマンドには他の
方法ではタグ付けされない、削除されたファイルのタグを消去する `-a'
オプションがあります。例えば、タグを移動しているときに `-F' と共
に指定するでしょう。`-a' 無しでタグを移動すれば、削除されたファイ
ルはファイルが削除されたという事実を反映せずに、まだ古いリビジョンを参
照しているでしょう。私は上に書いてあるように `-r' が指定されてい
るときはこれは必要ではないと思います。