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Lispリーダは不正な構文を報告しますが、どこに問題があるかは報告できません。 たとえば、式を評価中のエラー『End of file during parsing』 (構文解析中にファイルの終り)は、開き括弧(あるいは開き角括弧)が 多すぎることを表します。 Lispリーダは括弧が対応していないことをファイルの末尾で検出しますが、 どこに閉じ括弧があるべきかは判断できません。 同様に、『Invalid read syntax: ")"』(不正な構文:")")は 閉じ括弧が多すぎるか開き括弧が足りないことを表しますが、 どこに括弧が足りないかは判断できません。 それでは、どこを変更すべきかどのように調べるのでしょう?
問題が単純な括弧の非対応でなければ、 各関数定義の先頭でC-M-eを試し、 関数定義の末尾に移動するかどうかをみるのは有用な技法です。 正しく移動しなければ、その関数に問題があります。
Lispによくある構文エラーは括弧の非対応なので、 これらの場面について詳しい助言を述べておきます。 (さらに、対応括弧表示モードをオンにしてポイントを移動すると非対応を 探しやすい。)