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27.14.4.3 シェル履歴の参照

cshやbashをはじめ多くのシェルは、 `!'や`^'で始まる履歴参照の機能を提供しています。 シェル(shell)モードでもこれらの指定を理解し、履歴置換を行えます。 履歴参照を入力して<TAB>を打つと、 履歴リストから一致するシェルコマンドを探し、 必要なら置換を行い、履歴参照をその結果で置き換えます。 たとえば、`mv'で始まるいちばん最近のシェルコマンドを持ってくるには ! m v <TAB>と打ちます。 必要ならシェルコマンドを編集し、<RET>と打ってシェルへ送ります。

履歴参照は、シェルプロンプトのあとでのみ効果を持ちます。 変数shell-prompt-patternでシェルプロンプトと認識するものを指定します。 comintモード一般には、変数comint-promt-regexpで プロンプトの探し方を指定します。 シェル(shell)モードでは、shell-prompt-patternを使って comint-prompt-regexpのローカルな値を設定します。

シェル(shell)モードでは、シェルに送る際にバッファ内で履歴参照を 展開するようにも指定できます。 それには、変数compint-input-autoexpandinputを設定します。

<SPC>をコマンドcomint-magic-spaceにバインドすれば、 <SPC>で履歴展開が行えるようになります。