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プロセスを削除するとは、サブプロセスからEmacsをただちに切り離し、 サブプロセスを活性なプロセスリストから取り除くことです。 サブプロセスへシグナルを送ってサブプロセスを終了させますが、 ただちに終了するとは保証されません。 プロセスオブジェクトを指すLispオブジェクトがある限り、 プロセスオブジェクトは存在し続けます。 プロセスマークは以前と同様に同じ場所 (プロセスからの出力をバッファに挿入した箇所)を指し続けます。
プロセスはいつでも明示的に削除できます。 プロセスは終了後に自動的に削除されますが、 終了後ただちにではありません。 終了したプロセスが自動的に削除されるまえに明示的に削除しても無害です。
この変数は、(
exit
を呼び出すかシグナルのために)終了した プロセスの自動削除を制御する。nil
であると、ユーザーがlist-processes
を 実行するまで存在し続ける。 さもなければ、終了後にただちに削除する。
この関数は、nameに対応付けられたプロセスを シグナル
SIGHUP
でキルし削除する。 引数は、プロセス、プロセス名、バッファ、バッファ名のいずれかである。(delete-process "*shell*") => nil
この関数は、Emacsを終了するときにプロセスprocessが動作中であると、 ユーザーに問い合わせるかどうかを指定する。 do-queryが
nil
であると、プロセスを黙って削除する。 さもなければ、Emacsはプロセスのキルに関して問い合わせる。問い合わせるようにしてあったプロセスであると戻り値は
t
であり、 さもなければ戻り値はnil
である。 新たに作成されたプロセスは、つねに問い合わせ用になっている。(process-kill-without-query (get-process "shell")) => t