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28.4.8 名前の付いたASCIIコントロール文字

<TAB>、<RET>、<BS>、<LFD>、<ESC>、<DEL>は もともとASCIIの特定のコントロール文字に対応していたのですが、 よく使われるため別にそれ専用のキーを持つようになりました。 のちに人々はEmacsでこれらのキーとそれらと『同じ』文字を <CTRL>キーと組み合わせて打鍵した場合とを区別できると 便利だと気がつきました。

EmacsではXウィンドウシステムを使っている場合、 これら2種類の入力を区別します。 つまり、キーボード上の特殊キーの方はtabreturnbackspacelinefeedescapedeleteという名前のファンクションキーとして扱うのです。 これらのファンクションキーは、もしそれ固有のバインディングが 指定されていなければ、自動的に対応するASCII文字に変換されます。 その結果、特にこの2種類を区別したいと思わない限りは、 ユーザーもLispプログラムもこれらの区分について気にする必要はありません。

(たとえば)<TAB>とC-iを区別したくないなら、 ASCII文字<TAB>(8進コード011)に対応するバインディング1つだけを 指定してください。 区別したいのなら、このASCII文字に対するバインディングに加えて、 『ファンクションキー』tabに対するバインディングも指定します。

通常のASCII端末では、<TAB>とC-i (および上記の対応する組のそれぞれ)を区別する方法はありません。 というのは、端末はどちらが押されても同じ文字を送出するからです。