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13.4.8.1 日立ボードへの接続

シリアル装置を明示的に指定する必要があれば、 そのための専用コマンドである、 gdbの`device port'コマンドを使用します。 portのデフォルトは、 ホスト上で最初に利用可能なポートです。 これはUNIXホスト上でのみ必要であり、 そこでは典型的には/dev/ttyaという名前になります。

gdbには、 通信速度を設定するための専用コマンド`speed bps'があります。 このコマンドもまた UNIXホストからのみ使用されるものです。 DOSホストでは通常どおり、 GDBからではなくDOSのmodeコマンドによって回線速度を設定します (例えば、 9600 bpsの接続を確立するには`mode com2:9600,n,8,1,p'のように実行します)。

`device'コマンドと`speed'コマンドは、 日立マイクロ・プロセッサ・プログラムのデバッグにUNIXホストを使う場合のみ利用可能です。 DOSホストを使う場合、 GDBは、 PCのシリアル・ポート経由で開発ボードと通信するのに、 asynctsrと呼ばれる補助的な常駐プログラムに依存します。 DOS側でシリアル・ポートの設定をする場合にも、 DOSのmodeコマンドを使わなければなりません。