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15 フレームとXウィンドウシステム

Xウィンドウシステムで使っているときには、 1つのEmacsセッションでXのレベルで複数のウィンドウを作ることができます。 Emacsに属するXの各ウィンドウは、 Emacsのウィンドウを1つ以上含めことができるフレーム(frame)を表示します。 フレームは、最初は汎用のEmacsのウィンドウを1つ含みますが、 上下左右に小さなウィンドウに分割できます。 フレームは通常、専用のエコー領域とミニバッファを含みますが、 それらを含まないものを作ることもできます。 その場合は、別のフレームのエコー領域やミニバッファを使います。

あるフレームでの編集は、別のフレームにも影響します。 たとえば、あるフレームでキルリングにテキストを入れると、 別のフレームでヤンクできます。 あるフレームでC-x C-cでEmacsを終ると、 すべてのフレームを終了します。 1つのフレームだけを削除するなら、C-x 5 0を使います。

混乱を避けるために、Emacsが実装している細分化できるものを 『ウィンドウ』と呼び、フレームを意味するときにはこの単語を使いません。

MS-DOS用にコンパイルしたEmacsは、 ウィンドウシステムのある種の特徴をエミュレートするので、 本章で説明する機能の多くを使うことができます。 詳しくは、See MS-DOS Input