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8 データの検査

ユーザ・プログラムの中のデータを調べる通常の方法は、 printコマンド (省略形はp)、 またはそれと同義のコマンドである inspectコマンドを使用することです。 これは、 ユーザ・プログラムが記述された言語 (see Using GDB with Different Languages) による式を評価し、 その値を出力するものです。

print exp
print /f exp
expは (ソース言語による) 式です。 デフォルトでは、 expの値は、 expのデータ型にとって適切な形式で表示されます。 `/f'を指定することで、 他の形式を選択することも可能です。 `/f'のfは形式を指定する文字です。 see Output formats
print
print /f
expを省略すると、 GDBは値ヒストリ (see Value history) の最後の値を再表示します。 これは、 同じ値を異なる形式で調べるのに便利です。

データを調べるためのより低レベルの方法は、 xコマンドを使うことです。 これは、 指定されたアドレスのメモリ上のデータを、 指定された形式で表示するものです。 See Examining memory

型に関する情報に関心があるとき、 また、 構造体 やクラス のフィールドがどのように宣言されているかという点に関心があるときは、 printコマンドではなくptype expコマンドを使用してください。 See Examining the Symbol Table