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2.1.2 モードの選択

GDBを様々なモードで実行することが可能です。 例えば、 batchモードやquietモードなどがあります。

-nx
-n
初期化ファイルに記述されたコマンドを実行しません (通常、 初期化ファイルは.gdbinitという名前です。 ただし、 PC上ではgdb.iniとなります)。 通常は、 すべてのコマンド・オプションと引数が処理された後に、 初期化ファイル内のコマンドが実行されます。 See Command files
-quiet
-q
紹介メッセージおよびコピーライト・メッセージを表示しません。 これらのメッセージは、 batchモードでも表示されません。
-batch
batchモードで実行されます。 `-x'オプションで指定されたすべてのコマンド・ファイルを処理した後、 終了コード0で終了します (`-n'オプションによって禁止されていなければ、 初期化ファイル内に記述されているすべてのコマンドも実行されます)。 コマンド・ファイルに記述されたGDBコマンドの実行中にエラーが発生した場合には、 0以外の終了コードで終了します。

batchモードはGDBをフィルタとして実行する場合に便利です。 例えば、 あるプログラムを別のコンピュータ上にダウンロードして実行する場合などです。 このような使い方の邪魔にならないよう、

          Program exited normally.
     

というメッセージは、 batchモードでは表示されません (通常このメッセージは、 GDBの管理下で実行中のプログラムが終了するときに、 必ず表示されます)。

-cd directory
カレント・ディレクトリではなく、 directoryで指定されたディレクトリを作業ディレクトリとして、 GDBを実行します。
-fullname
-f
gnu EmacsがGDBをサブ・プロセスとして起動するとき、 このオプションを指定します。 このオプションは、 スタック・フレームを表示するときには、 必ず完全なファイル名と行番号を標準的な認識可能な書式で出力するようGDBに対して指示するものです (スタック・フレームは、 例えば、 プログラムの実行が停止されたときに必ず表示されます)。 認識可能な書式とは、 先頭に2つの`\032'文字、 続いてコロンで区切られたファイル名、 行番号、 桁位置、 最後に改行、 というものです。 Emacs-GDBインターフェイス・プログラムは、 フレームに対応するソース・コードを表示させる命令として、 2つの`\032'文字を使用します。
-b bps
GDBによってリモート・デバッグ用に使用されるシリアル・インターフェイスの回線速度 (ボーレートあるいはBPS) を設定します。
-tty device
プログラムの標準入力および標準出力としてdeviceを使用して実行します。