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5.4.1 libtoolizeの呼び出し

libtoolizeプログラムは,libtoolサポートをパッケージに追加する標 準的な方法を提供します.将来は,より良い調査の使用法や,より簡単に libtoolを作成する機能を実装するかもしれません.

libtoolizeプログラムは以下の構文です.

     libtoolize [option]...

そして,以下のオプションを受け入れます.

`--automake'
静かに動作し,libtoolがサポートされているAutomakeを仮定します.

`libtoolize --automake'は,AC_PROG_LIBTOOLconfigure.inにあるとき,Automakeがlibtoolファイルをパッケージに 追加するために使用します.

`--copy'
`-c'
libtoolデータディレクトリから,シンボリックリンクを作成するのではなく, ファイルをコピーします.
`--debug'
シェルスクリプトの実行の追跡を,標準出力にダンプします.これは大量の出 力を生成するため,less(やmore)にパイプしたり,ファイルに リダイレクトしたいかもしれません.
`--dry-run'
`-n'
ファイルシステムを変更するコマンドは実行せず,それらを出力するだけです.
`--force'
`-f'
既存のlibtoolのファイルを置換します.デフォルトで,libtoolizeは 既存のファイルを上書きしません.
`--help'
へルプメッセージを出力し終了します.
`--ltdl'
パッケージのサブディレクトリに,libltdlをインストールします.
`--ltdl-tar'
ファイルlibltdl.tar.gzをパッケージに追加します.
`--version'
libtoolizeのバージョン情報を出力し終了します.

libtoolizeが,パッケージのconfigure.inで,明確な AC_CONFIG_AUX_DIRの呼び出しを検出した場合(see The Autoconf Manual),指定されたディレクト リにファイルを配置します.

libtoolizeは,パッケージにlibtoolサポートを加えるヒントも同様に 表示します.