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12.7.6.4 複数ユーザーの枝

ファイルの異なる枝上で同時に複数の開発者が作業すると有益なことが しばしばあります。 CVSでは、デフォルトで、これができます。 RCSでは、複数のソースディレクトリを作れば可能です。 RCSのマスタファイルを置いた共通のディレクトリを指すRCSという名前の リンクを各ソースディレクトリに置きます。 こうすれば、各ソースディレクトリでは、それぞれ独自に版を選択できます。 しかし、同じ共通のRCSレコードをすべてで共有します。

ソースファイルにRCSの版管理ヘッダ(see Version Headers)が入っていれば、 この技法は信頼性があり自動的に動作します。 ヘッダにより、Emacsはいつでも作業ファイルに入っている版番号がわかります。

ファイルに版管理ヘッダが入っていないときには、 各セッションごとにどの枝で作業しているかをEmacsに明示する必要があります。 こうするには、ファイルを訪問してから、 C-u C-x C-qと打ち、正しい枝番号を指定します。 これにより、編集セッションではどの枝を操作しているかを Emacsが知っていることを保証します。