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Xを使っているときには、Emacsは通常、各Emacsウィンドウの左側に スクロールバー(scroll bar)を作ります。 スクロールバーは、ウィンドウの高さに延びていて、 内側に動く矩形の箱を表示します。 この箱は、現在表示されているバッファ内の部分を表しています。 スクロールバーの全体の高さは、バッファの全体の長さを表します。
Mouse-2(通常、中ボタン)を使って、 スクロールバーの内側の箱を上下に移動したりドラッグできます。 内側の箱をスクロールバーのいちばん上へ移動すると、 バッファの先頭を見ることができます。 スクロールバーのいちばん下に内側の箱を移動すると、バッファの末尾が見えます。
スクロールバーで左や右ボタンを使うと、制御された増分でスクロールできます。 Mouse-1(通常、左ボタン)は、 クリックした場所の高さの行をウィンドウの最上端の行へ移動します。 Mouse-3(通常、右ボタン)は、 ウィンドウの最上端の行をクリックした場所の高さの行へ移動します。 同じ位置で繰り返しクリックすると、 同じ分量のスクロールを繰り返します。
スクロール以外では、スクロールバーでC-Mouse-2をクリックすると、 ウィンドウを上下に分割できます。 クリックした場所の行で分割されます。
コマンドM-x scroll-bar-modeで、 スクロールバー(scroll-bar)モードをオン/オフできます。 引数を指定しなければ、スクロールバーの使用をトグルします。 引数を指定した場合、引数が正のときだけスクロールバーを使うようにします。 このコマンドは、これから作成されるフレームを含めてすべての フレームに作用します。 Xのリソース`verticalScrollBars'を使って、 スクロールバー(scroll-bar)モードの初期設定を制御できます。 See Resources X。
選択されているフレームに対してのみスクロールバーをオン/オフするには、 M-x toggle-scroll-barコマンドを使います。