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19.11.4 整形済みテキストのフェイス

Facesサブメニューには、bolditalicunderlineといっ たEmacsで使用できる各種フェイスが並んでいます。 その中から1つを選ぶと、リージョンにフェイスを追加します。 See Faces。 以下のキーボードコマンドでフェイスを指定することもできます。

M-g d
リージョン、あるいは、つぎに挿入する文字のフェイスをdefaultにする (facemenu-set-default)。
M-g b
リージョン、あるいは、つぎに挿入する文字のフェイスをboldにする (facemenu-set-bold)。
M-g i
リージョン、あるいは、つぎに挿入する文字のフェイスをitalicにする (facemenu-set-italic)。
M-g l
リージョン、あるいは、つぎに挿入する文字のフェイスをbold-italicにする (facemenu-set-bold-italic)。
M-g u
リージョン、あるいは、つぎに挿入する文字のフェイスをunderlineにする (facemenu-set-underline)。
M-g o face <RET>
リージョン、あるいは、つぎに挿入する文字のフェイスをfaceにする (facemenu-set-face)。

前置引数を指定してこれらのコマンドを使ったり、 暫定マーク(transient-mark)モードでリージョンが選択されていなければ、 これらのコマンドはつぎに入力する自己挿入文字だけに使うフェイスを指定します。 See Transient Mark。 これはキーボードコマンドとメニューコマンドの両方に通用します。

エンリッチ(enriched)モードには、 excerptfixedの2つの追加フェイスが定義されています。 これらのフェイスは、text/enrichedファイル形式で 使用されるコードに対応しています。

excerptフェイスは引用を表すためのものです。 カスタマイズしてなければitalicと同じです (see Face Customization)。

fixedフェイスは、『この部分のテキストには固定幅フォントを使用する』と いう意味です。 現在、Emacsは固定幅フォントにだけ対応しています。 したがって、fixedの注記は今のところ必要ありません。 しかしながら、将来のEmacsでは可変幅フォントに対応したり、 固定幅フォントをデフォルトとしないtext/enriched形式を 表示可能な他のシステムを計画しています。 ですから、固定幅フォントをどうしても使いたい箇所には、 その部分のテキストにfixedを指定するべきです。

通常、fixedフェイスには、デフォルトと異なるフォントを使うように 定義されています。 ところが、システムごとにさまざまなフォントがありますから、 この定義をカスタマイズする必要があるかもしれません。

異なるフェイスを表示できない端末ではそれらの違いを目にすることはできませんが、 それでも、さまざまなフェイスを含む文書の編集は行えます。 文書にフェイスや表示色を追加することもできます。 それらを表示可能な端末で見たときにフェイスや色を目にすることができます。