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3.2 ファイル情報の出力

— Action: -ls

真の時,現在のファイルを`ls -dils'の書式で標準出力にリストアップし ます.出力は以下のようになります.

          204744   17 -rw-r--r--   1 djm      staff       17337 Nov  2  1992 ./lwall-quotes
     

フィールドは以下のとおりです.

  1. ファイルのinodeナンバーです.inodeナンバーを元にしたファイルの検索方法 は,See Hard Links.
  2. ファイルのブロック数です.ブロック計算は,512バイトブロック単位を使用す る環境変数POSIXLY_CORRECTが設定されていない場合,1Kブロック単位 です.サイズを元にしたファイルの検索方法は,See Size.
  3. ファイルの形式と権限です.形式は,通常のファイルに対してはダッシュで表 示されます.それ以外のファイル形式に対しては,`-type'に対して使用 される文字です(see Type).権限は,読み込み,書き込み,そして実行で, それぞれファイルの所有者,そのグループ,そしてその他のユーザに対するも のです.ダッシュは権限が与えられていないことを意味します.ファイルの権 限の詳細は,See File Permissions. その権限を元にしたファイルの検索 方法は,See Permissions.
  4. ファイルに対するハードリンクの数です.
  5. ファイルを所有しているユーザです.
  6. ファイルのグループです.
  7. ファイルのバイト単位のサイズです.
  8. ファイルが最後に編集された日付です.
  9. ファイル名です.`-ls'は,ファイル名で使用されている出力不可能な文 字を,Cのようなバックスラッシュエスケープを使用して引用符で囲みます.印 字不可能な文字の扱いは`-ls',`-fls',`-print', `-fprint',`-printf',そして`-fprintf'では同じなので,こ れは将来,変更される可能性があります.

— Action: -fls file

真の時,`-ls'に似ていますが,`-fprint'のようにfileに書 き出します(see Print File Name).

— Action: -printf format

真の時,`\'エスケープと`%'指示語を解釈しながら,format を標準出力に出力します.フィールドの幅と精度は,C関数のprintfの ように指定することが可能です.書式フラグ(例えば`#')は,多くのフィー ルドは`%s'で出力されるので,数値的なものであっても期待したように動 作しません.これは,書式フラグ`-'が動作することを意味します.それ はフィールドを左寄せに強制します.`-print'とは異なり, `-printf'は文字列の終わりに改行を追加しません.文字列の終わりを改 行にしたい場合,`\n'を追加してください.

— Action: -fprintf file format

真の時,`-printf'に似ていますが,`-fprint'のようにfile に書き出します(see Print File Name).