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本節では、ミニバッファに関係する他の基本関数や変数について述べます。
このコマンドは(Command Loop Infoの
last-command-char
にある) 最新のキーボード入力文字を活性なミニバッファに挿入してから抜ける。
このコマンドは、ミニバッファの内容を pattern(正規表現)に一致するまえの(古い)履歴要素の値で置き換える。
このコマンドは、ミニバッファの内容を pattern(正規表現)に一致するつぎの(新しい)履歴要素の値で置き換える。
この関数は、フレームframeで使われるミニバッファ用ウィンドウを返す。 frameが
nil
であると、カレントフレームを意味する。 フレームで使うミニバッファ用ウィンドウは、 そのフレームの一部である必要はない。 ミニバッファを持たないフレームでは、 他のフレームのミニバッファ用ウィンドウを使う。
与えられたウィンドウがミニバッファ用であるかどうかを調べるために、
(minibuffer-window)
の戻り値と比較するのは正しくありません。
というのは、フレームが複数個あると
複数のミニバッファ用ウィンドウがあるからです。
この変数の値が
nil
以外であると、 値はウィンドウオブジェクトであること。 ミニバッファで関数scroll-other-window
が呼ばれると、scroll-other-window
はこのウィンドウをスクロールする。
最後に、再帰ミニバッファ(see Recursive Editing)を扱う 関数と変数について述べます。
この変数が
nil
以外であると、 ミニバッファ用ウィンドウが活性であっても、 (find-file
などの)ミニバッファを使うコマンドを起動できる。 そのような起動では、新たなミニバッファに対する再帰編集レベルが作られる。 内側の(深い)ミニバッファを編集中には、 外側の(浅い)レベルのミニバッファは見えない。この変数が
nil
であると、 ミニバッファ用ウィンドウが活性なときには、 別のウィンドウに切り替えたとしてもミニバッファコマンドは使えない。
コマンド名にnil
以外の
属性enable-recursive-minibuffers
があると、
当該コマンドをミニバッファから起動したときでさえ、
当該コマンドはミニバッファを使って引数を読み取れます。
ミニバッファコマンドnext-matching-history-element
(ミニバッファでは通常M-s)は、この機能を使っています。