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1.1 libtoolを書いた動機

1995年初頭から,数人のGNU開発者はそれぞれ,パッケージに対する共有ライ ブラリのサポートの重要性を認識していました.そのように変更する主な動機 は,GNUプログラムでのコードのモジュール化と再利用を(概念的,物理的の両 方で)促進するためです.

そのような要求は,パッケージのインストーラが要求するすべてのライブラリ の形式が可能になるように,GNUパッケージにライブラリを組み込む方法を一 般的なものにする必要があることを意味します.問題は,異なるプラットフォー ムで共有ライブラリを作成する標準的な手法が無いことです.

以下のセクションで,GNUでの共有ライブラリのサポートが直面している重大 な問題と,共有ライブラリのサポートをlibtoolで標準化した方法を概説しま す.

以下の仕様書が,このシステムの開発と評価で使用されました.

  1. システムはできる限り簡潔である必要があります.
  2. システムは,GNU管理者がより簡単に使用できるように,GNU Autoconfと Automakeユーティリティと完全に統合する必要があります.しかし,GNUパッ ケージ以外でも使用できるように,これらのツールを要求してはなりません.
  3. 他の(GNUでない)アーキテクチャとツールへの移植が望まれます.