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15.1 ターゲットの選択

ターゲット(target)とはオブジェクトファイルのフォーマットです.与 えられたターゲットは,複数のアーキテクチャでサポートされるかもしれませ ん(see Architecture Selection).ターゲットの選択は,オペレーティン グシステムやアーキテクチャによっても,変化があるかもしれません.

有効なターゲットの値をリストアップするコマンドは,`objdump -i'で す(出力の最初の列は,関連した情報を含みます).

サンプルの値として,例えば次ものがあります.`a.out-hp300bsd', `ecoff-littlemips',`a.out-sunos-big'.

三項目の設定を使用してターゲットを指定することも可能です.これは,ター ゲットを指定するためにconfigureに渡す名前と同種です.三項目の設 定を引数として使用するとき,それを完全に標準のものにする必要があります. ソースに含まれるシェルスクリプトconfig.subを実行することで,三 項目の標準的なバージョンを知ることが可能です.

サンプルの値は以下のとおりです.`m68k-hp-bsd', `mips-dec-ultrix',`sparc-sun-sunos'.

objdumpのターゲット

指定方法:

  1. コマンドラインオプション:-bまたは--target
  2. 環境変数GNUTARGET
  3. 入力ファイルから推測

objcopystripの入力ターゲット

指定方法:

  1. コマンドラインオプション:-Iまたは--input-target,も しくは,-Fまたは--target
  2. 環境変数GNUTARGET
  3. 入力ファイルから推測

objcopystripの出力ターゲット

指定方法:

  1. コマンドラインオプション:-Oまたは--output-target, もしくは,-Fまたは--target
  2. 入力ターゲット(上記の“objcopystripの入力ターゲッ ト”を参照してください)
  3. 環境変数GNUTARGET
  4. 入力ファイルから推測

nmsize,そしてstringsのターゲット

指定方法:

  1. コマンドラインオプション:--target
  2. 環境変数GNUTARGET
  3. 入力ファイルから推測