PHP を Apache モジュールとして使用する場合、Apache用設定ファイルや .htaccess ファイルに命令を記述することによりPHPの設定を行うことが 可能です("AllowOverride Options" もしくは "AllowOverride All"権限 が必要)。
PHP 4および PHP 5においては、PHP設定用の複数のApacheディレクティブがあり、 Apacheの設定ファイルでPHPの設定を変更可能です。どのディレクティブが、 PHP_INI_ALL か, PHP_INI_PERDIR, または PHP_INI_SYSTEM なのかについてのリストは、 ini_set() の説明を参照下さい。
注意: PHP 3においては、php3.iniの各ディレクティ ブに対応した Apache 用ディレクティブが存在し、PHP 用のディレクティ ブの前に "php3_" を付けて使用することにより、設定の変更が可能です。
指定した変数の値を設定します。PHP_INI_ALL と PHP_INI_PERDIR ディレクティブでのみ利用可能です。 以前にセットされた値をクリアしたい場合は、none を 値として使用してください。
注意: ブーリアン値を設定するにあたり、php_value を 使わないようにしてください。代わりに、php_flag (下記を参照) を使ってください。
論理値のオプション設定を変更するために使用します。 PHP_INI_PERDIR ディレクティブでのみ利用可能です。
指定した変数の値を設定します。このディレクティブは、.htaccess ファイルでは利用できません。 php_admin_value で設定されたディレクティブの値は、.htaccess や バーチャルホストディレクティブ内から上書きできません。 以前にセットされた値をクリアしたい場合は、none を 値として使用してください。
論理値のオプションを設定するために使用されます。 このディレクティブは、.htaccess ファイルでは利用できません。 php_admin_value で設定されたディレクティブの値は、.htaccess や バーチャルホストディレクティブ内から上書きできません。
注意 |
PHP定数はPHP以外では使用できません。例えば、 httpd.confの中で error_reporting ディレクティブを設定するために E_ALL または E_NOTICE のようなPHP定数を使用することは できません。これらは意味を有さないため、 0 と評価されてしまいます。 代わりに対応するビットマスクを使用して下さい。これらの定数は、 php.ini で使用することができます。 |
Windows上でPHPを実行する際、Windowsレジストリを使用して設定値を ディレクトリ毎に変更することができます。 設定値は、レジストリキー HKLM\SOFTWARE\PHP\Per Directory Values に保存され、そのサブキーをパス名とします。 例えば、ディレクトリ c:\inetpub\wwwrootの設定値 は、 キー HKLM\SOFTWARE\PHP\Per Directory Values\c\inetpub\wwwroot に保存されます。 このディレクトリの設定は、このディレクトリまたはそのサブディレクトリで 実行される全てのスクリプトで有効となります。 キーの値は、PHP設定ディレクティブの名前と文字列の値を有している必要があります。 この値にPHP定数を書いても解釈されません。
PHPへのインターフェイスによらず、 ini_set()によりスクリプトの実行時ある種の値を 変更することができます。詳細は、 ini_set()を参照して下さい。
使用するシステム上での設定とその現在の値に関する完全なリストを見たい場合、 phpinfo()関数を実行し、出力される結果を見ることができます。 また、ini_get() または get_cfg_var()により個々の設定値にアクセスする ことも可能です。