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15.6 フレームの作成

プレフィックスキーC-x 5は、 C-x 4と同じようなサブコマンドがあるという点で似ています。 違いは、C-x 5コマンドは、 選択されているフレームで新たにウィンドウを作るのではなく、 新しいフレームを作ることです(see Pop Up Window)。 既存の見えているフレームやアイコン化されたフレームが、 要求された内容を表示しているなら、これらのコマンドは、 必要ならフレームをいちばん手前にもってきたりアイコンを開いてから、 既存のフレームを使います。

さまざまなC-x 5コマンドは、 選択するバッファの探し方や作成方法が異なります。

C-x 5 2
新しいフレームを作る(make-frame-command)。
C-x 5 b bufname <RET>
別のフレームでバッファbufnameを選択する。 これは、switch-to-buffer-other-frameを実行する。
C-x 5 f filename <RET>
ファイルfilenameを訪問して、別のフレームでそのバッファを選択する。 これは、find-file-other-frameを実行する。 see Visiting
C-x 5 d directory <RET>
別のフレームでディレクトリdirectoryに対するdiredバッファを選択する。 これは、dired-other-frameを実行する。 see Dired
C-x 5 m
別のフレームでメイルメッセージの作成を始める。 これは、mail-other-frameを実行する。 これは、C-x mの他のフレームを使う変形版。 see Sending Mail
C-x 5 .
別のフレームで現在のタグテーブルからタグを探す。 これは、find-tag-other-frameを実行し、 M-.の複数フレーム向けの変形版。 see Tags
C-x 5 r filename <RET>
ファイルfilenameを読み出し専用で訪問し、 別のフレームでそのバッファを選択する。 これは、find-file-read-only-other-frameを実行する。 see Visiting

default-frame-alistにフレームパラメータを設定することで、 新たに作成するフレームの見た目を制御できます。 初期フレームだけに影響するパラメータを指定するには、 変数initial-frame-alistを使います。 詳しくは、 See 初期フレームのパラメータ

すべてのEmacsフレームに主要フォントを指定するもっとも簡単な方法は、 Xのリソース(see Font X)を使うことですが、 つぎに示すように、fontパラメータを指定するように default-frame-alistを変更してもできます。

     (add-to-list 'default-frame-alist '(font . "10x20"))