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A.15 MotifメニューのXリソース

Motifウィジェットを含めたXツールキットを使う Emacsがインストールされている場合には、 メニューバーは別のウィジェットであり独自のリソースを持ちます。 リソース名には (Emacsの起動名かすべてのEmacsの起動を意味する`Emacs'に続けて) `pane.menubar'が含まれます。 これらはつぎのように指定します。

     Emacs.pane.menubar.subwidget.resource:  value

メニューバーの個々の文字列はサブウィジェットです。 サブウィジェットの名前はメニュー項目の文字列と同じです。 たとえば、メニューバーの中の単語`Files'は `emacs.pane.menubar.Files'という名前のサブウィジェットの一部です。 ほとんどの場合、メニューバー全体に同じリソースを指定するでしょう。 それには、特定のサブウィジェット名のかわりに`*'を使います。 たとえば、`8x16'フォントをメニューバーの項目に使うには、 つぎのようにします。

     Emacs.pane.menubar.*.fontList:  8x16

これは、サブメニューのリソース値も指定します。

メニューバー内のサブメニューの各項目には、 それぞれ独自のXリソース名があります。 たとえば、`Files'サブメニューには項目`Save Buffer'があります。 サブメニューの項目のリソース指定はつぎのようになります。

     Emacs.pane.menubar.popup_*.menu.item.resource: value

たとえば、`Save Buffer'のフォントを指定するには、 つぎのようにします。

     Emacs.pane.menubar.popup_*.Files.Save Buffer.fontList: 8x16

`Edit'の下の`Spell'の下にある `Check Message'のような2段下のサブメニューの項目では、 リソースの雛型はつぎのようになります。

     Emacs.pane.menubar.popup_*.popup_*.menu.resource: value

たとえば、つぎのようになります。

     Emacs.pane.menubar.popup_*.popup_*.Spell.Check Message: value

サブメニューのリソースを指定せずに、 すべてのメニューバーの項目のリソースを指定することは不可能です。 サブメニューの項目をメニューバー自体とは異なる見え方にするには、 2段階の指定が必要です。 まずメニューバーのリソースを指定し、 そのあとでサブメニューの値だけを上書きします。 たとえば、つぎのようにします。

     Emacs.pane.menubar.*.fontList:  8x16
     Emacs.pane.menubar.popup_*.fontList: 8x16

ツールキットのポップアップメニューでは、 `pane.menubar'のかわりに`menu*'を使います。 たとえば、ポップアップメニューの項目に`8x16'フォントを指定するには、 つぎのように書きます。

     Emacs.menu*.fontList:  8x16

以下は、メニューバーとポップアップメニューのリソース指定の一覧です。

armColor
押せるボタンの表示色。
fontList
使用するフォント。
marginBottom
marginHeight
marginLeft
marginRight
marginTop
marginWidth
境界内で項目の周りに置く空白の量。
borderWidth
メニュー項目を縁取る境界の幅。
shadowThickness
境界の影付けの幅。
bottomShadowColor
境界の下端と右端の影付けの表示色。
topShadowColor
境界の上端と左端の影付けの表示色。