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大きなファイルを訪問したバッファに対して フォントロック(font-lock)モードを速くするには、 高速ロック(fast-lock)モードを使えます。 高速ロック(fast-lock)モードは、 各ファイルに対するフォント情報を 別のキャッシュファイル(cache file)に保存します。 ファイルを訪問するたびに、最初からテキストをフォント表示化し直すかわりに、 キャッシュファイルからフォント情報を読み直します。
コマンドM-x fast-lock-modeは、 引数に従って高速ロック(fast-lock)モードをオン/オフします (引数がないければトグル)。 フォントロック(font-lock)モードを使うときに、 いつでも高速ロック(fast-lock)モードをオンにするには、 つぎのようにします。
(setq font-lock-support-mode 'fast-lock-mode)
小さなバッファに対しては、キャッシュファイルを書く価値がありません。
それゆえ、変数fast-lock-minimum-size
は、
フォント情報をキャッシュする最小のファイルサイズを指定します。
変数fast-lock-cache-directories
は、
キャッシュファイルをどこに置くかを指定します。
その値は、ディレクトリ群のリストです。
"."
は、編集しているファイルと同じディレクトリを表します。
デフォルト値は、("." "~/.emacs-flc")
で、
可能ならば同じディレクトリを使い、
さもなければディレクトリ~/.emacs-flcを使うという意味です。
変数fast-lock-save-others
は、
あなたが所持していないファイルに対するキャッシュファイルを
高速ロック(fast-lock)モードが保存すべきかどうかを指定します。
値がnil
以外ならば保存します(これがデフォルト)。