個々のバッファごとの普通のマークリングに加えて、 Emacsにはグローバルマークリング(global mark ring)が1つあります。 グローバルマークリングは、最近マークを設定したバッファの系列を記録しますから、 それらのバッファに戻ることができます。
マークを設定すると、つねにカレントバッファのマークリングに項目を作ります。 マークを設定した以降にバッファを切り替えていると、 新しくマークを設定するとグローバルマークリングにも項目を作成します。 その結果、グローバルマークリングには訪れていたバッファの系列が記録され、 各バッファではマークを設定した箇所が記録されます。
コマンドC-x C-<SPC>(pop-global-mark
)は、
グローバルマークリングの最新の項目が示すバッファの位置に移動します。
グローバルマークリングも巡回されるので、
C-x C-<SPC>を繰り返し使用すると、
1つずつまえのバッファに移動できます。