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26.2.6 umaskと保護

象徴的なモードのusers部が省略された場合,システム変数umask無効に設定されているあらゆる許可以外,デフォルトは `a'になります(全てのユーザに影響します).umaskの値は umaskコマンドを使用して設定できます.そのデフォルト値は,シス テムごとに異なります.

象徴的なモードのusers部の省略は,`+'以外のオペレーションでは 一般に役に立ちません.希望しないファイルに対する余分な許可を与えることに 対して,簡単にカスタマイズ可能な保護としてumaskが使用可能になるの で,それは`+'とともに用いると役に立ちます.

例として,umaskの値が2の場合,それはファイルのグループ以外のユー ザに対し書き込み許可を削除します.以下のモードを考えます.

     +w

これは,その所有者とファイルのグループのユーザに対する書き込み許可を加え ますが,それ以外のユーザには与えません.対照的に,以下のモードを 考えます.

     a+w

これはumaskを無視し,全てのユーザに対し,書き込み許可を与える のです