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13.3 ターゲットのバイト・オーダの選択

MIPS、 PowerPC、 Hitachi SHなどのプロセッサは、 ビッグ・エンディアン、 リトル・エンディアンのどちらのバイト・オーダでも実行することができます。 通常は、 実行ファイルまたはシンボルの中に、 エンディアン種別を指定するビットがあるので、 どちらを使用するかを気にする必要はありません。 しかし、 GDBの認識しているプロセッサのエンディアン種別を手作業で調整することができれば、 便利なこともあるでしょう。

set endian big
GDBに対して、 ターゲットはビッグ・エンディアンであると想定するよう指示します。


set endian little
GDBに対して、 ターゲットはリトル・エンディアンであると想定するよう指示します。


set endian auto
GDBに対して、 実行ファイルに関連付けされているバイト・オーダを使用するよう指示します。
show endian
GDBが認識している、 ターゲットの現在のバイト・オーダ種別を表示します。

これらのコマンドは、 ホスト上でのシンボリック・データの解釈を調整するだけであり、 ターゲット・システムに対しては全く何の影響も持たないということに注意してください。