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14 readelf

     
     readelf [-a|--all]
             [-h|--file-header]
             [-l|--program-headers|--segments]
             [-S|--section-headers|--sections]
             [-g|--section-groups]
             [-e|--headers]
             [-s|--syms|--symbols]
             [-n|--notes]
             [-r|--relocs]
             [-u|--unwind]
             [-d|--dynamic]
             [-V|--version-info]
             [-A|--arch-specific]
             [-D|--use-dynamic]
             [-x <number>|--hex-dump=<number>]
             [-w[liaprmfFsoR]|
              --debug-dump[=line,=info,=abbrev,=pubnames,=aranges,=macro,=frames,=frames-interp,=str,=loc,=Ranges]]
             [-I|-histogram]
             [-v|--version]
             [-W|--wide]
             [-H|--help]
             elffile...
     

readelfは,一つ以上のELFフォーマットのオブジェクトファイルの 情報を表示します.オプションで表示する特定の情報を制御します.

elffile...は調査するオブジェクトファイルです.32ビットと64ビッ トELFファイルがサポートされていて,ELFファイルを含むアーカイブもサポー トされています.

このプログラムは,objdumpの機能に似ていますが,より詳細に処理 し,bfdとは独立して存在しているので,bfdにバグがあった場合で もreadelfには影響がありません.

ここで交互に表示されている,オプションの長い形式と短い形式は等価です. -vまたは-Hの他に,少なくとも一つのオプションを与える 必要があります.

-a
--all
--file-header--program-headers--sections--symbols--relocs--dynamic--notes,そして--version-infoを指 定することと等価です.
-h
--file-header
ファイルの最初のELFヘッダ内に含まれる情報を表示します.
-l
--program-headers
--segments
ファイルのセグメントヘッダ内に含まれる情報を,存在する場合は表示します.
-S
--sections
--section-headers
ファイルのセクションヘッダ内に含まれる情報を,存在する場合は表示します.
-g
--section-groups
ファイルのセクショングループに含まれている情報を,存在する場合は表示し ます.
-s
--symbols
--syms
ファイルのシンボルテーブルセクション内のエントリーを,存在する場合は表 示します.
-e
--headers
ファイルのすべてのヘッダを表示します.-h -l -Sと等価です.
-n
--notes
NOTEセグメントとセクションの内容を,存在する場合は表示します.
-r
--relocs
ファイルの再配置のセクションの内容を,存在する場合は表示します.
-u
--unwind
ファイルのunwindセクションの内容が存在する場合は表示します.IA64 ELFファ イルのunwindセクションのみ,現在はサポートされています.
-d
--dynamic
ファイルの動的セクションの内容を,存在する場合は表示します.
-V
--version-info
ファイルのバージョンセクションの内容を,存在する場合は表示します.
-A
--arch-specific
ファイル内のアーキテクチャ固有の情報を,存在する場合は表示します.
-D
--use-dynamic
シンボルを表示しているとき,readelfはこのオプションで,ファイ ルのシンボルセクションではなく,動的セクションのシンボルテーブルを使用 します.
-x <number>
--hex-dump=<number>
16進のダンプとして示されているセクションの内容を表示します.
-w[liaprmfFsoR]
--debug-dump[=line,=info,=abbrev,=pubnames,=aranges,=macro,=frames,=frames-interp,=str,=loc,=Ranges]
ファイルのデバッグセクションの内容を,存在する場合は表示します.オプショ ン文字や単語の一つがスイッチに続く場合,これらで指定されたセクションで 見つかるデータのみダンプされます.
-I
--histogram
シンボルテーブルの内容を表示するとき,バケットリスト長のヒストグラムを 表示します.
-v
--version
readelfのバージョンナンバーを表示します.
-W
--wide
出力行を80列に揃えて改行しません.readelfはデフォルトで,64 ビットのELFファイルに対し,セクションヘッダとセグメントを80列に揃うよう に改行します.このオプションで,readelfはそれぞれのセクション ヘッダを各々のセグメントを単一の行出力し,80列以上の幅の端末でより読み やすくなります.
-H
--help
readelfが理解するコマンドラインオプションを表示します.