これらのマクロは,“特定の”テストマクロによってカバーされていないプログ
ラムを見つけるに使用します.プログラムの存在を確認するだけでなく,その動
作を調査する必要がある場合,そうするために独自のテストを書く必要がありま
す(see Writing Tests).デフォルトで,これらのマクロは環境変数
PATH
を使用します.ユーザのPATH
にない可能性があるプログラム
を調査する必要がある場合,以下のようにして,パスを編集して渡すことが可能
です.
AC_PATH_PROG([INETD], [inetd], [/usr/libexec/inetd], [$PATH:/usr/libexec:/usr/sbin:/usr/etc:etc])
AC_CHECK_PROG
等に渡すvariableを,正確に宣言することを強く推
奨します.詳細は,AC_ARG_VAR
とSee Setting Output Variables.
PATH
に,プログラムprog-to-check-forが存在するかどうか調査し ます.見つかった場合,variableをvalue-if-foundに設定し,それ 以外で,value-if-not-foundが与えられている場合は,それに設定します. たとえreject(絶対パスのファイル名)が最初のサーチパスで見つかった場 合でも,それは候補から外します.この場合,prog-to-check-forが見つ かったrejectではない絶対パスのファイル名を使用し,variableを 設定します.variableが既に設定されている場合,何もしません. variableに対してAC_SUBST
を呼び出してください.
空白で区切られたリストprogs-to-check-forのそれぞれのプログラムが
PATH
に存在するかどうかを調査します.見つかった場合, variableをプログラムの名前に設定します.それ以外の場合は引続き,リ ストの次にあるプログラムを調査します.リスト内のプログラムが全く見つから ない場合, variable をvalue-if-not-foundに設定します. value-if-not-foundが指定されていない場合,variableは変更され ません.variableに対してAC_SUBST
を呼び出してください.
AC_CHECK_PROG
に似ていますが,AC_CANONICAL_HOST
で定義されて いるホストタイプにダッシュが続いているプレフィクスを持つ prog-to-check-forを,最初に探します(see Canonicalizing).例え ば,ユーザが`configure --host=i386-gnu'を実行している場合,以下のよ うに呼び出します.AC_CHECK_TOOL(RANLIB, ranlib, :)これで,
PATH
にi386-gnu-ranlibというプログラムが存在する場 合,RANLIB
をi386-gnu-ranlibに設定し,それ以外で,PATH
に`ranlib'というプログラムがある場合,RANLIB
を `ranlib'に設定し,どちらも無い場合は `:'に設定します.
AC_CHECK_TOOL
に似ていて,progs-to-check-forでリストアップさ れているそれぞれのツールは,AC_CANONICAL_HOST
で決定されたホストタ イプを前置し,それにダッシュを続けたものを用いて調査されます (see Canonicalizing).プレフィクスを用いているツールが見つからない場 合,最初にプレフィクス無しのものが使用されます.ツールが見つかった場合, variableをそのプログラム名に設定します.リストのツールが全く見つか らない場合,variableをvalue-if-not-foundに設定します. value-if-not-foundが指定されていない場合,variableの値は変更 されません.variableに対してAC_SUBST
を呼び出してください.
AC_CHECK_PROG
に似ていますが,見つかった場合,variableを prog-to-check-forの完全なパスに設定します.