16.3 testsuiteスクリプトの実行
Autotestテストスイートは以下の引数をサポートしています.
- --help
- -h
-
オプションのリストを表示し,正しく終了します.
- --version
- -V
-
テストスイートのバージョンを表示し,正しく終了します.
- --clean
- -c
-
テストスイートが生成したすべてのファイルを削除し終了します.Makefileター
ゲットの
clean
を意味します.
- --list
- -l
-
すべてのテスト(またはセクションのみ)を,可能なキーワードを含めてリストアッ
プします.
デフォルトで,すべてのテストはデフォルトの環境変数で,最初は静かに,その
後で冗長に実行され(または--listで記述され)ますが,テストの組の
環境変数と冗長さの度合は調整可能です.
- `variable=value'
-
環境変数variableをvalueに設定します.デバッグスクリプトとし
て`FOO=foo ./testsuite'を実行して,その後で異なる環境変数で実行しな
いでください.
変数AUTOTEST_PATH
はPATH
に前置するためにテストするパスを指
定します.それは特別に相対パス(`/'で始まらない)を処理します.それら
は,ビルドしているパッケージのトップレベルから相対的なものと考えられます.
すべてのディレクトリは絶対的になり,最初はビルドツリーのトップレ
ベルで開始され,その後でソースツリーで開始されます.例えば,
/tmp/fooでビルドされている/src/foo-1.0のソースパッケージの
`./testsuite AUTOTEST_PATH=tests:bin'は,結果として
`/tmp/foo/tests:/tmp/foo/bin'になり,そして
`/src/foo-1.0/tests:/src/foo-1.0/bin'がPATH
に追加されます.
- `number'
- `number-number'
- `number-'
- `-number'
-
明確な意味を持ち一致するテストグループを選択肢に追加します.
- `--keywords=keywords'
- `-k keywords'
-
(
AT_SETUP
やAT_KEYWORDS
への引数となる)タイトルやキーワード
がすべてのカンマで分けられたリストkeywordsのキーワードにマッ
チするテストグループの選択に追加します.
`./testsuite -k autoupdate,FUNC'を実行すると,(`AC_CHECK_FUNC'
や`AC_FUNC_FNMATCH'などで) `autoupdate'および
`FUNC'でタグ付けされているすべてのテストを選択しますが,
`./testsuite -k autoupdate -k FUNC'は`autoupdate'あるい
は`FUNC'でタグ付けされているすべてのテストを選択します.
- `--errexit'
- `-e'
-
テストが失敗した場合,すぐにテストを中断します.それは--debug
を暗黙に指定します.過去のテストグループをクリーンアップし,デバッグスク
リプトを生成し,ログは停止されます.このオプションは,すべてのテストスイー
トに対して意味があり,それは生成されるデバッグスクリプトに対しては実際に
は意味がありません.
- `--verbose'
- `-v'
-
行なっているものの詳細な出力でより冗長なものにします.これはデバッグスク
リプトに対してデフォルトです.
- `--debug'
- `-d'
-
テストグループを実行した後でファイルを削除しません — しかし,それらは
実行前には削除され,そのためこのオプションの使用は,複数のテストグループ
を実行するとき問題ありません.デバッグスクリプトを作成しません.ログは行
なわれません(おそらく存在している既存の完全なログファイルを保持するため
です).これはデバッグスクリプトに対してデフォルトですが,それはテストス
イート自身のデバッグでも役に立つはずです.
- `--trace'
- `-x'
-
テストグループのシェルの追跡を開始します.