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2.3.1.1 周りの文を使用した書式の詳細な説明

周りの文を使用した出力書式は,二行のヘッダを用いて開始され,それは以下の ようになります.

     *** from-file from-file-modification-time
     --- to-file to-file-modification time

タイムスタンプは通常,日付,有理数の秒を使用した時間,そして Internet RFC 2822 format のタイムゾーンを示すため`2002-02-21 23:30:39.942229878 -0800'のよう になります.しかし,LC_TIMEロケールカテゴリが`C'または `POSIX'の場合,伝統的なタイムスタンプ`Thu Feb 21 23:30:39 2002'が使用されます.

ヘッダの内容を--label=labelオプションを使用して変更するこ とが可能です.Alternate Namesを参照してください.

次に一つ以上の差異のhunkが続きます.それぞれのhunkはファイルの差異のある 部分の一つの領域を表示します.周りの文を使用した書式では,hunkは以下のよ うになります.

     ***************
     *** from-file-line-range ****
       from-file-line
       from-file-line...
     --- to-file-line-range ----
       to-file-line
       to-file-line...

差異のある行の周りの行は,二つのスペース文字を用いて開始されます.二つの ファイル間で異なっている行は,以下の識別文字の一つで開始され,スペース文 字が続きます.

`!'
二つのファイル間で変更されている一行以上のまとまった部分の行です.この hunk部分の`!'で印が付いている行のまとまりに対応するものが,もう一方 のファイルに存在します.
`+'
最初のファイルには対応するものが無い,二番目のファイルに“挿入された”行 です.
`-'
二番目のファイルには対応するものが無い,最初のファイルから“削除された” 行です.

hunkの変更がすべて挿入されたものの場合,from-fileの行は省略されま す.変更のすべてが削除の場合,to-fileの行は省略されます.