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10.2 manページ

パッケージにmanページを含めることも可能です(しかし,この件に関しては, Man Pagesを参照してくだ さい).manページは`MANS'プライマリを使用して宣言します.一般に man_MANS変数を使用します.manページは,mandirの正しいサ ブディレクトリに,ファイル拡張子に基づいて自動的にインストールされます. `.1c'のようなファイルの拡張子は,有効な拡張子を探すために処理され, mandirの正しいサブディレクトリを決定するために使用されます.有 効なセクション名は,10進数の`0'から`9'と,文字の`l'と `n'です.

開発者によっては,ソースファイルでfoo.manのようなファイル名で manページを命名し,ファイルをインストールするときに,例えば foo.1のような正しい接尾子を持つものに名前を変更したい時もありま す.Automakeはこのモードもサポートします.有効なセクションに命名された SECTIONに対して,`manSECTIONdir'と命名されている対応 するディレクトリと,対応する`_MANS'変数があります.そのような変数 でリストアップされているファイルは,示されているセクションにインストー ルされます.ファイルに有効な接尾子が既についている場合,それはそのまま インストールされます.それ以外の場合,ファイルの接尾子はセクションに一 致するように変更されます.

例えば,以下のような例を考えます.

     man1_MANS = rename.man thesame.1 alsothesame.1c

この場合は,rename.manはインストールする時にrename.1に名 前を変更され,他のファイルはその名前のままになります.

デフォルトで,manページは`make install'でインストールされます.し かし,GNUプロジェクトはmanページを必要としないので,多くの管理者はman ページを最新にしておきません.この場合,no-installmanオプション でman ページをデフォルトでインストールしないようにします.ユーザは `make install-man'によって,明示的にそれらをインストールすること ができます. (Texinfoドキュメントとmanページの両方を含んでいる)GNUcpioでは, ドキュメントを以下のようにして処理しています.

     man_MANS = cpio.1 mt.1
     EXTRA_DIST = $(man_MANS)

現在,manページはソースであると考慮されておらず,その理由はmanページが 自動的に生成されることが珍しくないからです.このため,それらは自動的に 配布物に含められません.しかし,これは`dist_'接頭辞を使用すること で変更可能です.

`nobase_'接頭辞はmanページに対しては意味が無く利用できません.