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本節では、ユーザーが閉じ括弧を挿入したときに Emacsが対応する開き括弧を指し示す機構について述べます。
この変数の値は、閉じ括弧構文の文字が挿入されるたびに 呼び出される(引数なしの)関数であること。
blink-paren-function
の値がnil
であると、なにもしない。
この関数は、対応する括弧にカーソルを留める秒数を指定する。 秒未満を指定してもしばしば結果は良好であるが、 デフォルトはすべてのシステムで動作する1である。
この関数は、
blink-paren-function
のデフォルト値である。 閉じ括弧構文の文字のうしろにポイントがあることを仮定し、 カーソルを対応する開き括弧へ一時的に移動する。 その文字がスクリーン上になければ、 その文字が現れる文脈をエコー領域に表示する。 遅れが大きくならないように、blink-matching-paren-distance
文字より離れては探さない。つぎは、この関数を明示的に呼び出す例である。
(defun interactive-blink-matching-open () "Indicate momentarily the start of sexp before point." (interactive) (let ((blink-matching-paren-distance (buffer-size)) (blink-matching-paren t)) (blink-matching-open)))