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A.7 checkout—編集の為にソースを取り出す

modules で指定されたモジュールの作業ディレクトリを作成、 もしくは更新し、 その中にソース・ファイルをコピーします。 cvs のほとんどのコマンドは作業ディレクトリを扱うものなので、 まず checkout を実行しておく必要があります。

modules は、 リポジトリ中のディレクトリやファイルへの相対パスだけでなく、 ディレクトリやファイルの集合に対する別名でも構いません。 別名は管理用ファイル modules で定義します See modules.

指定したモジュールにもよりますが、 checkout は再帰的にディレクトリを作成し、 そこに適切なソース・ファイルを入れていきます。 そして (他の開発者が各自のコピーを編集しているかどうかに関わらず)、 好きなときに自分のソース・ファイルを編集し、 他人の変更を取り入れるために更新したり、 自分の変更をリポジトリに反映するために格納したりします。

checkout で作成されるディレクトリに注意して下さい。 最上位のディレクトリは、 必ず checkout を実行したディレクトリに追加され、 通常は指定したモジュールと同じ名前になります。 モジュールに別名が定義されている場合、 サブディレクトリは違う名前になりますが心配は要りません。 checkout の処理中、各ファイルを作業領域に展開したと同時に その相対パスが表示されますから、 この表示でサブディレクトリを確認して下さい (広域オプション `-Q' を付けた場合は表示がありません)。

cvs にオプション `-r' が付けられた場合 (see Global options)、 環境変数 CVSREAD が設定されていた場合 (see Environment variables)、 ファイルが監視されていた場合 (see Watches) を除いて、 checkout が作成するファイルは読み書き可能な状態になります。

checkout で作成したディレクトリの上で、 再度 checkout を実行しても構わないということに注意してください。 これはリポジトリに作成された新しいディレクトリが作業領域に現れるという 点で、update コマンドに `-d' オプションを付けるのと同様の 効果があります。しかし、update は引数にディレクトリ名を取ります が、checkout は引数にモジュール名を取ります。checkout を この様に使うためには、最上位のディレクトリから実行しなければなりません ので (普段 checkout を実行する場所です)、存在するディレクトリを 更新するために checkout を実行する前に、ディレクトリを最上位の ディレクトリに変更することを忘れないでください。

checkout コマンドの出力は update output を参照して下さい。