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2.6 ディレクトリオプション

`-nd'
`--no-directories'
再帰的に回収するときにディレクトリの階層を作成しません.このオプション を開始すると,全てのファイルは現在のディレクトリに上書き無しで保存され ます(名前が一度以上現れる場合,ファイル名は拡張子`.n'が付きます).
`-x'
`--force-directories'
`-nd'の反対です—階層無しで作成されていても,ディレクトリ階層を作 成します.例えば,`wget -x http://fly.srk.fer.hr/robots.txt'はファ イルをfly.srk.fer.hr/robots.txtにダウンロードします.
`-nH'
`--no-host-directories'
ホストを前置したディレクトリの生成を不可にします.デフォルトで,Wgetを `-r http://fly.srk.fer.hr/'を用いて呼び出した場合, fly.srk.fer.hr/で始まるディレクトリ構造を作成します.このオプショ ンはそのような動作を不可にします.
`--protocol-directories'
ローカルファイル名のディレクトリとしてプロトコル名を使用します.例えば, このオプションを用いることで,`wget -r http://host'は `host/...'ではなく`http/host/...'に保存されます.


`--cut-dirs=number'
ディレクトリコンポーネントのnumberを無視します.再帰的回収で保存 されたディレクトリ上の,きめ細かい制御でこれは役に立ちます.

例えば,`ftp://ftp.xemacs.org/pub/xemacs/'ディレクトリの取得すると します.`-r'で回収した場合,ftp.xemacs.org/pub/xemacs/以下 にローカル保存されます.一方,`-nH'オプションは ftp.xemacs.org/の部分を削除し,pub/xemacsで保存します.こ れが`--cut-dirs'が役に立つところです.それで,Wgetはリモートディレ クトリコンポーネントのnumber(数)を“見”ないようなります. `--cut-dirs'オプションがどのように動作するかを示す例は以下のように なります.

          No options        -> ftp.xemacs.org/pub/xemacs/
          -nH               -> pub/xemacs/
          -nH --cut-dirs=1  -> xemacs/
          -nH --cut-dirs=2  -> .
          
          --cut-dirs=1      -> ftp.xemacs.org/xemacs/
          ...
     

ディレクトリ構造を取り除きたいだけの場合,このオプションは`-nd'と `-P'の組合せに似ています.しかし,`-nd'とは異なり, `--cut-dirs'はサブディレクトリを失いません—例えば,`-nH --cut-dirs=1'を用いた場合,beta/サブディレクトリは,期待通りに xemacs/betaに配置されます.


`-P prefix'
`--directory-prefix=prefix'
ディレクトリプレフィクスをprefixに設定します.ディレクトリプ レフィクス(directory prefix)は,他の全てのファイルとサブディレクトリが 保存されるディレクトリで,すなわち回収ツリーのトップになります.デフォ ルトは`.' (カレントディレクトリ)です.