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9.1.2 @kbd{keyboard-characters}

ユーザが入力する文字に対し@kbdコマンドを使用してください.例えば, 文字M-aを記述するため,以下のように書いてください.

     @kbd{M-a}

文字M-x shellを記述するため,以下のように書いてください.

     @kbd{M-x shell}

@kbdコマンドはInfoでは@codeと同じ効果がありますが,印刷 されたマニュアルではデフォルトで異なるフォント(通常のタイプライターの代 わりに傾いたタイプライター)を生成し,そのため,ユーザはこれらのコンピュー タの出力と,入力として仮定される文字とを区別可能です.

@kbdの使用法がマニュアル間で異なるので,@kbdinputstyleコ マンドでフォント切替えの制御が可能です.このコマンドはInfo出力で効果があ りません.このコマンドを行の最初で,引数として一単語で以下の一つを書いて ください.

`code'
常に@kbdに対し@codeと同じフォントを使用します.
`example'
@exampleとそれに似た環境のみで,@kbdに対し異なるフォント を使用します.
`distinct'
(デフォルトで)常に@kbdに対し異なるフォントを使用します.

@kbdコマンドのカッコの中に他の@-コマンドを埋め込むことが可能で す.例えばここで,より冗長に記述すると,“`r'を押し,<RET>を押 してください”となるコマンドを記述した例があります.

     @kbd{r @key{RET}}

これはr <RET>を生成します.

また,入力した文字を書き出すために@kbdコマンドを使用することも可 能です.例えば,以下のようにします.

     To give the @code{logout} command,
     type the characters @kbd{l o g o u t @key{RET}}.

これは以下を生成します.

To give the logout command, type the characters l o g o u t <RET>.

(また,この例は明確にするためスペースを加えることが可能だということも示 しています.実際にスペース文字を入力文字の一つとして述べたい場合,そのた めに@key{SPC}を書いてください.