「BeanInfo エディタ」ダイアログでは、BeanInfo クラスの要素を編集できます。このダイアログを表示するには、作成や更新を行う BeanInfo を持つクラスの「Bean パターン」ノードをマウスの右ボタンでクリックします。コンテキストメニューから「BeanInfo エディタ」を選択します。
左パネルに表示される「プロパティ」ノードには、JavaBeans 仕様に準拠する Bean プロパティが含まれています。右パネルに表示されるプロパティは、IDE 内のオブジェクトの特性と設定を反映しています。したがって「BeanInfo エディタ」ダイアログでは、Bean プロパティそのもののプロパティを設定できます。
BeanInfo に示されるノードのアイコンの色は、Bean 使用時にそのノードプロパティが、 から取得されるかどうかを示します。ノードがグレーである場合、プロパティはイントロスペクションから取得されます。ノードに色が付いている場合、イントロスペクションは使用されず、「BeanInfo エディタ」のプロパティに対するコードは、「了解」ボタンをクリックしたときに BeanInfo クラスに生成されます。
「BeanInfo」ノードを選択した場合、プロパティシートパネルの最初の 4 つのプロパティでは、グラフィックファイルのクラスパスを入力することによって Bean のアイコンを指定できます。省略記号 (...) ボタンをクリックするとダイアログが表示されます。このダイアログでクラスパスを検索し、目的のクラスパスを選択するとそのアイコンが表示されます。
「デフォルトプロパティ索引」と「デフォルトイベント索引」という 2 つのプロパティは、PropertyDescriptor
配列と EventSetDescriptor
配列のデフォルトプロパティおよびデフォルトイベントの索引です。デフォルトプロパティまたはデフォルトイベントがない場合は、値として -1 を設定します。
これらの JavaBeans 要素については、Java 2 SDK 添付の API マニュアルの「BeanInfo」の箇所を参照するか、サンの Web サイトで http://java.sun.com/products/jdk/1.3/docs/api/java/beans/BeanInfo.html
を参照してください。
このノードは、BeanDescriptor を表します。「イントロスペクションから取得」プロパティが True に設定されている場合、Bean 記述子情報は Bean 使用時にイントロスペクションから取得されます。
「イントロスペクションから取得」プロパティが False に設定されている場合、Bean のサブノードをクリックすることによって BeanDescriptor のプロパティをカスタマイズできます。「表示名コード」プロパティと「簡単な説明コード」プロパティはメソッド setDisplayName
、setShortDescription
のパラメータとして使用されるので、null、引用符で囲まれた文字列、または希望する文字列であるかを判定するコードのいずれかになります。同様に、「上級」プロパティの「カスタマイザ名コード」は、BeanDescriptor 初期設定子にパラメータとして渡されます。
コードプロパティを編集するために省略記号 (...) ボタンをクリックすると、プロパティエディタが表示されます。このエディタでは、Java ソースエディタ機能 (構文の強調表示機能や Java コード補完機能など) を使用できます。
「Bean」ノードと同様、これらのノードのプロパティシートにあるプロパティは、「イントロスペクションから取得」プロパティだけです。「イントロスペクションから取得」プロパティが True に設定されている場合、Bean のプロパティ、イベント、およびメソッドに関する情報はすべて、Bean 使用時にイントロスペクションから取得され、生成された BeanInfo は、プロパティ、イベントセット、およびメソッドの記述子の配列ではなく null 値を返します。
「イントロスペクションから取得」プロパティが False である場合、これらのノードのいずれかをマウスの右ボタンでクリックすると、プロパティ、イベントソース、またはメソッドを BeanInfo にすべて含めるか、あるいは BeanInfo からすべて除外するかを選択できます。
サブノードは、Bean のプロパティ、イベント、およびメソッドそのものです。サブノードがグレーである場合、これらの要素は Bean 使用時にイントロスペクションから取得されます。したがって、グレーのサブノードのプロパティを設定しても、生成される BeanInfo コードには効果がありません。以下では、プロパティ、イベント、またはメソッドの「イントロスペクションから取得」プロパティが False に設定されていると仮定しています。
各サブノードのもっとも重要なプロパティは、デフォルト時に True に設定されている「BeanInfo に含む」です。このプロパティを False に設定すると、JavaBeans のプロパティ、イベント、またはメソッドがユーザーとほかのクラスのいずれからも見えなくなります。
「BeanInfo に含む」プロパティが True であるとき、 がサブノードの横に表示されます。「BeanInfo に含む」プロパティが False であるときは、
が表示されます。
BeanInfo エディタのそのほかのノードアイコンは、エクスプローラと「オブジェクト」ブラウザのノードアイコンで説明されているとおり、エクスプローラや「オブジェクト」ブラウザのノードアイコンと同じ意味を持っています。
Bean ノードで説明されているとおり、「表示名コード」プロパティと「簡単な説明コード」プロパティは設定メソッドのパラメータとして使用されるので、null、引用符で囲まれた文字列、または希望する文字列であるかを判定するコードのいずれかになります。これらのプロパティを編集するために省略記号 (...) ボタンをクリックするとプロパティエディタが表示されます。このエディタでは、Java ソースエディタ機能 (構文の強調表示機能や Java コード補完機能など) を使用できます。
各 Bean プロパティサブノードの 2 つのプロパティである「上級」、「優先」は、Bean プロパティが IDE でどのように表示されるかを決定します。この IDE において Bean を再利用すると、コンポーネントインスペクタに Bean プロパティがどのように表示されるかが、これらのプロパティ設定値によって次のように決定されます。
![]() |
右パネルに表示されているプロパティ値として同じ値を複数の JavaBeans プロパティ、イベント、またはメソッドに設定する場合は、Shift キーを押したまま連続する複数のノードを選択するか、Control キーを押したまま複数のノードを個々に選択し、これらのノードすべてに対してプロパティを一度に設定します。 |
関連項目 | |
---|---|
BeanInfo の生成 Bean の作成 コンポーネントインスペクタ |