通常のウォッチポイントは変数の内容を示し、固定ウォッチポイントは現在変数に割り当てられているオブジェクトを示します。変数に割り当てられた通常のウォッチポイントを元に、固定ウォッチポイントを作成することができます。
以下のコードを例に説明します。
java.awt.Dimension dim=new java.awt.Dimension(10,20); java.awt.Dimension newDim=dim; dim=new java.awt.Dimension(20,30); newDim.height=15
デバッガが 2 番目の行で停止する場合は、変数 dim
に対する通常のウォッチポイントを作成できます。変数 dim
に対する固定ウォッチポイントを作成した場合、このウォッチポイントは現在変数に割り当てられているオブジェクトを記述します。すなわち、java.awt.Dimension(10,20)
です。F8 キーを押してコードを 3 回ステップオーバーすると、通常のウォッチポイントの値は java.awt.Dimension(20,30)
となります (この変化は、ソースコードの 3 行目で発生します)。固定ウォッチポイントの値は java.awt.Dimension(15,20)
です。固定ウォッチポイントが高さ 10 の値のオブジェクトに対して作成されましたが、4 番目の行はこのオブジェクトの高さを 15 に変更しています。
固定ウォッチポイントを設定する手順は、次のとおりです。
「ウォッチポイント」タブに新規ノードが表示され、ウォッチポイントの変数または式の現在値が示されます。
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「変数」タブで変数の固定ウォッチポイントを作成することもできます。変数を選択し、マウスの右ボタンをクリックして「固定ウォッチポイントを作成」を選択します。 |
関連項目 | |
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変数や式の値の監視 ウォッチポイントの変数や式の削除 |