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2.4.1 アクションフォームクラスの作成と設定
アクションフォームとは、画面から送信されるデータを格納するクラスであり、以下の特性を持つ。
- 格納された値は画面から参照できる
- 格納された値はビジネスロジックの入力クラスを介してビジネスロジックで使用できる
- ビジネスロジックの結果をビジネスロジックの出力クラスを介してアクションフォームクラスに格納することができる
チュートリアルでは、業務ごとにアクションフォームを作成しセッションで管理する。
本項では、ログオン時に入力されるユーザIDを格納するアクションフォームクラスの作成方法と設定方法について説明する。
手順
本項では以下の作業が必要になる。
(1) アクションフォームクラスの作成
- “terasoluna-spring-thin-blank\sources”を右クリックする。
- 「新規」→「クラス」を選択する。
- 以下の通り入力し、「終了」ボタンを押下する。
- パッケージ:jp.terasoluna.thin.tutorial.web.logon.form
- 名前:LogonForm
- スーパークラス:jp.terasoluna.fw.web.struts.form.ValidatorActionFormEx
- 生成されたLogonFormクラスを以下のように編集する。
package jp.terasoluna.thin.tutorial.web.logon.form; import jp.terasoluna.fw.web.struts.form.ValidatorActionFormEx; /** * ログオン業務で使用するアクションフォーム。 * */ public class LogonForm extends ValidatorActionFormEx { /** * シリアルバージョンID。 */ private static final long serialVersionUID = 1L; /** * ユーザID。 */ private String userId = null; /** * ユーザIDを返却する。 * * @return ユーザID */ public String getUserId() { return userId; } /** * ユーザIDを設定する。 * * @param userId ユーザID */ public void setUserId(String userId) { this.userId = userId; } }
アクションフォームクラスは必ずServer(Web)版が提供するValidatorActionFormExクラスを継承して作成する。
(2) Struts設定ファイルの編集
生成したアクションフォームクラスをStruts設定ファイルに設定する。
- “terasoluna-spring-thin-blank\webapps\WEB-INF\logon\struts-logon-config.xml”を開き、以下の箇所にアクションフォームを設定する。
<!-- ======================================== フォームビーン定義 --> <form-beans> <!-- ログオン用アクションフォーム --> <form-bean name="_logonForm" type="jp.terasoluna.thin.tutorial.web.logon.form.LogonForm" /> </form-beans>
<form-bean>要素のname属性にアクションフォーム名を設定する。
Server(Web)版では、アクションフォーム名の先頭に“_(アンダースコア)”を付与することで、業務が切り替わったタイミングでセッションから削除される。