目次 > 第1章 概要

第1章 概要

1.1 本資料の目的

本資料では、TERASOLUNA Client for .NET 2.1(以下、Client Framework)を理解するために、クライアント側のリッチクライアントアプリケーションの作成および解説を行う。

1.2 本資料の構成

各章の内容を以下に示す。

表1-1 本資料の構成

大項目説明
第1章 概要本資料の概要を説明する。
第2章 チュートリアル学習環境の整備ClientFrameworkを利用したリッチクライアントアプリケーションを構築するための環境の準備を行う。
第3章 サンプルアプリケーション構築Client Frameworkを利用したリッチクライアントアプリケーションを構築する。
第4章 Appendix捕捉情報を説明する。

1.3 対象者

本資料は、Client Frameworkを用いたリッチクライアント構成アプリケーション開発に携わるプロジェクトメンバのうち、特に以下のメンバを対象とする。

  • 業務アプリケーションの設計担当者
  • 業務アプリケーションのプログラマ

また、本資料を読むのに必要な前提知識は以下の通りである。

  • Visual StudioでWindowsフォームアプリケーションの開発を行ったことがある。
  • 画面にコントロールを追加し、業務画面を作成する方法を知っている。
  • Visual Studioのデザイナ上にあるプロパティウィンドウから、コントロールのプロパティ設定やイベントの登録方法を知っている。
  • XMLで記述されたファイルの読み方を知っている。

1.4 サンプルアプリケーション概要

本チュートリアルではクライアントアプリケーションの作成を行う。サーバアプリケーションはTEASOLUNA Server for .NET 2.1(以下、Server Framework)のチュートリアルで作成するアプリケーションの完成版を利用する。

サンプルアプリケーション概要図(Client)
図1-1 サンプルアプリケーション概要図


本チュートリアルで作成するクライアントアプリケーションの画面一覧、画面遷移図を以下に示す。

表1-2 画面一覧

画面名説明
ログオン画面サンプルアプリケーションのログオン画面。
メニュー画面サンプルアプリケーションのメニュー画面。
計算画面掛け算を行う画面。
ファイルアップロード画面ファイルアップロードを行う画面。
ファイルダウンロード画面ファイルダウンロードを行う画面。

リッチクライアントアプリケーション画面遷移図
図1-2 画面遷移図


クライアントアプリケーションの計算画面、ファイルアップロード画面、ファイルダウンロード画面でサーバアプリケーションと通信を行う。リクエスト処理一覧を以下に示す。

表1-3 リクエスト一覧

リクエスト処理名説明
計算処理2つの数値を入力値とし、2つの数値の積を返却する。
ファイルアップロード処理受信したマルチパート形式のデータをサーバに保存する。
ファイルダウンロード処理受信したファイル名のファイルをクライアントへバイナリ形式で送信する。


次章:第2章 チュートリアル学習環境の整備