ここでは,マウスクリックによる複数のオブジェクトの選択方法と,選択されたオブジェクトに対して実行可能な処理について解説します.
マウスによって選択が可能なオブジェクトには,以下のものが存在します.
フィギュア
データ
レジェンド
ラベル
有意差シンボル
軸のブレイクシンボル
タイミング線
矩形
楕円形
矢印
線分
複数のオブジェクトをコントロールキーまたはシフトキーを押しながらマウスでクリックすることで,同時に選択することができます.
マウスクリックによって同時に選択されている複数のオブジェクトに対し,プロパティダイアログによって同時にプロパティを設定できます.
以下では,2つのラベルに対して同時にプロパティを設定する場合を例に挙げて解説します.
同時にプロパティを設定したいオブジェクトを選択します.
選択したオブジェクトの上でマウスをダブルクリックするか,右クリックで表示されるメニューから
を選択するかします.なお,同時に設定可能なのは,同種のオブジェクトに関してのみです.選択されたオブジェクトが複数の種類から成る場合には,ダイアログを表示するためにダブルクリックまたは右クリックしたオブジェクトと異なる種類のオブジェクトからは,選択が外れます.
クリックされたオブジェクトのプロパティダイアログが表示されます.
表示されたダイアログ上の部品には,選択された全てのオブジェクトが共通の値を持っている場合に限り,その値が設定されます.異なる値を持つオブジェクトが一つでも存在する場合には,その部品には値が表示されません.
下図の例では, 2つのラベルの X値, Y値およびテキストは異なっているので, それらのテキストフィールドには何も表示されていません.
単一のオブジェクトにプロパティ設定するときと同じ方法で,全ての選択オブジェクトに対してプロパティ設定が行なえます.
値が設定されていない項目についても,値を入力することで設定できます.
ここでは X値だけを入力してみます.
入力後にダイアログの
または ボタンを押下すると,両方のラベルに同じ X値が設定されて,左揃えで並んだ状態になりました.値が設定されていない項目に関しては,
または ボタンを押しても,選択されているオブジェクトのプロパティは変更されません.同時に選択されている複数のオブジェクトを,マウスドラッグによって平行移動できます.
この操作が適用できるのは,平行移動可能なオブジェクト(フィギュア・レジェンド・ラベル・有意差シンボル・軸のブレイクシンボル)だけです.
複数選択されたオブジェクトに対して,コピーや貼り付けなどの操作を同時に行うことが可能です.
方法は,単一オブジェクトに対する操作と殆ど同じです.
詳細については,第8章 を参照してください.
以下に,オブジェクトの複製を例に挙げて解説します.
操作したいオブジェクトを同時に選択します.
メニューバーから Duplicate) を実行するか,選択したオブジェクトを右クリックして表示したメニューから を実行します.
→ (選択されたオブジェクトが複製されます.
他の操作(カット・コピー・ペースト・削除)についても,同じように実行可能です.