Macintoshプラットフォームで利用できます。
aetypes では、 Apple Event データデスクリプタ (data descriptor) や Apple Eventオブジェクト指定子 (object specifier) を表現するクラスを定義しています。
Apple Event データはデスクリプタに含まれていて、これらのデスクリプタは
片付けされています。多くのデスクリプタは、単に対応するPython の型で
表現されています。例えば、OSA 中の typeText は Python 文字
列型で、typeFloat は 浮動小数点型になる、といった具合です。
このモジュールでは、OSA の型のうち、直接的に対応する Python の型がない
もののためにクラスを定義しています。そのようなクラスのインスタンスに対
するパックやアンパック操作は、 aepack モジュール自動的に処理
します。
オブジェクト指定子は、本質的には Apple Event サーバ中に実装されている オブジェクトへのアドレスです。Apple Event 指定子は、Apple Event の オブジェクトそのものとして、あるいはオプションパラメタの引数として 使われます。 aetypes モジュールには OSA クラスやプロパティを表現するための 基底クラスが入っています。これらのクラスは、gensuitemodule が生成するパッケージ内で、目的に応じてクラスやプロパティを増やす 際に使われます。
以前のバージョンとの互換性や、スタブパッケージを生成していないような
アプリケーションをスクリプトで書く必要がある場合のために、
このモジュールにはDocument 、Window、Character、
といったよく使われる OSA クラスのいくつかを指定できるオブジェクト
指定子も入っています。
AEObjects モジュールでは、以下のようなクラスを定義して、 Apple Event デスクリプタデータを表現しています:
| type, data) |
aepack や aetypes がサポートしていない OSA の デスクリプタデータ、すなわち、このモジュールで扱っている他のクラスや、 Python の組み込み型の値で表現されていないようなデータを表現するクラスです。
| enum) |
列挙値 (enumeration value) を表すクラスです。 値は 4 文字の文字列型になります。
| of, pos) |
オブジェクト of の中の pos の位置を表すクラスです。
| bool) |
ブール値 (真偽値) を表すクラスです。
| style, text) |
スタイル情報 (フォント、タイプフェイスなど) つきのテキストを表す クラスです。
| script, style, text) |
スクリプトシステム (script system) およびスタイル情報の入った テキストを表すクラスです。
| script, language, text) |
スクリプトシステムと言語情報 (language information) の入った テキストを表すクラスです。
| script, language) |
スクリプトシステムと言語情報を表すクラスです。
| v, h) |
QuickDrawの点を表すクラスです。
| v0, h0, v1, h1) |
QuickDrawの矩形を表すクラスです。
| r, g, b) |
色を表すクラスです。
| type) |
OSA の型 (type value) を表すクラスです。 4 文字からなる名前を値に持ちます。
| name) |
OSA のキーワードです。 4 文字からなる名前を値に持ちます。
| start, stop) |
範囲を表すクラスです。
| abso) |
先頭を表す "firs" や中央を表す"midd" のように、
数値でない絶対位置指定子を表すクラスです。
| logc, term) |
演算子 logc をterm に適用したときの論理式を
表すクラスです。
| obj1, relo, obj2) |
obj1 と obj2 の relo による比較を表すクラスです。
以下のクラスは、生成されたスタブパッケージが、 AppleScript のクラスやプロパティを Python で表現する上で 基底クラスとして利用します。
| which[, fr]) |
OSA クラス用の抽象基底クラスです。サブクラスでは、クラス属性
want を 4 文字の OSA クラスコードに設定せねばなりません。
このクラスのサブクラスのインスタンスは AppleScript オブジェクト指定子
と同じになります。インスタンス化を行う最には、which にセレクタを
渡さねばなりません。また、任意で親オブジェクトをfr に渡せます。
| fr) |
OSA プロパティ用の抽象基底クラスです。サブクラスでは、クラス属性
want と which を設定して、どのプロパティを表しているかを
指定せねばなりません。このクラスのサブクラスのインスタンスは
オブジェクト指定子と同じになります。
| want, form, seld[, fr]) |
ComponentItem と NProperty の基底クラスで、汎用の OSA
オブジェクト指定子を表します。パラメタの説明は
Apple Open Scripting Architecture のドキュメントを参照してください。
このクラスは抽象クラスではないので注意してください。