16.1.4 基本的なTkをTkinterへマッピングする

Tkのクラスコマンドは、Tkinterのクラスコンストラクタに対応します。

    button .fred                =====>  fred = Button()

オブジェクトの親は作成時に与えられた新しい名前の中に暗に示されます。Tkinterでは、親は明示的に指定されます。

    button .panel.fred          =====>  fred = Button(panel)

Tkの設定オプションは値に続くハイフン付きのタグのリストに入れて与えられます。Tkinterでは、オプションはインスタンス・コンストラクタのキーワード引数とconfigure呼び出しに対するキーワード引数として指定されるか、または既に作成されたインスタンスに対する辞書形式でのインスタンス・インデックスとして指定されます。節 16.1.6を参照してください。

    button .fred -fg red        =====>  fred = Button(panel, fg = "red")
    .fred configure -fg red     =====>  fred["fg"] = red
                                OR ==>  fred.config(fg = "red")

Tkでは、ウィジェット上でアクションを実行するために、コマンドとしてウィジェット名を用います。そして、場合によっては引数(オプション)を付けて、それにアクション名を続けます。Tkinterでは、ウィジェットのアクションを呼び出すために、クラスインスタンスに対してメソッドを呼び出します。与えられたウィジェットが実行できるアクション(メソッド)は、Tkinter.pyモジュールの中にリストされています。

    .fred invoke                =====>  fred.invoke()

ウィジェットをpacker (ジオメトリマネージャ)に渡すためには、オプションの引数付きでpackを呼び出します。Tkinterでは、Packクラスがこの機能をすべて持っており、packコマンドのいろいろな形式がメソッドとして実装されています。Tkinterの全ウィジェットはPackerからサブクラス化されており、従って、すべてのpackするメソッドを継承しています。Formジオメトリマネージャに関する追加情報については、Tixモジュールのドキュメンテーションを参照してください。

    pack .fred -side left       =====>  fred.pack(side = "left")

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