16.1.1 Tkinterモジュール

ほとんどの場合、本当に必要となるのはTkinterモジュールだけですが、それに加えて、たくさんの追加モジュールが利用できます。Tkインターフェイスは_tkinterと言う名前のバイナリモジュール内に存在します。このモジュールにはTkへの低レベルのインターフェイスが含まれており、アプリケーションプログラマは決して直接使うべきではありません。たいてい共有ライブラリ(またはDLL)ですが、時にはPythonインタープリタに静的にリンクされることもあります。

Tkインターフェイス・モジュールに加えて、Tkinterには多くのPythonモジュールが含まれています。最も重要なモジュールが二つあり、Tkinterモジュール自身とTkconstantsと呼ばれるモジュールです。前者は自動的に後者をインポートします。従って、Tkinterを使うためには、一つのモジュールをインポートするだけで良いのです:

import Tkinter

あるいは、より多くの場合には:

from Tkinter import *

class Tk( screenName=None, baseName=None, className='Tk')
Tkクラスは引数なしでインスタンス化されます。これはTkのトップレベル・ウィジェットを作り出し、多くの場合にアプリケーションのメインウィンドウとなります。それぞれのインスタンスは、それ自身に対応するTclインタープリタを持っています。

Tkサポートを提供する他のモジュールには次のものが含まれています:

ScrolledText
垂直スクロールバー付きのテキストウィジェット。

tkColorChooser
ユーザが色を選択するためのダイアログ。

tkCommonDialog
ここにリストされている他のモジュール内で定義されるダイアログのためのベースクラス。

tkFileDialog
ユーザがオープンまたはセーブするためのファイルを指定できるようにするコモンダイアログ。

tkFont
フォントの扱いを補助するためのユーティリティ。

tkMessageBox
標準的なTkダイアログボックスへのアクセス。

tkSimpleDialog
基本的なダイアログと便利な機能。

Tkdnd
Tkinterのためのドラッグアンドドロップのサポート。これは実験的なもので、Tk DNDに置き替えられると使うことは推奨されなくなるはずです。

turtle
Tkウィンドウでのタートルグラフィックス。

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