7.5.5 Event オブジェクト

これはスレッド間で通信するための最も簡単なメカニズムの1つです: あるスレッドがイベントを発信し、他のスレッドがそれを待ちます。

イベントオブジェクトは、set()メソッドでTrueにセットし、 clear()メソッドでFalseにリセットする、内部フラグを管理します。 wait()メソッドはフラグがTrueになるまでブロックします。

class Event( )
内部フラグをFalseに初期化します。

isSet( )
内部フラグがTrueの場合、そしてTrueの場合のみ、Trueを返します。

set( )
内部フラグをTrueにセットします。 それがTrueになるのを待っている全てのスレッドは起こされます。 wait()を呼出したスレッドは、いったんフラグがTrueになると 全てがブロックされなくなります。

clear( )
内部フラグをFalseにリセットします。 その後、set()が内部フラグを再びTrueにセットするために呼出されるまで、 wait()を呼出したスレッドはブロックされるでしょう。

wait( [timeout])
内部フラグがTrueになるまでブロックします。 もし内部フラグがTrueだった場合、直ちに返ります。 そうでなかった場合、他のスレッドがset()を呼出し フラグをTrueにセットするまで、あるいはオプションtimeoutが 発生するまで、ブロックします。

timeout引数がNone以外で与えられたとき、 それはタイムアウトを秒(またはその分数)で指定する浮動小数です。

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