16.1.6.5 ウィンドウマネージャ

Tkには、ウィンドウマネージャとやり取りするために、便利なコマンドwmがあります。wmコマンドへのオプションを使うとタイトル、位置、アイコン・ビットマップなどのようなものをコントロールすることができます。Tkinterでは、これらのコマンドがWmクラスのメソッドとして実装されています。トップレベル・ウィジェットはWmクラスからサブクラス化されるので、直接Wmのメソッドを呼び出します。

与えられたウィジェットを含むトップレベル・ウィンドウを得るために、多くの場合ウィジェットのマスタへ問い合わせることができます。もちろん、ウィジェットがフレームの内部にパックされているならば、マスタはトップレベル・ウィンドウを意味しないでしょう。任意のウィジェットのトップレベル・ウィンドウを得るために、_root()メソッドを呼び出すことができます。このメソッドはこの関数が実装の一部であり、Tk機能へのインターフェイスではないという事実を示す下線で始まっています。

以下に典型的な使い方の例をいくつか挙げます:

import Tkinter
class App(Frame):
    def __init__(self, master=None):
        Frame.__init__(self, master)
        self.pack()


# アプリケーションを作成します
myapp = App()

#
# ここは、ウィンドウマネージャ・クラスへのメソッド呼び出し
#
myapp.master.title("My Do-Nothing Application")
myapp.master.maxsize(1000, 400)

# プログラムを開始します
myapp.mainloop()

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