診療入力

 診療行為の入力と医事計算を行ないます。レセプト出力機能まではありません。 ORCA などが「計算サーバ」として機能するようになれば、 計算処理はそちらに任せるようにしたいと考えています。

 診療費の計算結果は FRONT へも反映されます。 事務がレセコン脇の端末で NOA を開きこれを参照しながらレセコン入力することができますので、 現状でも手書きカルテを判読しながら入力するより、正確・迅速な作業ができます。

 画面は、以下3つのセクションに分かれます。

  1. 上のセクションは診療行為種別の選択ボタン
  2. 中のセクションは診療行為の入力メニュー
  3. 下のセクションは入力された診療行為


診療行為種別の選択:上のセクション

 上のセクションの診療行為種別を選択すると、 中のセクションに選択された種別に関する入力メニューがでます。

「一括」は一まとまりの診療行為を登録したもので、約束処方のようなものです。 最下段の「テンプレートへ登録」で、一括として登録することができます。 これは「主訴」欄のグループメニューとも連動しており、「テンプレート登録」で設定するタイトル名は グループメニューのタイトル名と同じです。


診療行為の入力:中のセクション

自費チェックボックス
ここにチェックを入れておくと、入力内容は自費と解釈されます。
時間帯選択
自動的に現在の時間帯が選択されていますが、強制的に変えたい場合はここを変更します。
絞り込み機能
絞込欄に文字入力すると「診療行為名」や「alias」に部分一致した項目のみが、その下のポップアップメニューに リアルタイムに絞り込まれます。沢山の検査名から必要なものを素早く取り出せます。絞込欄を空欄にすると、すべての項目がメニューに現れます。
診療項目選択ポップアップメニュー
必要なものを選択してください。
挿入ボタン
ポップアップメニューで選択されたものが、下のセクションに追加されます。


診療行為の編集:下のセクション

 下のセクションに、入力された診療行為が表示されます。他と判別しやすいよう、処置は黄色、検査は淡青で表示されます。

 左端の「コード番号」のクリックで、その行を削除できます。 内容の編集はできませんので、変更したい行を削除し 新しいものを入力してください。タイトル左端の赤い削除アイコンのクリックで、 入力されたすべての診療行為を削除しクリアできます。

「集計」ボタン

 入力された診療行為をもとに医事計算が行われます。 診療コード順に並べ替えが行われ、個々の点数や合計点数が表示されるとともに、 計算結果がカルテ側へ書き戻されます。同時に、合計額は FRONT へも反映されます。

 点数に対する窓口徴収額への端数処理は HospitalManager で設定された 「四捨五入」などの設定によります。

 カルテの「診療」欄に診療行為が記述されていれば、 「診療行為ツール」を開いたときそれが下のセクションに転帰されます。 カルテ側で点数が入っていればこれが使われ、 カルテ側の点数が空の場合はマスターから点数が転記されます。

 このようにカルテ側の記述が優先されますので、 自費などの場合に点数を強制的に変更したい場合、 あらかじめカルテ側で点数を変更し一旦保存した後、 再度「診療入力」ツールを開けば、変更した値が下のセクションに表示され、 「集計」ボタンを押すとこれを元に計算が行われます。

自費料金に外税を加算

 ここにチェックが入っていると、設定された消費税率( アイコンで開く初期設定で設定)に基づき、自費料金に外税が加算されて計算されます。

 内税の場合は PriceList で内税を含んだ自費料金を設定するだけです。外税加算のチェックははずしてください。内税の場合は NOAManager の自費係数を「10.8」のように設定すれば、PriceList の自費料金をひとつひとつ修正する手間が要りません。

 ただし妊娠関連は消費税の対象外となっているので、産婦人科など妊娠を扱う施設での「内税」では、面倒でも PriceList の内容を逐次変更するなどの必要があります。

初期設定

アイコンのクリックで「初期設定パネル」が開きます。詳細は「初期設定パネル」の HELP を参照してください。


PriceList

 薬剤や処置などの「マスター編集パネル」が表示され、マスター・メンテナンスができます。

セット登録

 下のセクションに表示された診療行為一式にタイトルをつけ「一括メニュー」へ登録できます。前述のように「主訴」欄で使われるグループメニューと実体は同じものですので、グループメニューの編集パネルで登録することもできます。

フィルター

 診療行為の計算に加味する条件を設定するツール。ここで設定した条件を通過して計算が実行されるので、これを濾過器に例えフィルターと呼びます。

病名チェッカー

 診療行為に対応する病名群の辞書を作り、診療費計算時この辞書を参照し、病名もれがあれば警告するツール。詳細はそちらの HELP をご覧ください。


薬剤一般名称処方せん交付加算

 「一般名(generic)薬剤」が処方されている時に加算されます。

 内部的には処方欄の薬剤名行頭に空白があるかどうかで判定されます。したがって強制的にこれをコントロールしたい時は、処方欄の薬剤名のどれかひとつ行頭に空白を入れれば加算され、行頭の空白をすべて削除すればこの交付加算はつきません。

Update: 2013-01-31