健康保険証の画像データを保存し参照するツール。保険請求前にレセコンデータとの突き合わせ確認などにも利用します。
- はじめに
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Google Chrome で 「メッセンジャー」ツールを NOA の脇に表示しておき、そこから InsViewer を立ち上げるのが一番便利な利用法です。現状では Safari は drag and drop に対応していないので、Safari では後述のように「アップロード」ボタンを使います。
このツールを NOA の道具メニューに登録して起動すると、自動的に NOA に表示されたカルテに対応するページを開きます。そうでなく単独でこのツールを立ち上げた場合は、以下のように検索機能か当月ボタンで対象カルテを指定してください。
- 対象カルテを検索(InsVewer を直接立ち上げた場合)
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保険証画像の取込み前に、そのカルテを選択しておく必要があります。検索欄では「カルテID」「anotherId」「漢字氏名」「ふりがな」などを検索キーとして検索できます。anotherId の場合は「.1234」のように 頭にピリオドをつけてから ID を入れます。
カルテID は行頭から一致したものがリストアップされますが、その他のキーでは部分一致で検索されます。
複数ヒットした場合はリストが表示されるので、その中の一つをクリックしてください。その健康保険情報が表示されます。
ヒットが1件のみなら、直ちにその健康保険情報が表示されます。
- 検索対象年月 の指定について
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例えば「佐藤」という名前で検索した場合、かなり沢山ヒットするはずです。この場合、検索対象年月に受診した可能性のあるもの以外はグレー表示され、目的カルテを探しやすくなります。
また次項「当月カルテのリストアップ」では、リストアップするカルテの受診年月を指定する役目を持ちます。
- 当月のカルテをリストアップ
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「当月」ボタンを押すと、検索対象年月の受診者すべてがリストアップされます。保険証の画像が登録されていないカルテの場合、最終受診日がグレー表示されます。閲覧したカルテのカルテ番号をクリックすると、その保険証情報が開きます。
- 保険証情報の参照
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保険証の表示と共に、上のようなポップアップメニューが表示されます。ここから過去の保険証を選択でき、選択とともにその下に表示された保険情報も、その保険証に該当するものへ変化します。
場合によりポップアップメニューを選択後、画像が現れず空白画面になることがあります。この場合は「再表示」をクリックしてください。画像を保存した後なども同様のことがあります(コンピュータ上のメモリーの状況その他による処理遅れと思われます)。
- 保険証情報
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保険証画像の上に表示される 氏名その他の保険情報は、NOA から拾ってきたデータです。従って、まだ NOA に保険データが入力されていない場合、ここは空欄になります。
青い背景色の数字部分は、この「保険証画像が登録された日時」のタイムスタンプです。
- 保険証画像の登録
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保険証画像は別途スキャナーやカメラなどで撮影したものをコンピュータ内に置き、それを使用します。
「保険証画像のアイコン」を「青い表示枠内にドラッグ・アンド・ドロップ」すると、画像が枠内に表示されます。その上に現れる「保存」ボタンを押せば画像はサーバに保存されます(注意:表示枠外にドロップしても画像が現れますが、これはブラウザーの基本機能であって、ここでは InsViewer は機能しません)。
Google Chrome などのブラウザーでは以上のように簡単ですがドラッグ・アンド・ドロップ機能を持たない Safari などのブラウザーでは以下のアップロード機能を使います。
画像の余白が大きかった場合、画面には余白の部分しか表示されないので、あたかも画像がペーストされてないように見えることがあります。そのような時はサイズを最小限に縮小してみてください。
画像が見えるようになったら、位置や角度を調整します(回転後の上下左右移動は回転前の画像に対する指示となりますので、意図した動きと異なる場合があります)。
- 保険証画像のアップロード
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カルテ検索をした後、現れる保険情報のエリア末尾の「画像アップロード」ボタンを押すと、黄色いアップロード・エリアが現れます。登録すべき保険証画像を選択し「ファイルをアップロード」ボタンを押せば、画像ファイルがサーバに登録されます。
- 画像の拡大縮小
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スキャナーなどから取込んだ画像は、横向きだったり、余分な余白があったりします。そのままでは参照しにくく、保存にもかさばりますので、向きを正しくしたりトリミングしてから保存します(アップロードした場合は、後から画像調整し、再度「保存」します)。
まず、サイズ変更のスライダー・ノブで画像の大きさを調整してください。スライダー右の青い背景のスケール部分をクリクすると、あらかじめ規定したサイズに一発で変更され便利です。規定値は「ハンマー・アイコン」をクリックすると編集することができます。
- 画像の回転や移動
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「時計方向へ」「反時計方向へ」「左へ」「右へ」「上へ」「下へ」で画像の回転や移動ができます。「移動巾を増大」のチェックをはずすと移動の微調整ができます。
画面からはみ出る大きな画像は回転すると表示エリア外に出てしまい、見えなくなることがあります。画面内に余裕をもって入るよう縮小してから回転させてください。
- サイズや向きを調整した画像の保存
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「保存」ボタンでサーバに保存されます。保存後の再読込がうまく行かず、画像表示部分が真っ白なことがあります。タイミングの具合でブラウザーが読み込みを失敗した場合ですので、この場合は「再表示」をクリックしてください。
- 間違って入力した画像データの削除
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削除したい画像をポップアップメニューで選択・表示させてから、「削除」ボタンを押せば削除できます。
- 削除した画像データの復元
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保険証画像は間違って削除したり、再保存で上書きしてしまうと、大変困ることがあるので、削除したり上書された画像ファイルは削除マークで見えなくしているだけで実体は残っています。
保険証画像は
NOA_ARCHIVE/カルテID/Insurance/
の下に保存されています。ファイル名の行頭に '_' がついているものがあれば、これは削除済みファイルです。ファイル名から行頭の '_' を取り除いてやれば、元通り参照できるようになります。
- A4 サイズの読込
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保険証だけでなく紹介状などの書類の保存にも利用したい場合は、ヘッダーにある「A4サイズ」にチェックを入れてください。A4 サイズの画像を取り込めるようになります。
- パネルの位置とサイズを記憶
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パネル上端右から3番目のサイズ・アイコンをクリックすると 現在のパネルの位置とサイズが記憶されます。パネルを再度開いたり再描画すると、 パネルは記憶された位置とサイズに調整されます。