IDE で CVS モジュールを使用して開発プロジェクトを開始するには、まず、CVS リポジトリをそのプロジェクト用に設定する必要があります。コマンド行 CVS がシステムにインストールされている場合は、IDE の CVS コマンド行クライアントサポートを使用してローカル CVS リポジトリを作成できます。
- CVS リポジトリ用のディレクトリまたはフォルダをシステム上 (IDE の外) に作成します。
CVS リポジトリは、プロジェクト開発者全員がアクセスできると同時に、誤って削除されにくい場所に置いてください。
- CVS 作業ディレクトリ用のディレクトリまたはフォルダをシステム上 (IDE の外) に作成します。CVS 管理下に配置するソースを備えたディレクトリがある場合は、この手順を省略できます。
- メインウィンドウから、「バージョン管理」
「CVS をマウント」を選択して CVS マウントウィザードを開きます。
- ウィザードの「作業ディレクトリ」パネルで、「ブラウズ」をクリックして作業ディレクトリとして使用するディレクトリに移動して選択し、「開く」をクリックしてファイル選択ダイアログを終了し、「次」をクリックします。
- 「CVS 接続方法」パネルで、「ローカル」ラジオボタンを選択します。
- 同じパネルで、「リポジトリ」フィールドの隣にある「ブラウズ」ボタンをクリックして、リポジトリとして作成したディレクトリに移動します。「開く」をクリックしてファイル選択ダイアログを終了して「次」をクリックします。
- 「CVS クライアント」パネルで、「CVS コマンド行クライアントサポート」ラジオボタンをクリックし、「ブラウズ」ボタンを使用して CVS 実行可能ファイルのあるディレクトリに移動し、「開く」をクリックしてファイルを選択します。「次」をクリックして CVS 実行可能ファイルへのパスの指定を終了します。システムの PATH 環境変数が既に CVS を指している場合は、このフィールドを変更しないで続行できます。
Windows 95、Windows 98、または Windows ME で実行している場合は、「UNIX シェル」フィールドでコマンドシェルを指定する必要があります。
- 「初期チェックアウト」パネルで、「初期チェックアウトの実施」チェックボックスの選択を解除して「完了」をクリックします。
新しいファイルシステムがエクスプローラにマウントされます。
- 新しいファイルシステムのルートノードをマウスの右ボタンでクリックし、コンテキストメニューから「CVS」
「初期化」を選択してリポジトリを初期化します。
- 新しいファイルシステムのルートノードをマウスの右ボタンでクリックし、コンテキストメニューから「CVS」
「チェックアウト」を選択して作業ディレクトリをリポジトリとの接続用に準備します。「了解」をクリックして、フィールドに何も入力しないで「CVS チェックアウト」ダイアログを終了します。
- 作業ディレクトリにディレクトリがある場合は、これらのディレクトリを Ctrl キーを押しながらそれぞれ選択して、選択したファイルをマウスの右ボタンでクリックし、「CVS」
「追加」をクリックします。
ディレクトリはリポジトリに追加するようにマークが付けられ、[ローカル]
ステータスがノードに表示されなくなります。
- 作業ディレクトリにファイルがある場合は、これらのファイルをそれぞれ選択して (Ctrl キーを押しながら)、選択したファイルをマウスの右ボタンでクリックし、「CVS」
「追加」をクリックします。
ファイルはリポジトリに追加するようにマークが付けられ、ノードのステータスが [ローカルで追加]
に変わります。
ディレクトリとファイルに同時に「追加」コマンドを実行することはできません。また、「追加」コマンドは再帰的に動作しないため、追加するディレクトリおよびファイルをそれぞれ選択する必要があります。
- ファイルシステムのルートノードを選択して、「CVS」
「コミット」を選択してファイルをリポジトリに追加します。「コミット」コマンドの終了後に、すべてのファイルでノードの隣に [最新]
ステータスが表示されます。
この時点でファイルは CVS バージョン管理下に配置され、IDE から CVS コマンドを使用してファイルの追加と削除、ファイルへの変更のコミット、ファイルの相違と履歴の表示、などを実行できます。