変数の構文と使用法

変数は、SH 構文 (標準 UNIX シェル) を使用して呼び出されます。たとえば、変数 USER を参照する場合は、コマンドの「exec」プロパティで ${USER} を追加します。

次の「Hello World」の例では、Windows NT および Windows 2000 マシン上で動作するコマンド内で変数を使用する方法を示しています。例では、値 "Hello World" を持つ変数 MESSAGE が作成され、システムコマンド echo を呼び出すコマンド SHOWMESSAGE で使用されます。この例を実行してもシステム上のファイルは変更されません。

変数の簡単な使用法の例を次に示します。

  1. 「バージョン管理」 「Generic Version Control System をマウント」を選択して VCS ファイルシステムの「カスタマイザ」ダイアログを開きます。
  2. 「バージョン管理システム設定」コンボボックスで、「Empty (<OS 名>) 」を選択します。
  3. 必要に応じて「作業ディレクトリ」フィールドでディレクトリに移動します。この例では、デフォルトのディレクトリを使用します。この例を実行してもファイルは変更されません。
  4. 「カスタマイザ」ダイアログの「拡張機能」をクリックして「変数を編集」ボタンをクリックし、「変数エディタ」ダイアログを開きます。
  5. 「補助」ノードをマウスの右ボタンでクリックし、コンテキストメニューから「新規変数」を選択してテキストフィールドに「MESSAGE」と入力し、「了解」をクリックします。
  6. 「補助」ノードを展開し、作成した「MESSAGE」のノードを選択します。
  7. ダイアログの右側のプロパティシートで、「値」プロパティを選択して次のように入力します。
    Hello World
  8. 「了解」をクリックして変数エディタを終了し、「コマンドを編集」をクリックします。
  9. 「Empty」ノード (その上の「Empty (<OS 名>) 」とラベルの付いたノードではなく) をマウスの右ボタンでクリックし、「新規」「コマンド」を選択してテキストフィールドに「SHOWMESSAGE」と入力し、「了解」をクリックします。
  10. 「空」ノードを展開し、「SHOWMESSAGE」ノードを選択します。
  11. ダイアログの右側のプロパティシートで、「exec」プロパティを選択して次のように入力します。
    cmd.exe /x /c "echo ${MESSAGE}"
  12. 「出力」ウィンドウにコマンドの結果を表示するには、SHOWMESSAGE コマンドの「出力を表示」プロパティを True に設定します。
  13. 「了解」をクリックしてコマンドエディタを終了し、「了解」をクリックして「カスタマイザ」ダイアログを終了してファイルシステムをマウントします。
  14. エクスプローラにおいて、作成したファイルシステムのノードを展開してファイルの 1 つをマウスの右ボタンでクリックし、コンテキストメニューから「Empty」「SHOWMESSAGE」を選択します。

    発行されたコマンド (cmd.exe /x /c "echo Hello World") と出力 "Hello World" が表示されたウィンドウが開きます。

  15. 実際のバージョン管理システムのプロファイルをさらに変更してファイルシステム内のファイルを使用しない場合は、ファイルシステムのルートノードをマウスの右ボタンでクリックして、「ファイルシステムをマウント解除」を選択します。
関連項目
VCS コマンドの変数
新しい変数の作成
実行時変数
VCS プロファイルカスタマイザの設定
変数の置換フォーマット

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