6.51.1. Python 3 のインストール
Python をコンパイルするための準備をします。
./configure --prefix=/usr \
--enable-shared \
--with-system-expat \
--with-system-ffi \
--with-ensurepip=yes
configure オプションの意味:
-
--with-system-expat
-
本スイッチは、システムにインストールされている Expat をリンクすることを指示します。
-
--with-system-ffi
-
本スイッチは、システムにインストールされている libffi をリンクすることを指示します。
-
--with-ensurepip=yes
-
本スイッチは pip
コマンドと、パッケージングプログラム setuptools をビルドすることを指示します。
パッケージをコンパイルします。
make
テストスイートには TK と X ウィンドウセッションが必要であるため、BLFS において Python 3
を再インストールしてからでないと、テストスイートを実行することはできません。
パッケージをインストールします。
make install
chmod -v 755 /usr/lib/libpython3.7m.so
chmod -v 755 /usr/lib/libpython3.so
install コマンドの意味:
-
chmod -v 755
/usr/lib/libpython3.{7m.,}so
-
他のライブラリとの整合を図るため、ライブラリのパーミッションを修正します。
必要なら、整形済みドキュメントをインストールします。
install -v -dm755 /usr/share/doc/python-3.7.0/html
tar --strip-components=1 \
--no-same-owner \
--no-same-permissions \
-C /usr/share/doc/python-3.7.0/html \
-xvf ../python-3.7.0-docs-html.tar.bz2
ドキュメント install コマンドの意味:
-
--no-same-owner
と --no-same-permissions
-
インストールするファイルの所有者とパーミッションを適切に設定します。 このオプションがないと tar
によって展開されるファイルは、アップストリームが作り出した値になってしまうためです。