表 H-5. パスおよびディレクトリ設定オプション
名前 | デフォルト | 変更の可否 |
---|---|---|
include_path | PHP_INCLUDE_PATH | PHP_INI_ALL |
doc_root | PHP_INCLUDE_PATH | PHP_INI_SYSTEM |
user_dir | NULL | PHP_INI_SYSTEM |
extension_dir | PHP_EXTENSION_DIR | PHP_INI_SYSTEM |
cgi.fix_pathinfo | "0" | PHP_INI_SYSTEM |
cgi.force_redirect | "1" | PHP_INI_SYSTEM |
cgi.redirect_status_env | "" | PHP_INI_SYSTEM |
fastcgi.impersonate | "0" | PHP_INI_SYSTEM |
cgi.rfc2616_headers | "0" | PHP_INI_SYSTEM |
以下に設定ディレクティブに関す る簡単な説明を示します。
require()、include()、 および fopen_with_path() 関数がファイルを 探すディレクトリのリストを指定します。フォーマットは、システ ムの環境変数 PATHと同じです。つまり、UNIXでは コロンで、Windowsではセミコロンで区切ったディレクトリのリスト で指定します。
このディレクティブのデフォルト値は、.(カレ ントディレクトリのみ)です。
サーバーにおけるPHPの"ルートディレクトリ"です。この値は空で無 い場合のみ使用されます。PHPが セーフモード で設定されている場合には、 このディレクトリの外側にあるファイルは使用されません。 PHPがFORCE_REDIRECTを指定してコンパイルされていない場合、 (IIS以外の)WebサーバのもとでCGIとしてPHPを実行する際には、 doc_rootを指定するべきです。 他の方法としては、後述の cgi.force_redirect 設定の使用があります。
PHPファイル用にユーザーのホームディレクトリ として使用する基本ディレクトリの名前。例えば、 public_html となります。
PHPの開始時に、どの動的ロード可能な拡張モジュールをロードするかを 指定します。
本来の PATH_INFO/PATH_TRANSLATED サポートをCGIで提供します。 PHPの以前の動作は、 SCRIPT_FILENAMEにPATH_TRANSLATEDを設定するというもので、 PATH_INFOの定義を理解していませんんでした。 PATH_INFOに関する詳細については、cgiの仕様を参照して下さい。 このオプションを1にすることにより、 PHP CGIはこのパスを仕様にあうように修正します。 ゼロとすると、 PHPは以前と同様に動作します。デフォルトは、ゼロです。 PATH_TRANSLATEDではなく、SCRIPT_FILENAMEを使用するようにスクリプト を修正する必要があります。
cgi.force_redirect は、ほとんどのWebサーバのもとで CGI として PHP を実行する際のセキュリティを確保するために必要です。 未定義のままの場合、PHPはデフォルトでこれを on にします。 これを off にする時は、自己責任 の下に 行なってください。
注意: Windowsユーザ: IISでは安全にこれをoffにすることができ、 実際には、off にすることが「必要」です。 OmniHTTPD または Xitami を動作させるには、これを off にする「必要」 があります。
cgi.force_redirect を on にし、Apache または Netscape (iPlanet) Webサーバのもとで実行していない場合、 実行を継続して良いかどうかをPHPが判断するために 環境変数の名前を設定する必要があるかもしれません。
注意: この変数を設定することにより、セキュリティ上の問題を発生する 場合があります。行うことのリスクをまず把握して下さい。
IIS (または WINNT ベースの OS) のもとでの FastCGI は、 クライアントをコールする際にセキュリティトークンを 匿名化する機能をサポートしています。 これにより、IIS がリクエストを処理するセキュリティコンテキストを 定義できるようになります。Apacheのもとで実行される mod_fastcgi は現在 (2002/03/17) この機能をサポートしていません。 IIS のもとで実行するには、1 に設定して下さい。 デフォルトは 0 です。
PHP に、HTTP レスポンスを返す際に、どの形式のヘッダーを使うか 指示します。0 にセットした場合は、Apache やその他の web サーバで サポートされている Status: ヘッダーを送信します。このオプションの値を 1 にセットした場合は、PHP は RFC 2616 の仕様に適合した形式のヘッダーを送信します。この意味がわからないときは、 0 のままにしておいてください。