第 8章定数

目次
構文
定義済の定数

定数は簡単な値のためのID(名前)です。この名前が示すように、定数の値 はスクリプト実行中に変更できません。(magic constantsは 例外で、これらは実際は定数ではありません。) デフォルトで定数では大文字小文字を区別します。慣習的に定数は常に大 文字で表記されます。

定数の名前は、PHPのラベルと同じ規則に従います。有効な定数の名前は、 文字またはアンダースコアで始まり、任意の数の文字、数字、アンダース コアが後に続きます。正規表現で示すと、次のようになります。 [a-zA-Z_\x7f-\xff][a-zA-Z0-9_\x7f-\xff]*

注意: 本節の目的においては、文字は a-z, A-Z, および127から255まで (0x7f-0xff)のASCII文字を指します。

superglobalsと同様に定数のスコープはグローバルです。 つまり、スコープによらずスクリプトの中ではどこでも定数に アクセスできます。スコープの詳細についてはマニュアルの 変数のスコープ をご覧ください。

構文

define()関数を使用することにより、定数を定義す ることが可能です。定数が一度定義されると、変更または未定義とするこ とはできません。

スカラーデータ(boolean, integer, double, string) のみが定数の中に含むこと が可能です。

単に定数の名前を指定することにより、その値を得ることが可能です。 変数とは異なり、その前に$は不要です。 定数の名前を動的に得る必要がある場合、定数の値を読むために関数 constant()を使用することも可能です。 定義済の定数の一覧を得るには、 get_defined_constants()を使用して下さい。

注意: 定数と(グローバル)変数は、異なる名前空間にあります。 例えば、TRUE$TRUE は違うものを意味します。

未定義の定数を使用した場合、ちょうどstringとして コールしたかのように(CONSTANT vs "CONSTANT")、 PHPはその定数自体の名前を使用したと仮定します。 この際、E_NOTICE が発生します。 ある定数が設定されているかどうかを知るには、 defined() 関数を使用して下さい。 なぜ $foo[bar]が間違っている (まずbarを定数としてdefine()しなければ) のかというマニュアルもご覧ください。 定数がセットされているかを単にチェックするには defined()を使用してください。

変数との違いは次のようになります。

例 8-1. 定数の定義

<?php
define
("CONSTANT", "Hello world.");
echo
CONSTANT; // "Hello world."を出力
echo Constant; // outputs "Constant" および通知を発生。
?>