次: Mode Options, 上: Invoking GDB
起動されたGDBは、 指定された引数のうちオプション以外のものは、 実行ファイル名およびコア・ファイル名 (あるいはプロセスID) であると解釈します。 これは、 `-se'オプションと`-c'オプションが指定されたのと同じことです (GDBは、 対応するオプション・フラグを持たない最初の引数を`-se'オプション付きと同等とみなし、 同じく対応するオプション・フラグを持たない第2の引数があれば、 これを`-c'オプション付きと同等とみなします)。
多くのオプションには、 完全形と短縮形があります。 以下の一覧では、 その両方を示します。 オプション名は、 他のオプションと区別がつけば、 最後まで記述しなくても、 GDBによって正しく認識されます (オプション名には`-'ではなく`--'を使うことも可能ですが、 ここでは一般的な慣例にしたがうこととします)。
-symbols
file-s
file-exec
file-e
file-se
file-core
file-c
file-c
numberattach
コマンドを実行するのと同等です
(ただし、
numberで指定される名前のコア・ダンプ形式のファイルが存在する場合は、
そのファイルをコア・ダンプとして読み込みます)。
-command
file-x
file-directory
directory-d
directory-m
-mapped
mmap
システム・コールによるファイルのメモリへのマッピングが使用可能である場合、
このオプションを使うことで、
プログラムのシンボル情報を再利用可能なファイルとしてカレント・ディレクトリに書き出させることができます。
仮にデバッグ中のプログラム名が/tmp/fredであるとすると、
マップされたシンボル・ファイルは./fred.symsとなります。
この後のGDBデバッグ・セッションは、
このファイルの存在を検出し、
そこから迅速にシンボル情報をマップします。
この場合、
実行プログラムからシンボル情報を読み込むことはありません。
.symsファイルは、
GDBが実行されるホスト・マシンに固有のものです。
このファイルは、
内部のGDBシンボル・テーブルのイメージをそのまま保存したものです。
これを、
複数のホスト・プラットフォーム上において、
共有することはできません。
-r
-readnow
-mapped
オプションと-readnow
オプションは、
完全なシンボル情報を含む.symsファイルを作成するために、
通常は一緒に指定されます
(.symsファイルに関する詳細については、
See Commands to specify files)。
後に使用する目的で.symsを作成するだけで、
それ以外には何もしないようにするためのGDBの単純な起動方法は、
以下のとおりです。
gdb -batch -nx -mapped -readnow programname