14.3 stat: ファイルやファイルシステムのステータスを報告
statは,指定したファイルの情報を表示します.概要です.
stat [option]... [file]...
オプションを用いていない場合,statは与えられたファイルのすべ
ての情報を報告します.しかし,与えられたファイルが存在するファイルシス
テムの情報だけを報告するために使用することも可能です.ファイルがリンク
の場合,statはリンク先のファイルの情報も与えてくれます.
- `-f'
- `--filesystem'
-
与えられたファイル自身の情報ではなく,ファイルが存在しているファイルシ
ステムの情報を報告します.
- `-L'
- `--dereference'
-
statのシンボリックリンクの処理方法を変更します.このオプショ
ンを用いると,statはそれぞれのシンボリックリンク引数の参照先
のファイルで動作します.そうでなければ,statはシンボリックリ
ンクで直接動作します.
- `-t'
- `--terse'
-
他のプログラムでパースするのに適した,簡潔な方式で情報を出力します.
- `-c'
- `--format'
-
ユーザ指定の出力書式を可能にします.
ファイルのステータスとして解釈されるものです.
- %a - アクセス許可の八進数
- %A - アクセス許可の人間が読める形式
- %b - 領域のブロック数 (see `%B')
- %B - `%b'で報告されるそれぞれのブロックのバイト数
- %d - 十進数のデバイス番号
- %D - 16進数のデバイス番号
- %f - 16進数のraw mode
- %F - ファイル形式
- %g - 所有者のグループId
- %G - 所有者のグループ名
- %h - ハードリンク数
- %i - inode番号
- %n - ファイル名
- %N - シンボリックリンクの場合,間接参照した引用符で囲まれたファイル名
- %o - IOブロックサイズ
- %s - バイト単位の全体の大きさ
- %t - 16進数のメジャーデバイス形式
- %T - 16進数のマイナーデバイス形式
- %u - 所有者のユーザId
- %U - 所有者のユーザ名
- %x - 最後にアクセスした時間
- %X - 最後にアクセスしたEpoch以来の秒数
- %y - 最後に編集した時間
- %Y - 最後に編集したEpoch以来の秒数
- %z - 最後に変更した時間
- %Z - 最後に変更したEpoch以来の秒数
ファイルシステムのステータスとして解釈されるものです.
- %n - ファイル名
- %i - 16進数のファイルシステムid
- %l - ファイル名の最大長さ
- %t - 16進数の形式
- %T - 人間が読める形式
- %b - ファイルシステム全体のデータブロック
- %f - ファイルシステムの空きブロック
- %a - スーパーユーザ以外が利用可能な空きブロック
- %s - 最適に移動されるブロックサイズ
- %c - ファイルシステム全体のファイルノード
終了ステータスのゼロは成功を示し,ゼロ以外の値は失敗を示します.