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31.8.3 ヤンク向けの関数

ヤンク(yank)とは、キルリングからまえにキルされたテキストの項目を 再度挿入することです。

— コマンド: yank &optional arg

このコマンドは、キルリングの先頭項目のテキストを ポイントのまえに挿入する。 そのテキストの先頭にマークを末尾にポイントを置く。

argがリスト(対話的な呼び出しではユーザーが数字文字なしに C-uを打ったとき)であると、yankは上に述べたように テキストを挿入するが、ヤンクしたテキストの先頭にポイントを 末尾にマークを置く。

argが数であると、yankarg番目のもっとも最近に キルされたテキスト、つまり、キルリングリストのarg番目の項目を 挿入する。

yankはキルリングの内容を変更したり回転しない。 nilを返す。

— コマンド: yank-pop arg

このコマンドは、キルリングからヤンクした項目を キルリングの別の項目で置き換える。

これはyankや別のyank-popの直後でのみ許される。 そのような場合、リージョンにはヤンクしたばかりのテキストが含まれる。 yank-popはそのテキストを削除し、 その位置にキルされた別のテキストを挿入する。 削除したテキストはすでにキルリングのどこかにあるので、 キルリングには追加しない。

argnilであると、キルリングの古い項目で置き換える。 argが数であると、arg番古いキルで置き換える。 argが負であると、より最近のキルで置き換える。

キルリング内でのキルの順番は、 最古のもののつぎに最新のものがあり、 最新のもののまえに最古のものがあるように折り返されている。

戻り値はつねにnilである。