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4.8 子プロセスの終了

kill
GDB配下で実行しているユーザ・プログラムのプロセスを終了させます。

このコマンドは、 実行中のプロセスではなく、 コア・ダンプをデバッグしたいときに便利です。 GDBは、 ユーザ・プログラムの実行中は、 コア・ダンプ・ファイルを無視します。

いくつかのオペレーティング・システム上では、 GDBの管理下でブレイクポイントを設定されている状態のプログラムを、 GDBの外で実行することができません。 このような場合、 killコマンドを使用することで、デバッガの外でのプログラムの実行が可能になります。

killコマンドは、 プログラムを再コンパイル、 再リンクしたい場合にも便利です。 というのは、 多くのシステムでは、 プロセスとして実行中の実行ファイルを更新することはできないからです。 次にrunコマンドを実行したときに、 GDBは、 実行ファイルが変更されていることを認識し、 シンボル・テーブルを再度読み込みます (この際、その時点でのブレイクポイントの設定を維持しようと試みます)。