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7.7 削除とキル

バッファからテキストを消しさるコマンドのほとんどは、 そのテキストをキルリングにコピーしておくので、 バッファの他の部分にそのテキストを移動したりコピーしたりできます。 これらのコマンドを、キル(kill)コマンドと呼びます。 それ以外の『テキストを消すコマンド』は、 テキストをキルリングに保存しません。 これらを削除(delete)コマンドと呼びます。 (両者を区別するのは、バッファ内のテキストを消す場合だけ。) キルコマンドや削除コマンドを誤って実行してしまった場合には、 C-x uundo)コマンドを使って、もとに戻すことができます。

削除コマンドには、一度に1つの文字だけを削除する C-ddelete-char)や<DEL>(delete-backward-char)、 空白や改行だけを削除するコマンドがあります。 単純ではないデータをかなりの分量で破壊する可能性のあるコマンドは、 一般にキルを行います。 コマンド名や個々の説明では、そのコマンドがどちらの働きをするかによって、 `キル'(kill)と`削除'(delete)を使い分けています。