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Autoconfが生成するコンフィギュレーションスクリプトは,慣習的に configureと呼ばれます.実行時に,configureはいくつか のファイルを作成し,そこで,コンフィギュレーションパラメータを適切な値に 置換します.configureが作成するファイルは以下の通りです.
#define
ディレクティブを含んでいます(see Configuration Headers).
Autoconfを用いてconfigureスクリプトを作成するために,Autoconf
の入力ファイルconfigure.ac(またはconfigure.in)を書き,
autoconfをそこで実行する必要があります.Autoconfでもたらされた
ものを補うために独自の機能テストを書く場合,aclocal.m4と
acsite.m4という名のファイルも書くことになるでしょう.
#define
ディレクティブを含むCヘッダファイルを使用する場合,
autoheaderも実行し,パッケージで生成されるファイル
config.h.inを配布することになるでしょう.
コンフィギュレーションで使用可能なファイルを生成する方法は,以下で示す図 の用になります.実行するプログラムには,`*'が付いています.オプショ ンのファイルは角カッコ(`[]')で囲っています.autoconfと autoheaderは,Autoconfでインストールされる(autoconf.m4 が読む)マクロファイルも読み込みます.
ソフトウェアパッケージを配布する準備で使用されるファイルは,以下のように なっています.
your source files --> [autoscan*] --> [configure.scan] --> configure.ac configure.ac --. | .------> autoconf* -----> configure [aclocal.m4] --+---+ | `-----> [autoheader*] --> [config.h.in] [acsite.m4] ---' Makefile.in -------------------------------> Makefile.in
ソフトウェアパッケージのコンフィグレーションで使用されるファイルは,以下 のようになっています.
.-------------> [config.cache] configure* ------------+-------------> config.log | [config.h.in] -. v .-> [config.h] -. +--> config.status* -+ +--> make* Makefile.in ---' `-> Makefile ---'