GNUビルドシステムの様々なコンポーネントをインストールすること は退屈なものです.それは,Gettextに対するautopoint, Makefile.inやautomake等を,それぞれのディレクトリで実行 することを意味します.automakeのようなツールが更新されたり, configure.acのようなソースが更新されたり,ただ単純にGNU ビルドシステムを新しいツリーにインストールするためだけでも,そうすること が必要になるかもしれません.
autoreconfは,指定されたディレクトリとそのサブディレクトリ (see Subdirectories)で,GNUビルドシステムを更新するために, autoconf,autoheader,aclocal, automake,libtoolize,そして(適切なときは) autopointを繰り返し実行します.デフォルトで,ソースファイルよ り古いファイルだけが再生成されます.
新しいバージョンのツールをインストールした場合,autoreconfに --forceオプションを与えることで,すべてのファイルを再生 成することが可能です.
ソースファイルを変更したとき,configureスクリプトを自動的に再 生成するMakefileルールについては,See Automatic Remaking. そ の方法は,コンフィギュレーションヘッダテンプレートのタイムスタンプを正確 に処理しますが,--autoconf-dir=dirや --localdir=dirを渡しません.
autoreconfは以下のオプションを受け入れます.
このオプションは,`automake --add-missing',`libtoolize',
`autopoint'等を呼び出すきっかけにもなります.
`syntax'の警告はデフォルトで利用可能で,カンマでカテゴリを分離した
リストとなっている環境変数WARNINGS
は尊重されます.`-W
category'を渡すと,実際には
`--warnings=syntax,$WARNINGS,category'を渡したかのように動作
します.デフォルトのものとWARNINGS
を利用不可能にし,(例えば) 時代
遅れの構成物に関する警告を利用可能にしたい場合-W none,obsolete
を使用してください.