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13.4.7 GDB と Sparclet

開発者は、 GDBを使うことによって、 Sparcletターゲット上で実行中のタスクをUnixホストからデバッグできるようになります。 GDBは、 Unixホスト上で実行されるコードとSparcletターゲット上で実行されるコードの両方を使用します。 gdbは、 Unixホスト上にインストールされて実行されます。

timeout args
GDBはオプションremotetimeoutをサポートするようになりました。 このオプションはユーザによって設定されるもので、 argsはGDBが応答を待つ秒数を表わします。

デバッグ用にコンパイルする際には、 デバッグ情報を得るために"-g"オプションを、 また、 ターゲット上でロードしたい位置にプログラムを再配置するために"-Ttext"オプションを指定します。 各セクションのサイズを小さくするために、 "-n"または"-N"オプションを加えるのも良いでしょう。

     sparclet-aout-gcc prog.c -Ttext 0x12010000 -g -o prog -N

アドレスが意図したものと一致しているかどうかを検証するのに、 objdumpを使うことができます。

     sparclet-aout-objdump --headers --syms prog

GDBが見つかるようにUnixの実行サーチ・パスを設定すれば、 GDBを実行するための準備は完了です。 Unixホストからgdb (インストールの方法によっては、 sparclet-aout-gdb) を実行します。

GDBが起動されて、 以下のプロンプトを表示します。

     (gdbslet)