次: Invoking diff3, 前: Invoking cmp, 上: Top
diff options... files...
最も単純な場合,二つのファイル名from-fileとto-fileが与えられ ていて,diffはfrom-fileとto-fileの内容を比較します. ファイル名-は標準入力から読み込まれたテキストを意味します.特別な 場合として,`diff - -'は,標準入力のコピーと標準入力自身を比較しま す.
一つのファイルがディレクトリで,もう一方はディレクトリではない場合, diffはディレクトリではないファイルの名前を持つもう一つのディレ クトリのファイルと比較します.ディレクトリではないファイルを,-に してはいけません.
二つのファイル名が与えられ両方ともディレクトリの場合,diffは両 方のディレクトリの対応するファイルを,アルファベット順に比較します.この 比較は,-rや--recursiveオプションが与えられていない限 り再帰的ではありません.diffは,ディレクトリの実際の内容をファ イルであるかのように比較しません.標準入力には名前が無く“同じ名前のファ イル”という概念が適用できないので,完全に指定されているファイルを標準入 力にしてはいけません.
--from-file=fileオプションが与えられている場合,ファイル 名の数は任意で,fileそれぞれ指名されたファイルで比較されます.同様 に,--to-file=fileオプションが与えられている場合,それぞ れ指名されたファイルが,fileと比較されます.
diffのオプションは`-'で始まっているので,`-'で始まる ファイル名は通常利用不可能です.しかし,引数として--自身をを与 えることで,残りのファイル名が`-'で始まる場合でもそれをファイル名と して扱います.
終了ステータス0は差異が無いことを意味し,1は差異が見つかったことを意味し, そして2は問題があったことを意味します.