オペレーティングシステムは、 データを指定したファイル(file)に恒久的に保存します。 ですから、Emacsで編集するテキストの多くはファイルから取り込み、 最終的にはファイルに格納されます。
ファイルを編集するには、 Emacsに対してファイルを読むように指示して、 ファイルの内容のコピーを入れたバッファを用意させる必要があります。 これを、ファイルを訪問する/訪れる(visiting)といいます。 編集コマンドはバッファ内のテキストに直接作用します。 つまり、Emacs内にあるコピーを操作します。 バッファをファイルに保存(save)した場合に限り、 変更はファイルそのものに反映されます。
ファイルを訪問したり保存したりすることに加えて、 Emacsは、ファイルを、削除したり、コピーしたり、名前を変更したり、 別のファイルへ追加したり、複数の版を保持したり、 ファイルディレクトリを操作したりできます。