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15.10 フレームパラメータの設定

本節では、選択しているフレームの表示スタイルやウィンドウ管理のふるまいを 変更するコマンドを説明します。

M-x set-foreground-color <RET> color <RET>
選択しているフレームの前景色をcolorと指定する。
M-x set-background-color <RET> color <RET>
選択しているフレームの背景色をcolorと指定する。 これはmodelineフェイスの前景色も変更するので、 デフォルトと比較しても反転表示のままになる。
M-x set-cursor-color <RET> color <RET>
選択しているフレームのカーソルの表示色をcolorと指定する。
M-x set-mouse-color <RET> color <RET>
マウスカーソルが選択しているフレーム内にあるときの マウスカーソルの表示色をcolorと指定する。
M-x set-border-color <RET> color <RET>
選択しているフレームの境界色をcolorと指定する。
M-x list-colors-display
定義されている表示色の名称とそれがどう見えるか表示する。 このコマンドは少し遅い。
M-x auto-raise-mode
選択されているフレームをオートレイズするべきかどうか切り替える。 オートレイズとは、マウスカーソルがフレームに入るたびに、 そのフレームを手前にもってくること。

このオートレイズ機能はEmacs自身が実装していることに注意。 ウィンドウマネージャの中にも、オートレイズを実装しているものがある。 XのウィンドウマネージャでEmacsフレームのオートレイズを指定しているときには、 それが動作するはず。 しかし、それはEmacsの制御を超えているので、それに関しては auto-raise-modeは何の影響もない。

M-x auto-lower-mode
選択されているフレームをオートローワするべきかどうか切り替える。 オートローワとは、マウスカーソルがフレームから出るたびに、 そのフレームをXのウィンドウスタックの底に移すこと。

コマンドauto-lower-modeは、 Xのウィンドウマネージャが実装するオートローワには何の影響もない。 それを制御するには、適切なウィンドウマネージャの機能を使う必要がある。


M-x set-frame-font <RET> font <RET>
選択されたフレームに対する主要フォントとしてfontを指定する。 フェイス(see Faces)が別のフォントを使うことを指定しているときを 除いて、主要フォントは、フレームに表示するすべてのテキストに対して使われる。 あなたのシステムで使えるフォント一覧を表示する方法については、 see Font X

ポップアップメニューから、フレームの主要フォントを設定することもできる。 このメニューを立ち上げるにはS-Mouse-1を押す。

Xツールキットを使うEmacsの版では、表示色とフォントを設定する関数は メニューやメニューバーには影響しません。 というのは、メニューやメニューバーは、 それら自身のウィジェットクラスを使って表示されているからです。 メニューとメニューバーの見た目を変更するには、 Xのリソースを使う必要があります(see Resources X)。 表示色に関しては、See Colors X。 フォントの選択については、See Font X

フレームパラメータとそのカスタマイズについては、 See フレームパラメータ