Emacsのインクリメンタルサーチでは、小文字だけで探索文字列を指定すると、 探索対象のテキストの大文字小文字の違いを通常無視します。 したがって、`foo'を探索するように指定すると、 `Foo'にも`foo'にも一致します。 正規表現、特に文字集合の場合でも同様です。 `[ab]'は、`a'、`A'、`b'、`B'のいずれにも一致します。
インクリメンタルサーチする探索文字列のどこかに大文字があると、 大文字小文字を区別して探索します。 したがって、`Foo'の探索では、 `foo'や`FOO'をみつけだせません。 このことは、文字列の探索だけでなく正規表現の探索にもあてはまります。 探索文字列から大文字を消去すれば、この効果はなくなります。
変数case-fold-search
にnil
を設定すれば、
大文字小文字の違いを含めて、すべての文字はそのとおりに一致するようになります。
これは、バッファごとの変数です。
変数を変更してもカレントバッファだけに影響しますが、
変更可能なデフォルトの値があります。
See Locals。
この変数は、置換コマンド(see Replace)や
ミニバッファの履歴探索コマンド(see Minibuffer History)が
行う探索を含む、一括型探索にも適用されます。