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33.5 探索と置換

— 機能: perform-replace from-string replacements query-flag regexp-flag delimited-flag &optional repeat-count map

この関数は、query-replaceと関連するコマンドの中身である。 from-stringの出現を探しだし、それらの一部やすべてを置き換える。 query-flagnilであると、すべての出現を置換する。 さもなければ、1つ1つユーザーにどうするかを問い合わせる。

regexp-flagnil以外であると、 from-stringを正規表現として扱う。 さもなければ、その字面とおりに一致する。 delimited-flagnil以外であると、 単語区切りで囲まれたもののみを対象にする。

引数replacementsは、出現を置き換えるものを指定する。 それが文字列であれば、その文字列を使う。 文字列のリストでもよく、要素を巡回して使う。

repeat-countnil以外であれば、整数であること。 これは、replacementsのリスト内の各文字列を つぎに進めるまえに何回使用するかを指定する。

通常、キーマップquery-replace-mapで、 可能なユーザーの応答を定義する。 引数mapnil以外であれば、 query-replace-mapのかわりに使うキーマップである。

— 変数: query-replace-map

この変数は、y-or-n-pmap-y-or-n-pに加えて、 query-replaceや関連する関数に対する 正しいユーザー応答を定義する特別なキーマップを保持する。 2つの意味で普通のものではない。

query-replace-map向けの意味のある『バインディング』をつぎに示します。 query-replaceと関連するものだけに意味のあるものもあります。

act
当該動作を行う、いいかえれば『yes』。
skip
この問いに対する動作は行わない、いいかえれば『no』。
exit
この問いには『no』で答え、 残りの応答も『no』と仮定して一連の問いを止める。
act-and-exit
この問いには『yes』で答え、 残りの応答は『no』と仮定して一連の問いを止める。
act-and-show
この問いには『yes』で答えるが、結果を表示する。 つぎの問いへは進まない。
automatic
この問いと以降の一連の問いに『yes』で答え、 これ以降ユーザーに問い合わせない。
backup
問いに答えたまえの箇所へ戻る。
edit
この問いに対処するために、通常の動作のかわりに再帰編集に入る。
delete-and-edit
対象のテキストを削除してから、 それを置き換えるために再帰編集に入る。
recenter
ウィンドウの中央に位置決めして再表示してから、 同じ問いを問い直す。
quit
ただちに中断する。 y-or-n-pと関連する関数でのみ、この応答を用いる。
help
ヘルプを表示してから、再度問い直す。