@definfoenclose
コマンドは,Infoに対しては使用しTeXに対しては
使用しない強調コマンドの定義として使用してもかまいません.
@definfoenclose
で定義されたコマンドは,前後のテキストの文字列内
の,そのコマンドで囲んだテキストに印を付けます.Info出力に似た制御を行な
うためこれを使用することも可能です.
おそらく,Infoに対し@definfoenclose
でコマンドを定義する場合,
texinfo.tex,texinfo.cnf,またはドキュメントの
`@iftex'の中でTeXに対し対応するコマンドを作成することになるでしょ
う.
@definfoenclose
コマンドを一行で書き,カンマで区切られた三つの引
数を続けてください.@definfoenclose
の最初の引数は(@
がな
い) @-コマンド名です.二番目の引数はInfoを開始するデリミタ文字列です.
そして,三番目の引数はInfoを終了するデリミタ文字列です.デリミタ文字列は
スペースを含めてもかまいません.開始と終了のデリミタは必須ではありません.
開始デリミタが不要で,終了デリミタが欲しい場合,コマンド名で同じ行に二つ
のカンマを続ける必要があります.そうしない場合,Info書式化コマンドは,当
然,終了デリミタ文字列を開始デリミタ文字列だと誤って解釈します.
(@emph
,@strong
,@t
,または@i
のように)前
もって定義されているマクロ名で@definfoenclose
する場合,囲まれた
定義は組込み定義に優先されます.
囲みコマンドはカッコ内の一つの引数を取り,以下のように定義されます.これ は,新しいマークアップコマンドを意図しています(see Marking Text).
@definfoenclose phoo,//,\\
@phoo
の引数の前に`//',後ろに`\\'を挿入するInfo書式化コマンドと
して@phoo
を定義するために,Texinfoファイルの最初の方に書きます.
そして,Infoで強調された`//bar\\'が必要な場所ならどこでも,
@phoo{bar}
を書くことが可能です.
また,TeX書式化で以下のように書くことも可能でしょう.
@iftex @global@let@phoo=@i @end iftex
@phoo
をTeXに@phoo
の引数をイタリック対で植字させるコマ
ンドとして@phoo
を定義します.
それぞれの定義は独自のフォーマッタに適用さます.一つはTeXに対し,もう1
つはtexinfo-format-buffer
やtexinfo-format-region
に対するも
のです.@definfoenclose
コマンドは`@ifinfo'の中に書く必要は
ありませんが,生のTeXコマンドは`@iftex'の中に書く必要があります.
@definfoenclose headword, , :
@headword
の引数の前には何も挿入せず,後にコロンを挿入するInfo書
式化コマンドとして@headword
を定義するために,ファイルの最初の方
に書いてください.
`@definfoenclose'定義は,直接的または間接的に,再帰的してはいけま せん.