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27.6 祝祭日

Emacsのカレンダーはすべての祝祭日を把握しており、 それらをカレンダーに表示できます。

h
選択された日付の祝祭日を表示する(calendar-cursor-holidays)。
Mouse-2 Holidays
マウスでクリックした日付の祝祭日を表示する。
x
カレンダーウィンドウの祝祭日に印を付ける (mark-calendar-holidays)。
u
カレンダーウィンドウの印を消す(calendar-unmark)。
a
表示中の3か月分のカレンダーの すべての祝祭日を別のウィンドウに表示する (list-calendar-holidays)。
M-x holidays
今日を中心とした3か月間のすべての祝祭日を別のウィンドウに表示する。
M-x list-holidays
指定した範囲の年の祝祭日を別のウィンドウに表示する。

カレンダー上のある日付が祝祭日かどうかを知るには、 その日付にポイントを動かしhコマンドを使います。 あるいは、その日付をMouse-2でクリックし、 立ち上がったメニューからHolidaysを選択します。 いずれの方法でも、その日付に関する祝祭日情報が、 エコー領域に収まればエコー領域に、あるいは、別のウィンドウに表示されます。

カレンダーに表示されている期間内にどれだけの祝祭日があるかを知るには、 xコマンドを使います。 祝祭日である日を異なるフェイスで(複数のフェイスを使えなければ、 日付のあとに`*'を付けて)表示します。 このコマンドは、画面に見えている期間だけでなく、 スクロールすると見えてくる期間にも適用されます。 印を消してもとの状態に戻るにはuコマンドを使いますが、 日誌の印も同時に消えます。 (see Diary)。

より詳しい情報を得るには、aコマンドを使います。 これは、現在の3か月間に含まれるすべての祝祭日の一覧を別のバッファに表示します。 カレンダーのウィンドウで<SPC>を使うと、 その一覧をスクロールできます。

コマンドM-x holidaysは、今月を中央月として前後1か月に含まれる 祝祭日の一覧を表示します。 カレンダーウィンドウがなくてもこのコマンドを使えます。 別の月を中央月とした祝祭日の一覧が必要な場合は、 C-u M-x holidaysを使います。 (中央月の)月と年を聞いてきます。

Emacsが知っている祝祭日は、 アメリカ合衆国の祝祭日、キリスト教の祝祭日、 ユダヤ教の祝祭日、イスラム教の祝祭日、夏至、冬至、春分、秋分です。

コマンドM-x list-holidaysは、 指定した数年間の祝祭日の一覧を表示します。 始めの年と終りの年を聞いてくるので、 すべての祝祭日、ある特定の種類の祝祭日を選べます。 カレンダーウィンドウがなくてもこのコマンドを使えます。

Emacsが祝祭日を決定するために用いる暦は、 歴史的な事実に基づくものではなく、 現在用いているものです。 たとえば、歴史的には夏時間 1 (daylight savings time)を始める時期や施行するかどうかは、 年ごとにばらばらでした。 現在の合衆国の法律では4月の最初の日曜から始めると定めています。 合衆国の夏時間を適用するかどうかを Emacsは現在の定義に基づいて決定しますので、 昔の年代については誤りである場合もあります。


脚注

[1] 【訳注】 主に高緯度地域で夏期に時計を進める習慣。 日本でも戦後すぐに一度使われた。 現在、省エネルギーなどを名目に再導入が検討されているようだが…。