次: Tags, 前: Documentation, 上: Programs
コマンドC-x 4 aは、編集中のファイルに対する
新たな項目を変更記録ファイルに追加します
(add-change-log-entry-other-window
)。
変更記録ファイルは、プログラムを変更した日付やその理由を 時間順に記録したもので、個々の変更を記述した項目の並びから成ります。 通常は、編集しているファイルと同じディレクトリ、あるいは、 その親ディレクトリに置いたChangeLogと呼ばれる ファイルに保存されています。 1つのChangeLogファイルで、このファイルを置いたディレクトリや そのサブディレクトリに置いた全ファイルの変更を記録できます。
変更記録項目は、名前、(user-mail-address
から得られた)
電子メイルアドレス、現在の日付と時刻から成るヘッダ行で始まります。
変更記録内の各行はヘッダ行を除いて、つねに空白かタブで始まります。
1つの項目は小項目から構成され、
各小項目は空白と星印で始まる行で始まります。
以下は、1993年5月付けの2つの項目で、
それぞれに2つの小項目があります。
1993-05-25 Richard Stallman <rms@gnu.org> * man.el: Rename symbols `man-*' to `Man-*'. (manual-entry): Make prompt string clearer. * simple.el (blink-matching-paren-distance): Change default to 12,000. 1993-05-24 Richard Stallman <rms@gnu.org> * vc.el (minor-mode-map-alist): Don't use it if it's void. (vc-cancel-version): Doc fix.
(Emacsの以前の版では、日付の形式が異なる。)
1つの項目で複数の変更を記述できます。 各変更について、それぞれの小項目を用意しなくてはいけません。 通常、小項目のあいだには空行がなくてはいけません。 小項目が関連している(場所は異なるが同じ変更の一部分の)場合には、 それらのあいだには空行を入れずに一塊にしておきます。 上記の2番目の項目には、このようにしてまとめた2つの小項目が含まれています。
C-x 4 aは、変更記録ファイルを訪問して、 最新の項目が今日の日付で当人の名前のものでなければ、 新たに項目を作成します。 また、現在のファイルに対する新たな小項目も作成します。 多くの言語に対して、変更された関数名やその他のオブジェクトを 推測することもできます。
変更記録ファイルは、変更記録(change-log)モードで訪問します。 このメジャーモードでは、(空行で区切らない)ひとまとまりの小項目群を 段落として扱い、各項目をページとして扱います。 これにより項目の編集が容易になります。 C-jや自動詰め込みにより、 新たな行は直前の行と同様に字下げされます。 これは項目内容を入力するのに便利です。
プログラムの変更を掌握し、変更記録を維持する他の手段としては、 版管理(バージョンコントロール)システムがあります。 See Log Buffer。