autoscanプログラムは,ソフトウェアパッケージに対する configure.acファイルの作成と/または管理に役に立ちます. autoscanは,コマンドライン引数で与えられたディレクトリをルート とするディレクトリツリー,または,与えられていない場合はカレントディレク トリでソースファイルを調査します.それは,ソースファイルの一般的な移植性 の問題を検索して,パッケージに対するconfigure.acの準備となるファ イルconfigure.scanを作成し,あるいは存在している configure.acの完全性を調査します.
configure.acを作成するためにautoscanを使用するとき,
configure.scanをconfigure.acに改名する前に,手作業でそれを
調査する必要があります.恐らくなんらかの調整が必要です.時折
autoscanは,autoconfが警告を出すような,関連するマク
ロに対して間違った順序でマクロを出力する場合もあります.手作業でそのよう
なマクロを移動する必要があります.また,パッケージでコンフィギュレーショ
ンヘッダファイルを使用する場合も,AC_CONFIG_HEADER
の呼び出しを加
える必要があります(see Configuration Headers).また,Autoconfで動作
するように,プログラムの#if
ディレクティブを変更したり加えたりする
必要があります(そのような仕事に役に立つプログラムの情報は,
see ifnames Invocation).
configure.acを管理するためにautoscanを使用しているとき, 単純にそれが追加した提案を検討してください.ファイルautoscan.log には,マクロが要求される理由に関する詳細な情報が含まれています.
autoscanは,パッケージのソースファイルで特定のシンボルを見つけ たときに出力するマクロを決定するため,(Autoconfと一緒にインストールされ ている)データファイルも使用します.これらのデータファイルはすべて同じ書 式です.それぞれの行は,シンボル,空白スペース,そしてそのシンボルがある 場合に出力するAutoconfマクロから成り立っています.`#'で始まる行はコ メントです.
autoscanは以下のオプションを受け入れます.