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6.2 ノードとメニューの図

前で示した,章が三つでそれぞれが二つのセクションを含むTexinfoファイル図 の,コピーは以下のようになります.

“root”は図の最上部で,“leaves”が最下部です.これはそのような図を書く 慣習的な方法です.それは,さかさまの木を描きます.このため,ルートノード は`Top'ノードと呼ばれ,`Up'ノードはルートに近い方向へ導きます.

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
                                       Top
                                        |
                  ---------------------------------------------
                 |                      |                      |
                1 章                   2 章                   3 章
                 |                      |                      |
            -----------            -----------            -----------
           |           |          |           |          |           |
      セクション  セクション セクション  セクション セクション  セクション
          1.1         1.2        2.1         2.2        3.1         3.2

二章を開始するため,完全に書かれたコマンドは以下のようになります.

     @node     Chapter 2,  Chapter 3, Chapter 1, Top
     @comment  node-name,  next,      previous,  up

この@node行は,このノード名が“Chapter 2”で,`Next'ノードが “Chapter 3”で,`Previous'ノードが“Chapter 1”で,`Up'ノードが“Top” だということを告げています.ドキュメントが階層的に組織化されている場合 (see makeinfo Pointer Creation),これらのノード名を書くことを省略可 能ですが,ポインタの関係は得られます.

注意してください:`Next'は,マニュアルで同じ階層レベルの次のノー ドを参照し,それは,Texinfoファイル内での次のノードである必要はありませ ん.Texinfoファイルでは,次のノードは下のレベルかもしません — 例えば, セクションレベルノードは,章レベルのノードに続くことが多くあります. `Next' と`Previous'は,同じ階層レベルのノードを参照します.(`Top' ノードはこの規則の例外です.`Top'ノードはそのレベルでの唯一のノードなの で,`Next'は,以下にある最初のノードを参照し,それは通常,章や章レベルの ノードです.)

Infoを使用して,セクション2.1と2.2に行くため,2章の内部にメニューが必要 です.(See Menus.)以下のように,セクション2.1をはじめる前に,メニュー を書きます.

        @menu
        * Sect. 2.1::    Description of this section.
        * Sect. 2.2::
        @end menu

セクション2.1に対して,以下のように書いてください.

        @node     Sect. 2.1, Sect. 2.2, Chapter 2, Chapter 2
        @comment  node-name, next,      previous,  up

Info書式では,ノードの`Next'と`Previous'ポインタは通常,同じレベルの他の ノードへ導きます — 章から章や,セクションからセクションのようになりま す(ここまで見てきたように,`Previous'ポインタが上を指すこともあります). `Up'ポインタは通常,上のレベルのノードへ導きます(`Top'ノードに近い方向で す).`Menu'は下のレベルのノードへ導きます(`leaves'に近い方向です).(相互 参照は,あらゆるレベルのノードを指し示します.Cross Referencesを参 照してください.)

通常,@nodeコマンドと章の構造化コマンドは,索引コマンドと一緒に 順番に使用されます.(@node行に,指し示すものを覚えておくためのコ メント行を続けてもかまいません.)

このマニュアルの“Ending a Texinfo File”と呼ばれる章の最初は以下のよう になっています.これには,@node行,それに続くコメント行, @chapter行,そして索引行があります.

     @node    Ending a File, Structuring, Beginning a File, Top
     @comment node-name,     next,        previous,         up
     @chapter Ending a Texinfo File
     @cindex Ending a Texinfo file
     @cindex Texinfo file ending
     @cindex File ending