次: , 前: Include Files, 上: Include Files


D.1 インクルードファイルの使用方法

他のファイルをTexinfoファイルにインクルードするため,@includeコ マンドを行の最初に書き,同じ行にインクルードするファイル名を続けてくださ い.例えば以下のようにします.

     @include buffers.texi

インクルードファイルは,単に,全体をインクルードするのを期待する,または, 外部の(outer)Texinfoファイルにあるテキストの一部にすべきです。それ は,Texinfoファイルの標準的な始めと終りを含めるべきではありません.特に, インクルードファイルを,`\input texinfo'と述べている行から始めるべ きではありません.そうする場合,その文節は出力ファイルにそのまま挿入され ます.同様に,インクルードファイルを@byeコマンドで終えるべきでは ありません.@bye以降は全く書式化されません.

過去に,インクルードファイルの最初に@setfilename行を書くことが要 求されていましたが,もはやそうでははありません.今では,そのような行を書 くかどうかは重要ではありません.@setfilename行がインクルードファ イルに存在する場合,それは無視されます.

慣習的に,インクルードファイルは,@chapter行が続く@node 行で始めます.それぞれのインクルードファイルは一つの章です.これで,通常 のノードとメニューを作成更新する,ノードポインタとメニューをインクルード ファイルに作成するコマンドの使用が容易になります.しかし,単純なEmacsの ノードとメニューを作成更新するコマンドは,複数のTexnfoファイルでは動作し ません.このためそれらのコマンドを,インクルードファイルで始まる @node行の`Next',`Previous',そして`Up'ポインタを補充するために 使用することは不可能です.また,ファイル全体のマスターメニューを作成する 通常のコマンドも使用不可能です.メニューと`Next',`Previous',そして`Up' ポインタを手で挿入するか,GNU Emacs Texinfoモードのコマンド, texinfo-multiple-files-updateを使用する必要があり,それは @includeファイルに対し設計されています.