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2.7 Texinfoモードの概要

Texinfoモードには,それぞれのコマンドの組には同じキーで始まるデフォルト のキーバインドがあります.Texinfoモードのためにカスタムで作成された全て のコマンドはC-cで始まります.キーは多少覚え易くなっています.

挿入コマンド

挿入コマンドは,C-cを2度入力し,挿入する@-コマンドの最初の文字を 入力し呼び出します.(それは,`カスタム挿入'に対するC-c C-iの使用よ り記憶力が必要かもしれませんが,C-c C-cは,素早く入力できます.)

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     C-c C-c c       `@code'を挿入.
     C-c C-c d       `@dfn'を挿入.
     C-c C-c e       `@end'を挿入.
     C-c C-c i       `@item'を挿入.
     C-c C-c n       `@node'を挿入.
     C-c C-c s       `@samp'を挿入.
     C-c C-c v       `@var'を挿入.
     C-c C-c {       カッコを挿入.
     C-c C-c ]
     C-c C-c }       閉じたカッコの外へ移動.
     
     
     
     
     C-c C-c C-d     メニュー項目行で
                    記述のためのスペースに
                    ノードのセクションタイトルを挿入

構造の表示

texinfo-show-structureコマンドは,小さな領域でよく使用されていま す.

     
     C-c C-s         全ての見出しをリストアップします.

マスター更新コマンド

texinfo-master-menuコマンドはマスターメニューを作成します.そして, ファイルの全てのノードとメニューの更新にも使用可能です.

     C-c C-u m
     M-x texinfo-master-menu
     
                    マスターメニューを作成更新します.
     
     
     
     
     C-u C-c C-u m   プレフィクス引数C-uを用いることで,
                    最初に全てのノードと普通のメニューを作成更新し,
                    そしてマスターメニューを作成する.

ポインタの更新

ポインタを更新するコマンドは,C-c C-uと入力してから, texinfo-update-nodeに対するC-n,または, texinfo-every-node-updateに対するC-eを入力します.

     
     
     C-c C-u C-n     ノードの更新.
     C-c C-u C-e     バッファの全てのノードの更新.

メニューの更新

メニューの更新コマンドは,C-c C-uと入力してから, texinfo-make-menuに対するC-m,または, texinfo-all-menus-updateに対するC-aを入力し呼び出してくださ い.ノードとメニューの両方を同時に更新するため,C-c C-u C-aの前に C-uを入力してください.

     
     
     C-c C-u C-m     メニューの作成更新.
     
     
     
     C-c C-u C-a     バッファの全ての
                    メニューの作成更新.
     
     
     
     
     C-u C-c C-u C-a プレフィクス引数C-uを用いることで,
                     最初に全てのノードを作成更新し
                     そして全てのメニューを作成更新します.

Infoの書式化

Emacs Lispで書かれているInfoの書式化コマンドは,C-c C-eと入力して から,領域に対しC-r,または,バッファ全体に対しC-bを入力しま す.

Cで書かれていて,makeinfoプログラムをベースにしたInfoの書式化コマ ンドは,C-c C-mと入力してから,領域に対しC-r,または,バッファ 全体に対しC-bを入力し呼び出します.

texinfo-format...コマンドを使用します.

     
     
     C-c C-e C-r     領域の書式化.
     C-c C-e C-b     バッファの書式化.

makeinfoを使用します.

     
     
     
     
     C-c C-m C-r     領域の書式化.
     C-c C-m C-b     バッファの書式化.
     C-c C-m C-l     makeinfo出力バッファの更新.
     C-c C-m C-k     makeinfo書式化の停止.

植字と印刷

TeXの植字と印刷コマンドは,C-c C-tと入力してから,もう一つ制御コ マンドを入力して呼び出します.texinfo-tex-regionに対するC-rtexinfo-tex-bufferに対するC-b等です.

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     C-c C-t C-r     TeXを領域で実行.
     C-c C-t C-b     texi2dviをバッファで実行.
     C-c C-t C-i     texindexの実行.
     C-c C-t C-p     DVIファイルの印刷.
     C-c C-t C-q     プリントキューの表示.
     C-c C-t C-d     プリントキューからジョブを削除.
     C-c C-t C-k     現在のTeX書式化の停止.
     C-c C-t C-x     現在停止中のTeX書式化を終了.
     C-c C-t C-l     出力バッファの更新.

その他の更新コマンド

残りの更新コマンドは滅多に使用されないのでキーバインドはありません.

     
     
     
     
     M-x texinfo-insert-node-lines
                    領域に足りない@node行を挿入.
                    プレフィクス引数C-uを用いることで,
                    セクションタイトルをノード名として使用.
     
     
     
     
     
     
     M-x texinfo-multiple-files-update
                    複数ファイルのドキュメントの更新.
                    プレフィクス引数C-u 2を用いることで,
                    最初に全てのインクルードファイルを
                    作成更新.
     
     
     
     M-x texinfo-indent-menu-description
                    記述の字下げ.
     
     
     
     M-x texinfo-sequential-node-update
                    厳密な順序でノードポインタの挿入.