Momonga Linux ppc-live CD の使い方 0. 動作環境について Momonga Linux ppc-live を動作させる為には、iMac 以降のコンピュータで 384MB 以上のメモリが必要です。それ以下の場合にはエラーが発生し起動しない 可能性がありますので、ご注意下さい。 1. ブート Momonga Linux ppc-live CD を入れた状態で 'c' キー を押下しながらコンピュー ターを起動します。CDよりブー トが始まり暫くすると boot: で止まります。 ここでエンターキーを押下するとMomonga Linux ppc-live の起動が開始されます。 Tab を押下する事により、 別のランレベルで起動する事が可能です。 momongalivetest : グラフィカルログイン momongalivetest.3 : テキストログイン momongalivetest.S : シングルユーザー option として toram とすると、ram 内に全てをコピーして起動します。起動に時 間がかかる様になりますが、 アプリケーション起動時にcd からの読み込みが無くなります。この option を利用 する為には、最低 1GB 程 度のメモリが必要です。メモリが足りない状態で toram のoption を利用すると途中 でkernel panic を起こし、 起動しない可能性があります。また、使用するアプリケーションによっては、メモリ が不足してしまう可能性が ありますので、ご注意下さい。 使用例 boot: momongalivetest toram 2. 環境設定 ・ネットワークの設定 ネットワークの設定入力を求められた場合は、DHCP を使用する場合は「Use dynamic IP configuration ...」 の欄でスペースキーを押下して下さい。'*'が表示されます。 IP アドレスなどネットワーク環境を手動で設定する場合は、「IP address:」以下の 項目を入力してください。 入力が終わったらスペース・キーまたは Enter キーで OK を押下して下さい。 ※ネットワークに関する値が不明な場合はネットワーク管理者等に問い合わせて下さ い。 ・キーボードの設定 次に、Keyboard Selection という画面が表示されます。 ご利用の環境に合わせてキーボードを選択してください。 上下キーで選択し。Tabキーを押し、 "OK"にカーソルを合わせ、エンターキーを押し ます。 ※デフォルトで、"U.S. English"が選択されていますが、Jキー を押下すると カー ソルが"Japanese" に移動し ます。 しばらく待つと、コンソール login 画面が表示されますが、数秒待つと グラフィカ ル・ログイン画面(gdm) が 起動します。 3. ログイン 環境設定が完了し、暫く待つと、"Welcome to livecd" と表示され、Username の入 力画面になります。 初期設定されているアカウントは以下になります。 Username: momonga Password: momonga root ユーザのパスワードは以下になります。 Password: momonga ログインする際の、言語(Language)、ウインドウ・マネージャ(Session)、かな漢字 入力方法(Xim) はデフォルト はそれぞれ、ja_JP.EUC-JP, gnome, SCIM となっています。 もし、HDD 内に ext2/3 のパーティションがある場合には、自動的にマウントされま す。 特に必要が無い場合には、マウントを解除 (umount) しておく様にして下さい。 4. 【重要】システム終了方法 Momonga Linux ppc-live を終了させる場合には、守るべき作法があります。 HDD 等がマウントされたままの状態でシステムを終了させると、次回起動時に異常と 判断されて HDD のチェック 処理が実行されることがあり、システムが起動するまでに長く待たされてしまう可能 性があります。 端末(Terminal)を起動して df コマンドを実行します。 df コマンドの出力で "Filesystem" が tmpfs 以外のファイル・システムが表示され た場合は、そのファイル・シ ステムを全てマウント解除(umount)してください。 tmpfs以外のファイル・システムが全てマウント解除されている事を確認し、端末上 で、 sudo /sbin/halt と入力し、システムを終了するようにして下さい。 5. 【重要】既知の問題 ・使用するコンピューターによっては時間が9時間程ずれる事があります。 ・起動時にudevの起動に失敗するメッセージが表示されます。 ・system-config-network コマンドが動作しません。 6. Momonga Linux ppc-live の利用にあたっての注意点 ・アカウント momonga は、sudo コマンドにより、パスワードの入力無しで root 権 限でコマンドが実行出来る ように設定されています。注意して使用下さい。 ・かな/漢字変換のON/OFFの切り替えは、Shift + Spaceキーを同時に押下することで 変更できます。 7. Momonga Linux ppc-liveのハードディスクへの install の方法 0, 始めに 以前の momonga の install を体験している人ならばそれ程ハマる事はないと思われ ます。 install するのは、kernel だけで残りは live cd からのコピーになります。このイ ンストールの作業は、 root になってから行なって下さい。テストは行なっていますが、インストールしよ うとした環境によっては、 予期せぬトラブルが発生する可能性も十分に考えられますので own your risk でお 願いします。 1, 確認 コンピューターの hdd に、ext2/3 のパーティションがある場合、自動でマウントさ れている可能性があります ので、マウント解除(umount)して下さい。 2, format /sbin/mac-pdisk /dev/hda等 ※/dev/hda は、ご利用の環境に合わせてください。 mac-pdisk を使用しパーティションを作成します。 現状の live cd をインストールする場合には、3.5G 程度の空きがあれば良いです が、他にも入れたいパッケー ジ等発生したりするかもしれませんので出来れば倍位を確保しておけばある程度の事 が出来ると思います。mac のシステムパーティションを消すと起動に失敗するかもしれないので触らない様にし ましょう。 ここでは、iBook(OSX) を元に説明していきますので以下の設定で説明を続けます。 /dev/hda1 apple システムパーティション /dev/hda2 apple bootstrap /dev/hda3 linux native /dev/hda4 swap mac-pdisk は fdisk とコマンド等良く似ています。p で現在の状態が判りますので 確認しながら作業を進めて 下さい。 apple bootstrap は b で作成します。 始めのブロックを聞かれますので Aplle_Free Extra の部分の base の数値を入力し て下さい。サイズは 800k で固定なので容量を聞かれる事はありません。 下二つは、c から作成で、始めのブロックを聞かれるので同じ様に Free の部分の base の数値を入れて下さい。 容量は自分の端末の環境に合せて入力して下さい。 native 名称も特にインストールに関しては特に関係はないので好きな名前を入れて 下さい。 swap の容量は行う内容等によって変ってくると思いますので適宜に確保して下さ い。テストでは、1G を確保し ています。swap は、名称から自動認識を行いますので、名称を swap にして下さ い。 p で見直して問題なかったら w で保存してから q で mac-pdisk から抜けて下さ い。 !!注意 OS X だと、/dev/hda1 で収まっていますがそれ以前の OS9 等だと /dev/hda8 迄の 細かなパーティションに分 れそれら全てがシステムパーティションにあたりますので注意して下さい。 まっさらな環境にインストールする際には、i でパーティションマップを作成してか ら上記作業を行って下さい。 この場合 apple システムパーティションは必要ありません。 3, swap 作成 /sbin/mkswap /dev/hda4 /sbin/swapon /dev/hda4 4, native 作成 /sbin/mkfs.ext3 /dev/hda3 mkdir /mnt/target mount -t ext3 /dev/hda3 /mnt/target 以下コピー、削除、ディレクトリ作成を行ないます。 for d in home dev root bin usr lib etc sbin tmp var ; do cp -a /$d /mnt/target ; done mkdir /mnt/target/{mnt,proc,sys,srv,selinux,opt} /boot は kernel をインストールして作成するのでいりません。 /sbin/e2label /dev/hda3 / native なパーティションにラベルを付与します。この時のラベルは、fstab に記述 しているラベル / と同じに しています。 5, kernel のインストール mount -t proc proc /mnt/target/proc mount -t sysfs sys /mnt/target/sys rpm -ivh --force --root=/mnt/target /root/osc2006sp/kernel-2.6.15-5m.ppc.rpm 途中、mkinitrd は失敗しますが後で行いますので問題無いです。 6, fstab, yaboot.conf のコピー ダウンロードした fstab と yaboot.conf の雛型を /mnt/target/etc にコピーして 下さい。 2 の format の所で説明したパーティションと異なる場合は別途 boot 回りの設定が必 要になります。 7, mkinitrd 本来は kernel をインストールした時点で行われるのですが今回の kernel のインス トールで失敗するので手作 業で行います。 cd /mnt/target/boot /sbin/mkinitrd -v --fstab=/mnt/target/etc/fstab /mnt/target/boot/initrd-2.6.15-5m.img 2.6.15-5m 8, apple bootstrap の設定 ここで指定するのは、先程 apple bootstrap として設定したパーティションです。 末尾の 2 は、hda2 の 2 に なります。本当にやるかどうか聞かれるので y を押下して下さい。 /sbin/mkofboot -b /dev/hda2 -o hd:2 9, blkid.tab の更新 現状の blkid.tab は、live CD の構成のままなので hdd の構成で更新を行います。 この後、yaboot の設定を 行いますので chroot したままでいて下さい。 /usr/sbin/chroot /mnt/target mv /etc/blkid.tab /etc/blkid.tab.org /sbin/blkid 10, yaboot /sbin/ybin -v proc をマウントし忘れていると正常に行われている様に見えても結局 no update に なりますので注意して下 さい。 11, 終了処理 /etc/rc.sysinit の最後に記述しています chmod 1777 /tmp chmod 666 /dev/pmu /usr/sbin/netconfig は、cd からの起動のみに必要なので削除して下さい。 exit で chroot 環境から抜けてから、unmount を行って halt で終了して下さい。 umount /mnt/target/proc umount /mnt/target/sys umount /mnt/target /sbin/halt 再起動後、問題無くHDD からMomonga Linux立ち上がればひとまず成功です。 お疲れ様でした。 今後のアップデートの方法等については、Momonga Project内で調整中ですので、今 後のアナウンスをお待ち下さい。