cvs を使い始める場合に、
おそらく cvs を使用できるプロジェクトが
既に幾つかあるでしょう。
この場合 import
コマンドを使用するのが最も簡単です。
例を挙げて説明します。
cvs に組み込みたいファイルが wdir にあり、
それを $CVSROOT/yoyodyne/rdir に置きたい時、
次のようにします。
$ cd wdir $ cvs import -m "Imported sources" yoyodyne/rdir yoyo start
‘-m’ フラグでログ・メッセージを与えなかった場合、cvs により エディタが開かれ、メッセージの入力が促されます。文字列 ‘yoyo’ は ベンダー・タグと呼ばれるものであり、 ‘start’ はリリース・タグと呼ばれるもの です。この文脈では意味をなさないかもしれませんが、cvs はそれらの 存在を要求します。詳しくは See Tracking sources.
では実際に動作したことを確かめた後、元のソースディレクトリを削除します。
$ cd ..
$ mv dir dir.orig
$ cvs checkout yoyodyne/dir # 下で説明
$ diff -r dir.orig yoyodyne/dir
$ rm -r dir.orig
誤って cvs を通さないで編集してしまわないように、下のソースを削除 すると良いでしょう。もちろん削除する前に、ソースのバックアップを取るの が賢明です。
checkout
コマンドはモジュールの名前 (以前の全ての例のように)、
または $CVSROOT
からの相対パス (上の例のように) を引数に取りま
す。
cvs が $CVSROOT
中のディレクトリに設定した
使用許可とグループ属性が、
適切かどうか調べると良いでしょう。See File permissions.
取り込みたいファイルの中にバイナリ・ファイルが含まれる場合、 wrapper 機能を用いて、どのファイルがバイナリなのか 明示するとよいでしょう。See Wrappers.