makeinfo
のオプション
makeinfo
コマンドはいくつかのオプションをとります.最もよく使用さ
れるオプションは,列を補充する値を設定するためのものと,脚注スタイルを指
定するために使用するものです.それぞれのコマンド行のオプションは,
‘--’ を前に置いた単語,または,‘-’を前に置いた文字です.長いオ
プション名は,唯一に決まる程長い場合は省略可能です.
例えば以下のシェルコマンドで,それそれの段の文字列を68文字で補充する bison.texinfoに対するInfoファイルを作成するために,以下のようなシェ ルコマンドを使用することが可能でしょう.
makeinfo --fill-column=68 bison.texinfo
二つ以上のオプションを,以下のように続けて書くことが可能です.
makeinfo --no-split --fill-column=70 ...
これは,Infoファイルを,一つのおそらく大変長いファイルにまとめ,一段の文 字数を70文字に設定します.
オプションは,以下のとおりです.
-D
var@set
varと同じです(see set clear value).
--commands-in-node-names
@
コマンドを許可します.おそらくTeXで実装できないの
で推奨しません.また,makeinfo
も非常に遅くなります.また,このオ
プションは‘--no-validate’が使用されているときも無視されます.詳細は,
See Pointer Validation.
--docbook
--enable-encoding
--error-limit=
limit-e
limitmakeinfo
が報告するエラーの数の最大値を設定します(続けて
も意味が無いでしょう).デフォルトは100です
--fill-column=
width-f
width--footnote-style=
style-s
style@footnotestyle
コマ
ンド(see Footnotes)で設定した値に優先します.脚注形式が
‘separate’のとき,makeinfo
は現在のノードで見つかった脚注を含
む新しいノードを作成します.脚注形式が‘end’のとき,makeinfo
は現在のノードの終りに脚注の参照を置きます.‘--html’では無視されま
す.
--force
-F
--help
-h
--html
-I
dir@include
コマンドを使用してインクルードしているファイルを見つける
ためのディレクトリ検索リストに,dirを追加します.デフォルトで,
makeinfo
はカレントディレクトリのみを探します.dirが与えられ
ていない場合,カレントディレクトリ.が追加されます.dirでは,
通常のパスの分離文字(Unixの‘:’,MS-DOS/MS-Windowsの‘;’)で分割
されている複数のディレクトリのリストが可能だということに注意してください.
--ifhtml
--ifinfo
--ifplaintext
--iftex
--ifxml
--macro-expand=
file-E
filemakeinfo
内部で使用された後に削除されま
す.このオプションは,@macro
をサポートしていない古いバージョンの
texinfo.texを使用している場合,texi2dviで使用されます.
--no-headers
HTML出力に対しても同様にメニューは削除されます.そして‘--no-split’ も指定している場合,それぞれのノードのトップへのナビゲーションリンクは含 めません(これらはデフォルトの状況での分割された出力に含められることもあ りません).See makeinfo html.
どちらの状況でも,デフォルトで標準出力に書き出します(-oで優先さ
せることも可能です).
--no-ifhtml
--no-ifinfo
--no-ifplaintext
--no-iftex
--no-ifxml
--no-split
makeinfo
での分割ステージを抑制します.デフォルトで,大きな出力ファ
イル(70kバイトより大きいサイズ)はより小さいサブファイルに分割されます.
Info出力に対しそれぞれ約50kバイトになります.HTML出力に対し,それぞれの
ファイルは一つのノードを含みます(see makeinfo html).
--no-pointer-validate
--no-validate
makeinfo
のポインタの有効化のステージを抑制します.これは,
@novalidate
コマンドでも可能です(see Use TeX).通
常はTexinfoファイルが処理された後,相互参照が解決されていることを確かめ
るなどのため,一貫性の調査が行われます.See Pointer Validation.
--no-warn
--number-sections
--no-number-footnotes
makeinfo
は,単
一ノード内のそれぞれの脚注に順番に番号付けを行い,それぞれのノードの開始
時に現在の脚注番号を1にリセットします.
--output=
file-o
file@setfilename
コマンドで指定したファ
イル名ではなく,fileに指定します(see setfilename).file
が‘-’の場合は出力は標準出力になり,‘--no-split’が暗黙に指定さ
れます.分割されれたHTML出力では,fileはすべてのHTMLファイルが書き
込まれるディレクトリの名前になります(see makeinfo html).
-P
dir@include
に対するディレクトリ検索リストの前にdirを追加しま
す.dirが与えられない場合,カレントディレクトリ.が前に追加
されます.詳細は‘-I’を参照してください.
--paragraph-indent=
indent-p
indent@paragraphindent
コマンドで設定した値に優先しま
す(see paragraphindent).indentの値は,以下のように解釈されま
す.
--reference-limit=
limit-r
limitmakeinfo
が警告を報告せずに作成する,ノード参照数の値を設定します.
ノードにこの数以上の参照がある場合,makeinfo
は参照を作成しますが
警告を報告します.デフォルトは1000です.
--split-size=
num-U
var@clear
varと同じです(see set clear value).
--verbose
makeinfo
に,行っていることのメッセージを表示させます.通常
makeinfo
は,エラーや警告がある場合のみメッセージを出力します.
--version
-V
--xml