すべてのAutoconfスクリプト,例えばconfigure.acは,
AC_OUTPUT
の呼び出しで終えるべきです.それは,コンフィグレーション
の結果生成されるMakefileとその他のファイルを生成する,
config.statusを生成し実行するマクロです.AC_INIT
以外で唯一
必要とされるマクロです(see Input).
config.statusを生成し,その実行を開始します.configure.ac の最後にこのマクロを一度呼び出してください.
config.statusは,全てのコンフィグレーション作業を実行します.全て の出力ファイル(Configuration Filesとマクロ
AC_CONFIG_FILES
を 参照してください),ヘッダファイル(Configuration CommandsとマクロAC_CONFIG_COMMANDS
を参照してください),コマンド (Configuration CommandsとマクロAC_CONFIG_COMMANDS
を参照して ください),リンク(Configuration LinksとマクロAC_CONFIG_LINKS
を参照してください),サブディレクトリ (Configuration LinksとマクロAC_CONFIG_LINKS
を参照してくださ い)が尊重されます.
AC_OUTPUT
を呼び出す場所が,コンフィグレーションの実行をする場所に なります.それ以降のコードは,config.statusが実行された後に,configure
によって一度実行されます.動作を(configure が 実行されているかどうかに依存しないように)config.status自身に組 み込みたい場合,Running Arbitrary Configuration Commandsを参照して下さい.
歴史的には,AC_OUTPUT
の使用はいくぶん異なっています.
AC_OUTPUT
がサポートする引数の記述は,See Obsolete Macros.
サブディレクトリでmakeを実行する場合,makeを変数
MAKE
を使用して実行すべきです.たいていのバージョンの
makeで,MAKE
にmakeプログラムと,それに与える
あらゆるオプションを追加して設定します.(しかし,その中にコマンドライン
で設定された値を含まないものも多いので,それらは自動的に渡されません.)
古いバージョンのmakeには,変数を設定しないものもあります.以下
のマクロでそれらのバージョンでも使用可能になります.
make
がMake変数MAKE
を前もって定義している場合,出力変数SET_MAKE
は空で定義されます.それ以外では,SET_MAKE
は ‘MAKE=make’を含みます.SET_MAKE
に対してAC_SUBST
を呼び 出して下さい.
このマクロを使用する場合,MAKE
を実行する他のディレクトリのそれぞ
れのMakefile.inに以下の行を書き込んで下さい.
@SET_MAKE@