内部のノード間を移動するコマンドで,マニュアル全体や大きな部分を読むこと が可能になります.しかし,マニュアルの情報をできるだけ早く見つける必要が あり,それを探すノードは何かを知らない場合はどうでしょう?これは,マニュ アルをリファレンス(reference)として利用していたり,プログラムの使 用を開始する前にマニュアル全体を読むのが非現実的な場合に生じます.
Infoには,素早く検索するための強力な検索機能があります.マニュアルの索引 やそのテキストを検索することが可能です.
マニュアルで記述されているものに関連しているほとんどの主題は索引にされて いるので,最初に索引を検索すべきでしょう.iコマンドで,主題を入力 するように促され,索引で主題を検索します.入力した主題の索引項目が見つか る場合,索引項目が指し示しているノードに移動します.探している問題がそこ に記述されているかどうかを調べるためノードを見るべきでしょう.そうでなけ れば,主題に一致している追加の索引項目に移動するため,,を一回以上 入力してください.
iコマンドでは,文字列の一部として入力した文字列が含まれるす べての索引項目が見つかります.一致するたびに,Infoは見つかった索引項目の 全体をエコーエリアに表示します.索引項目全体のテキストで探しているものに 関連しているかどうかを決定するのに十分な情報が得られることも多いので,そ のノードを表示してみる前に,Emacsがエコーエリアに表示したものを読むこと を我々は推奨します.
iは文字列の一部から検索するので,索引でどのように綴られているかが 不確かな場合でも主題を検索することが可能です.例えば,入力の一部を補完 (complete)する(例えば,<TAB>を入力するとき)コマンドに適切なものを探 したいと仮定します.“complete”,“completion”,そして“completing”に ついて記述している索引を得たい場合,icomplet<RET>と入力するこ とが可能でしょう.
プログラムを説明しているInfoドキュメントでは,プログラムが提供しているコ マンド,オプション,そしてキーの組み合わせが索引にあるでしょう.コマンド, オプション,またはキーの記述を探している場合,iでトピックの入力を 促されているとき,その名前を入力してください.例えば,C-fキーが行 なうことの記述を読みたい場合,iC-f<RET>を入力してください.こ こで,C-fは三つのリテラル文字‘C’,‘-’,そして‘f’の ことで,C-fに割り当てられているコマンドを実行するためにEmacs内部で 入力する“Control-f”のコマンドキーではありません.
Emacsでは,iでコマンドInfo-index
を実行します.
sコマンドで,ファイル全体から文字列を検索することが可能になります. それは,必要場合は次のノードに切り替えます.sに続き探す文字列を入 力し,<RET>で終了します.同じ文字列を再度検索するため,sに続け て<RET>を入力します.ファイルのノードはファイルにある順番で探され, それは,メニューのツリー構造と‘next’ポインタの順番に関連している必 要はありません.しかし通常は,二つの順番はそんなに異なりません.あらゆる 状況で,ヘッダが見えない場合(sでカーソルを文字があるところに移動し ても,そこはノードの最初ではないので,これは生じます),到着したノードを 判定するためbを実行することが可能です.
Emacsでは,Meta-sはsと同じです.これは検索コマンドとして
M-sを使用している,他のGNUパッケージとの互換性のためです.s
とM-sはどちらもEmacsでコマンドInfo-search
を実行します.