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7.6.3 単語の選択と入力の処理

-b file
--break-file=file
このオプションは,単語を生成する文字の記述方法(-W)の代替物を 提供します.それは,単語の部分にならない文字のリストを含むファイル名を 導入し,このファイルはブレークファイル(Break file)と呼ばれます. ブレークファイルの一部でないあらゆる文字は単語の要素です.-b-Wを両方指定した場合,-Wが優先され-bは無 視されます.

gnu拡張が利用可能な場合,改行をブレーク文字とすることを避ける唯一 の方法で,ファイルの終りにさえ改行が全く無いファイルに,全てのブレーク 文字を書くことでできます.gnu拡張が利用不可能な場合,スペース,タ ブ,そして改行は,ブレークファイルに含まれていない場合でも,常にブレー ク文字だと考慮されます.

-i file
--ignore-file=file
このオプションで関連付けられたファイルは,用語索引の出力でキーワードと されない単語のリストを含みます.それは無視ファイル(Ignore file) と呼ばれます.ファイルは,正確にそれぞれの行に一単語を含みます.単語を 分ける行の終りは,-Sオプションの値を適用されません.

このオプションが指定されない場合,デフォルトの無視ファイルが ptxで使用され,インストール時に変更されていない場合,通常は /usr/local/lib/eignで見つかります.デフォルトの無視ファイルの影 響を無くしたい場合,代わりに/dev/nullを指定してください.

-o file
--only-file=file
このオプションで関連付けられたファイルは,用語索引の出力に維持される単 語のリストを含み,このファイルで述べていないあらゆる単語は無視されます. ファイルはオンリーファイル(Only file)と呼ばれています.ファイル は,正確にそれぞれの行に一単語を含みます.単語を分ける行の終りは, -Sオプションの値を適用されません.

オンリーファイルにデフォルトはありません.オンリーファイルと無視ファイ ルの両方にある場合,オンリーファイルで与えられ,無視ファイルで与えられ ない単語のみキーワードに適用されます.

-r
--references
それぞれの入力行で,空白文字でない前置された並びは,結果として得られる 並べ替えされた索引で,この入力行を識別する目的の参照として受け取られま す.参照生成に関するより多くの情報は,See Output formatting in ptx. このオプションの使用で,オプション-Sに対するデフォルト値を変 更します.

このオプションを使用すると,プログラムは出力の文脈からの参照の削除の試 みが非常に難しくなりますが,文脈の終りが正確に改行で終るとき, そうすることに成功します.オプション-r-Sデフォルト 値とともに使用された場合や,gnu拡張が利用不可能なとき,この条件は 常に満たされ,参照は完全に出力文脈から除外されます.

-S regexp
--sentence-regexp=regexp
このオプションは,行末や文の終りを記述する正規表現を選択します.実際, この正規表現の効果以外に,行末や文の終わりのには他の区別があり,入力行 の境界は,このオプションの外で特別な重要性はありません.デフォルトで, gnu拡張が使用可能なときや,-rオプションが使用されていな い場合,文の終りが使用されます.この場合,正確なregexgnu emacsから取り込まれます.
          [.?!][]\"')}]*\\($\\|\t\\|  \\)[ \t\n]*

gnu拡張が使用不可能なときや,-rオプションが使用されてい る場合は,常に行の終りが使用され,この場合デフォルトのregexpは以 下のようになります.

          \n

空のregexpの使用は,行末と文の終りの認識を完全に不可能にすること と同等です.この場合,ファイル全体が単一の大きな行や文と考えられます. ユーザは,オプション‘-F ""’を通じて,全ての切り詰めフラグの生成を, 不許可にしたい場合もあります.See Syntax of Regular Expressions.

キーワードが入力行や文の最初で発生したとき,出力文脈の行の最初に,利用 されない領域を作成することもよくあります.キーワードが入力行や文の終り 近くで発生したとき,出力文脈の行の終りに利用されない領域を作成すること もよくあります.プログラムは,その中の文脈の周りを包むことで,それらの 領域を補充しようとします.入力行や文の頭は,出力行の右の利用されていな い行を補充するために使用されます.

ユーザの利便性の問題として,C言語で見つかる,通常のバックスラッシュさ れたエスケープ・シーケンスは認識され,ptx自身によって対応す る文字に変換されます.

-W regexp
--word-regexp=regexp
このオプションは,それぞれのキーワードを記述している正規表現を選択しま す.デフォルトで,gnu拡張が利用可能な場合,単語は文字の並びです. 使用されるregexpは‘\w+’です.gnu拡張が利用不可能な場合, 単語はデフォルトで,スペース,タブ,または改行で終るあらゆるものです. 使用されるregexpは‘[^ \t\n]+’です.

空のregexpは,このオプションを使用しないのと同等で,デフォルト動 作になります.See Syntax of Regular Expressions.

ユーザの利便性の問題として,C言語で見つかる,多くの通常のバックスラッ シュされたエスケープ・シーケンスは認識され,ptx自身によって 対応する文字に変換されます.