3.3.2.4 コマンドサイズの制限
xargs
で,それぞれの実行時にコマンドに渡す引数の数を制御すること
ができます.デフォルトで,ARG_MAX
- 2k,または128kまでの小さい方
を,コマンドごとの文字として使用します.それは,制限以内のできるだけ多
くの行と引数を使用します.以下のオプションはこれらの値を変更します.
--no-run-if-empty
-r
-
標準入力が空白でない文字を含まない場合,コマンドを実行しません.デフォ
ルトで,入力が無い場合でもコマンドは一度実行されます.
--max-lines
[=
max-lines]-L
[max-lines]-l
[max-lines]-
最大max-linesの空白でない入力行を,コマンドラインごとに使用します.
省略された場合,max-linesのデフォルトは1です.後置される空白は,
行を数える目的で,入力行を次の入力行に論理的に連結します.‘-x’を暗
黙に指定します.より好まれるこのオプションの名前は‘-L’で,それは
POSIXで指定されています.このオプションは‘-I’と互換性があるべきで
すが,現在はそうなっていません.
--max-args=
max-args-n
max-args-
最大max-args個の引数を,コマンドラインごとに使用します.大きさが
max-argsを超過した場合,それより小さいものが使用されますが,それ
は‘-x’オプションが与えられていない場合に限り,その場合は
xargs
は終了します.
--max-chars=
max-chars-s
max-chars-
最大max-chars文字を,コマンドラインごとに使用し,それはコマンドと
最初の引数と引数文字列の最後の終端のヌルを含みます.このオプションに大
きすぎたり小さすぎたりする値を指定している場合,警告メッセージが出力さ
れ,代わりに適切な上限や下限が使用されます.
--max-procs=
max-procs-P
max-procs-
max-procsプロセスまで一度に実行します.デフォルトは1です.
max-procsが0の場合,
xargs
は可能な限り多くのプロセスを,一
度に実行します.‘-P’とともに,‘-n’,‘-s’,または
‘-L’オプションを使用して下さい.そうしない場合,コマンドが実行され
る機会は,一度しかありません.