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26.3 diredでのファイル削除

diredの主な利用法は、ファイルに削除のフラグを付けてから、 フラグの付いているファイルを(本当に)削除することです。

d
このファイルに削除フラグを付ける。
u
この行の削除フラグを消す。
<DEL>
ポイントをまえの行に移し、その行の削除フラグを消す。
x
削除フラグが付いたファイルを(本当に)削除する。

ファイルに削除フラグを付けるには、 そのファイルを表示している行に移動してdと打ちます。 削除フラグは、行頭に表示される‘D’という文字でわかります。 このコマンドはポイントをつぎの行に進めますから、 dコマンドを繰り返し実行すれば後続のファイルにもフラグを 付けることができます。 数引数は反復回数になります。

即座にファイルを削除するかわりに削除フラグを付けるので、 誤ってファイルを消してしまう危険性は低くなります。 フラグを付けたファイルを抹消するようにdiredに指示するまでは、 uや<DEL>を使って削除フラグを消せます。 udired-unmark)は、dと同じように動作しますが、 フラグを付けるのではなくフラグを消します。 DELdired-unmark-backward)は上に移動してフラグを消します。 これは、数引数−1を指定したuと同じです。

削除フラグが付いたファイルを(本当に)削除するには、 xdired-expunge)と打ちます。 このコマンドは、削除フラグが付いたファイルの一覧を表示し、 yesでの確認応答を求めます。 確認するとdiredはフラグが付いたファイルを削除し、 diredバッファからそれらに対応する行を削除します。 小さくなったdiredバッファは選択されたままです。

確認にnoと答えたり、C-gで中断すると、 ただちにdiredに戻りますが、削除フラグは付いたままで、 ファイルを実際に削除しません。