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5 タイムスタンプ

インターネットからの情報のミラーの側面で最も重要なことの一つは,アーカ イブの更新です.

アーカイブを何度も何度もダウンロードすると,わずかに変更されたファイル の置換だけでは勿体なく,それは,帯域幅とお金の無駄使いの両方を意味し, 更新する時間も無駄になります.これは,全てのミラーツールが逐次的な更新 のオプションを提案する理由です.

そのような更新メカニズムは,リモートサーバが新しい(new)ファイルの 検索でスキャンされることを意味します.これらの新しいファイルのみ古いも のに置換されます.

以下の二つの条件のどちらか一つが当てはまる場合,ファイルは新しいものと 考えられます.

  1. その名前のファイルが,ローカルにまだ存在しない.
  2. その名前のファイルが存在するが,リモートファイルがローカルファイルより 後で編集されている.

これを実装するため,プログラムは,ローカルとリモートの両方のファイルが 最後に更新された時間に気付いている必要があります.そのような情報を,我々 はファイルのタイムスタンプ(time-stamp)と呼びます.

GNU Wgetのタイムスタンプは,‘--timestamping’ (‘-N’)オプション や,.wgetrcでのtimestamping = onの命令を通じて開始されま す.このオプションでそれぞれのファイルをダウンロードするため,Wgetは存 在する同じ名前のローカルファイルを調査します.それが存在しリモートファ イルが古い場合,Wgetはそれをダウンロードしません.

ローカルファイルが存在しない場合やファイルサイズが一致しない場合,Wget はタイムスタンプを気にせずに,リモートファイルをダウンロードします.