1995年初頭から,数人のGNU開発者はそれぞれ,パッケージに対する共有ライ ブラリのサポートの重要性を認識していました.そのように変更する主な動機 は,GNUプログラムでのコードのモジュール化と再利用を(概念的,物理的の両 方で)促進するためです.
そのような要求は,パッケージのインストーラが要求するすべてのライブラリ の形式が可能になるように,GNUパッケージにライブラリを組み込む方法を一 般的なものにする必要があることを意味します.問題は,異なるプラットフォー ムで共有ライブラリを作成する標準的な手法が無いことです.
以下のセクションで,GNUでの共有ライブラリのサポートが直面している重大 な問題と,共有ライブラリのサポートをlibtoolで標準化した方法を概説しま す.