gdbserve.nlm
プログラムの使用gdbserve.nlm
はNetWareシステムでの制御プログラムです。
これによって、
target remote
コマンドでユーザ・プログラムをリモートのGDBに接続することができます。
GDBとgdbserve.nlm
は、
標準のGDBリモート・シリアル・プロトコルを使って、
シリアル回線経由で通信します。
gdbserve.nlm
はユーザ・プログラムのシンボル・テーブルを必要とはしませんので、
スペースの節約が必要であれば、
プログラムをストリップすることができます。
ホスト・システム上のGDBが、
シンボルに関わるすべての処理を実行します。
gdbserve.nlm
を使うには、
GDBとの通信方法、
ユーザ・プログラムの名前、
ユーザ・プログラムの引数を教えてやる必要があります。
構文は、
以下のとおりです。
load gdbserve [ BOARD=board ] [ PORT=port ] [ BAUD=baud ] program [ args ... ]
boardとportがシリアル回線を指定します。 baudは接続に使われるボーレートを指定します。 portとnodeのデフォルト値は0、 baudのデフォルト値は9600 bpsです。
例えば、 ‘foo.txt’という引数を指定してEmacsをデバッグし、 シリアル・ポート番号2、 ボード1を経由して19200 bpsの接続でGDBと通信するには、 以下のように実行します。
load gdbserve BOARD=1 PORT=2 BAUD=19200 emacs foo.txt
target remote
コマンドによって
gdbserve.nlm
との通信を確立します。
引数には、
装置名
(通常は/dev/ttybのようなシリアル装置)
を指定します。
例えば、
(gdb) target remote /dev/ttyb
は、
シリアル回線/dev/ttybを経由してgdbserve.nlm
と通信します。