touchは,指定されたファイルのアクセスと/や編集された時間を変 更します.概要です.
touch [option]... file...
古いシステムでは,touchは以下のような時代遅れの構文ををサポー トしています.最初のfileが-tオプションの有効な引数で, タイムスタンプが-d,-r,または-tオプション で全く与えられておらず,‘--’引数が与えられていない場合,その引数 はファイル名としてではなく,その他のファイルに対する時間として解釈され ます.POSIX 1003.1-2001 (see Standards conformance)では, これを許可していません.代わりに-tを使用してください.
アクセスと編集の時間の両方を現在の時間に変更するとき,touch は実行しているユーザがファイルの所有者で無いが,書き込み許可があるもの のタイムスタンプを変更することができます.それ以外では,ユーザはそのファ イルの所有者である必要があります.
touchは,ファイルの二つの時間 – 最後のアクセスと編集 – を
変更するオプションを提供しますが,実際には三番目のinodeの変更時間も同
じです.これはファイルのctime
としてよく参照されます.inodeの変
更時間は,ファイルのメタ情報が最後に変更された時間を表現します.一般的
な例の一つは,ファイルの許可を変更したときです.許可の変更は,ファイル
にアクセスしないのでatimeを変更しませんし,ファイルの編集もしないので
mtimeも変更しません.しかし,ファイル自身の何かは変っていまて,これは
どこかに記録する必要があります.これはctimeフィールドの仕事です.例え
ば,バックアッププログラムが新しい許可値まで含めてファイルの新しいコピー
を作成することを可能にするために,これが必要になります.他に影響しない
ようにファイルのctimeを編集するもう一つの処理は名前の変更です.通常の
処理では,ユーザがctimeフィールドをユーザが指定した値に変更することは,
いかなる場合でも不可能です.
プログラムは以下のオプションも受け入れます.Common optionsも参照 して下さい.
終了ステータスのゼロは成功を示し,ゼロ以外の値は失敗を示します.