Motifウィジェットを含めたXツールキットを使う Emacsがインストールされている場合には、 メニューバーは別のウィジェットであり独自のリソースを持ちます。 リソース名には (Emacsの起動名かすべてのEmacsの起動を意味する‘Emacs’に続けて) ‘pane.menubar’が含まれます。 これらはつぎのように指定します。
Emacs.pane.menubar.subwidget.resource: value
メニューバーの個々の文字列はサブウィジェットです。 サブウィジェットの名前はメニュー項目の文字列と同じです。 たとえば、メニューバーの中の単語‘Files’は ‘emacs.pane.menubar.Files’という名前のサブウィジェットの一部です。 ほとんどの場合、メニューバー全体に同じリソースを指定するでしょう。 それには、特定のサブウィジェット名のかわりに‘*’を使います。 たとえば、‘8x16’フォントをメニューバーの項目に使うには、 つぎのようにします。
Emacs.pane.menubar.*.fontList: 8x16
これは、サブメニューのリソース値も指定します。
メニューバー内のサブメニューの各項目には、 それぞれ独自のXリソース名があります。 たとえば、‘Files’サブメニューには項目‘Save Buffer’があります。 サブメニューの項目のリソース指定はつぎのようになります。
Emacs.pane.menubar.popup_*.menu.item.resource: value
たとえば、‘Save Buffer’のフォントを指定するには、 つぎのようにします。
Emacs.pane.menubar.popup_*.Files.Save Buffer.fontList: 8x16
‘Edit’の下の‘Spell’の下にある ‘Check Message’のような2段下のサブメニューの項目では、 リソースの雛型はつぎのようになります。
Emacs.pane.menubar.popup_*.popup_*.menu.resource: value
たとえば、つぎのようになります。
Emacs.pane.menubar.popup_*.popup_*.Spell.Check Message: value
サブメニューのリソースを指定せずに、 すべてのメニューバーの項目のリソースを指定することは不可能です。 サブメニューの項目をメニューバー自体とは異なる見え方にするには、 2段階の指定が必要です。 まずメニューバーのリソースを指定し、 そのあとでサブメニューの値だけを上書きします。 たとえば、つぎのようにします。
Emacs.pane.menubar.*.fontList: 8x16 Emacs.pane.menubar.popup_*.fontList: 8x16
ツールキットのポップアップメニューでは、 ‘pane.menubar’のかわりに‘menu*’を使います。 たとえば、ポップアップメニューの項目に‘8x16’フォントを指定するには、 つぎのように書きます。
Emacs.menu*.fontList: 8x16
以下は、メニューバーとポップアップメニューのリソース指定の一覧です。
armColor
fontList
marginBottom
marginHeight
marginLeft
marginRight
marginTop
marginWidth
borderWidth
shadowThickness
bottomShadowColor
topShadowColor