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27.21 2段組み編集

2段組み(two-column)モードは、左右の段に分けたテキストを編集するのに便利です。 このモードでは、左右に並んだ2つのウィンドウを使用し、 それぞれに別のバッファを表示します。

2段組み(two-column)モードに入るには、3つの方法があります。

<F2> 2 または C-x 6 2
カレントバッファを左側に、カレントバッファの名前に基づいた名前の バッファを右側にして2段組み(two-column)モードに入る (2C-two-columns)。 右側のバッファがまだ存在しなければ空のバッファで始まり、 カレントバッファの内容は変化しない。

このコマンドはカレントバッファが空か、または1段目の内容だけを持っていて、 これから2段目を作成しようとするときに使う。

<F2> s または C-x 6 s
2段組みテキストを含んでいるカレントバッファの内容を2つのバッファに分割し、 それらを左右に並べて表示する(2C-split)。 カレントバッファは左側のバッファになるが、 右側の段の内容は右側のバッファに移される。 分割位置はポイントのある文字位置で指定する。 現在行からバッファの末尾を分割する。

このコマンドはバッファにすでに2段組みのテキストが入っていて、 一時的に左右の段を分けて編集したいときに用いる。

<F2> b buffer <RET>
C-x 6 b buffer <RET>
カレントバッファを左側のバッファ、bufferを右側のバッファとして 2段組み(two-column)モードに入る(2C-associate-buffer)。

<F2> sC-x 6 sは、 各行を2つの段に分ける文字列である「段区切り文字列」を探します。 段区切り文字列の文字数は、<F2> sへの数引数で指定できます。 ポイントの直前のその文字数分の文字列が段区切り文字列になります。 デフォルトでは幅は1ですから、ポイントの直前の文字が段区切り文字列になります。

各行の正しい位置に段区切り文字列があれば、 <F2> sは各行の段区切り文字列のうしろの文字列を右側のバッファに移し、 段区切り文字列を削除します。 段区切り文字列が正しい位置にない行は分割されずに左側のバッファに残り、 対応する右側のバッファの内容は空行になります。 (これは、『2段組み(two-column)モードで両側の段にまたがった行』の書き方。 つまり、左側のバッファにそのような行を書き、 右側のバッファは空行にしておく)。

コマンドC-x 6 <RET><F2> <RET>2C-newline)は、 左右の2つのバッファの対応する位置に改行を挿入します。 バッファを分割して編集しているときに2段組みテキストに 新しい行を追加するにはこれがもっとも簡単な方法です。

左右のバッファを望むように編集し終えたら、 それらを<F2> 1またはC-x 6 12C-merge)で 再度併合します。 右側バッファの内容を左側バッファに第2段目としてコピーします。 再度2段組み編集に戻るには、<F2> sを使います。

2つのバッファ間の関連を解消するには、 <F2> dまたはC-x 6 d2C-dissociate)を使います。 コマンドを入力したときにカレントバッファでない側のバッファが空であれば、 そのバッファは削除します。