return
return
expressionreturn
コマンドによって、
呼び出されている関数の実行をキャンセルすることができます。
式expressionを引数に指定すると、
その値が関数の戻り値として使用されます。
return
を実行すると、
GDBは選択されているスタック・フレーム
(および、
その下位にあるすべてのフレーム)
を破棄します。
破棄されたフレームは、
実行を完結する前に復帰したのだと考えればよいでしょう。
戻り値を指定したいのであれば、
その値をreturn
への引数として渡してください。
このコマンドは、 選択されているスタック・フレーム (see Selecting a frame)、 および、 その下位にあるすべてのフレームをポップして、 もともと選択されていたフレームを呼び出したフレームを、 最下位のフレームにします。 つまり、 そのフレームが選択されることになります。 指定された値は、 関数から戻り値を返すのに使用されるレジスタに格納されます。
return
コマンドは実行を再開しません。
関数から復帰した直後の状態で、
プログラムを停止したままにします。
これに対して、
finish
コマンド
(see Continuing and stepping)は、
選択されているスタック・フレームが自然に復帰するまで、
実行を再開、
継続します。