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12.2 キーワードの使用

キーワードを使いたい場合は、$Id$ などの適当な文字列を ファイルに記述してから格納するだけです。 cvs は格納操作の一環として自動的に文字列を展開します。

$Id$ 文字列をソースファイルに入れて、生成されるファイル にそれが渡されるようにするのはよくあることです。例えば、コンピュータプ ログラムのソースコードを管理していれば、その文字列を含むように初期化さ れている変数を入れるでしょう。またバイナリ中に直接文章を埋め込むために #pragma ident 命令が使用できるコンパイラもあります。もしくは、 文書管理システムが生成されたファイルに文字列を渡す方法を提供するかもし れません。

ident コマンド (rcs パッケージの一部) を使用して、 ファイルからキーワードとその値を抜き出すことができます。 もちろんテキスト・ファイルにも使えますが、 バイナリ・ファイルからキーワードを抜き出したいときに非常に便利です。

     $ ident samp.c
     samp.c:
          $Id: samp.c,v 1.5 1993/10/19 14:57:32 ceder Exp $
     $ gcc samp.c
     $ ident a.out
     a.out:
          $Id: samp.c,v 1.5 1993/10/19 14:57:32 ceder Exp $

別のリビジョン管理システムとして有名なものに sccs があります。 sccs には、ident と非常によく似た 同じ用途のコマンド what が含まれます。 rcs を持たないサイトの多くは sccs を使っています。 what コマンドは @(#) という文字列を探すため、 両方のコマンドに対応するキーワードを含めるのは簡単です。 キーワードの前に、 簡単な sccs の魔法の呪文を唱えるだけで良いのです:

     static char *id="@(#) $Id: ab.c,v 1.5 1993/10/19 14:57:32 ceder Exp $";