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9.2.3 Infoではなく印刷時のフォント

Texinfoには,Infoでは効果が無く印刷されたマニュアルでフォントの変更を指 定する,四つのフォントコマンドを提供しています.@iitalicフォ ント(TeXのバージョンによっては傾いたフォントが使用される)を要求し, @bboldフェイスを要求し,@t@codeで使用さ れるタイプライター形式のフォントfixed-widthを要求し,そして, @rはテキストの印刷での通常フォントのromanフォントを要求しま す.すべての四つのコマンドは,それに続くカッコに囲まれた引数に適用します.

@rコマンドのみがよく使用されます.例としてのプログラムで,コード コメントを等幅フォントからローマンフォントに変更するため,@rコマ ンドを使用することが可能です.これは,印刷された出力で見ためが良くなりま す.

例えば,以下のようにします.

     @lisp
     (+ 2 2)    ; @r{Add two plus two.}
     @end lisp

以下を生成します.

     (+ 2 2)    ; Add two plus two.

可能な場合,他の三つのフォントコマンドの使用を避けるべきです.その一つを 使用する必要がある場合,Texinfo言語ではおそらくギャップが生じます.