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13.11 画像の挿入

@imageコマンドで,外部ファイルで与えられた画像を挿入できます.

     @image{filename, [width], [height], [alttext], [extension]}

filename引数は必須で,処理によってサポートするフォーマットが異なる ので,拡張子付けてはいけません.

追加のwidthheight引数は,画像のサイズを指定します(Info出力 では無視されます).どちらも指定されない場合,画像はそのままの大きさで提 供されます(ファイルで与えられたもの).一方のみが指定された場合,もう一方 はそれに比例して大きさを調整します.両方指定された場合,両方が重視され, このため縦横比が変更され,元画像が歪む可能性があります.

widthheightは有効なTeXの寸法単位を使用して指定できます. すなわち以下を使用します.

pt
ポイント(72.27pt = 1in)
pc
パイカ(1pc = 12pt)
bp
ビッグポイント(72bp = 1in)
in
インチ
cm
センチメートル(2.54cm = 1in)
mm
ミリメートル(10mm = 1cm)
dd
didôtポイント(1157dd = 1238pt)
cc
cicero (1cc = 12dd)
sp
scaledポイント(65536sp = 1pt)

例えば,以下はridt.epsファイルを高さ1インチで幅をそれに比例した大 きさに変更します.

     @image{ridt,,1in}

@imageがTeXで動作するように,ファイルepsf.texをTeX が見つけられるところに配置する必要があります.(標準の場所は texmf/tex/generic/dvips/epsf.texで,そこではtexmfが TeXのディレクトリツリーのルートになります.)このファイルはTexinfo配布 物に含まれていて,ftp://tug.org/tex/epsf.texや他の場所でも利用可 能です.

@imageは図を表示する行で使用することが可能です.このため,表示し ようとした場合,前のテキストに出力が入り込まないように,コマンドの前で残 りの空白行を確認してください.

HTMLを生成しているとき,makeinfoはオプションの四番目の引数が提 供されている場合,それをインライン画像に対しalt属性(alt attribute)@imageに設定します.提供されていない場合,makeinfoは 表示されている画像の完全な名前を使用します.