デフォルトでは、Emacsは‘9x15’という名前のフォントでテキストを表示します。 この場合、各文字の幅は9ピクセル、高さは15ピクセルです。 コマンド行のオプション‘-fn name’で別のフォントを指定できます。
Xにおいては、各フォントは ダッシュで区切った11個の単語や数字からなる長い名前を持ちます。 短い愛称を持つフォントもあり、‘9x15’はそのような愛称です。 どちらの名前を用いてもかまいません。 フォント名にはワイルドカードパターンを使えますが、 その場合には、EmacsはXにパターンに一致するフォントを1つ選ばせます。 以下の例は、‘6x13’という愛称を持つフォントを指定することになります。
emacs -fn "-misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-*-*-*-c-60-iso8859-1" &
個人のファイル.Xdefaultsでもフォントを指定できます。
emacs.font: -misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-*-*-*-c-60-iso8859-1
長いフォント名はつぎのような形式です。
-maker-family-weight-slant-widthtype-style... ...-pixels-height-horiz-vert-spacing-width-charset
固定幅フォント、つまり、すべての文字が同じ幅のフォントだけを使ってください。
Emacsはまだ可変幅のフォントを正しく表示できません。
長いフォント名のspacing欄が‘m’や‘c’のフォントは
固定幅フォントです。
読者のシステムで利用可能な固定幅フォントをすべて表示するには、
プログラムxlsfotns
を用いてつぎのようにします。
xlsfonts -fn '*x*' | egrep "^[0-9]+x[0-9]+" xlsfonts -fn '*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-m*' xlsfonts -fn '*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-c*'
特定のフォントの字形を見るにはコマンドxfd
を使います。
たとえば、
xfd -fn 6x13
とするとフォント‘6x13’全体を表示します。
Emacsが動作中のときは、カレントフレーム(see Frame Parameters)、 あるいは、特定の種類のテキスト(see Faces)のフォントを設定できます。