ターゲットとは、
ユーザ・プログラムが持つ実行環境を指します。
多くの場合、
GDBはユーザ・プログラムと同一のホスト環境上で実行されます。
この場合には、
file
コマンドやcore
コマンドを実行すると、
その副作用としてデバッグ・ターゲットが指定されます。
例えば、
物理的に離れた位置にあるホスト・マシン上でGDBを実行したい場合や、
シリアル・ポート経由でスタンドアロン・システムを制御したい場合、
または、
TCP/IP接続を利用してリアルタイム・システムを制御したい場合などのように、
より多くの柔軟性が必要とされる場合、
target
コマンドを使うことによって、
GDBに設定されたターゲットの種類の中から1つを指定することができます
(see Commands for managing targets)。