Automakeは,Makefile.amというファイルから,Makefile.inを
自動的に生成するツールです.それぞれのMakefile.amは,基本的には
一連のmake
変数の定義1に
なっていて,ルールが時折導入されています.生成されたMakefile.in
はGNU Makefileの標準に従います.
GNU Makefile Standards Documentは(see Makefile Conventions),長くて複雑で変更の原因にもなり ます.Automakeの目的は,個別のGNU管理者の背中からMakefle管理の負担を取 り除く(そしてAutomake管理者に任せる)ことです.
一般的なAutomakeの入力ファイルは,単純な一連の変数定義です.それぞれの ファイルは,Makefile.inを作成するために処理されます.通常,プロ ジェクト内のディレクトリごとに,一つのMakefile.amを配置します.
Automakeは,若干プロジェクトに制限を与えます.例えば,プロジェクトで Autoconf(see Introduction) を使用していると仮定すると,configure.acの内容には,ある制限が 生じます2.
Automakeでは,Makefile.inを生成するためにperl
が必要にな
ります.しかし,Automakeで作成された配布物は完全にGNUの標準に従ってい
て,ビルドするためにperl
は不要です.
bug-automake@gnu.org宛にAutomakeの提案とバグレポートをメール してください.