以下のオプションはedebugの動作に影響します。
edebugを使うまえに呼び出す関数群。 新たな値に設定されるたびに、edebugはこれらの関数を呼び出し、 そのあとで
edebug-setup-hook
をnil
に再設定する。 これを用いて、edebugを使用する場合にのみ、 使用するパッケージに対応するedebug用仕様をロードできる。 see Instrumenting。
これが
nil
以外であると、defun
やdefmacro
のような定義フォームを普通に評価すると、 edebug用にそれらを処置する。 これは、eval-defun
、eval-region
、eval-buffer
、eval-current-buffer
にも適用される。このオプションの値をトグルするにはコマンドM-x edebug-all-defsを使う。 see Instrumenting。
これが
nil
以外であると、コマンドeval-defun
、eval-region
、eval-buffer
、eval-current-buffer
は、 定義しないフォームの場合であってもすべてのフォームを処置する。 これは、ロードやミニバッファでの評価には適用されない。このオプションの値をトグルするにはコマンドM-x edebug-all-formsを使う。 see Instrumenting。
これが
nil
以外であると、edebugはウィンドウ構成を保存/復元する。 これには時間がかかるので、読者のプログラムがウィンドウ構成に 依存しないのならば、この変数はnil
に設定しておくほうがよい。値がリストであると、リスト内のウィンドウのみを保存/復元する。
edebugのコマンドWを使ってこの変数を対話的に変更できる。 see Edebug Display Update。
これが
nil
以外であると、edebugは表示されているすべてのバッファの ポイントを保存/復元する。選択していないウィンドウに表示されたバッファのポイントを変更する コードをデバッグ中には、別のバッファのポイントを保存/復元する必要がある。 edebugやユーザーが当該ウィンドウを選択すると、 そのバッファのポイントはウィンドウのポイント位置に移動する。
すべてのバッファでポイントを保存/復元するには 各ウィンドウを2度選択する必要があるため手間がかかる。 そのため、必要な場合にのみこの機能を有効にする。 see Edebug Display Update。
この変数が
nil
以外であれば、 edebugが初めて動作するときの初期の動作モードを指定する。 可能な値は、step
、next
、go
、Go-nonstop
,trace
、Trace-fast
、continue
、Continue-fast
。デフォルト値は
step
。 see Edebug Execution Modes。
nil
以外であると、関数へ入るときと出るときのトレースを表示することを 意味する。 トレース出力は、‘*edebug-trace*’という名前のバッファに、 関数へ入るときと出るときを各行に再帰の深さで字下げして表示する。デフォルト値は
nil
。Trace Bufferの
edebug-tracing
も参照。
nil
以外であれば、edebugはデバッグ対象のすべての式のカバレッジ テストを行う。 see Coverage Testing。
nil
以外であれば、 edebugの外側で実行するキーボードマクロを定義したり実行する。 デバッグしないので注意してこのオプションを使うこと。
debug-on-error
の以前の値がnil
であると、 edebugはdebug-on-error
にこの値を束縛する。 see Trapping Errors。
debug-on-quit
の以前の値がnil
であると、 edebugはdebug-on-quit
にこの値を束縛する。 see Trapping Errors。
edebugが動作中にedebug-on-error
やedebug-on-quit
の値を
変更しても、新たなコマンドでedebugをつぎに起動するまでは
これらの値は使用されない。
nil
以外であると、各停止位置で検査される式である。 結果がnil
以外であるとブレークする。 エラーは無視する。 see Global Break Condition。