add
コマンドは、
新しいディレクトリを加える場合にも使用します。
他のほとんどのコマンドと異なり、
add
コマンドは再帰的に動作しません。
‘cvs add foo/bar’ とタイプすることさえできません。
代りに、
次のようにする必要があります。
$ cd foo $ cvs add bar
-k
kflag] [-m
message] files ...files が加えられた事をリポジトリに伝えます。
add
で指定するファイルやディレクトリは、 現在のディレクトリに存在している必要があります。 新しいディレクトリ階層の全てをリポジトリに加える場合は (例えばサード・パーティーからのファイル等)、 代りにimport
コマンドを使用した方が良いでしょう。See import.内容を
commit
で格納するまで、 ここで加えたファイルは実際にはリポジトリに置かれません。remove
コマンドで削除されたファイルに対して、commit
を発行する前にadd
を実行した場合、remove
が無効になります。 例は See Removing files.オプション ‘-k’ には、 このファイルを取り出すときの置換モードを指定します。 詳細は Substitution modes 参照。
‘-m’ オプションには、ファイルの説明文を記述します。 (ログ情報を記録する設定ならば)この説明文が ファイル history に記録されます (see history file)。 またファイルを格納する際、リポジトリの履歴ファイルにも記録されます。 この説明文は
log
コマンドの出力で確認できます。 変更するには ‘admin -t’ を用います。See admin. フラグ ‘-m description’ を省略した場合、 空の文字列が使用され、説明を記述するように促されることはありません。
例えば、以下のコマンドでファイル backend.c が リポジトリに加えられます:
$ cvs add backend.c $ cvs commit -m "Early version. Not yet compilable." backend.c
加えたファイルは、作業中の枝だけに加えられます (see Branching and merging)。 他の枝にも加えたい場合は、後でマージすることができます (see Merging adds and removals)。