タイムスタンプの利用は単純です.編集日時を保つため,ダウンロードしたい ファイルに対し以下のようにします.
wget -S http://www.gnu.ai.mit.edu/
単純にls -l
すると,ローカルファイルのタイムスタンプが,サーバか
ら返されるようなLast-Modified
のステータスと同じになります.タイ
ムスタンプ情報は,見て分かるように,たとえ‘-N’がない場合でも(少く
ともhttpに対し)ローカルに維持されます.
数日後,Wgetにリモートファイルが変化したかどうか調査させ,変化した場合 ダウンロードしたい場合もあります.
wget -N http://www.gnu.ai.mit.edu/
Wgetはサーバに最後に編集した日付を尋ねます.ローカルファイルがサーバと 同じタイムスタンプ,またはより新しい場合,リモートファイルは再取得され ません.しかし,リモートファイルがより最新の場合,Wgetは取得処理を行い ます.
ftpでも同じようになります.例えば以下のようにします.
wget "ftp://ftp.ifi.uio.no/pub/emacs/gnus/*"
(URLの周りの引用符で,シェルが‘*’を展開することを妨げます.)
ダウンロード後にローカルディレクトリをリスト表示すると,リモートサーバ のものと一致するタイムスタンプを表示します.‘-N’でコマンドを再発行 することで,Wgetは,前回ダウンロードしてから編集されたファイルの み再び回収します.
毎週,GNUアーカイブをミラーしたい場合,毎週以下のコマンドを入力するでしょ う.
wget --timestamping -r ftp://ftp.gnu.org/pub/gnu/
タイムスタンプは,サーバがタイムスタンプを与えるファイルに対してのみ動
作します.httpに対しては,これはLast-Modified
ヘッダに依存し
ます.ftpに対しては,これはWgetがパース可能な書式の,日付を用いた
ディレクトリリストで得られるものに依存します(see FTP Time-Stamping Internals).