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readlink
: シムリンクの値、または正規化されたファイル名を表示するreadlink
には、二つの動作モードがある。
このモードでは、readlink
は、指定されたシンボリックリンクの値を表示する。
引数がシンボリックの名前以外だったときは、何も出力せず、0 以外の終了コードで終了する。
このモードでは、readlink
は、指定されたファイルの絶対パスによる名前を表示する。
その絶対パスには、. や .. といった構成要素や重複するパスの区切り
(/)、シンボリックリンクは含まれない。
readlink [option]… file…
デフォルトでは、readlink
は readlink モードで動作する。
このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: Common options.
canonicalize モードで動かす。ファイル名を構成する要素のうち、
最後の要素以外のどれかが、存在しなかったり、利用できなかったりすると、
readlink
は何も出力せず、0 以外の終了コードで終了する。
引数の末尾のスラッシュは無視される。
canonicalize モードで動かす。ファイル名を構成する要素に、
存在しなかったり、利用できなかったりするものがあれば、readlink
は何も出力せず、 0 以外の終了コードで終了する。
ファイル名のの末尾にスラッシュを付けると、その名前はディレクトリであるという指定になる。
canonicalize モードで動かす。ファイル名を構成する要素に、
存在しなかったり、利用できなかったりするものがあれば、readlink
はそれをディレクトリと見なす。
file が 1 個しか指定されなかったときは、出力の区切り文字 (訳注: 通常は改行) を表示しない。複数の file とともに、このオプションが指定されたときは、警告メッセージを出す。
ほとんどのエラーメッセージを出さないようにする。デフォルトで ON になっている。
エラーメッセージを表示する。
各行の末尾に改行ではなく、ゼロバイト (ASCII NUL) を出力する。 このオプションを使用すると、出力するデータに、途中に改行を挟むものがあっても、 他のプログラムがその出力を解析できるようになる。
readlink
ユーティリティが初めて登場したのは、OpenBSD 2.1 だった。
realpath
コマンドをオプションなしで使うと、canonicalize モードの
readlink
と同じ動作をする。
終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。