タグテーブルとは、複数のファイルで構成されるプログラムが、 どのように各ファイルに分割されているのか記述したものです。 これは、プログラムを構成するファイル名、 そのファイルに入っている関数の名前(または、名前の付いた別の単位)や ファイル内の位置の一覧です。 こうして関連するファイルをまとめておけば、 全ファイルを対象とした探索や置換をコマンド1つで行えます。 また、関数名とその位置を記録してあるので、 関数がどのファイルに入っているか調べて関数定義をみつけだす M-.のようなコマンドを実現できます。
タグテーブルは、タグテーブルファイルと呼ばれるファイルに格納されます。 このファイルの慣習的な名前はTAGSです。
タグテーブルの各項目は、タグ名、タグが(暗黙に)定義されているファイルの名前、 そして、ファイル中でタグが定義されている位置を記録しています。
もとのプログラムファイルから、どんな名前がタグテーブルに記録されるかは、 プログラム言語によって異なります。 一般的には、すべての関数やサブルーチンを含み、 大域変数、データ型、あると便利なその他の情報などを含むこともあります。 記録された個々の名前をタグと呼びます。