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2.6 automakeが必要とする可能性があるプログラム

生成されたMakefileが適切に動作するように,automakeが補助的なプ ログラムを必要とすることもあります.それらは数がかなり多いのですが,こ こにリストアップします.

ansi2knr.c
ansi2knr.1
これらの二つのファイルは,自動的なde-ANSI-ficationのサポートで使用され ます(see ANSI).
compile
これは,‘-c’と‘-o’の両方を同時に受け入れることができないコン パイラに対するラッパーです.それは実際に要求されたときだけ使用されます. そのようなコンパイラは滅多にありません.
config.guess
config.sub
これらのプログラムは,与えられているビルド,ホスト,またはターゲットの アーキテクチャといった,三つの標準的なものを調べます.これらのプログラ ムは,新しいアーキテクチャのサポートや新しいカーネルでの変更で検査の失 敗を修正するために定期的に更新されています.これらのファイルの最新バー ジョンをftp://ftp.gnu.org/gnu/config/から取得して,リリース物を 作成する前に確かめてください.
depcomp
要求された出力だけでなく,自動的な依存性の追跡機能で使用されている依存 情報も生成するために,このプログラムはコンパイラの実行方法を理解します.
elisp-comp
このプログラムは,Emacs Lispコードをバイトコンパイルするために使用され ます.
install-sh
これは,installプログラムの代わりのもので,installの利用 や使用が不可能なプラットフォームで動作します.
mdate-sh
このスクリプトは,version.texiファイルを生成します.それはファ イルを調査し,それに関する日付の情報を出力します.
missing
これは,通常管理者だけが必要とするいくつかのプログラムのラッパーです. 該当のプログラムが存在しない場合,missingは情報を伝える警告を出 力し,ビルドを継続することが可能になるように修正を試みます.
mkinstalldirs
このスクリプトは移植性が無いmkdir -pのラッパーです.現在我々は, mkdir -pが動作しないことをconfigure時に見つけたとき, install-sh -dを使用するようにしていて,これで配布時のスクリプト が少なくなります.

automakeがパッケージでmkinstalldirsを見つけた時,後方互 換性のため,それはまだ使用され配布されます.しかし,それはもはや自動的 にインストールされず,削除した方が安全でしょう.

py-compile
これは,Pythonスクリプトをバイトコンパイルするために使用されます.
texinfo.tex
プログラムではなく,パッケージにTexinfoソースファイルがあるとき,この ファイルは,make dvimake ps,そしてmake pdfを動 作させるために必要になります.
ylwrap
このプログラムは,lexyaccのラッパーで,例えば,複数の yaccのインスタンスを単一のディレクトリで,並行して呼び出すこと が可能であることを確かめます.