テキストページをページ単位で画面に表示されているのを読む際に,ある種のポ インティングデバイスでテキストの特定の部分を示すことができれば,より読み 易いことを多くの人は知っています.こういうわけで,GNU Info(Emacsとスタン ドアローンバージョンの両方)には,画面上でのカーソル移動が可能になるコマ ンドもあります.キーストロークを記述するため,このマニュアルで使用される 表記方法は,EmacsマニュアルとGNU Readlineマニュアルで使用された表記方法 と同じです.その表記に慣れていない場合1,See Character Conventions.
以下の表では,Infoでカーソルを移動する基本的なコマンドをリストアップして
います.それぞれの項目は,カーソル移動を実行するため入力するキーの順序,
M-x
2コマンド名
(カッコ内に表示),そしてコマンドが行うことの短い記述から成り立っています.
全てのカーソル移動コマンドは,数値(numeric)の引数をとります
(universal-argument
を参照してください).数字の引数を用いることで,移動コマン
ドを単純に複数回実行します.例えば,next-line
に4という数字の引数
が与えられた場合,カーソルは四行下に移動します.負の数字の引数を用いるこ
とで,移動は逆になります.-4がnext-line
に与えられると,カーソルは
四行上に移動します.
next-line
)prev-line
)beginning-of-line
)end-of-line
)forward-char
)backward-char
)forward-word
)backward-word
)beginning-of-node
)end-of-node
)move-to-window-line
)M-r
はカーソルをウィンドウの真中の行の最初に移動します.nの
数字の引数を用いた場合,M-r
はウィンドウのn番目の行の最初に
カーソルを移動します.
[1] 短い概要は以下のようにな ります.C-xはCTRLキーとxを押すことを意味します. M-xはMETAキーとxキーを押すことを意味します.多く の端末でMETAキーはALTキーとして知られています.SPCキー はスペースバーです.他のキーは,通常それらに表示されている名前で呼ばれま す.
[2] M-x
もコマンドです.それは
execute-extended-command
を呼び出します.詳細は,See Executing an extended command.