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27.16 印刷

印刷用のEmacsコマンドには、バッファ全体ないしその一部を、 ページヘッダ付き/なしのどちらででも出力する機能があります。 dired(see Misc File Ops)とdiary(see Diary Commands)の 印刷機能についても参照してください。

M-x print-buffer
カレントバッファの内容を、ファイル名とページ番号を 記したページヘッダ付きで印刷する。
M-x lpr-buffer
カレントバッファの内容を、ページヘッダなしで印刷する。
M-x print-region
print-bufferと同様だが、現在のリージョンのみを印刷する。
M-x lpr-region
lpr-bufferと同様だが、現在のリージョンのみを印刷。

(Postscriptコマンドを除く)印刷コマンドは、 lpr-switchesの値をもとに追加オプションをlprに渡します。 この変数の値は文字列のリストであり、 各文字列は‘-’で始まるオプションである必要があります。 たとえば、Emacsから行う印刷で1行を80文字に設定するには、 lpr-switchesをつぎのように設定します。

     (setq lpr-switches '("-w80"))

変数printer-nameを設定すれば、使うプリンタを指定できます。

変数lpr-commandは、実行すべきプリンタプログラムを指定します。 デフォルトの値はオペレーティングシステムに依存します。 多くのシステムでは、デフォルトは"lpr"です。 変数lpr-headers-switchesも同様に、 ページヘッダを作るための追加オプションを指定します。 変数lpr-add-switchesは、 プリンタプログラムに(lprには適した) オプション‘-T’とオプション‘-J’を指定するかどうか制御します。 この変数の値がnilならこれらのオプションを指定しません。 プリンタプログラムがlprと互換性がないなら、 変数lpr-add-switchesnilにすべきです。