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25.3 メッセージ間での移動

もっとも基本的な操作は、メッセージを読むことです。 rmailでこれを行うには、メッセージをカレントメッセージにします。 メッセージは受け取った順に並んでいるので、 通常はファイルの中を順に移動して読んでいきます。 rmailに入ると、カレントメッセージにしたことがない最初のメッセージから始まります (つまり、未読を意味する‘unseen’属性が付いている最初のもの。 see Rmail Attributes)。 先へ進めば他の新しいメッセージを読めます。 まえへ戻れば古いメッセージを読み直せます。

n
削除されたメッセージを飛ばして、 削除されていないつぎのメッセージへ移動する (rmail-next-undeleted-message)。
p
削除されていないまえのメッセージへ移動する (rmail-previous-undeleted-message)。
M-n
削除されたメッセージも含めてつぎのメッセージへ移動する (rmail-next-message)。
M-p
削除されたメッセージも含めてまえのメッセージへ移動する (rmail-previous-message)。
j
最初のメッセージへ移動する。 数引数nを指定すると、メッセージ番号nのメッセージへ移動する (rmail-show-message)。
>
最後のメッセージへ移動する(rmail-last-message)。
<
最初のメッセージへ移動する(rmail-first-message)。
M-s regexp <RET>
正規表現regexpに一致するつぎのメッセージへ移動する (rmail-search)。
- M-s regexp <RET>
正規表現regexpに一致するまえのメッセージへ移動する。

npは、rmailでメッセージ間を移動する普通の方法です。 これらのコマンドは、メッセージ間を順々に移動していきますが、 期待どおりに削除されたメッセージは飛び越えます。 コマンドの定義名はrmail-next-undeleted-messagermail-previous-undeleted-messageです。 削除されたメッセージを飛び越したくない場合、 たとえば、削除されたメッセージをアンデリート1したいときは、 (npの)変形である M-nM-prmail-next-messagermail-previous-message)を使います。 これらのコマンドに数引数を指定すると、反復回数とみなします。

rmailでは、数字を打つだけで数引数を指定できます。 始めにC-uを打つ必要はありません。

M-srmail-search)コマンドは、rmailにおける探索を行います。 通常のインクリメンタルサーチコマンドC-sもrmailで使えますが、 これはカレントメッセージの中だけを探索します。 M-sコマンドの目的は、他のメッセージを探すことです。 正規表現(see Regexps)を読み終えてから、 つぎのメッセージの先頭から一致するものを探し始めます。 そしてみつかったメッセージを選択します。 regexpが空だとM-sは最後に使った正規表現を再使用します。

ファイル内で逆向きに他のメッセージを探索するには、 M-sに負の数引数を指定します。 rmailでは、- M-sと打てばよいのです。

ラベルをもとにメッセージを探索することもできます。 See Rmail Labels

メッセージ番号を指定してメッセージへ移動するには、 メッセージ番号を引数としてjrmail-show-message)を使います。 引数がないとjは最初のメッセージを選択します。 <rmail-first-message)も最初のメッセージを選択します。 >rmail-last-message)は最後のメッセージを選択します。


Footnotes

[1] 【訳注】 メッセージに付けた削除印を消すこと。