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12.8 ファイルディレクトリ

ファイルシステムは、ファイル群をディレクトリにまとめます。 ディレクトリ一覧は、ディレクトリの中にある、 すべてのファイルの一覧表です。 Emacsには、ディレクトリを作成したり削除したりするコマンド、 短形式(ファイル名のみ)や長形式(サイズ、日付、作者を含む)の ディレクトリ一覧を作成するコマンドがあります。 diredと呼ばれるディレクトリブラウザもあります。 See Dired

C-x C-d dir-or-pattern <RET>
短形式でディレクトリ一覧を表示する(list-directory)。
C-u C-x C-d dir-or-pattern <RET>
長形式でディレクトリ一覧を表示する。
M-x make-directory <RET> dirname <RET>
dirnameという名前の新しいディレクトリを作る。
M-x delete-directory <RET> dirname <RET>
dirnameという名前のディレクトリを削除する。 ディレクトリは空である必要があり、さもないとエラー。

ディレクトリ一覧を表示するコマンドは C-x C-dlist-directory)です。 表示するディレクトリや一覧に含めるファイルを指定するワイルドカードを含む パターンをミニバッファから読み取ります。 たとえば、

     C-x C-d /u2/emacs/etc <RET>

とすると、 ディレクトリ/u2/emacs/etcの中のすべてのファイルを表示します。 ファイル名のパターンを指定した例はつぎのとおりです。

     C-x C-d /u2/emacs/src/*.c <RET>

通常、C-x C-dはファイル名だけを含んだ短形式のディレクトリ一覧を 表示します。 (値は無関係な)数引数を指定すると、 (‘ls -l’のように)サイズ、日付、作者を含む長形式の一覧を作ります。

ディレクトリ一覧のテキストは、下位プロセスでlsを実行して取得します。 Emacsの2つの変数で、lsへ渡すオプションを制御します。 list-directory-brief-switchesは、短形式一覧のときに使う オプションを与える文字列です(デフォルトは"-CF")。 list-directory-verbose-switchesは、長形式一覧のときに使う オプションを与える文字列です(デフォルトは"-l")。