マイナモード(minor mode)は、メジャーモードの選択とは独立に ユーザーがオン/オフできる機能を提供します。 マイナモードは、個別にも組み合わせてもオンにできます。 マイナモードは、長すぎますが『汎用的に使えるオプション機能のモード』と 命名したようがよいかもしれません。
マイナモードは、普通、1つのメジャーモードを変更するだけではありません。 たとえば、自動詰め込みモード(auto-fillモード)は、 テキスト挿入を許す任意のメジャーモードで使えます。 汎用的であるためには、マイナモードは メジャーモードが行うこととは実質的に独立である必要があります。
マイナモードは、メジャーモードに比べて、実装するのがしばしば困難です。 1つの理由は、任意の順でマイナモードをオン/オフできるようにする 必要があるからです。 マイナモードは、メジャーモードや他のオンになっているマイナモードとは 無関係にその望みの効果を発揮できる必要があります。
しばしば、マイナモードを実装するうえでもっとも大きな問題は、 Emacsの残りの部分に対して必要なフックを探すことです。 マイナモードキーマップにより、従来に比べて簡単になります。