Automakeは実行されるたびに,configure.acを追跡するために Autoconfを呼び出します.この方法で,特定のマクロの使用を認識し,生成さ れるMakefile.inを適切に調整します.現在認識されるマクロとそれら の効果は,以下のようになっています.
AC_CONFIG_HEADERS
AM_CONFIG_HEADER
の使用を要求していました
(see Macros).これは今日では既に事実ではありません.
AC_CONFIG_LINKS
make distclean
で削
除し,make dist
の部分で生成される指名されたソースファイルを配布
するためのルールを生成します.
AC_CONFIG_AUX_DIR
(スクリプトの完全なリストは以下のとおりです.config.guess,
config.sub, depcomp, elisp-comp,
compile,install-sh, ltmain.sh, mdate-sh,
missing,mkinstalldirs, py-compile,
texinfo.tex,そしてylwrap)すべてのスクリプトが常に探され
るわけではありません.Makefile.inの要求で生成された場合だけ探さ
れるスクリプトもあります.
AC_CONFIG_AUX_DIR
が与えられていない場合,スクリプトは
‘standard’な場所で探されます.mdate-sh,texinfo.tex,
そしてylwrapの標準的な場所は,現在のMakefile.amに対応す
るソースディレクトリです.それ以外のものの標準的な場所は,最初は
.,..,または../..(トップソースディレクトリに関連)
で,それは経る羽ースクリプトの一つを提供しています.See Finding `configure' Input.
AC_CONFIG_AUX_DIR
で要求されるファイルは,このディレクトリに
Makefile.amが無い場合でも自動的に配布されます.
AC_CANONICAL_HOST
AC_CANONICAL_SYSTEM
AC_CANONICAL_HOST
に似ていますが,Makefile変数の
‘build_alias’と‘target_alias’も定義します.
See Getting the Canonical System Type.
AC_LIBSOURCE
AC_LIBSOURCES
AC_LIBOBJ
AC_LIBSOURCE
やAC_LIBSOURCES
でリストアップさ
れているすべてのファイルを自動的に配布します.
AC_LIBOBJS
マクロがAC_LIBSOURCE
を呼び出すことに注意してく
ださい.そのため,AutoconfマクロがAC_LIBOBJ([file])
を呼び出すと
説明されている場合,file.cはAutomakeで自動的に配布されます.こ
れには,AC_FUNC_ALLOCA
,AC_FUNC_MEMCMP
,
AC_REPLACE_FUNCS
等の多くのマクロが含まれます.
ところで,直接LIBOBJS
に代入することは,既にサポートされていませ
ん.この目的では常にAC_LIBOBJ
を使用すべきです.See AC_LIBOBJ
vs. LIBOBJS
.
AC_PROG_RANLIB
AC_PROG_CXX
AC_PROG_F77
AC_F77_LIBRARY_LDFLAGS
AC_PROG_FC
AC_PROG_LIBTOOL
libtool
に対する処理を開始します(see Introduction).
AC_PROG_YACC
AC_PROG_LEX
AC_SUBST
Autoconfマニュアルで,マクロがvarに対してAC_SUBST
を呼び出
すとか,出力変数varを定義するといった説明がある場合,varは
それぞれのAutomakeが生成するMakefile.inで定義されます.例えば,
AC_PATH_XTRA
はX_CFLAGS
とX_LIBS
を定義するので,
AC_PATH_XTRA
が呼び出されている場合,Makefile.amでこれら
変数と使用することが可能です.
AM_C_PROTOTYPES
AM_GNU_GETTEXT
AM_MAINTAINER_MODE
configure
に‘--enable-maintainer-mode’オプショ
ンを加えます.これが使用されている場合,automake
は生成された
Makefile.in内の‘maintainer-only’ルールをデフォルトで停止し
ます.このマクロは‘MAINTAINER_MODE’条件を定義し,自分の
Makefile.amで使用することが可能です.
m4_include
m4_include
がconfigure.acの著者によって使用されることは滅
多にありませんが,aclocalがパッケージローカルのファイルにあ
るマクロを要求していることを検出したとき,aclocal.m4に現れるは
ずです(システム全域のディレクトリにインストールされているマクロとは異
なります.Invoking aclocalを参照して下さい).