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14.6 オプションの警告およびメッセージ

デフォルトでは、 GDBは内部の動作に関する情報を表示しません。 性能の遅いマシンで実行している場合には、 set verboseコマンドを使うとよいでしょう。 これによって、 GDBは、 長い内部処理を実行するときにメッセージを出力することで、 クラッシュと勘違いされないようにします。

現在のところ、 set verboseコマンドによって制御されるメッセージは、 ソース・ファイルのシンボル・テーブルを読み込み中であることを知らせるメッセージです。 Commands to specify filessymbol-fileを参照してください。

set verbose on
GDBが特定の情報メッセージを出力するようにします。
set verbose off
GDBが特定の情報メッセージを出力しないようにします。


show verbose
set verboseがon、 offのどちらの状態であるかを表示します。

デフォルトでは、 オブジェクト・ファイルのシンボル・テーブルに問題を検出しても、 GDBはメッセージを出力しません。 しかし、 コンパイラをデバッグしているようなときには、 このような情報があると便利かもしれません (see Errors reading symbol files)。

set complaints limit
異常な型のシンボルを検出するたびにGDBが出力するメッセージの総数をlimit個とします。 limit個のメッセージを表示すると、 その後は問題を検出してもメッセージを表示しないようになります。 メッセージを1つも出力させないようにするには、 limitにゼロを指定してください。 メッセージの出力が抑止されないようにするには、 limitに大きな値を設定してください。


show complaints
GDBが何個までシンボル異常に関するメッセージを出力できるよう設定されているかを表示します。

デフォルトでは、 GDBは慎重に動作し、 コマンドを本当に実行するのか確認するために、 ときには馬鹿げているとさえ思えるような質問を多く尋ねてきます。 例えば、 既に実行中のプログラムを実行しようとすると、 次のように質問してきます。

     (gdb) run
     The program being debugged has been started already.
     Start it from the beginning? (y or n)

ユーザが、 実行したコマンドの結果を何がなんでも見てみたいのであれば、 この「機能」を抑止することができます。

set confirm off
確認要求を行わないようにします。
set confirm on
確認要求を行うようにします (デフォルト)。


show confirm
確認要求の現在の設定を表示します。