GUDの下でデバッガを実行すると、 デバッガは通常の入出力にEmacsバッファを使います。 このバッファをGUDバッファと呼びます。 デバッガはEmacsバッファでファイルを訪問して、 プログラムのソースファイルを表示します。 このようなバッファの1つに矢印(‘=>’)が表示され、 現在実行している行を表示します。 このバッファでポイントを動かしても矢印は動きません。
ソースファイルを表示したバッファでは、いつでもソースファイルを編集できます。 矢印はファイルのテキストの一部ではなく、画面上に表示されているだけです。 ソースファイルを変更するとき、 行を挿入/削除すると矢印の表示位置情報が失われることに注意してください。 GUDには、変更前のデバッガメッセージから変更後の対応する行番号を知る術は ありません。 また、デバッガにソースの変更を反映するには、 プログラムを再コンパイルしてから再実行する必要があります。
お好みならば、シェル(shell)モードの変形を用いた デバッガバッファを介して、デバッガプロセスを完全に制御することもできます。 こうすれば、デバッガのすべてのコマンドを利用でき、 シェル(shell)モードの履歴機能を用いて コマンドを繰り返し実行できます。 See Shell Mode。