Next: , Previous: Regexps, Up: Search


10.6 探索と大文字小文字の区別

Emacsのインクリメンタルサーチでは、小文字だけで探索文字列を指定すると、 探索対象のテキストの大文字小文字の違いを通常無視します。 したがって、‘foo’を探索するように指定すると、 ‘Foo’にも‘foo’にも一致します。 正規表現、特に文字集合の場合でも同様です。 ‘[ab]’は、‘a’、‘A’、‘b’、‘B’のいずれにも一致します。

インクリメンタルサーチする探索文字列のどこかに大文字があると、 大文字小文字を区別して探索します。 したがって、‘Foo’の探索では、 ‘foo’や‘FOO’をみつけだせません。 このことは、文字列の探索だけでなく正規表現の探索にもあてはまります。 探索文字列から大文字を消去すれば、この効果はなくなります。

変数case-fold-searchnilを設定すれば、 大文字小文字の違いを含めて、すべての文字はそのとおりに一致するようになります。 これは、バッファごとの変数です。 変数を変更してもカレントバッファだけに影響しますが、 変更可能なデフォルトの値があります。 See Locals。 この変数は、置換コマンド(see Replace)や ミニバッファの履歴探索コマンド(see Minibuffer History)が 行う探索を含む、一括型探索にも適用されます。