通常,ファイル間の差を見るときは,正確に何が変更されたのかを理解する手助 けとなる,ファイルの差がある行の周りの部分も見たいと思うでしょう.このよ うなファイルの周りの部分をcontext(周りの文)と呼びます.
gnu diffは異なっている行の周りの文を表示する,二つの出力 書式を提供しています.context format(周りの文を用いた書式)と unified format(一体化した書式)です.それで,異なっている行が見つかっ た関数やファイルのセクションを追加表示することが可能です.
diffの出力形式で,他人にファイルの新しいバージョンを配布する場 合,彼らがファイルに独自の変更をしている場合でも差分を適用できるように, 周りの文を表示する出力形式の一つを使用すべきです.この状況でも,異なって いる行の周りの文の行をファイル内で探すことで,patchで差分を適 用することが可能です.これらの行が差分が告げている場所から実際には数行離 れていても,patchは行番号を調整し,差分を正しく適用することが 可能です.不完全な差分を適用するためにpatchを使用する詳細は, See Imperfect.