16.1.2 Autotestのログ
実行時に,テストスイートはそれ自身の名前に.logが後置されているロ
グファイルを作成し,例えば,testsuiteという名前のテストスイー
トはtestsuite.logを作成します.それには多くの情報が含まれ,通常は
管理者が実際に必要とするもの以上ですが,そのためほとんどの場合で必要とさ
れるすべてのものが含まれます.
- コマンドライン引数
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残念なことに広く広がっているUnixの非常に悪い習慣は,
‘CC=my-home-grown-cc ./testsuite’のように,コマンドの前に環境変数を
設定することです.この結果テストスイートは変更を知ることが無く,そのため,
(i)それを報告することが不可能で,(ii)連続する実行に対し
CC
の値を
保存することができません.Autoconfは全く同じ問題に直面していて,コマンド
ライン引数での変数定義を渡すようユーザに依頼することで解決しました.
Autotestでもこの規則が要求されますが,強制する意味はありません.ログには
ユーザが変更した変数の追跡が含まれています.
- ChangeLogの抜粋
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ソースの階層で見つかるすべてのChangeLogの先頭の行です.バグがパッ
ケージの開発バージョンで報告されるとき,バージョン文字列はユーザがコンパ
イルしたソースの正確な状態を知るための情報としては十分ではないので,これ
は特に役に立ちます.もちろんこれはChangeLogの使用方法に依存します.
- ビルドマシン
-
クロスコンパイル環境でテストスイートを実行するということは,テストスイー
トはマシンbuildで実行されますがプログラムはマシンhostで実行
されるという意味があり,簡単な作業ではありません.テストスイートとプログ
ラムの両方をhostで実行するのはより簡単ですが,テストスイートの観点
からすると,単一の環境変数host = buildは残ります.ログにはビ
ルドマシンに関連する情報が含まれていて,それには重要な環境変数も含まれて
います.
- テストされたプログラム
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テストされたプログラムの絶対バスと--versionの答えです
(Writing testsuite.at,
AT_TESTED
を参照してください).
- コンフィグレーションのログ
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configureで生成されるconfig.logの内容が後置されます.そ
れにはコンフィグレーションフラグとコンフィグレーション自身の詳細な報告が
含まれます.