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7.2 locateの呼び出し

     locate [option...] pattern...
--all
-A
オプションではない引数の,一つまたはそれ以上ではなく,すべての引数にマッ チした名前だけを出力します.
--basename
-b
locateデータベースのファイル名の最後の構成要素に対してマッチする パターンを指定します.最後の構成要素は,“ベース名(base name)”と呼ばれ ます.例えば,/tmp/mystuff/foo.old.cのベース名は foo.old.cになります.パターンにメタ文字が含まれている場合,ベー ス名に正確にマッチする必要があります.そうでない場合,ベース名の一部が マッチする必要があります.
--count
-c
--print’ (‘-p’)も指定されていない限り,マッチしたファイル名 を出力する代わりに,見つかったマッチ数だけを出力します.
--database=path
-d path
デフォルトのファイル名のデータベースを検索する代わりに,pathにあ るファイル名のデータベースを検索し,それはコロンで分離されたデータベー スファイル名のリストになります.環境変数LOCATE_PATHを検索するデー タベースファイルに設定する方法も使用可能です.両方使用されている場合, オプションは環境変数に優先します.pathの空の項目(すなわち,先頭と 末尾のコロンや,一行に二つのコロン)は,デフォルトのデータベースとして受 け取ります.‘path’の項目で‘-’を使用することで,データベースは 標準入力からも提供することが可能です.‘path’の一つ以上の‘-’が 構成要素にある場合,後のものが無視されます(しかし,警告メッセージは出力 されます).
--existing
-e
(データベースが作成されたときに存在していた名前の代わりに)現在,存在し ている名前だけ出力されます.データベースのマッチが多い場合,プログラム が非常に遅くなることに注意してください.壊れたシンボリックリンクの扱い 方は,‘-L’,‘-P’,そして‘-H’オプションが影響します.
--non-existing
-E
(データベースが作成されたときに存在していた名前の代わりに)現在,存在し ていない名前だけ出力されます.データベースのマッチが多い場合,プログラ ムが非常に遅くなることに注意してください.壊れたシンボリックリンクの扱 い方は,‘-L’,‘-P’,そして‘-H’オプションが影響します.
--follow
-L
(‘-e’や‘-E’オプションで)ファイルの存在を調査する場合,壊れて いるシンボリックリンクは存在しないものとみなします.これはデフォルトで す.
--nofollow
-P
-H
(‘-e’や‘-E’オプションで)ファイルの存在を調査する場合,壊れて いるシンボリックリンクはファイルが存在しているかのように処理します.こ のオプションの‘-H’の形式は,findに類似しているために提供さ れています.‘-H’ではなく‘-P’の使用が推奨されます.
--ignore-case
-i
パターンとファイル名の両方で,大文字小文字の違いを無視します.
--limit=N
-l N
結果として出力する数をNに制限します.‘--count’オプションを使 用している場合,出力される値はこの制限より大きくなりません.
--mmap
-m
受け入れられますが何もしません.このオプションは,BSDのlocateと の互換性を提供するためだけにサポートされています.
--null
-0
結果を,改行文字ではなく,ASCIIのヌル文字で分離します.このオプションの 利便性を完全に利用するため,新しいデータベース書式を使用してください(デ フォルトです).
--print
-p
--statistics’ (‘-S’)や‘--count’ (‘-c’)のために,通 常は出力されない検索結果を出力します.
--wholename
-w
指定されたパターンはを,locateデータベースのファイル名全体に 対してマッチさせます.パターンにメタ文字が含まれている場合,正確にマッ チする必要があります.そうでない場合,ファイル名全体にマッチする必要が あります.これはデフォルトの動作です.
--regex
-r
部分文字列やシェルのglobマッチを使用する代わりに,コマンドラインで指定 されているパターンをPOSIXの拡張正規表現として解釈します.指定されている 正規表現にマッチするlocateデータベースのファイル名が出力(また はカウント)されます.‘-i’フラグも与えられている場合,大文字小文字 を区別しません.マッチは,パス名全体に対して実行され,デフォルトではパ ス名は指定されている正規表現のマッチする部分にマッチします.正規表現で は‘^’や‘$’を,パス名の最初や最後にマッチするものとして使用し ても構いません.
--stdio
-s
受け入れられますが何もしません.このオプションは,BSDのlocateと の互換性を提供するためだけにサポートされています.
--statistics
-S
それぞれのlocateデータベースの概要情報を出力しません.オプショ ン以外の引数が与えられていない限り,検索は実行されません.
--help
locateへのオプションの概要を出力し,終了します.
--version
locateのバージョンナンバーを出力し,終了します.