特定の状況では一つ以上のリポジトリを持つことは良い考えです。例えば二つ
のプロジェクトがあり、全くコードが重複しないような場合です。複数のリポ
ジトリ持つためにはしなければならないことは、適切なリポジトリを、環境変
数 $CVSROOT
で設定するか、cvs のオプション ‘-d’ に指
定するか、もしくは、(一度作業ディレクトリを取り出せば) 単純に cvs
に作業ディレクトリ取り出しに使われたリポジトリを使わせる、ということだ
けです。
複数のリポジトリを持つ大きな利点は、各々を別のサーバに置けることです。 cvs バージョン 1.10 では、単独のコマンドは違うリポジトリのディレ クトリを再帰的に辿ることはできません。開発バージョンの cvs では、 複数のサーバから作業ディレクトリに取り出すことがでます。cvs は要 求されたコマンドを実行するために必要であれば、再帰的に動作し、対応する 数のサーバ・マシンに接続するという細い作業全部を扱います。 以下は作業ディレクトリを設定する例です:
cvs -d server1:/cvs co dir1 cd dir1 cvs -d server2:/root co sdir cvs update
cvs co
コマンドは作業ディレクトリを設定し、それから cvs
update
コマンドは server2 に接続し、dir1/sdir サブディレクトリを更新
し、その他のものを更新するために server1 に接続します。