4.9 プロセス情報
いくつかのオペレーティング・システムは、
‘/proc’と呼ばれる便利な機能を提供しています。
これは、
ファイル・システム関連のサブルーチンを使用して、
実行中プロセスのイメージを調べるのに使用することができます。
GDBが、
この機能を持つオペレーティング・システム用に構成されていれば、
info proc
コマンドを使用することで、
ユーザ・プログラムを実行しているプロセスに関するいくつかの情報を知ることができます。
info proc
は、
procfs
をサポートするSVR4システム上でのみ機能します。
info proc
- プロセスに関して入手可能な情報を要約して出力します。
info proc mappings
- プログラムがアクセスすることのできるアドレス範囲を表示します。
出力情報には、
それぞれのアドレス範囲に対してユーザ・プログラムが持つ読み込み権、
書き込み権、
実行権の情報が含まれます。
info proc times
- ユーザ・プログラムおよびその子
(プロセス)
の起動時刻、
ユーザ・レベルのCPU消費時間、
システム・レベルのCPU消費時間を表示します。
info proc id
- ユーザ・プログラムに関連のあるプロセスのID情報を表示します。
ユーザ・プログラムのプロセスID、
親(プロセス)のプロセスID、
プロセス・グループID、
セッションIDを出力します。
info proc status
- プロセスの状態に関する一般的な情報を出力します。
プロセスが停止している場合は、
停止した理由、
(シグナルを受信した場合には)
受信したシグナルが出力情報に含まれます。
info proc all
- プロセスに関する上記の情報をすべて表示します。