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A.14 rdiff—リリース間の `patch' 形式の差分

二つのリリース間の差分を、 Larry Wall の ‘patch(1)’ ファイル形式で生成します。 この出力を直接 patch プログラムに食わせて、 古いリリースを新しいリリースに更新できます。 (これは作業ディレクトリを必要とせず、直接リポジトリを操作する 数少ない cvs コマンドの一つです。) このコマンドの実行結果は標準出力に送られます。

一つないし二つのリビジョンか日付の組み合わせを (標準オプション ‘-r’ や ‘-D’ を用いて) 指定することができます。 リビジョンか日付を一つだけ指定した場合、 指定したものと rcs ファイルの先頭リビジョンとの差分が パッチ・ファイルとして出力されます。

ソフトウェア配布物が複数のディレクトリから構成される場合、 別のディレクトリに置かれた古いソースを参照するために、 patch コマンドにオプション ‘-p’ を 指定する必要があるかも知れません。