VCでは、現在3つの版管理システム、 つまり、バックエンドで動作します。 RCS、CVS、SCCSの3つです。
RCSはフリーの版管理システムでFree Software Foundationから入手ができます。 RCSは、扱えるバックエンドの中では、たぶん、もっとも成熟したものです。 VCコマンド群は、RCSに概念的にもっとも近いものです。 RCSでできるほとんどのことはVCからもできます。
CVSは、RCSの上に作られてRCSの機能を拡張していて、 より洗練されたリリース管理、複数ユーザーの並行開発を許しています。 CVSの下では、VCの基本的な編集操作を使えますが、 あまり一般的でない操作に関しては、 コマンド行からCVSを呼ぶ必要があります。 CVSを使うには保管庫(リポジトリ、repository)を設定しなければなりませんが、 ここで扱うには複雑すぎる話題です。
SCCSはフリーではありませんが、版管理システムとしては広く使われています。 能力の観点からすれば、VCが扱える3つのうちでもっとも弱いです。 SCCSに欠けている機能(たとえばスナップショット)はVC自身で 実現して補っていますが、 複数の枝分かれのようなVCの他のいくつかの機能はSCCSでは利用できません。 RCSを使えない理由があるときに限ってSCCSを使うべきです。