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10.7.3 置換コマンドと大文字小文字の区別

置換コマンドの第1引数がすべて小文字である場合、 case-fold-searchnil以外であるときには、 大文字小文字を区別せずに置換対象を探索します。 case-fold-searchnilであるときには、 すべての探索において大文字小文字を区別します。

さらに、引数newstringが、すべて小文字、あるいは、 一部が小文字のときには、置換コマンドは、 各置換対象の大文字小文字のパターンを保存しようとします。 つまり、コマンド

     M-x replace-string <RET> foo <RET> bar <RET>

は、小文字の‘foo’を小文字の‘bar’に、 すべて大文字の‘FOO’を‘BAR’に、 大文字で始まる‘Foo’を‘Bar’に置換します。 (replace-stringが区別できるのは、これら3つの選択肢、 つまり、小文字のみ、すべて大文字、大文字で始まるだけ。)

置換文字列に大文字を使ったときには、 これを挿入するときは大文字は大文字のままです。 第1引数に大文字を使ったときには、 第2引数では大文字小文字を変換せずにつねに指定どおりに置き換えます。 同様に、case-replacecase-fold-searchnilを設定すると、 大文字小文字を変換せずに置換します。