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12.7.9.2 VC作業ファイルの扱い方

Emacsは、版管理の下に置かれたソースファイルに対しては、 通常バックアップファイルを作りません。 版管理を使っているファイルに対してもバックアップファイルを作りたいなら、 変数vc-make-backup-filesnil以外の値を設定します。

ロックの状態に関わらず、 普通、作業ファイルはつねに存在します。 vc-keep-workfilesnilを設定すると、 C-x C-qで新版をチェックインすると、作業ファイルを削除します。 しかし、Emacsでファイルを訪問しようとすると、作業ファイルをふたたび作ります。 (CVSでは、作業ファイルはつねに存在する。)

版管理されているファイルをシンボリックリンクを介して編集することは、 危険なことになりえます。 版管理システムを迂回してしまいます。 つまり、ロックせずにファイルを編集できてしまい、 変更のチェックインには失敗します。 また、他のユーザーがあなたの変更を上書きしてしまうかもしれません。 こういったことを防ぐために、 VCは、訪問する各シンボリックリンクを検査して、 それが版管理の下に置かれたファイルを指しているかどうか調べます。

変数vc-follow-symlinksは、 シンボリックリンクが版管理されているファイルを指しているときに どうするかを制御します。 その値がnilならば、VCは警告メッセージを表示するだけです。 tならば、VCは自動的にリンクを辿って、かわりに本当のファイルを訪問し、 エコー領域にこのことを表示します。 値がask(デフォルト)ならば、 VCはリンクを辿るかどうかを毎回聞いてきます。