新たにマーカを作成するときには、そのマーカが、 どこも指していない、現在のポイント位置を指している、 バッファの参照可能部分の先頭や末尾を指している、 別のマーカと同じ箇所を指しているのいずれかにできます。
この関数は、カレントバッファの現在のポイント位置を 指す新たに作成したマーカを返す。 see Point。 例については、下記の
copy-marker
を参照。
この関数は、バッファの参照可能部分の先頭を指す新たに作成したマーカを返す。 ナロイングしていなければ、これはバッファの先頭である。 see Narrowing。
この関数は、バッファの参照可能部分の末尾を指す新たに作成したマーカを返す。 ナロイングしていなければ、これはバッファの末尾である。 see Narrowing。
本章のソースファイル(の原文)を入れたバッファでの この関数と
point-min-marker
の例を示す。(point-min-marker) ⇒ #<marker at 1 in markers.texi> (point-max-marker) ⇒ #<marker at 15573 in markers.texi> (narrow-to-region 100 200) ⇒ nil (point-min-marker) ⇒ #<marker at 100 in markers.texi> (point-max-marker) ⇒ #<marker at 200 in markers.texi>
引数としてマーカを渡されると、
copy-marker
は、 marker-or-integerが指すのと同じ バッファとバッファ内位置を指す新たなマーカを返す。 引数として整数を渡されると、copy-marker
は、 カレントバッファで位置marker-or-integerを指す新たなマーカを返す。新たなマーカの挿入型は引数insertion-typeで指定する。 see Marker Insertion Types。
渡された整数引数が1未満であると、
copy-marker
は、 カレントバッファでバッファの先頭を指す新たなマーカを返す。 渡された整数引数がバッファの長さより大きいと、copy-marker
は、 バッファの末尾を指す新たなマーカを返す。(copy-marker 0) ⇒ #<marker at 1 in markers.texi> (copy-marker 20000) ⇒ #<marker at 7572 in markers.texi>marker-or-integerがマーカでも整数でもないと、エラーを通知する。
2つの異なるマーカが、同じバッファの同じバッファ内位置であるか、
どちらもどこも指していないときには、
両者を(eq
ではないが)equal
とみなします。
(setq p (point-marker)) ⇒ #<marker at 2139 in markers.texi> (setq q (copy-marker p)) ⇒ #<marker at 2139 in markers.texi> (eq p q) ⇒ nil (equal p q) ⇒ t