他のファイルをTexinfoファイルにインクルードするため,@include
コ
マンドを行の最初に書き,同じ行にインクルードするファイル名を続けてくださ
い.例えば以下のようにします.
@include buffers.texi
インクルードファイルは,単に,全体をインクルードするのを期待する,または,
外部の(outer)Texinfoファイルにあるテキストの一部にすべきです。それ
は,Texinfoファイルの標準的な始めと終りを含めるべきではありません.特に,
インクルードファイルを,‘\input texinfo’と述べている行から始めるべ
きではありません.そうする場合,その文節は出力ファイルにそのまま挿入され
ます.同様に,インクルードファイルを@bye
コマンドで終えるべきでは
ありません.@bye
以降は全く書式化されません.
過去に,インクルードファイルの最初に@setfilename
行を書くことが要
求されていましたが,もはやそうでははありません.今では,そのような行を書
くかどうかは重要ではありません.@setfilename
行がインクルードファ
イルに存在する場合,それは無視されます.
慣習的に,インクルードファイルは,@chapter
行が続く@node
行で始めます.それぞれのインクルードファイルは一つの章です.これで,通常
のノードとメニューを作成更新する,ノードポインタとメニューをインクルード
ファイルに作成するコマンドの使用が容易になります.しかし,単純なEmacsの
ノードとメニューを作成更新するコマンドは,複数のTexnfoファイルでは動作し
ません.このためそれらのコマンドを,インクルードファイルで始まる
@node
行の`Next',`Previous',そして`Up'ポインタを補充するために
使用することは不可能です.また,ファイル全体のマスターメニューを作成する
通常のコマンドも使用不可能です.メニューと`Next',`Previous',そして`Up'
ポインタを手で挿入するか,GNU Emacs Texinfoモードのコマンド,
texinfo-multiple-files-update
を使用する必要があり,それは
@include
ファイルに対し設計されています.