普通はタグを修正しません。それはリポジトリの履歴を記録するために存在し ており、削除したり意味を変えたりすることは、普通は望むことではないでしょ う。
しかし、一時的にタグを使用したり、偶然に間違った場所に付けてしまったり する場合もあるでしょう。ですから、タグを削除、移動、改名するかもしれま せん。警告: この節のコマンドは危険です。それは履歴情報を永遠に捨て去り、 エラーからの復帰が難しくなるか、不可能になります。あなたが cvs の 管理者なら、これらのコマンドを taginfo で制限することを考えるかもしれ ません (see user-defined logging)。
タグを削除するには、‘-d’ オプションを cvs tag
か
rtag
に指定します。例えば:
cvs rtag -d rel-0-4 tc
はモジュール tc
からタグ rel-0-4
を削除します。
移動 とは、同じ名前を違うリビジョンを指すようにすることです。例
えば、stable
タグは現時点で backend.c のリビジョン1.4を
指しており、おそらくそれをリビジョン1.6を指すようにしたいと思っている
かもしれません。タグを移動するには、‘-F’ オプションを cvs
tag
かcvs rtag
に指定します。例えば、今書いた作業は以下のもの
で達成できます:
cvs tag -r 1.6 -F stable backend.c
タグの 改名 とは、違った名前を古いタグと同じリビジョンを指すよう
にすることです。例えば、タグ名の綴りを間違えて、修正したいと思っている
かもしれません (できれば他の人が古い綴りに頼る前に)。タグを改名するた
めには、まず ‘-r’ オプションを cvs rtag
に与えて新しいタグ
を作り、それから古い名前を削除します。これは新しいタグを古いタグと全く
同じファイルにつけることになります。例えば:
cvs rtag -r old-name-0-4 rel-0-4 tc cvs rtag -d old-name-0-4 tc