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31.17.1 字下げ基本関数

本節では、字下げを数えたり挿入するために使われる基本関数について述べます。 後続の節の関数群は、これらの基本関数を使っています。 関連する関数については、See Width

— Function: current-indentation

この関数は、現在行の字下げを返す。 これは最初の白文字以外の文字の水平位置である。 行全体が白文字や空である場合には、行末の水平位置を返す。

— コマンド: indent-to column &optional minimum

この関数は、ポイント位置からcolumnに達するまでタブや空白で字下げする。 minimumを指定しnil以外であると、 columnを越える場合であっても最低minimum個の空白を挿入する。 さもなければ、ポイントがcolumnを越えている場合には、 この関数はなにもしない。 戻り値は、挿入した字下げが終る箇所のコラムである。

挿入された白文字は周りの文字(普通は、まえの文字)からテキスト属性を継承する。 see Sticky Properties

— User Option: indent-tabs-mode

この変数がnil以外であると、 字下げ関数は空白に加えてタブも挿入する。 さもなければ、空白のみを挿入する。 この変数に設定すると、カレントバッファでバッファローカルになる。