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2 共通のオプション

特定のオプションは,以下のすべてのプログラムで利用可能です.それぞれの プログラムで同一の記述を書く代わりに以下で記述します.(実際,すべての gnuプログラムが,これらのオプションを受け入れる(あるいは受け入れ るべき)です.)

通常,オプションとオペランドは任意の順序で書くことが可能で,プログラムは すべてのオプションがあらゆるオペランドの前に書かれているかのように動作し ます.例えば,‘sort -r passwd -t :’は‘sort -r -t : passwd’のよ うに動作し,それは‘:’が-tのオプション引数であるためです. しかし,POSIXLY_CORRECT環境変数が設定されている場合,特定のコマン ドで指定ない場合,オプションをオペランドの前に書く必要があります.

これらのプログラムには,--help--versionが単一のコ マンドライン引数のときだけ,それを認識するものもあります.

--help
すべての利用可能なオプションをリストアップした使用方法のメッセージを出 力し,正しく終了します.
--version
バージョンナンバーを出力して,正しく終了します.
--
オプションリストを区切ります.それ以降の引数は何であろうと,たとえ ‘-’で始まる場合でもオペランドとして扱われます.例えば,‘sort -- -r’は-rという名前のファイルから読み込みます.

単一の‘-’は,オプションのように見えても本当のオプションではありま せん.状況から明らかな場合は,それは標準入力や標準出力を意味し,オペラ ンドやオプション引数として使用可能です.例えば,‘sort -o - -’は標 準出力に書き出し,標準入力から読み込み,そしてそれは単なる sortと等価です.他で指定されない限り,ファイル名が要求される あらゆる状況で‘-’を書くことが可能です.