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6 Infoファイルを探す

GNU Infoで,Infoファイルの項目全体を文字の順番で検索したり,Infoファイル の索引全体を検索したり,特定のトピックを議論しているInfoファイル内の領域 を見つけたりすることが可能になります.

<s> (search)
</>
エコーエリアの文字列を読み込み,それを検索します.大文字を含む文字列の場 合,Infoファイルは大文字小文字を識別します.それ以外の場合は,大文字小文 字を無視します.数字Nの引数を用いた場合,文字列でN番目に見つ かったものを検索します.負の引数は後方検索します.
<?> (search-backward, vi-like operation)
エコーエリアの文字列を読み込み,Infoファイル全体を後方に文字列を検索しま す.大文字を含む文字列の場合,Infoファイルは大文字小文字を識別します.そ れ以外の場合は,大文字小文字を無視します.数字Nの引数を用いた場合, 文字列でN番目に発生したものを検索します.負の引数は前方検索します.
<S> (search-case-sensitively
エコーエリアの文字列を読み込み,文字列が小文字しか含まない場合でも,大文 字小文字を識別してそれを検索します.数字Nの引数を用いた場合,文字 列でN番目に発生したものを検索します.負の引数は後方検索します.
C-x <n> (search-next)
<n>, vi-like operation
前回検索コマンドで使用したのと同じ文字列を,同じ方向で,同じ大文字小文字 識別オプションで検索します.数字Nの引数を用いた場合,文字列で N番目に発生したものを検索します.
C-x <N> (search-previous)
<N>, vi-like operation
前回検索コマンドで使用したのと同じ文字列を,同じ大文字小文字識別オプショ ンで,逆方向に検索します.数字Nの引数を用いた場合,文字列でN 番目に発生したものを検索します.
<C-s> (isearch-forward)
入力している文字列を,Infoファイル全体を対話的に前方に検索します.大文字 を含む文字列の場合,Infoファイルは大文字小文字を識別します.それ以外の場 合は,大文字小文字を無視します.
<C-r> (isearch-backward)
入力している文字列を,Infoファイル全体を対話的に後方に検索します.大文字 を含む文字列の場合,Infoファイルは大文字小文字を識別します.それ以外の場 合は,大文字小文字を無視します.
<i> (index-search)
Infoファイルの索引で文字列を調べ,見つかった索引項目が指し示しているノー ドを選択します.
<,> (next-index-match)
前回の‘i’コマンドから,次に一致している索引項目を含むノードに移動し ます.
M-x index-apropos
文字列に対し,システム上の既知のInfoファイルすべての索引から,可能な限り 一致したメニューを構築します.

最も基本的な検索コマンドは,‘s’や‘/’(search)です. ‘s’コマンドはエコーエリアに文字列の入力を促すプロンプトを表示し,そ れ以降のInfoファイルでその文字列を探します.文字列が見つかった場合,含ま れているノードが選択され,カーソルは見つかった文字列の最初に位置します. 次の‘s’コマンドは,‘[’と‘]’の間にデフォルトの検索文字列を 表示します.新しい文字列の代わりに<RET>を押すと,検索文字列にデフォ ルトを使用します.‘--vi-keys’ (see –vi-keys)では,‘n’や ‘N’)コマンドを使用すると,同じ文字列をより速く検索します.

インクリメンタル検索(Incremental searching)は,基本的な検索に似て いますが,検索文字列を完全に指定されるまで待つ代わりに,文字列が入力して いる間にも調査されます.

インクリメンタルと非インクリメンタル検索の両方で,Infoファイルのテキスト と検索文字列を比較しているとき,デフォルトで大文字小文字を無視します.し かし,検索文字列に大文字を使用すると,検索は大文字小文字を識別します.小 文字のみの入力の場合でも,大文字小文字の識別を非インクリメンタル検索で行 いたい場合,‘S’コマンド(search-case-sensitively)を使用してく ださい).‘n’と‘N’コマンドは,前回の検索コマンドが‘S’の場 合,大文字小文字を識別した操作を行います.

マニュアルで素早く何かを見つける最も効果的な方法は‘i’コマンド (index-search)です.このコマンドは,文字列の入力を促すプロンプト を表示し,その文字列を現在のInfoマニュアルのすべての索引で探します.索引 の項目で一致するものが見つかった場合,項目が参照しているノードを表示し, エコーエリアに項目の完全なテキストを出力します.更に一致するものを探すた め‘,’ (next-index-match)を入力することも可能です.優れたInfo マニュアルには,概念の索引に重要なものがすべて存在しているので,‘i’ コマンドで,マニュアルをリファレンスとして使用できるようになります.

説明しているマニュアルが何か分からない場合は,M-x index-aproposを 試してみてください.それで文字列の入力を促すプロンプトが表示され,その文 字列をシステムにインストールされているすべてのInfoドキュメントのすべての 索引で探します.コマンドラインで呼び出すことも可能です.–apropos を参照してください.