A.13.1 log のオプション
オプションを指定しなければ、log
は利用できる全ての
情報を表示します。つまりオプションは全て出力を制限するものです。
-b
- 既定の枝 (通常は幹で最も大きな番号の枝) に関する情報を表示します。
-d
dates- dates に示されたリビジョンの情報を表示します。
dates には格納日時の範囲をセミコロンで区切って記述します。
日時の表現形式は他の cvs コマンドの
‘-D’ オプションと同じです (see Common options)。
それを次のように組み合わせて、格納日時の範囲を表現します:
- d1
<
d2- d2
>
d1 - d1 から d2 までの間に格納されたリビジョンを選択します。
<
d- d
>
- d より前に格納された全てのリビジョンを選択します。
- d
<
>
d - d より後に格納された全てのリビジョンを選択します。
- d
- d 以前の最新のリビジョンを一つ選択します。
‘>’ や ‘<’ の後に ‘=’ を付ければ、端を含まない
範囲指定ではなく、端を含むような範囲指定が可能です。
要素の区切りがセミコロン ‘;’ であることに注意して下さい。
-h
- rcs ファイルの名前, 作業ディレクトリのファイル名, 先頭リビジョン,
既定の枝, 利用者一覧, ロックモード, タグ名, 拡張子を表示します。
-l
- Local、つまり現在の作業ディレクトリでのみコマンドが
実行されます。(これを指定しない場合再帰的に実行されます)。
-N
- このファイルではタグ名の一覧を表示しません。
タグ名を多く使用していると、その表示だけで3ページ以上のタグ情報を
"more" することになります。
タグ名を省略したログ情報でも構わないときは、
このオプションを指定すると便利です。
-R
- rcs ファイルの名前だけを表示します。
-r
revisions- revisions に示されたリビジョンの情報を表示します。
revisions にはリビジョンの範囲をカンマで区切って記述します。
利用可能な範囲指定の書式を次に示します:
- rev1
:
rev2 - rev1 から rev2 までのリビジョンを選択します (同じ枝である
必要があります)。
:
rev- 枝の最初から rev までのリビジョンを選択します。
- rev
:
- rev から同じ枝の最後のリビジョンまでを選択します。
- branch
- 枝 branch にある全てのリビジョンを選択します。
- branch1
:
branch2 - この範囲内の枝にある全てのリビジョンを選択します。
- branch
.
- 枝 branch の最新リビジョンを選択します。
リビジョンを指定せず ‘-r’ だけを指定した場合、
既定の枝、通常は幹の最新リビジョンを選択します。
従って ‘-r’ と引数との間に空白を入れないようにして下さい。
-s
states- states と状態が一致するリビジョンの情報を表示します。
states にはファイルの状態をカンマで区切って記述します。
-t
- ‘-h’ の情報に、ファイルの説明文を追加して表示します。
-w
logins- logins に示された使用者が格納したリビジョンの情報を表示します。
logins には使用者名をカンマで区切って記述します。
logins を省略した場合、コマンドを起動した人物の
使用者名が用いられます。
従って ‘-w’ と引数との間に空白を入れないようにして下さい。
log
は、オプション ‘-d’, ‘-s’, ‘-w’ の
全てに適合し、かつ ‘-b’, ‘-r’ のいずれかに適合した
リビジョンに関する情報を表示します。