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本節で述べるコマンドは、指定した位置に達するまで実行します。 iを除くすべてのものは、停止する場所に一時的なブレークポイントを 設定してから実行モードに移行します。 意図したブレークポイントより先に別のブレークポイントに達しても 実行を停止します。 ブレークポイントについて詳しくはSee Breakpoints。
非ローカル脱出は、読者が意図したプログラムの停止すべき 一時的なブレークポイントを迂回するため、 これらのコマンドは非ローカル脱出があると意図したように動作しません。
edebug-goto-here
)。
edebug-forward-sexp
)。
コマンドhは、一時的なブレークポイントを使って、 ポイント位置付近の停止位置まで進みます。 ブレークポイントについて詳しくはSee Breakpoints。
コマンドfは、プログラムの式1つ分先へ進みます。 より正確には、C-M-fによる移動箇所へ一時的なブレークポイントを設定し、 プログラムがブレークポイントで停止するような実行モードで実行します。
前置引数nを指定すると、 ポイント位置からn個先のS式に一時的なブレークポイントを設定します。 囲んでいるリストの残り要素数がnより少なければ、 囲んでいる式の末尾で停止します。
C-M-fの移動先はプログラムが実際に停止するであろう箇所です。
これが正しくない場合もあり、たとえば、cond
では正しくありません。
コマンドfは、柔軟性のために、
停止位置ではなくポイント位置でforward-sexp
を使います。
現在の停止位置から式1つだけ実行したい場合には、
まずwと打ってポイントを停止位置に移動してからfを打ちます。
コマンドoは式から『出る』まで実行します。 ポイントを含むS式の末尾に一時的なブレークポイントを置きます。 このS式が関数定義そのものである場合には、 oは定義の最後のS式の手前まで実行します。 現在この箇所にいた場合には、関数から戻ってから停止します。 いいかえれば、最後のS式のあとに位置していない限り、 このコマンドは現在実行中の関数から抜けません。
コマンドiは、 ポイント位置のあとにあるリストフォームから呼ばれる関数やマクロへ進み、 最初に出会った停止位置で止まります。 そのフォームはこれから評価されるフォームである必要はありません。 しかし、評価されるフォームが関数呼び出しである場合には、 引数を評価するまえにこのコマンドを使うことを覚えておいてください。 さもないとこのコマンドを使う時期が遅すぎます。
コマンドiは、呼び出す関数やマクロが処置されていないと それらを処置します。 これは便利ですが、それらの関数やマクロは、明示的に処置を取り除かない限り、 処置したままになります。