アウトライン(outline)モードはテキスト(text)モードにたいへん よく似たメジャーモードですが、アウトライン構造を持つテキストの編集用です。 アウトライン構造を把握できるようにテキストの一部を一時的に不可視にできます。 カレントバッファのメジャーモードをアウトライン(outline)モードに 切り替えるには、M-x outline-modeと打ちます。
アウトライン(outline)モードで行を不可視にすると、 その行は画面上に表示されません。 画面上では、不可視にした行が削除されたかのように見えますが、 それに先行する可視な行の末尾に省略記号(ピリオドが3つ...)が表示されます (何行不可視にしていても、省略記号は1つだけ)。
C-nやC-pのような行を対象とした編集コマンドは、 不可視にした行のテキストを、先行する可視な行の一部であるかのように扱います。 改行も含めて可視な行全体をキルすると、後続の不可視な行も一緒にキルします。
アウトラインマイナ(outline-minor)モードは、 メジャーモードであるアウトライン(outline)モードと 同じコマンドを提供しますが、他のメジャーモードと一緒に使用できます。 カレントバッファでアウトラインマイナ(outline-minor)モードをオンにするには、 M-x outline-minor-modeと打ちます。 ‘mode: outline-minor’といった形のファイルにローカルな変数で、 テキストファイルにアウトラインマイナ(outline-minor)モードを 指定することもできます(see File Variables)。
メジャーモードであるアウトライン(outline)モードでは、
プレフィックスC-cに特別なキーバインディングを設定しています。
アウトラインマイナ(outline-minor)モードでは、
C-c @をプレフィックスとして同様のバインディングがあります。
これは、一緒に用いるメジャーモードの特別なコマンドとの衝突を
減らすための措置です。
(変数outline-minor-mode-prefix
で、
実際に使用するプレフィックスを制御する。)
アウトライン(outline)モードに入ると、
フックtext-mode-hook
に続けてフックoutline-mode-hook
を
実行します(see Hooks)。