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23.4 ピクチャーモードの矩形領域コマンド

ピクチャー(picture)モードでは、 1/4平面モデルに適合するように、 テキストの矩形領域に作用するコマンドを定義します。 標準的な矩形領域コマンドも役立つでしょう (see Rectangles)。

C-c C-k
矩形領域を空白でクリアする(picture-clear-rectangle)。 数引数を指定するとテキストを削除する。
C-c C-w r
同様だが、まず矩形領域の内容をレジスタrに保存する (picture-clear-rectangle-to-register)。
C-c C-y
ポイント位置を左上隅として最後にキルした矩形領域をバッファに上書きする (picture-yank-rectangle)。 数引数を指定すると挿入する。
C-c C-x r
同様だが、レジスタrの矩形領域を使う (picture-yank-rectangle-from-register)。

絵の矩形領域コマンド、C-c C-kpicture-clear-rectangle)と C-c C-wpicture-clear-rectangle-to-register)は、 標準の矩形領域コマンドが矩形領域を削除するのに対しクリアする点で異なります。 これは、ピクチャー(picture)モードでのC-dの意味の変更方法に 類似したものです。

しかし、ピクチャー(picture)モードでも矩形領域の削除は便利なので、 数引数を与えるとこれらのコマンドは矩形領域を削除します。 引数を指定してもしなくてもC-c C-kC-c C-yのために矩形領域を(レジスタに)保存します。

ピクチャー(picture)モードのヤンクコマンドは標準のそれとは、 挿入のかわりに上書きする点で異なります。 これはピクチャー(picture)モードでのテキストの挿入が 他のモードでのそれと異なっているのと同じです。 C-c C-ypicture-yank-rectangle)は、 もっとも最近にキルした矩形領域を(上書きで)挿入しますが、 C-c C-xpicture-yank-rectangle-from-register) は同様のことを指定されたレジスタ内の矩形領域で行います。