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20.1.5 Emacs内部でmakeinfoを実行する

makeinfo-regionmakeinfo-bufferコマンドを使用することで, GNU Emacs Texinfoモードでmakeinfoを実行することが可能です. Texinfoモードでは,コマンドはデフォルトで,C-c C-m C-rC-c C-m C-bに割り当てられています.

C-c C-m C-r
M-x makeinfo-region
現在の領域をInfoに書式化します.
C-c C-m C-b
M-x makeinfo-buffer
現在のバッファをInfoに書式化します.

makeinfo-regionmakeinfo-bufferを呼び出すとき,Emacsはファ イル名のためプロンプトを出し,デフォルトとして訪問されたファイルの名前を 提示します.希望があれば,makeinfo処理を始める<RET>を押す前に, ミニバッファのデフォルトファイル名を編集できます.

Emacsのmakeinfo-regionmakeinfo-bufferコマンドは,一時的 なシェルバッファでmakeinfoプログラムを実行します.makeinfo がエラーを見つけた場合,Emacsはエラーメッセージを一時的なバッファに表示 します.

C-x `(next-error)の入力で,エラーメッセージを解析することが 可能です.これでEmacsは,makeinfoがエラーとしたTexinfoソースの行 にカーソルを移動します.next-errorコマンドの使用の詳細は, See Running make or Compilers Generally.

さらに,makeinfoコマンドを実行しているシェルを殺したり,シェルバッ ファに最新の出力を表示させたりすることも可能です.

C-c C-m C-k
M-x makeinfo-kill-job
(makeinfo-regionmakeinfo-bufferから)makeinfoを実 行している,現在のジョブを殺します.
C-c C-m C-l
M-x makeinfo-recenter-output-buffer
最新の出力を表示するため,makeinfoシェルバッファを再表示します.

(TeXジョブを殺したり再表示したりする類似のコマンドが,C-c C-t C-kC-c C-t C-lだと言うことに注意してください.See Texinfo Mode Printing.)

M-x edit-optionsM-x set-variableコマンドで makeinfo-options変数を設定することや,.emacs初期化ファイル で変数を設定することで,makeinfoに対するオプションを指定できます.

例えば,以下のように.emacsファイルに書きます.

     (setq makeinfo-options
          "--paragraph-indent=0 --no-split
           --fill-column=70 --verbose")