Next: ST2000 Remote, Previous: EB29K Remote, Up: Remote
開発者は、
GDBを使用することによって、
ネットワークに接続されたVxWorks端末上のタスクを、
UNIXのホストから起動してデバッグすることができます。
VxWorksシェルから起動され、
既に実行中の状態のタスクをデバッグすることもできます。
GDBは、
UNIXホスト上で実行されるコードとVxWorksターゲット上で実行されるコードの両方を使います。
gdb
は、
UNIXホスト上にインストールされて実行されます
(ホスト上のプログラムをデバッグするのに使うGDBと区別するために、
vxgdb
という名前でインストールされることもあります)。
VxWorks-timeout
argsvxworks-timeout
オプションをサポートするようになりました。
このオプションはユーザによってセットされるもので、
argsは、
GDBがRPCの応答を待つ秒数を表わします。
実際のVxWorksターゲットが速度の遅いソフトウェア・シミュレータであったり、
帯域の小さいネットワーク回線を介して遠距離にある場合などに使うとよいでしょう。
VxWorksとの接続に関する以下の情報は、 このマニュアルの作成時における最新の情報です。 新しくリリースされたVxWorksでは、 手順が変更されているかもしれません。
VxWorks上でGDBを使うためには、
VxWorksカーネルを再構築して、
VxWorksライブラリrdb.aの中のリモート・デバッグ用のインターフェイス・ルーチンを組み込む必要があります。
そのためには、
VxWorksのコンフィギュレーション・ファイルconfigAll.hの中でINCLUDE_RDB
を定義して、
VxWorksカーネルを再構築します。
この結果として生成されるカーネルにはrdb.aが組み込まれ、
VxWorksの起動時にソース・デバッグ用のタスクtRdbTask
が起動されます。
VxWorksの構成や再構築に関する詳細については、
製造元のマニュアルを参照してください。
VxWorksシステム・イメージへのrdb.aの組み込みが終わり、
UNIXの実行ファイル・サーチ・パスにGDBの存在するパスを加えれば、
GDBを実行するための準備は完了です。
UNIXホストからgdb
(インストールの方法によってはvxgdb
)
を実行します。
GDBが起動されて、 以下のプロンプトを表示します。
(vxgdb)