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12.7.6 ファイルの複数の枝分かれ

版管理の用途の1つは、ファイルの複数の『現在』版を維持することです。 たとえば、さまざまな完了していない新しい機能を徐々に付け加えている プログラムの異なる版を持つかもしれません。 そういった開発の独立した流れを(branch)と呼びます。 VCでは、枝を作ったり、別の枝へ切り替えたり、2つの枝を併合したりできます。 しかし、今のところ、RCSだけで枝を使えることに注意してください。

ファイルの開発の主要な流れを(trunk)と呼びます。 幹にある版は、普通、1.1、1.2、1.3、…と番号が付けられます。 そのような版のどれからでも、独立した枝を始めることができます。 版1.2から始まる枝の版番号は1.2.1.1となり、 同じ枝の後続の版番号は1.2.1.2、1.2.1.3、1.2.1.4、…となります。 版1.2から始まる別の枝があれば、それらの版番号は、 1.2.2.1、1.2.2.2、1.2.2.3、…となります。

版番号の最後の要素を省略したものを枝番号と呼びます。 これは、その枝にある版の中でもっとも大きい番号の版、先頭版を指します。 まえの例の枝は、枝番号1.2.1と1.2.2です。