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2.4 メニューの作成方法

Info階層のすべてのノードには,メニュー(menu)を持たせてもかまいませ ん — それはサブノードのリストです.mコマンドで,端末から読み込ま れたトピックに対して現在のノードのメニューを検索します.

メニューは‘* Menu:’で始まる行で開始します.行の残りはコメントです. 行の先頭から‘* ’で始まる全ての行は,単一のトピックをリストアップし ます.トピックの名前 — このトピックを選択するため,ユーザがmコマ ンドに与える必要がある引数 — は,星型(アスタリスク)とスペースの直後に あり,コロン,スペース,そしてタブが続き,そしてそのトピックを述べている ノード名が続きます.‘Next’,‘Previous’,そして‘Up’が続く ノード名に似ているノード名は,タブ,カンマ,または改行で終端してもかまい ません.それは,ピリオドで終端してもかまいません.

ノード名とトピック名が同じ場合,二度名前を与える代わりに,省略の‘* name::’を使用してもかまいません(そして,それがメニューが乱雑になる のを抑えるので,可能なときはいつでもそれを使用すべきです).

トピック名の先頭付近がお互いに異なるようにトピック名を選択することは思慮 深いことです — これで,ユーザは短い省略の入力が可能になります.長いメ ニューでは,最小限受容できる省略となる,それぞれの項目名の初めを大文字化 することは良い考えです(長いメニューとは,五つ以上の項目のものです).

ノードのメニューでリストアップされているノードは,(メニューのあるノード) の“サブノード”と呼ばれ,(メニューのあるノード自身は)それら(サブノード) の“上位”になります.(サブノードは)それぞれ,上位への‘Up:’を示すも のがあるべきです.(サブメニューの)全てを見たい人が,メニューに何度も訪れ る必要がないように,全てまたはほとんどのサブノードが‘Next’と ‘Previous’ポインタで並ぶように整列すると役に立つことも多いでしょう.

Infoディレクトリは,ノード‘(dir)Top’の単純なメニューです — すなわ ち,ファイル.../info/dirのノード‘Top’です.その他のあらゆる メニューと全く同じようなメニューに,新しい項目を書くことが可能です.Info ディレクトリは,infoと呼ばれるファイルディレクトリと同じでは ありません.Infoのファイルの多くは,そのファイルディレクトリに存 在しますが,必須ではないこともあります.そして,そのディレクトリのファイ ルがInfoディレクトリのノードに自動的にリストアップされないこともあります.

また,Infoノードグラフは,“階層的”だと主張されていますが,実際それは 任意の方向に向いたグラフにもなり得ます.共有されている構造とポイ ンタサイクルは完全に利用可能になっていて,表現の意味として適切な場合はそ れらが使用可能です.ファイルの全てのノードが,連結されている構造となる形 式にする必要はありません.実際このファイルには,二つの連結されているコン ポーネントがあります.あなたはその中の一つにいて,それはノード‘Top’ の下にあります.それ以外はhコマンドで行くノード‘Help’を含んで います.実際,ガベージコレクト機能がないので,サブ構造を示さなくても困っ た問題はありませんが,しかしこのようなサブ構造は,今まで誰もその存在を見 つけることができないので,どちらかと言うと無用です.