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カスタマイズのために、ユーザーオプションをグループに
まとめてみつけやすくしてあります。
グループはさらに大きなグループにまとめられていて、
いちばん大きな(すべてのグループを含む)グループは
Emacs
という名前です。
M-x customizeは、トップレベルのEmacs
グループ
およびその直下の(第2レベルの)グループを表示した
カスタマイズバッファを作成します。
その表示はつぎのようになります。
/- Emacs group: ---------------------------------------------------\ [State]: visible group members are all at standard settings. Customization of the One True Editor. See also [Manual]. Editing group: [Go to Group] Basic text editing facilities. External group: [Go to Group] Interfacing to external utilities. more second-level groups \- Emacs group end ------------------------------------------------/
この表示の先頭部分は、
このバッファがEmacs
グループの内容を表示していることを記しています。
残りのグループが表示されるのは、
それらがEmacs
グループに含まれているからです。
ただし、それらは字下げや「-」なしで表示されていて、
表示にはそれらのグループの内容が含まれてはいないことを示しています。
各グループの表示には1行の説明文字列が付随しています。
また、Emacs
グループについては‘[State]’行が付随しています。
カスタマイズバッファ内のテキストのほとんどは変更できませんが、 一部分は編集可能フィールドになっていて、変更できます。 また、アクティブフィールドという、 その場所を起動するとなんらかの動作を行うような場所もあります。 アクティブフィールドを起動するには、 Mouse-1でそこをクリックするか、 またはそこにポイントを持っていって<RET>を打ちます。
たとえば、第2レベルグループ中の‘[Go to Group]’と記された部分は アクティブフィールドです。 ‘[Go to Group]’のフィールドを起動すると、 そのグループとそのグループの内容を表示する 新しいカスタマイズバッファが作られ、 そのグループと中身が表示されます。 このフィールドは他のグループへのハイパーテキストリンクの一種です。
Emacs
グループそのものはユーザーオプションを1つも含んでいませんが、
他のグループにはあります。
さまざまなグループを眺めてみると、
興味を持ってカスタマイズしてみようと思うような機能に属する
オプションやフェイスをみつけることができるでしょう。
カスタマイズグループ群の構造を概観するには、 M-x customize-browseを使います。 このコマンドは、グループ名(とオプションやフェイス)と それらの構造だけを表示する特別なカスタマイズバッファを作ります。
このバッファ中では、グループの中身を見るには‘[+]’のところを起動します。 グループの中身が見えるようになると、このボタンは‘[-]’に変わります。 これを起動すると中身を(もとどおり)隠します。
各グループ、オプション、フェイスにはそれぞれ‘[Group]’、 ‘[Option]’、‘[Face]’と記されたアクティブフィールドがあります。 それらを起動すると、そのグループ/オプション/フェイスのみを表示した 通常のカスタマイズバッファが作成されます。 そのバッファで値を設定します。