6.4 フレームに関する情報
既に挙げたもの以外にも、
選択されたフレームに関する情報を表示するコマンドがいくつかあります。
frame
f
- このコマンドは、
引数なしで実行されると、
別のフレームを選択するのではなく、
その時点において選択中のフレームに関する簡単な説明を表示します。
このコマンドの省略形は
f
です。
引数付きの場合、
このコマンドはスタック・フレームを選択するのに使用されます。
See Selecting a frame。
info frame
info f
- このコマンドは、
選択されたフレームに関する詳細な情報を表示します。
表示される情報には、
以下のようなものがあります。
- フレームのアドレス
- 1つ下位の(選択されたフレームによって呼び出された)フレームのアドレス
- 1つ上位の(選択されたフレームを呼び出した)フレームのアドレス
- 選択されたフレームに対応するソース・コードを記述した言語
- フレームの引数のアドレス
- 退避されているプログラム・カウンタ(呼び出し側フレームの実行アドレス)
- 退避されているレジスタ
これらの詳細な情報は、
何か問題が発生して、
スタックの形式が通常の慣習に合致しなくなった場合に、
役に立ちます。
info frame
addrinfo f
addr- アドレスaddrのフレームに関する詳細な情報を、
そのフレームを選択することなく表示します。
このコマンドによって、
その時点において選択されていたフレームとは異なるフレームが選択されてしまうことはありません。
このコマンドでは、
frame
コマンドに指定するのと同様のアドレスを
(アーキテクチャによっては複数)
指定する必要があります。
See Selecting a frame。
info args
- 選択中のフレームの引数を、
1行に1つずつ表示します。
info locals
- 選択中のフレームのローカル変数を、
1行に1つずつ表示します。
これらはすべて、
選択中のフレームの実行箇所においてアクセス可能な
(静的変数または自動変数として宣言された)
変数です。
info catch
- 選択中のスタック・フレームの実行箇所においてアクティブな状態にある、
すべての例外ハンドラの一覧を表示します。
他の例外ハンドラを参照したい場合は、
関連するフレームに
(
up
コマンド、
down
コマンド、
frame
コマンドを使用して)
移動してから、
info catch
を実行します。
See Setting catchpoints。