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1992年7月,何カ月ものアルファテストの後で,私は Autoconf 1.0をリリースし, それを使用して多くのGNUパッケージを改造しました.私は,それら に対するあまりに肯定的な反応に驚きました.私が追跡記録可能な人以上の多く の人々がそれを使用し始め,それには,GNUプロジェクトの一部では ない(TCL,FSP とKerberos V5のような)ソフトウェアで仕事をしている人も含ま れています.Autoconfは,configureを使用している多くの人が遭遇 した問題を報告してくれるので,急速に改善され続けました.
Autoconfは,M4実行の良い耐久テストだということが分かりました.unix M4は,Autoconfが定義するマクロの長さでコアダンプを吐き始め,いくつかのバ グがGNU M4でも同様に明らかになりました.結局,私達は GNU M4のみが持つ機能が必要だと認識しました.4.3BSD M4は,特に組み込みマクロの設定が足りず,System Vバージョンはましですが, 私達が必要とするもの全てをいまだに供給してくれません.
人々が,Autoconfをより強い圧力の下(そして,私が予想していなかった使用方
法の下)で利用するにつれ,更なる開発事項が生じました.Karl BerryはX11 に
対する調査を加えました.david zuhnはC++サポートを寄付してくれました.
François Pinardは,無効な引数を診断させるようにしました.Jim Blandy は
勇敢にも,後の改良のためのワークグランドとなるよう,GNU Emacs
のコンフィグレーションに強要しました.Roland McGrathは,GNU C
ライブラリのコンフィグレーションに使用し,Cヘッダテンプレートファイルを
自動的に作成する,autoheaderスクリプトを書き,
configureに,‘--verbose’オプションを加えました.Noah
Friedmanは,‘--macrodir’オプションと AC_MACRODIR
環境変数を加
えました.(彼は,“ソフトウェアパッケージを,Autoconfを使用するものに改
造してください”と言うことを意味する autoconfiscateという言葉も作
り出しました.)RolandとNoahは,AC_DEFINE
での引用の保護を改善し,
特に私が1993年の2月から6月まで移植性の問題にうんざりしているときに多くの
バグを直しました.