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26.3 数値的なモード

ファイルの許可は,内部では整数で保存されます.象徴的なモードの代わりとし て,新しいモードの内部に対応した適切な八進数(基数8)で与えることができま す.この数は常に八進数で処理されます.Cで行うような,前置される0は不要で す.モード0055はモード55と同じです.

数値的なモードは,通常対応する象徴的なモードより短くなりますが,ファイル の前の許可を考慮するとき制限があります.それは絶対的な設定が可能なだけで す.

ほとんどのシステム上では,ユーザ,ファイルのグループのその他のユーザ,そ してファイルのグループではないその他のユーザに応じた許可は,それぞれ三つ のビットになり,それは一つの八進数として表現されます.ここにビットを整え る方法があり,それは最下位ビットからはじめます.

     
     
     対応する値
     モード    許可
     
     
     
     
     
               ファイルのグループにいないその他のユーザ:
        1      実行
        2      書き込み
        4      読み込み
     
     
     
     
     
               ファイルのグループのその他のユーザ:
       10      実行
       20      書き込み
       40      読み込み
     
     
     
     
     
               ファイルの所有者:
      100      実行
      200      書き込み
      400      読み込み
     
     
     
     
     
               特別な許可:
     1000      テキストイメージをスワップデバイスに保存
     2000      実行時のグループIDを設定
     4000      実行時のユーザIDを設定

例えば,数値的なモードの4755は,象徴的なモードの‘u=rwxs,go=rx’に, 数値的なモードの664は,象徴的なモードの‘ug=rw,o=r’に対応します.数 値的なモードの0は,象徴的なモードの‘ugo=’に対応します.