Texinfoには,Infoでは効果が無く印刷されたマニュアルでフォントの変更を指
定する,四つのフォントコマンドを提供しています.@i
はitalicフォ
ント(TeXのバージョンによっては傾いたフォントが使用される)を要求し,
@b
はboldフェイスを要求し,@t
は@code
で使用さ
れるタイプライター形式のフォントfixed-widthを要求し,そして,
@r
はテキストの印刷での通常フォントのromanフォントを要求しま
す.すべての四つのコマンドは,それに続くカッコに囲まれた引数に適用します.
@r
コマンドのみがよく使用されます.例としてのプログラムで,コード
コメントを等幅フォントからローマンフォントに変更するため,@r
コマ
ンドを使用することが可能です.これは,印刷された出力で見ためが良くなりま
す.
例えば,以下のようにします.
@lisp (+ 2 2) ; @r{Add two plus two.} @end lisp
以下を生成します.
(+ 2 2) ; Add two plus two.
可能な場合,他の三つのフォントコマンドの使用を避けるべきです.その一つを 使用する必要がある場合,Texinfo言語ではおそらくギャップが生じます.