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27.18 Postscriptの印刷を制御する変数

すべてのPostscriptの印刷コマンドは、出力をどのように印刷するかを 変数ps-lpr-commandps-lpr-switchesで指定できます。 ps-lpr-commandには印刷のため実行するシェルコマンド、 ps-lpr-switchesにはそのシェルコマンドに指定するオプション、 ps-printer-nameにはプリンタを指定します。 始めの2つの変数を設定しなかった場合は、 lpr-commandlpr-switchesに基づいて初期値が設定されます。 ps-printer-namenilだとprinter-nameを使います。

変数ps-print-headerは、これらのコマンドが 各ページにヘッダをつけるかどうかを制御します。 nilだとヘッダを付けません。 ps-print-color-pnilにするとカラー処理を行いません。

変数ps-paper-typeは、印刷用紙サイズを指定します。 指定できる値は、a4a3a4smallb4b5executiveledgerlegalletterletter-smallstatementtabloidです。 デフォルトはletterです。 変数ps-page-dimensions-databaseを変更すれば 別の用紙サイズを定義できます。

変数ps-landscape-modeは用紙の向きを指定します。 デフォルトはnilで、『縦づかい』(ポートレート)です。 nil以外の値を指定すると『横づかい』(ランドスケープ)です。

変数ps-number-of-columnsは段数を指定します。 縦づかいでも横づかいでも有効で、デフォルトは1です。

変数ps-font-familyは、 通常のテキストの印刷に使うフォントファミリを指定します。 指定できる値は、CourierHelveticaNewCenturySchlbkPalatinoTimesです。 変数ps-font-sizeは、 通常のテキスト印刷に使うフォントのサイズを指定します。 デフォルトは8.5ポイント1です。

これらのコマンドには他にも多くのカスタマイズ可能な変数があり、 それらはLispファイルps-print.elで定義されています。


脚注

[1] 【訳注】 印刷機の長さの単位。 1ポイントは約1/72インチ(0.35mm)