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15.2 acconfig.h

config.h.inを生成するため,autoheaderはそれぞれのシンボ ルに対するテンプレートを構築したり探したりする必要がありました.現在の Autoconfのリリースでは,AH_VERBATIMAH_TEMPLATEを使用しま すが(see Autoheader Macros),古いリリースでは,ファイル acconfig.hに必要なテンプレートのリストを含めていました. autoheaderは,コメントと#define#undefの文を, acconfig.h がカレントディレクトリに存在する場合はそこからコピーし ます.追加のシンボルをAC_DEFINEする場合,このファイルを使用する必 要がありました.

config.h.inに情報を前置/後置したい場合,現在のAutoconfのリリース でも,AH_TOPAH_BOTTOMを提供しています.昔のバージョンの Autoconfにはよく似た機能がありました../acconfig.hに文字列 ‘@TOP@’が含まれている場合,autoheaderは‘@TOP@’ が含まれている行の前の行を生成するファイルの先頭にコピーします.同様に, ./acconfig.hに文字列‘@BOTTOM@’が含まれている場合, autoheaderはその行の後の行を生成するファイルの末尾にコピーしま す.これらの文字列のいずれかまたは両方とも省略できます.古いバージョンの Autoconfで同じ効果を生成するための,さらに古い代替方法は,カレントディレ クトリにファイルfile.top(通常はconfig.h.top) や file.botを作成することです.それらが存在する場合, autoheaderはその出力の最初と終りに,それぞれその内容をコピーし ます.

以前のバージョンのAutoconfでは,配布するソフトウエアパッケージの準備で使 用するファイルは以下のようになっています.

     configure.ac --.   .------> autoconf* -----> configure
                    +---+
     [aclocal.m4] --+   `---.
     [acsite.m4] ---'       |
                            +--> [autoheader*] -> [config.h.in]
     [acconfig.h] ----.     |
                      +-----'
     [config.h.top] --+
     [config.h.bot] --'

AH_マクロだけを使用する際は,configure.acは自己内蔵型にす べきで,そして,acconfig.h等に依存すべきではありません.