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パッケージにmanページを含めることも可能です(しかし,この件に関しては,
Man Pagesを参照してくだ
さい).manページは‘MANS’プライマリを使用して宣言します.一般に
man_MANS
変数を使用します.manページは,mandir
の正しいサ
ブディレクトリに,ファイル拡張子に基づいて自動的にインストールされます.
‘.1c’のようなファイルの拡張子は,有効な拡張子を探すために処理され,
mandir
の正しいサブディレクトリを決定するために使用されます.有
効なセクション名は,10進数の‘0’から‘9’と,文字の‘l’と
‘n’です.
開発者によっては,ソースファイルでfoo.manのようなファイル名で manページを命名し,ファイルをインストールするときに,例えば foo.1のような正しい接尾子を持つものに名前を変更したい時もありま す.Automakeはこのモードもサポートします.有効なセクションに命名された SECTIONに対して,‘manSECTIONdir’と命名されている対応 するディレクトリと,対応する‘_MANS’変数があります.そのような変数 でリストアップされているファイルは,示されているセクションにインストー ルされます.ファイルに有効な接尾子が既についている場合,それはそのまま インストールされます.それ以外の場合,ファイルの接尾子はセクションに一 致するように変更されます.
例えば,以下のような例を考えます.
man1_MANS = rename.man thesame.1 alsothesame.1c
この場合は,rename.manはインストールする時にrename.1に名 前を変更され,他のファイルはその名前のままになります.
デフォルトで,manページは‘make install’でインストールされます.し
かし,GNUプロジェクトはmanページを必要としないので,多くの管理者はman
ページを最新にしておきません.この場合,no-installman
オプション
でman ページをデフォルトでインストールしないようにします.ユーザは
‘make install-man’によって,明示的にそれらをインストールすること
ができます.
(Texinfoドキュメントとmanページの両方を含んでいる)GNUcpio
では,
ドキュメントを以下のようにして処理しています.
man_MANS = cpio.1 mt.1 EXTRA_DIST = $(man_MANS)
現在,manページはソースであると考慮されておらず,その理由はmanページが 自動的に生成されることが珍しくないからです.このため,それらは自動的に 配布物に含められません.しかし,これは‘dist_’接頭辞を使用すること で変更可能です.
‘nobase_’接頭辞はmanページに対しては意味が無く利用できません.