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#、~、&、.のコマンドは、 ファイル名に基づいて数多くのファイルに削除フラグを付けます。 これらのコマンドは本当に便利です。 というのは、ファイルを実際には削除しないからです。 残しておきたいファイルの削除フラグは消せばいいのです。
&(dired-flag-garbage-files
)は、
変数dired-garbage-files-regexp
で指定される
正規表現に一致する名前のファイルに削除フラグを付けます。
デフォルトは、TeXが生成するある種のファイルと
patch
プログラム
1
が生成する‘.orig’と
‘.rej’のファイルです。
#(dired-flag-auto-save-files
)は、
自動保存ファイルと思われる名前のファイル、
すなわち、名前が‘#’で始まり‘#’で終るもの
すべてに削除フラグを付けます。
~(dired-flag-backup-files
)は、
バックアップファイルと思われる名前のファイル、
すなわち、名前が‘~’で終るものすべてに削除フラグを付けます。
.(ピリオド、dired-clean-directory
)は、
バックアップファイルのいくつか、つまり、
古いもの数個と新しいもの数個を除くすべてに削除フラグを付けます。
通常、変数dired-kept-versions
(保存するときに適用される変数kept-new-versions
ではない)
には新しい版を何個残すかを指定し、
変数kept-old-versions
には古い版を何個残すかを指定します。
C-u 3 .のように正の数引数をピリオドに指定すると、
変数dired-kept-versions
を無視して新しい版を何個残すか指定します。
負の数引数は変数kept-old-versions
を無視して
数引数の絶対値で古い版を何個残すか指定します。
% dコマンドは、指定した正規表現(dired-flag-files-regexp
)に
一致する名前のファイルに削除フラグを付けます。
ファイル名のうちディレクトリに無関係な部分についてだけ一致を調べます。
‘^’(先頭)や‘$’(末尾)で、一致箇所を固定できます。
サブディレクトリを隠蔽すれば、サブディレクトリを一致検査から除外できます
(see Hiding Subdirectories)。