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35.2 略語表

本節では、略語表の作成方法と扱い方について述べます。

— Function: make-abbrev-table

この関数は、新たな空の略語表、つまり、 シンボルを含まないオブジェクト配列を作成して返す。 ベクトルはゼロで埋められる。

— Function: clear-abbrev-table table

この関数は、略語表table内のすべての略語を未定義にして略語表を空にする。 関数はnilを返す。

— Function: define-abbrev-table tabname definitions

この関数は、tabname(シンボル)を略語表の名前として定義する。 つまり、この変数としての値は略語表になる。 definitionsに従って略語表に略語を定義する。 ここで、definitions(abbrevname expansion hook usecount)の形の 要素から成るリストである。 戻り値はつねにnilである。

— Variable: abbrev-table-name-list

その値が略語表であるシンボルのリストである。 define-abbrev-tableは、新たな略語表の名前をこのリストに追加する。

— Function: insert-abbrev-table-description name &optional human

この関数は、nameで指名される略語表の記述をポイントのまえに挿入する。 引数nameは、その値が略語表であるシンボルである。 戻り値はつねにnilである。

humannil以外であると、この記述は人間向けである。 さもなければ、この記述はLisp式、つまり、 nameの現在の定義どおりにnameを定義するような define-abbrev-tableの呼び出しである。