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@setfilename
:出力ファイル名を設定する
makeinfo
やTeXのための主要な入力ファイルとして供給するため,
Texinfoファイルには以下の行を含める必要があります.
@setfilename info-file-name
@setfilename
コマンドを行の最初に書き,同じ行にInfoファイル名を続
けてください.その行に他のものは書かないでください,その行のコマンド後は,
コメントであっても,全てファイル名の一部と考えられます.
Info書式化コマンドは,@setfilename
行の前に書かれている全てのもの
を無視し,それはファイルの最初の行(\input
行)を出力に表示しません.
@setfilename
行で生成する出力ファイルの名前を指定します.この名前
はTexinfoファイルの名前とは異なるものにする必要があります.名前を選ぶ慣
習が二つあります.入力ファイル名から(‘.texi’のような)拡張子を削除す
る,またはより望ましい‘.info’拡張子で置換するいずれかを行なうことが
可能です.
明示的な‘.info’拡張子が好まれますが,オペレーティングシステムには,
長いファイル名を処理できないものもあります.指定したファイル名が十分短い
ときでも問題となるはずです.これは,Infoフォーマッタが長いInfoファイルを
短い間接的なサブファイルに分割し,‘-1’,‘-2’, ...,
‘-10’,‘-11’等を,元のファイルの名前に加えるためです
(see Tag Files and Split Files).例えば,サブ
ファイル名texinfo.info-10は,ファイル名に14文字の制限のある古いシ
ステムでは長過ぎます.そのため,このドキュメントのInfoファイル名は,
texinfo.infoではなくtexinfoとしています.makeinfo
を,MSーDOSのようなファイル名に重大な制限を加えるオペレーティングシステ
ムで実行するとき,それは元のファイル名から数文字削除し,サブファイルのサ
フィックスに十分なものだけ残し,そしてファイル名は,texin-10,
gcc.i12等になります.
HTML出力を生成しているとき,makeinfo
は拡張子を‘html’に置換す
る,または,拡張子が無い場合は‘.html’を追加します.
@setfilename
行は,TeXでマニュアルを植字するとき出力を作成しま
せんが,それにも関わらず不可欠です.それは,索引,相互参照,そしてその他
のTexinfoファイルで使用される追加ファイルを開き,システムに
texinfo.cnfファイルがあれば,それも読み込みます(see Preparing for TeX).