Next: FAQ, Previous: API versioning, Up: Top
Automakeは,パッケージの三種類のファイルを管理します.
aclocal.m4はaclocalで生成され,それにはAutomakeが提供 するM4マクロが含まれています.補助的なツールは,必要なときは ‘automake --add-missing’でインストールされます. Makefile.inは,automakeと,aclocal.m4に書かれ ているM4マクロの定義,そして,インストールされた追加ツールの動作によっ て,Makefile.amからビルドされます.
これらすべてのファイルは,密接に関わっているので,新しいAutomakeのリリー スに更新したとき,それらすべてを再生成することが重要になります.通常は 以下のようにします.
aclocal # with any option needed (such a -I m4) autoconf automake --add-missing --force-missing
さらに便利な以下もあります.
autoreconf -vfi
--force-missing
を使用することで,追加ツールは確実に新しいバージョ
ンに上書きされます(see Invoking Automake).
Automakeが更新されるたびに,バグフィックスのリリースであっても,これら のファイルすべてを再生成することが重要です.例えば,バグフィクスで, Makefile.inで生成されるルールとaclocal.m4にコピーされる M4マクロのサポートの両方が必要になることもよくあることです.
間もなく,aclocal.m4が別のバージョンのaclocalで生成さ
れた状況で,automakeが状況診断することも可能になります.しか
し,追加のスクリプトが最新かどうかは決して調査しません.言い替えると,
automakeはaclocalの再実行が必要だということを伝え
ますが,--force-missing
が足りないことを決して診断しないというこ
とです.
新たなメジャーリリースに更新する前に,NEWSファイルを読むのは良 い考えです.このファイルには,リリース間のすべての変更点がリストアップ されています.それらは,新しい機能,時代遅れの構成物,既知の非互換性, そしてその回避方法です.