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以下を行なうために,更新コマンドを使用することが可能です.

Texinfoの一部や全体の,全てのノードとメニューを更新するためにそのコマン ドを使用することも可能です.

更新コマンドは慣習に従っているTexinfoファイルでしか動作せず,それは本に 似た階層構造をしているものです.そのようなファイルでの構造的なコマンド行 は,`Top'@node行以外のそれぞれの@node行に続ける必要があ ります.(構造的なコマンド行(structuring command line)は, @chapter@section や,他の似たコマンドで始まる行です.)

@node行の直後に続く行や,単一の@comment行や,単一の @ifinfo行の後に続く行に,構造的なコマンド行を書くことが可能です. @node行と構造的なコマンド行の間には,一行以上挿入できません. @comment行や@ifinfo行のみ挿入できます.

バッファ全体で動作するコマンドには,@chapterや,同等のレベルコマ ンドを用いているノードが続く`Top'ノードが必要です.メニュー更新コマンド は,@chapterレベルのノードしか持たないTexinfoファイルに対して, メインやマスターメニューを作成しません!メニュー更新コマンドは,低レベル のノードのの中にメニューを作成するだけです.章のメニューを作成す vるために`Top'ノードを提供する必要があります.

メニュー更新コマンドは現在のバッファ内のノードを参照しないので,他のInfo ファイルを参照するメニュー項目を削除します.これは欠陥です.メニュー項目 を使用するのではなく,他のInfoファイルを参照する相互参照を使用することが 可能です.更新コマンドは相互参照に影響しません.

Texinfoモードは,よく使用される五つの更新コマンドがあります.二つは,単一 ノード(や領域)のノードポインタやメニューを更新します.二つは,ファイルの 全てのノードポインタとメニューを更新します.もう一つは, texinfo-master-menuコマンドで,完全なファイルのマスターメニューを 作成し,さらにTexinfoファイル全体の全てのノードとメニューを更新します.

texinfo-master-menuコマンドは,主要なコマンドです.

C-c C-u m
M-x texinfo-master-menu
全ての他のメニューを含むマスターメニューを作成更新します(既存のメニュー があれば,その記述を含めます).

引数(対話的な場合は,プレフィクス引数,C-u,)を用いることで,マスター メニューを構築する前に,バッファの全ての通常のメニューを最初に作成更新し ます.(マスターメニューについては,See The Top Node and Master Menu.)

texinfo-master-menuを動作させるため,Texinfoファイルは,`Top'ノー ドと,少なくとも一つのサブシーケンスノードがある必要があります.

広範囲でTexinfoファイルを編集後,以下を入力します.

          C-u M-x texinfo-master-menu
          
     
または
C-u C-c C-u m

これで,一度に全てのノードとメニューを,完全に更新します.

他の主要な更新コマンドは小さな仕事をし,人間がノードやメニューをTexinfo ファイルに書くように設計されています.

以下のコマンドです.

C-c C-u C-n
M-x texinfo-update-node
`Next',`Previous',そして`Up'ポインタを,ポインタがあるノード(例えば, @node行をポイントの前)に挿入します.@node行に,`Next', `Previous',または`Up'ポインタがある場合,古いポインタは削除され新しいも のが挿入されます.引数(対話的な場合,C-uプレフィクス引数)を用いる ことで,このコマンドは領域の全ての@node行を更新します(それは,ポ イントとマークの間のテキストです).
C-c C-u C-m
M-x texinfo-make-menu
ポイントがあるノードのメニューを作成更新します.引数(対話的な場合は, C-uプレフィクス引数)を用いることで,コマンドは領域内またはその一部 のノードに対しメニューを作成更新します.

texinfo-make-menuが既存のメニューを更新する場合は,メニューの記述 は常に新しいメニューに挿入されます.これは,既存のメニューから同じノード 名を持つ新しいメニュー項目に記述をコピーすることで行います.ノードメニュー が異なる場合,記述は新しいメニューにコピーされません.

C-c C-u C-e
M-x texinfo-every-node-update
バッファ内の全てのノードに対し,`Next',`Previous',そして`Up'ポインタを 挿入する,または更新します.
C-c C-u C-a
M-x texinfo-all-menus-update
バッファ内の全てのメニューを作成するまたは更新します.引数(対話的な場合 はプレフィクス引数C-u)を用いることで,メニューで作業する前に,最初 に全てのノードを挿入更新します.

マスターメニューがある場合,texinfo-all-menus-updateコマンドはそ れを更新します.しかし,メニューが無い場合,コマンドは新しいマスターメ ニューを作成しません.(そのためには,texinfo-master-menuコマンド を使用してください.)

マスターメニューを作成するメリットが無いドキュメントで作業する場合,以下 のように入力できます.

          C-u C-c C-u C-a
          
     
または
C-u M-x texinfo-all-menus-update

これで,全てのノードとメニューを更新します.

texinfo-column-for-description変数は,メニューの記述を字下げする 列数を指定します.デフォルトで値は32ですが,24以下にした方が便利なときが 多いです.M-x edit-optionsコマンド(see Editing Variable Values)や,M-x set-variable コマンド(see Examining and Setting Variables)で変数を設定することが可能です.

また,texinfo-indent-menu-descriptionを既存のメニューでの記述の字 下げの列の指定に使用することも可能です.終りに,希望があれば texinfo-insert-node-linesコマンドを,ファイルに足りない @node行を挿入するために使用することが可能です.(詳細は See Other Updating Commands.)