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不完全な行

入力ファイルが改行ではない文字で終るとき,最後の文字が改行ではないので, その最後の行は不完全な行(incomplete line)と呼ばれます.それ以外の すべての行は完全な行(full lines)と呼ばれ,改行文字で終ります.空白 (see section 空白とタブのスペースの差を抑制する)の差異が無視されない限り,不完全な行は完全な行にマッ チしません.

不完全な行は,`\'で開始される行が続く完全な行の出力とは,通常区別さ れます.しかし,RCS書式(see section RCSスクリプト)では,改行もそれに続く行も用い ず,不完全な行をそのまま出力します.並べた書式では,不完全な行を通常その まま表示しますが,場合によっては,段の印として`\'`/'を使用し ます.if-then-elseの行の書式は,不完全な行を`%L'で保持し,`%l' で改行を破棄します.See section 行の書式. 最後に,@command{ed}と前置 @command{ed}出力書式では(see section @command{diff}の出力書式),@command{diff}は不完全 な行を表示することが不可能なので,改行があることを要求し,エラーを報告し ます.

例えば,`F'`G'が1バイトのファイルで,それぞれ`f'`g'を含んでいると仮定します.そして,`diff F G'は以下を出力し ます.

1c1
< f
\ No newline at end of file
---
> g
\ No newline at end of file

(正確なメッセージは英語以外のロケールとは異なるでしょう.)`diff -n F G'は,改行を後置すること無く以下を出力します.

d1 1
a1 1
g

`diff -e F G'では,二つのエラーを報告し,以下を出力します.

1c
g
.


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