Peter Millerの優れた論文をすでに読んでいる場合
Recursive Make Considered Harmful,サブディレクトリを使用する前のセクショ
ンは,おそらくありがたくない助言になるでしょう.論文を読んでいない人のた
めに,Millerの主題は,再帰的なmake
の呼び出しは,遅くてエラーを発
生しやすいということです.
複雑な複数のディレクトリがあるパッケージに対して,単一の `Makefile.am'だけを書くことを可能にする,ディレクトリを跨るための優 れたサポート(6)を,Automake は提供しています.
デフォルトで,サブディレクトリで指定されているインストール可能なファイル は,インストールする前にそのディレクトリ名が切り取られています.例えば以 下の例では,ヘッダファイルが`$(includedir)/stdio.h'にインストールさ れるでしょう.
include_HEADERS = inc/stdio.h
しかし,`nobase_'を前置することで,このパスを切り取りを回避すること が可能になります.以下の例では,ヘッダファイルは `$(includedir)/sys/types.h'にインストールされるでしょう.
nobase_include_HEADERS = sys/types.h
`nobase_'は,`dist_'や`nodist_'(see section 配布物に含まれるもの)のいずれかと 組合わせて使用するとき,最初に指定するべきです.例えば以下のようにします.
nobase_dist_pkgdata_DATA = images/vortex.pgm
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