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@command{diff}の出力をより良くする

@command{diff}は,出力の見え方を調整する方法をいくつかの提供しています. これらの調整は,あらゆる出力書式に適用することが可能です.

タブストップの位置合わせを保持する

いくつかの@command{diff}出力書式のテキストには,テキストが挿入されている, 削除されている,または変更されていることを示す一文字または二文字が前置さ れます.これらの文字を追加することで,タブが次のタブストップに移動し,行 での列の位置揃えがなくなります.GNU @command{diff}は,行でのタブに よる列の位置揃えを正しくする二つの方法を提供しています.

最初の方法は,@command{diff}で出力する前に,すべてのタブを正しい数のスペー スに変更することです.この手法は@option{-t}や@option{--expand-tabs}オプ ションで選択してください.@command{diff}はタブストップを8列ごとに設定さ れていると仮定します.この形式の出力を@command{patch}で使用するとき, @command{patch}に@option{-l}や@option{--ignore-white-space}オプションを 与える必要があります(詳細は,see section 空白が変更されているパッチを適用する).

タブの行の揃えを正しくするもう一つの方法は,スペースの代わりにタブを,行 の最初の指示文字の後に追加する方法です.これで,それ以下のすべてのタブ文 字が元のファイルでのタブストップに対応して,出力の位置会わせが正しくなる ように,同じ場所に確実に位置します.その欠点は,行が余りに長くなり過ぎて, 画面や用紙の一行に適さないようになることです.また,一体化した出力書式で は変更形式を示す文字の後にスペースがないので,これでも動作しません.この 手法は,@option{-T}や@option{--initial-tab}オプションで選択してください.

@command{diff}出力のページ分割

長い出力にページ番号を付けたり,タイムスタンプを付けることも便利でしょう. @command{diff}の出力を@command{pr}プログラムに渡す,@option{-l}と @option{--paginate}オプションでこうなります.以下は,@samp{diff -lc lao tzu}に対するヘッダのようなものです.

2002-02-22 14:20                 diff -lc lao tzu                 Page 1


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