これらのコマンドは,いくつかの方法で,できる限りファイルを変換しながら, ファイル全体を読み込み,そして書き出します.
cat
: ファイルを連結し書き込む
cat
は,それぞれのfile(`-'は標準入力を意味します)か,与
えられない場合は標準入力を,標準出力へコピーします.概要です.
cat [option] [file]...
プログラムは以下のオプションを受け入れます.section 共通のオプション,も参照 してください.
cat
は,標準出力がファイルやパイプに
リダイレクトされているときのみ,バイナリモードを使用します.このオプショ
ンは優先されます.バイナリファイルのI/Oでは,cat
はファイルのコピー
プログラムとして使用されることが多いので,それらの書式(DOSテキストとバイ
ナリに対するUnixテキスト)を保つために使われます.(以下の)オプションには,
ときとして元ファイルの内容が重要でないので,cat
にテキストモードで
読み書きさせるものもあります(例えば,行がcat
で番号付けされるとき
や行の終りに印を付けるとき).これは,これらのオプションがDOS/Windowsユー
ザーが期待したように働くためのものです.例えば,DOS形式のテキストファイ
ルは,テキストモードで読まれない場合,`-b'で空の行として扱われない,
CR-LF というペアの文字を行末に持ちます.
cat
はテキストモードでファイルを読み書きしま
す.
cat
はテキストモードでファイルを読み書きします.
cat
はテキストモードでファイルを読み書きします.
cat
はテキストモードでファイルを読み書きし
ます.
cat
はDOSバイナリモードでファイ
ルと標準入力を読むので,それぞれの行末のCR文字は表示されます.
tac
: 逆順にファイルを連結し書き込む
tac
は,それぞれのfile(`-' は,標準入力を意味します)か,
与えられない場合は標準入力を,それぞれに分けられたレコード(デフォルトは
行)を,逆順に標準出力へコピーします.概要です.
tac [option]... [file]...
レコードは,文字列のインスタンス(デフォルトは改行)で分けられていま す.デフォルトで,このセパレータ文字列はファイルに続くレコードの終りに付 加されます.
プログラムは以下のオプションを受け入れます.section 共通のオプション,も参照 してください.
tac
ユーザは,tac
はファイルをバイナリモードで読むので,テキストファイ
ルのそれぞれの行は,UnixスタイルのLFの代わりにCR/LFのペアで終ることに注
意してください.
nl
: 行に番号を付けファイルに書き込む
nl
は,それぞれのfile(`-' は標準入力を意味します)か,与
えられない場合は標準入力を,行のいくつか,または全てに行番号を加えて,標
準出力へ書き出します.概要です.
nl [option]... [file]...
nl
は,入力を(論理)ページに分解します.デフォルトで,それぞれの論
理ページのトップで,行番号は1にリセットされます.nl
は,全ての入力
ファイルを単一のドキュメントとして扱います.行番号や論理ページをファイル
間でリセットしません.
論理ページは,3つのセクションから成立ちます.ヘッダとボディとフッタです. あらゆるセクションは,空にすることもできます.それぞれは,異なるスタイル で番号を付けられます.
論理ページのセクションの最初は,以下のデリミタ文字列の1つを,入力ファイ ルに単一行で含めることで示されます.
これらの文字列を構成する2つの文字は,`\'と`:'からの変更はオプ ション(以下を参照)で可能ですが,パターンと文字列の長さは変更できません.
セクションデリミタは,出力では空行に置換されます.入力ファイルの,最初の
セクションのデリミタ文字列より前のあらゆるテキストは,ボディセクションの
一部と考えられるので,nl
は,セクションデリミタが無いファイルを,1
つのボディセクションとして扱います.
プログラムは以下のオプションを受け入れます.section 共通のオプション,も参照 してください.
rn
です).
od
: 8進やその他の書式でファイルを書き出す
od
は,それぞれのfile(`-'は標準入力を意味します)か,与
えられない場合は標準入力の,明瞭な表現を書き込みます.概要です.
od [option]... [file]... od -C [file] [[+]offset [[+]label]]
それぞれの出力行は,入力オフセットと,それに続くファイルデータのグループ
から成り立ちます.デフォルトで,od
は8進数でオフセットを出力し,そ
れぞれのファイルのデータグループは,1つの8進数で出力された,入力の2バイ
トです.
プログラムは以下のオプションを受け入れます.section 共通のオプション,も参照 してください.
bytes
に対する接頭辞と
接尾子は,`-j'に対するものと同じように解釈されます.
od
は,それぞれの
指定したデータ形式を用いて,それぞれの出力行のコピーを,指定した順番で書
き出します.
あらゆる形式指定の終りに"z"を加えることで,形式指定で生成された出力行
に,印刷可能な文字に存在するASCII文字の表示を加えます.
a
は,スペースに対し`sp',改行に対し`nl',そして
null(ゼロ)バイトに対し`nul' のようなものを出力します.形式c
は,それぞれ` ',`\n',そして\0
を出力します.
`a'と`c'以外の形式に対し,それぞれの数字の解釈に使用するバイト
数を,以下の10進数の整数を伴う形式を示す文字で与えられたデータ形式で指定
することができます.また,以下の文字の1つを伴う以下の形式を示す文字で,C
コンパイラ組込みのデータ形式を指定することもできます.整数(`d',
`o',`u',`x')に対しては以下のようになります.
f
)に対しては以下のようになります.
od
は,最初の行のみ出力し,それ以下の行には,省略を示すた
めアスタリスクを置くだけです.
n
入力バイトをダンプします.それは,出力形式で指定した
ものに関連するサイズの公倍数の倍数にする必要があります.nが偶数の
場合,デフォルトは32です.オプションが全く指定されていない場合,デフォル
トは16です.
次のいくつかのオプションは,古いpre-POSIX書式の指定オプションを,対
応するPOSIX書式のスペックにマップします.GNU od
は,古い形式
と新しい形式のオプションのあらゆる組合せを受け入れます.書式指定オプショ
ンは蓄積されます.
od
が受け入れる,pre-POSIXのオプション引数が無いものと認
識します.以下の構文です.
od --traditional [file] [[+]offset[.][b] [[+]label[.][b]]]これは,最大1ファイルと,オプション引数で指定しているオフセットと疑似ス タートアドレス,labelを指定するために使用されるはずです.デフォル トで,offsetは,書式化と書き出しの前にスキップする入力バイトの量が, 8進数で指定されていると解釈されます.オプションで10進数の点を後置すると, offsetの解釈は強制的に10進数とします.10進数が指定されておらず,オ フセットが`0x'や`0X'で始まる場合,それは16進数として解釈されま す.`b'の後置がある場合,スキップされるバイト数はoffsetの512 倍になります.label引数は,offsetのように解釈されますが,そ れは初期の疑似アドレスを指定します.疑似アドレスは,通常のアドレスに続く カッコ内に表示されます.
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