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ファイル名の操作

このセクションはファイル名を操作するコマンドを記述します.

basename: ディレクトリと接尾子をファイル名から除去

basenameは,前置されるディレクトリ要素をnameから削除します. 構文は以下のとおりです.

basename name [suffix]

suffixが指定され,nameの終りが同じ場合,それはnameから 同様に削除されます.basenameは結果を標準出力に出力します.

オプションは`--help'`--version'だけです.See section 共通のオプション.

dirname: ディレクトリ以外の接尾子をファイル名から除去

dirnameは,最後のスラッシュで分離されている(おそらくファイル名と なる)文字列の内容以外をすべて出力します.構文は以下のとおりです.

dirname name

nameは単一の要素で,dirnameは(現在のディレクトリを意味する) `.'を表示します.

オプションは`--help'`--version'だけです.See section 共通のオプション.

pathchk: ファイル名の移植性を調査

pathchkは,ファイル名の移植性を調査します.構文は以下のとおりです.

pathchk [option]... name...

それぞれのnameに対し,pathchkはこれらの条件が真かどうかのメッ セージを出力します.

  1. nameに存在するディレクトリの一つが検索(実行)許可を持たない.
  2. nameの長さが,ファイルシステムのファイル名の長さの最大より長い.
  3. 既存のディレクトリ名に一致するnameの一つの要素の長さが,ファイルシ ステムのファイル名の要素の長さの最大より長い.

プログラムは以下のオプションも受け入れます.section 共通のオプション,も参照 してください.

`-p'
`--portability'
根底にあるファイルシステムの長さ調査を実行する代わりに,POSIX.1の移植性 のための最小制限に対し,それぞれのファイル名とその要素の長さをテストしま す.ファイル名が,ファイル名文字集合の,移植性にない文字を含まないことも 調査します.

終了ステータス.

0 すべての指定されたファイル名が,すべてのテストを通過した場合.
1 それ以外.


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