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システムコンテクスト

このセクションは,システム全体の情報を出力または変更するコマンドを記述し ます.

date: システムの日付と時間を出力または設定

引数を伴わないdateは,(以下で記述する)`%c'指示語の書式で,現 在の時間と日付を出力します.構文は以下のとおりです.

date [option]... [+format]
date [-u|--utc|--universal] 
[ MMDDhhmm[[CC]YY][.ss] ]

`+'で始まる引数が与えられた場合,dateは現在の時間と日付(また は,以下で参照できる,--dateオプションで指定された日付と時間)を, 引数で定義された書式で出力し,それは,strftime関数と同じです. `%'で始まる指示語以外の,書式文字列内の文字は,変更されずに出力され ます.指示語は以下で記述します.

時間指示語

時間に関連するdateの指示語です.

`%H'
時間(00...23)
`%I'
時間(01...12)
`%k'
時間( 0...23)
`%l'
時間( 1...12)
`%M'
分(00...59)
`%p'
ロケールの午前または午後
`%r'
時間で,12時間基準(hh:mm:ss [AP]M)
`%s'
エポック,すなわち1970年1月1日00:00:00 UTCからの秒(GNU拡張)です.この値 は,エポックとlocaltimeシステムコールで定義される現在の日付の間の時間だ ということに注意してください.それは,`--date'オプションで変更され ません.
`%S'
秒(00...61)
`%T'
時間で,24時間基準(hh:mm:ss)
`%X'
ロケールの時間表現(%H:%M:%S)
`%z'
RFC-822スタイルの数値的なタイムゾーン(例えば,-0600や+0100),または,タ イムゾーンが決定できない場合は何もしません.この値は現在のタイム ゾーンを反映します.それは,`--date'オプションで変更されません.
`%Z'
タイムゾーン(例えば,EDT),または,タイムゾーンが決定できない場合は何も しません.この値は現在のタイムゾーンを反映することに注意してくだ さい.それは,`--date'オプションで変更されません.

日付指示語

日付に関連するdate指示語です.

`%a'
ロケール略記される曜日の名前(Sun...Sat)
`%A'
ロケールの完全な週の曜日の名前で,可変長(Sunday...Saturday)
`%b'
ロケールの略記される月の名前(Jan...Dec)
`%B'
ロケールの完全な月の名前で,可変長(January...December)
`%c'
ロケールの日付と時間(Sat Nov 04 12:02:33 EST 1989)
`%d'
月の何日目(01...31)
`%D'
日付(mm/dd/yy)
`%h'
%bと同じ
`%j'
年の何日目(001...366)
`%m'
月(01...12)
`%U'
日曜日を週の最初の日として用いた,年の何週目(00...53)です.新年の最 初の日曜日の前の日付は,0週目になります.
`%V'
月曜日を週の最初の日として用いた,年の何週目の10進(00...53)です.新 年の1月1日が含まれる週が,4日以上の日を含む場合,それは第1週と考えられま す.それ以外の場合は,前年の53週目となり,翌週が第1週となります.(ISO 8601: 1988標準を参照してください.)
`%w'
週の何日目(0...6)で,0は日曜日に対応します.
`%W'
月曜日を週の最初の日として用いた,年の何週目(00...53)です.新年の最 初の月曜日の前の日付は,0週目になります.
`%x'
ロケールの日付表現(mm/dd/yy)
`%y'
最後の2桁を用いた年(00...99)
`%Y'
年(1970....)

リテラル指示語

リテラル文字列を生成するdateの指示語です.

`%%'
リテラルの%
`%n'
改行
`%t'
水平タブ

パディング

デフォルトで,dateは数値フィールドをゼロでパディングし,例えば, 数字の月は,常に2桁で出力されます.GNU dateは,以下の`%'と指 示語の間の数値修飾子を認識します.

`-'
(ハイフン) フィールドをパディングしません.出力を人間が利用する目的の場 合役に立ちます.
`_'
(アンダースコア)フィールドをスペースでパディングします.出力に固定数の文 字が必要で,ゼロでは混乱する場合,役に立ちます.

これらはGNU拡張です.

ここに違いを表現する例があります.

date +%d/%m -d "Feb 1"
=> 01/02
date +%-d/%-m -d "Feb 1"
=> 1/2
date +%_d/%_m -d "Feb 1"
=>  1/ 2

時間の設定

`+'で始まらない引数が与えられた場合,dateは,システム時計を その引数(以下で記述)で指定された時間と日付に設定します.システム時計を設 定するため,適切な特権を持っている必要があります.`--date'`--set'オプションは,引数として使用できません.`--universal'オ プションは,指定された時間と日付がローカルなタイムゾーンではなく世界標準 時に関連することを示すために,引数として使用できます.

引数は,完全な数字から成り立つ必要があり,それは以下の意味を持ちます.

MM
DD
月の日付
hh
時間
mm
CC
年の最初の2桁(オプション)
YY
年の最後の2桁(オプション)
ss
秒(オプション)

`--set'オプションもシステム時計を設定します.次のオプションを参照し てください.

dateのオプション

プログラムは以下のオプションも受け入れます.section 共通のオプション,も参照 してください.

`-d datestr'
`--date=datestr'
現在の時間と日付の代わりに,datestrで指定された時間と日付を表示し ます.datestrは,ほとんどあらゆる一般的な書式が可能です.月の名前, タイムゾーン,`am'`pm'`yesterday'`ago'`next',等を含めることが可能です.See section 日付入力の書式.
`-f datefile'
`--file=datefile'
`-d'と同様に,datefileのそれぞれの行を解析し,結果の時間と日 付を表示します.datefile`-'の場合,標準入力を使用します. dateの実行を何度も開始するシステムのオーバーへッドは無視できない ので,これは多くの日付を処理するとき役に立ちます.
`-I[timespec]'
`--iso-8601[=timespec]'
ISO 8601書式`%Y-%m-%d'を使用して日付を表示します. オプション引数のtimespecは,含める時間の追加の単語の数を指定します. 以下の一つになるはずです.
`auto'
デフォルトの動作です.日付のみ出力します.
`hours'
日付に時間を追加します.
`minutes'
時間と分を追加します.
`seconds'
時間,分,そして秒を追加します.
時間の用語を表示する場合,書式`%z'を使用したタイムゾーンを含めます. `--utc'も指定されている場合,`%z'の場所に`%Z'を使用します.
`-R'
`--rfc-822'
RFC-822で指定される書式`%a, %_d %b %Y %H:%M:%S %z'で時間と日付を表 示します.`--utc'も指定されている場合,`%z'の場所に`GMT' を使用します.
`-r file'
`--reference=file'
現在の時間と日付の代わりに,fileが最後に編集された時間を参照して, 時間と日付を表示します.
`-s datestr'
`--set=datestr'
時間と日付をdatestrに設定します.上記の`-d'を参照してください.
`-u'
`--utc'
`--universal'
ローカル(壁時計の)時間の代わりに,世界標準時で時間と日付を表示または設定 を行います.

dateの例

ここにいくつかの例があります.上記セクションの`-d'オプションに対す るドキュメントも参照してください.

uname: システム情報の出力

unameは,実行しているマシンとオペレーティングシステムの情報を出力 します.オプションが与えられない場合,uname-sオプション が与えられたかのように動作します.構文は以下のとおりです.

uname [option]...

複数のオプションや-aが与えられた場合,選択された情報は,この順番 で出力されます.

sysname nodename release osversion machine

少なくとも,osversionは複数の単語となります.例えば,以下のように なります.

uname -a
=> Linux hayley 1.0.4 #3 Thu May 12 18:06:34 1994 i486

プログラムは,以下のオプションも受け入れます.section 共通のオプション,も参 照してください.

`-a'
`--all'
以下の情報すべてを出力します.
`-m'
`--machine'
マシン(ハードウェア)タイプを出力します.
`-n'
`--nodename'
マシンのネットワークノードのホスト名を出力します.
`-p'
`--processor'
マシンのプロセッサタイプを出力します.
`-r'
`--release'
オペレーティングシステムのリリースを出力します.
`-s'
`--sysname'
オペレーティングシステムの名前を出力します.
`-v'
オペレーティングシステムのバージョンを出力します.

hostname: システム名の出力や設定

引数がない場合,hostnameは現在のホストシステムの名前を出力します. 1つの引数を用いた場合,それは現在のホスト名を指定された文字列に設定しま す.ホスト名の設定には適切な特権が必要です.構文は以下のとおりです.

hostname [name]

オプションは,`--help'`--version'だけです.See section 共通のオプション.


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