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コンフィグレーションの再生成

@command{configure}スクリプトは,実際にコンフィグレーションを行なう 実際に作成されるもの(instantiates)のテンプレートファイルとなる `config.status'という名前のファイルを作成します.それは,再コンフィ グレーションが必要な状況でパッケージが前回コンフィグレーションされたと きに指定されたコンフィグレーションオプションも記録しています.

概要です.

./config.status option... [file...]

filesをコンフィグレーションします.何も指定されていない場合は全 てのテンプレートの実体が作成されます.ファイルは,依存性無しで指定する 必要があり,以下のようにします.

./config.status foobar

以下のようにはしません.

./config.status foobar:foo.in:bar.in

サポートされているoptionは以下のとおりです.

@option{--help}
@option{-h}
コマンドラインオプションの概要とテンプレートファイルのリストを出力し, 終了します.
@option{--version}
@option{-V}
Autoconfのバージョンナンバーを出力し終了します.
@option{--silent}
@option{--quiet}
@option{-q}
処理中のメッセージを出力しません.
@option{--debug}
@option{-d}
一時ファイルを削除しません.
@option{--file=file[:template]}
`AC_CONFIG_FILES(file:template)'が使用されているかの ように,実際に作成されるファイルを要求します.filetemplateはどちらも`-'が可能で,それぞれ標準出力そして/また は標準入力が使用されます.templateファイル名が相対的な場合,最初 にビルドツリーで検索され,次にソースツリーで検索されます.詳細は, See section コンフィグレーション作業の実行. このオプションと以下のものは,個別に配布されているパッケージで @command{configure}が計算した値を共有する方法を提供します.そうするこ とは,複数のパッケージがそれらのスーパーセット,おそらく共通のライブラ リを必要とする場合に役に立つはずです.これらのオプションで, `config.status' ファイルが`configure.ac'で指定しているもの以 外のファイルも作成可能になるので,異なるパッケージで使用可能になります.
@option{--header=file[:template]}
@option{--file}と同じですが,`AC_CONFIG_HEADERS'を使用します.
@option{--recheck}
`config.status'にそれ自身を更新するかどうか尋ねて終了します(実際 に作成しません).いくつかのテストの結果が前回のもの異なる可能性がある ので,このオプションは@command{configure}を変更した場合に役に立ちます. @option{--recheck}では,前回使用したものと同じ引数に加え, @command{configure}が`config.status'を実行したり`Makefile'と その他のファイルを作成したりしないようにする@option{--no-create}オプショ ンと,@command{configure}がサブディレクトリでその他の @command{configure}スクリプトを実行しないようにする @option{--no-recursion}を用いて再実行します.(`config.status'が変 更された時に,他の`Makefile'のルールで実行可能なようにするため, これは存在しています.例は,see section 自動的なリメイク).

`config.status'は,その動作を変更するいくつかのオプションの環境変 数を調査します.

Variable: CONFIG_SHELL
@option{--recheck}オプションで@command{configure}が実行されるシェルで す.Bourne互換にする必要があります.デフォルトは,利用可能な場合は @env{LINENO}をサポートするシェルで,それ以外では`/bin/sh'になりま す.

Variable: CONFIG_STATUS
コンフィグレーションを記録するシェルスクリプトのファイル名です.デフォ ルトは`./config.status'です.この変数は,他のパッケージの一部を使 用したり,@command{configure}スクリプトが別々に管理されていて,マージ されていないとき役に立ちます.

Makefileで`./config.status'を使用することも可能です.例えば,上記 (see section 自動的なリメイク)のような依存がある状況では, `configure.ac'が変更された時,`config.status'は2回実行されま す.それがうるさい場合,以下のようなルールで,ファイルを再生成するため だけにそれぞれ実行させることが可能です.

config.h: stamp-h
stamp-h: config.h.in config.status
        ./config.status config.h
        echo > stamp-h

Makefile: Makefile.in config.status
        ./config.status Makefile

`config.status'の呼び出しの慣習は変更されました.詳細は, section 時代遅れの`config.status'の呼び出しを参照してください.


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