Go to the first, previous, next, last section, table of contents.


@command{sdiff}を用いた対話的なマージ

@command{sdiff}を用いると,横に並べた@option{-y}書式の比較を元にして (see section 差異を並べて表示する),二つのファイルを対話的にマージすることが可能です. マージされたテキストを書く場所を指定するために,@option{-o file}や @option{--output=file}を使用してください.@command{sdiff}のオプショ ンの詳細は,See section @command{sdiff}の呼び出し.

ファイルを対話的にマージするもう一つの方法は,Emacs Lispパッケージの @command{emerge}を使用する方法です.詳細は,See section `emerge' in @cite{The GNU Emacs Manual}.

@command{sdiff}に@command{diff}のオプションを指定する

以下の@command{sdiff}は,@command{diff}と同じ意味です.これらのオプショ ンの使用については,See section @command{diff}へのオプション.

-a -b -d -i -t -v
-B -E -I regexp

--ignore-blank-lines  --ignore-case
--ignore-matching-lines=regexp  --ignore-space-change
--ignore-tab-expansion
--left-column  --minimal  --speed-large-files
--strip-trailing-cr  --suppress-common-lines  --expand-tabs
--text  --version  --width=columns

歴史的な理由から,@command{sdiff}は別名のあるオプションもあります. @option{-l}は@option{--left-column}オプションと等価で,同様に, @option{-s}は@option{--suppress-common-lines}と等価です.@command{sdiff} の@option{-w}と@option{-W}オプションの意味は,@command{diff}とは違います. @command{sdiff}では,@option{-w columns}は @option{--width=columns}と等価で,@option{-W}は @option{--ignore-all-space}と等価です.@option{-o}オプションを用いない @command{sdiff}は,@option{-y}や@option{--side-by-side}オプション (see section 差異を並べて表示する)を用いた@command{diff}と等価です.

マージコマンド

空白の溝を用いている共通行のグループは,最初のファイルから出力へコピーさ れます.差異のある行のそれぞれの行の後に,@command{sdiff}は`%'のプ ロンプトを出力して一時停止し,以下のコマンドの一つを待ち続けます.それぞ れのコマンドにRETを続けてください.

`e'
どちらのバージョンも破棄します.空の一時ファイルでテキストエディタを呼び 出し,編集結果のファイルを出力にコピーします.
`eb'
二つのバージョンを連結し,一時ファイルでその結果を編集し,そして,編集結 果を出力にコピーします.
`ed'
`eb'に似ていますが,それぞれのバージョンに,ファイルや行があるバー ジョンを表示するヘッダが前置されます.
`el'
左のバージョンのコピーを編集し,その結果を出力にコピーします.
`er'
右のバージョンのコピーを編集し,その結果を出力にコピーします.
`l'
左のバージョンを出力にコピーします.
`q'
終了します.
`r'
右のバージョンを出力にコピーします.
`s'
共通の行を黙ってコピーします.
`v'
冗長な出力を出しながら共通の行をコピーします.これはデフォルトです.

呼び出されるテキストエディターは,@env{EDITOR}環境変数が設定されていれば それで指定されます.デフォルトはシステムに依存します.


Go to the first, previous, next, last section, table of contents.