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ウィンドウでのテキストの移動

画面いっぱいのテキストを見ているときもあり,現在読んでいる段落の一部のみ が画面に表示されてることがあります.このセクションで詳述されるコマンドは, 画面に表示されている現在のノードの部分をずらすために使用されます.

`--vi-keys'オペレーションが効果があるとき(@xref{--vi-keys}),スク ロールコマンドの割り当てが異なっています.これらのキーバインドは,"viの ような操作"で設計されています.

SPC (scroll-forward)
このウィンドウでテキストを上にずらしします.すなわち,現在ウィンドウの下 にあるノードをより多く表示します.数字の引数を用いた場合,ウィンドウの下 にある,さらに多くの行を表示します.数字の引数が4の場合,ウィンドウの全 てのテキストは四行上に移動し(上の四行は削除し),ウィンドウの下に新しい四 行を表示します.数字の引数が無い場合,SPCは,ウィンドウの下の二行 をウインドウの上に持っていき,画面全体をほとんど新しい行で完全に再表示し ます.ノードの終りにいる場合,繰り返しSPCを押すことでマニュアル全 体の最初から最後まで読むことができるように,SPCで"next(次の)"ノー ドへ移動します. デフォルトのスクロールサイズは一画面ですが,数字の引数を用いた, (scroll-forward-page-only-set-window)コマンド,`--vi-keys' では`z'の呼び出しで変更することが可能です.
NEXT (an arrow key) (scroll-forward-page-only)
C-v
C-f, vi-like operation
f, vi-like operation
M-SPC, vi-like operation
このウィンドウのテキストを上に移動します.これは,現在のノードの終りを越 えてまでスクロールしない以外,上記のSPCの処理と同じです. NEXTキーはPageDownキーとして知られているキーボードもあります.
z (scroll-forward-page-only-set-window, vi-like operation)
NEXTのように前方にスクロールしますが,数字の引数が指定されている場 合,それは次のscroll-forwardscroll-backwardコマンド,そ してそれと同等のコマンドのデフォルトスクロールサイズとなります.
DEL (scroll-backward)
このウィンドウのテキストを下に移動します.DELを繰り返すことでマニュ アル全体の最後から最初まで読むことが可能になるように,DELでは "previous"のノードに移動します.デフォルトのスクロールサイズは,数字の 引数を用いた,scroll-backward-set-windowコマンド, `--vi-keys'では`w'の呼び出しで変更可能です.
PREVIOUS (arrow key) (scroll-backward-page-only)
PRIOR (arrow key)
M-v
b, vi-like operation
C-b, vi-like operation
このウィンドウのテキストを下に移動します.scroll-forwardの逆です. 現在のノードの最初を越えてまでスクロールしません.デフォルトのスクロール サイズは,数字の引数を用いた, scroll-backward-page-only-set-windowコマンド,`--vi-keys' で は`w'の呼び出しで変更可能です.
w (scroll-backward-page-only-set-window, vi-like operation)
PREVIOUSのように後方にスクロールしますが,数字の引数が指定される場 合,それはそれ以降のscroll-forwardscroll-backwardコマン ドのデフォルトスクロールサイズになります.
C-n (down-line, vi-like operation)
C-e, vi-like operation
RET, vi-like operation
LFD, vi-like operation
DOWN, vi-like operation
一行前方にスクロールします.数字の引数を用いた場合,複数行前方にスクロー ルします.
C-p (up-line, vi-like operation)
UP, vi-like operation
y, vi-like operation
k, vi-like operation
C-k, vi-like operation
C-y, vi-like operation
一行後方にスクロールします.数字の引数を用いた場合,複数行後方にスクロー ルします.
d (scroll-half-screen-down, vi-like operation)
C-d, vi-like operation
画面の半分のサイズを前方にスクロールします.数字の引数を用いた場合,複数 行スクロールします.引数が指定された場合,それは,それ以降の`d'`u'コマンドに対する,新しいデフォルトの行数になります.
u (scroll-half-screen-up, vi-like operation)
C-u, vi-like operation
画面の半分のサイズ後方にスクロールします.数字の引数を用いた場合,複数行 スクロールします.引数が指定された場合,それは,それ以降の`d'`u'コマンドに対する,新しいデフォルトの行数になります.

scroll-forwardscroll-backwardコマンドは,ファイルのノー ド構造全体を前方にも後方にも移動可能です.ノードの終りを見ているときに SPCを押した場合や,ノードの始め見ているときにDEL押した場合は, 変数scroll-behaviorで制御されるようになります.詳細は, See section 変数の操作.

scroll-forward-page-onlyscroll-backward-page-onlyコマン ドは,現在のノードを越えてまでスクロールしません.

PREVIOUSキーは,多くのキーボードではPageUpキーです.Emacsは 名前PRIORでそれを参照します.PRIORPageUpをスクロール に使用するとき,Infoは現在のノードの最初までしかスクロールしません.

DELキーが無い場合,BS,または,同じ機能を実行する,左矢印で デザインされていることもある`BackSpace'を探してください.

C-l (redraw-display)
最初から画面を再描画したり,カーソルを含む行を指定した位置にシフトします. 数字の引数が無い場合,`C-l'は画面を消去し,内容全体を再描画します. 数字の引数nが与えられている場合,カーソルを含む行がウィンドウの n番目の行になるようにシフトされます.
C-x w (toggle-wrap)
現在のウィンドウで行の折り返しの状態を変更します.通常は画面より長い行を 折り返し(wrap),すなわち次の行に続けます.折り返された行では,画面 の右端の列に`\'が現われます.C-x wを用いてウィンドウの行の折 り返しの状態を変更することで,そのような行を右端の列で終端させることが可 能です.表示するための一画面の幅より多くの空間を必要とする行を表示すると き,画面の右端の列に`$'が現われ,行の残りは見えません.長い行が切り 取られるとき,モードラインの左端付近に`$'文字を表示します.


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