ツールチェインは、コンパイラと binutils プログラムを組み合わせた開発環境の一式で、クロスコンパイラとして、 または性能的に許せばターゲットシステム上のネイティブコンパイラとしての、 どちらの環境での実行も可能です。
これは完全なディストリビューションではなく、単なる Linux ツールチェインです。 但し、これには MIPS 向けの商用サポートがあり、無償のスナップショットが提供されています。
Algorithmics 社は MIPS のサポートが専門で、開発環境の個々のツールについて独自のソースツリーを維持管理しています。 頻繁ではありませんが、オリジナルの GNU リリース (そのままでは、MIPS のようなマイナーアーキテクチャではバグが避けがたいため) との同期も取られており、最も幅広い範囲の MIPS CPU に対して、最も信頼性が高く、最高の性能を叩き出すコンパイラを提供することに注力しています。
これは私たちの SDE-MIPS 組み込みツールキットの中心となるコンパイラと同じもので、 Linux カーネルとアプリケーション開発の両方に対して、2002 年半ば出荷の http://www.algor.co.uk/algor/info/sde5.html v5.0 から完全サポートされています。
商用 Linux ディストリビューションの項をご覧下さい。 これらは全て、対象に合ったツールチェインを収録しています。
H.J. Lu さんは Red Hat 7.1 の移植の一部としてツールチェインを配布しています。これは ftp://ftp.linux-mips.org/linux/mips/redhat/7.1/ にあります。
Maciej さんによる安定なツールチェインの一式が、 ftp://ftp.ds2.pg.gda.pl/pub/macro/ と その mirror サイト から入手できます。これは gcc 2.95.3 (patch 版) と、最新の binutils を使っています。