Chapter 14. シリアル通信

Table of Contents
シリアル接続の基礎
シリアル端末
ダイアルインサービス
ダイアルアウトサービス

シリアル接続の基礎

Assembled from FAQ.

このセクションには, シリアルポートについての一般的な情報が書かれていま す. あなたが求めている情報が, もしここで見つからなかった場合には, ハン ドブックの端末とダイアルアップのセクションを見てください.

ttydX (または cuaaX) デバイスは, アプリケーション上 でシリアルポートをオープンする時に使用する, 標準的なデバイスです. プロセスがデバイスをオープンする際, 端末 I/O 設定の デフォルトセットが使用されます. これらの設定内容は, 次のコマンドで確認することができます.

# stty -a -f /dev/ttyd1

このデバイスの設定を変更した場合, その設定はデバイスが クローズされるまで有効です. デバイスが再びオープンされる時, デフォルトの設定値に戻ります. デフォルトの設定を変更するためには, ``初期状態''を設定した いデバイスをオープンして調節することができます. 例えば, ttyd5 というデバイスに対して, デフォルトで CLOCAL モードを ON にして, 8 bits の設定をおこない, XON/XOFF フロー制御を行うように設定したい場合は, 次のようにします.

# stty -f /dev/ttyid5 clocal cs8 ixon ixoff

このコマンドを記述するのに適しているファイルは, /etc/rc.serial です. アプリケーションがttyd5 をオープンするときに, デフォルトでこの設定をおこなうようになります. これらの設定は, 好きなように変更することができます.

また, ``固定状態''のデバイスに調節を行うことで, ある一定の設定が アプリケーションに変更されることを防ぐこともできます. 例えば, ttyd5 のスピードを 57600 bps に固定したい場合には, 次のようにします.

# stty -f /dev/ttyld5 57600

これで, ttyd5 をオープンして, シリアルポートの転送スピードを 変更しようとするアプリケーションは 57600 bps に固定されるでしょう.

本来, デバイスの初期状態を変更したり設定を固定するのは, root だけが行うべきです. MAKEDEV スクリプトがデバイスエントリを作成する時は, これをおこないません.