訳: 中井 幸博 <nakai@mlab.t.u-tokyo.ac.jp>. 12 October 1996.
FreeBSD についてのもっとも包括的なドキュメントは マニュアルページの形式になっているものです. FreeBSD システム上のほとんどすべてのプログラムには基本的な 操作方法とさまざまな引数を説明しているリファレンスマニュアル がついています. これらのマニュアルは man コマンドで見ることができます. man コマンドの使い方は簡単です :
% man コマンド名
コマンド名 のところには知りたいコマンドの名前を入れます. たとえば, ls コマンドについて知りたい場合には 次のように入力します:
% man ls
オンラインマニュアルは 数字のついたセクションに 分けられています :
ユーザコマンド
システムコールとエラー番号
C のライブラリ関数
デバイスドライバ
ファイル形式
ゲームとほかのお楽しみ
そのほかの情報
システムの管理と操作のためのコマンド
場合によっては, 同じことがらでもオンラインマニュアルでは 複数のセクションに記載されていることがあります. たとえば, chmod ユーザコマンドと chmod() システムコールがあります. この場合, man コマンドでどちらを参照したいかをセクションで指定することが できます :
% man 1 chmod
とすればユーザコマンドとしての chmod のマニュアルページが表示されます. オンラインマニュアル上の特定の セクションへの参照は通常, 書かれているドキュメントの 括弧の中に示されています. ですから, chmod(1) は chmod ユーザコマンドを, chmod(2) はシステムコールの方を示しています.
コマンドの名前を知っていて, 単純にその使い方が分かる場合は よいのですが, もしコマンドの名前を思い出せない場合には どうしたらいいのでしょう? man に -k スイッチをつければ, コマンドデスクリプション中のキーワードから検索することができます :
% man -k mail
このコマンドを使うことで, ``mail''というキーワードを含むコマンドの 一覧を参照することができます. 実を言うと apropos コマンドを使うのと機能的には同じです.
それから, /usr/bin にある優れたコマンドすべてを目にしても, それらの大半がどういった働きをするのか まったく見当もつかないときは どうしたらよいでしょう. 単純に,
% cd /usr/bin; man -f *あるいは同じ働きをする
% cd /usr/bin; whatis *としましょう.